インベスコ世界厳選株式オープンとは?ファンドの概要・特徴・メリット・デメリットをまとめて解説!

インベスコ世界厳選株式オープン

近年では、長期保有による安定した成長が見込めることから、オールカントリー(全世界株式)と呼ばれる世界中のさまざまな国の銘柄へ投資するファンドへの人気が高まっています。インベスコ世界厳選株式オープンは、全世界株式ジャンルにおいて非常に高い人気を誇り、注目を集めているファンドです。

インベスコ世界厳選株式オープンに興味を持っている方もいるのではないでしょうか。

当記事では、インベスコ世界厳選株式オープンについて、ファンド概要、資産額と推移、投資対象としてのメリット・デメリットまで幅広く解説しています。

同ファンドに興味がある方や投資を検討している方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

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インベスコ世界厳選株式オープンとは?

ここでは、インベスコ世界厳選株式オープンがどのようなファンドであるのか、概要・純資産総額・運用資産額の推移・運用方針について解説しています。

これから投資を検討している方は、まずはファンドの全体像を理解しておきましょう。

関連記事:インベスコ世界厳選株式オープンの評判は?投資家からの評価をチェック!

ファンド概要

インベスコ世界厳選株式オープンは、世界屈指の規模を誇る独立系資産運用会社「インベスコ」が提供するアクティブファンドです。世界各国の厳選した銘柄へ投資を行うスタンスから、「世界のベスト」という愛称が付与されており、多くの投資家から高い支持を得ています。

同ファンドの代表的な金融商品である「インベスコ世界厳選株式オープン(毎月決算型)<為替ヘッジあり・なし>」は、1999年1月にリリースされて以来、日本において25年超の運用実績を誇る老舗ファンドです。安定して高いパフォーマンスを発揮し続けており、2023年には最も資金が流入した世界株式ファンドとして、