投資手法を一覧で比較!あなたに合うベストな投資手法は?株・信託・不動産も分析

投資においては株式投資・投資信託・債券投資・REITなど、数多くの選択肢が存在しており、それぞれ特徴が異なります。資産運用を始めたいものの「自分に合った最適な投資方法が分からない」といった方もいるのではないでしょうか。
当記事では各投資手法の特徴、メリット・デメリット、手数料・税金などを徹底比較します。あなたの目標や性格にあった最適な投資手法を見つけて、将来に向けた資産形成をスタートしましょう。
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投資手法の比較表
投資を始めるにあたって重要となるのは、自分に合った投資手法を選ぶことです。
以下の比較表では主要な投資手法を「ローリスク・ローリターン」「ミドルリスク・ミドルリターン」「ハイリスク・ハイリターン」の3つに分類し、特徴・メリット・デメリット、コストなどを一目で比較できるようにまとめました。
まずは主要な投資手法の全体像を見ていきましょう。
投資分類 | 投資方法 | 特徴 | メリット | デメリット | 手数料・税金 |
ローリスク・ローリターン | 債券投資 | 債券を購入し利息を得る | 安定性が高い固定利子換金可能 | リターンが低い金利変動リスク | 購入手数料利子課税売却手数料 |
ミドルリスク・ミドルリターン | 株式投資 | 企業の株を購入し成長を狙う | 高リターンの可能性配当優待 | 値動きが激しい元本保証なし | 証券会社ごとの手数料 |
投資信託 | プロが分散投資 | 少額OKリスク分散 | 信託報酬がかかる元本保証なし | 信託報酬(1~2%)20.315%の税金 | |
ETF(上場投資信託) | 株式のように取引できる投資信託 | 手数料が低い分散投資 | 価格変動リスク追加設定制限あり | 信託報酬 | |
REIT(不動産投資信託) | 不動産投資信託 | 分配金あり手軽な不動産投資 | 市況影響空室リスク | 売買手数料信託報酬 | |
コモディティ投資 | 金・原油などの商品へ投資 | インフレ対策実物資産 | 価格変動大配当なし | ETF手数料など | |
外貨預金 | 外貨での預金運用 | 高金利通貨で運用リスク分散 | 為替リスク手数料あり | 預金手数料 | |
ハイリスク・ハイリターン | 不動産投資 | 賃貸収入売却益 | 安定収入資産価値維持 | 空室リスク初期投資大 | 維持費税金 |
FX(外国為替) | 通貨売買で為替差益を狙う | レバレッジ活用24時間取引 | ハイリスク相場予測困難 | 取引手数料スプレッド | |
仮想通貨 | ビットコイン等の投資 | 短期間で大きな値上がりの可能性 | 価格変動大ハッキングリスク | 取引手数料税金 |
上記の表からは投資手法によって特徴が大きく異なることがわかります。
リスクを抑えたい方は値動きの少ない債券や投資信託がおすすめです。長期的に資産を増やしたい人は、株式投資・ETF・REITが適しているでしょう。
逆にリスクを取ってでも短期間で利益を狙いたい方は、FX・仮想通貨・コモディティ投資等を検討してみるのもひとつの方法です。
一つの投資手法に固執する必要はないため、複数の手法を組み合わせることも検討しましょう。
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投資手法の解説
ここでは上記の表で紹介した各投資手法について、概要や特徴を詳しく解説していきます。投資手法を比較する際に役立てて下さい。
投資信託
投資信託は、多くの投資家から集めた資金を投資のプロであるファンドマネージャーが運用する金融商品です。専門知識がなくても投資を行えるため、初心者でも始めやすい資産運用方法として人気があります。
主なメリットは少額から数多くの銘柄に分散投資できる点です。株式投資では金銭面や労力の面から難しい分散投資を簡単に実現でき、価格変動リスクを低減することができます。
一方で株式投資と違って短期間での大きな値上がりは期待しにくく、運用コストとして信託報酬がかかる点がデメリットです。株式と同じく投資資金は保証されていないため、市場環境や社会情勢によっては元本を下回る可能性もあります。
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債券投資
債券投資は国や企業に資金を貸し付け、見返りとして利息を受け取る投資方法です。債券を購入した投資家は、保有期間中は定期的に利息を受け取り、満期時には最初に貸し付けた資金が額面で返ってきます。
主なメリットは値動きが小さいため、リスクを抑えつつ安定した収益を目指せる点です。売買を行いやすい商品であれば、満期前でも市場で売ってお金に換えることもできます。
一方でリスクが低い反面リターンも低く、金利上昇時には債券価格が下落するリスクがあるため注意が必要です。満期前に売却すると、投資元本を割り込む場合もあります。また発行体の経営状況悪化や倒産により、利息や元本の支払いが滞る可能性もあります。
債券投資は安定志向の投資を行いたい方や、他の資産と組み合わせてリスク分散を行いたい方には最適な投資手法です。投資を行うのであれば信用できる発行体の債券を選ぶことがポイントとなります。
関連記事:債券投資とは?仕組み・メリット・デメリットから投資のコツまでを徹底解説!
株式投資
株式投資は企業の成長に伴うリターンを狙う投資方法です。株式を購入すると企業の一部を所有することとなり、配当金や株価上昇による利益を期待することができます。
株式への投資は長期的な資産形成に適しており、企業の業績向上や経済成長により高いリタ―ンが期待できるのが大きなメリットです。一方で預貯金とは異なり投資した資金が減らないことは保障されていないため、業績悪化や市場変動により損失を被るリスクがある点に注意が必要です。
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ETF(上場投資信託)
ETF(Exchange Traded Fund)とは、投資信託でありながら、株式のように取引所で売買できる金融商品です。日経平均株価・TOPIX・S&P500といった特定の指数に連動するように運用され、株価がリアルタイムで変動するのが特徴です。
主なメリットは投資信託と同じく1つのETFで複数の銘柄に分散投資できる点です。個別株を選ぶ手間を省きつつ、幅広い市場に投資することができます。手数料も低めであるため、初心者の方にもおすすめの金融商品となっています。
一方で市場で売買されるため、一般的な株式と同様に価格変動のリスクがあります。また通常の投資信託とは異なり、追加設定や解約が制限されたり、税制面で不利になったりする場合があるため注意が必要です。
不動産投資
不動産投資は不動産を購入して家賃収入や売却益を得る方法です。マンション・アパート・戸建て・店舗・オフィス・倉庫・駐車場など、さまざまな物件が投資対象となります。
毎月の家賃収入が得られるため、長期的に安定した収益が見込めるのが最大のメリットです。また実物資産への投資であるため、資産価値がゼロになりにくく、経済状況に応じた節税が可能であることも魅力です。
一方で初期投資や維持コストが高い点や、空室が続くと収益が減る点がデメリットとなります。地域の経済状況により物件価値が下落するリスクもあります。
REIT(不動産投資信託)
REIT(Real Estate Investment Trust)とは不動産を対象とした投資信託のことです。投資家から集めた資金で商業施設やオフィスビルといった不動産を運用し、得られた賃料収入や売却益の分配を行う仕組みとなっています。現物の不動産投資とは異なり、証券取引所で売買できるため、手軽に取り組めるのが魅力です。
主なメリットは複数の不動産に分散投資を行うため、リスクを抑えつつ収益が得られる点です。安定した分配金が期待できる点や、現物不動産よりも換金性が高い点もメリットです。
一方で不動産市場の影響を受けるため、景気悪化や金利上昇による価格下落リスクがある点や、空室による賃料収入低減により分配金が減る場合がある点がデメリットとなります。
現物不動産投資に資金面でのハードルを感じる方や、手軽に運用したい方にはおすすめの選択肢です。
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コモディティ投資
コモディティ投資とは金・銀・原油等の商品へ投資を行う手法です。価格の変動を利用し、売買のタイミングを図って利益を狙っていくのが特徴です。特に金は価値が保たれやすく、安全資産として高い人気を誇ります。
主なメリットは経済成長や人口増加により需要が高まりやすい資産である点です。物価が上昇するとコモディティ価格も上昇する傾向にあるため、インフレ対策に活用することもできます。また、株価が下落している状況においても価格が安定するケースが多いため、リスク分散にも役立てることが可能です。
一方で天候・需給バランスといったさまざまな要因で価格が大きく変動するため、安定性に欠ける点がデメリットです。また株式や投資信託のように配当や利息がないため、長期運用では利益を生みにくいのも難点となります。
外貨預金
外貨預金は外国の通貨で資産を預ける投資方法です。円での預金とは異なり、為替の変動を活用できるため、円に対する価値が上がったタイミングで売却すれば、為替差益を得ることができます。
主なメリットは円よりも高金利の通貨で運用できる点です。円だけで資産を保有するリスクを分散できるため、インフレによる資産価値減少の回避手段として活用することもできます。銀行を通じて手軽に始められる点も魅力です。
一方で為替変動の状況次第では損をするリスクがあるのがデメリットです。取引手数料がかかる点や、預金保険の対象外である点にも注意しておく必要があります。
FX(外国為替証拠金取引)
FXとは異なる通貨を売買した際の、為替レートの変動による差益を狙っていく投資手法です。代表的な通貨ペアには「米ドル/日本円(USD/JPY)」「米ドル/ユーロ(USD/EUR)」などが挙げられます。
FXの最大の特徴は、証拠金を担保として預けることで、少ない資金でも大きな取引が可能となり、効率的に利益を狙っていける点です。この仕組みはレバレッジと呼ばれており、FXにおいては証拠金の最大25倍もの資金を動かすことが可能となります。また24時間取引が可能であり、円高でも円安でも利益を得るチャンスがある点も魅力です。
ただしレバレッジを活用し過ぎると損失が膨らむリスクがあるため注意が必要です。相場の予測も難しいため、高度な理論武装とリスク管理が必要となります。
仮想通貨(暗号資産)投資
仮想通貨とはインターネット上で取引されるデジタル資産のことです。ブロックチェーンと呼ばれる技術を活用しており、国家や中央銀行といった中央管理者を介さず個人間で送金や決済を行えるのが特徴です。
仮想通貨投資は、仮想通貨の価格が安いときに購入し、価格が高くなったら売却を行うという売買差益を狙う投資手法です。短期間で大きな値上がりが期待できるのが魅力ですが、価格変動が激しく大きな損失を被るリスクがあります。またハッキングの標的になるリスクや、利益に対して高い税率が適用されるリスクもあるため注意が必要です。
このように仮想通貨投資はハイリスク・ハイリターンな投資手法であるため、十分に知識を深めて余剰資金で取り組むことが重要となります。
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投資比較を行い、自分に合った方法で資産形成を始めましょう!
投資にはさまざまな選択肢があり、それぞれ特徴は異なります。
これから資産形成を始める方は、当記事で比較した投資手法を参考に、自分自身の目標やリスク許容度に合ったベストな方法を選びましょう。
投資で大切なポイントは、焦らず少しずつ着実に資産を育てていく姿勢です。最初は少額から始め、経験を積みながら徐々に投資金額を増やしていく方法がおすすめです。手数料や税金についての理解も深めていくことで、資産形成を効率的に進めることができます。
豊かな将来を迎えるための資産形成を、今日からコツコツと始めていきましょう。
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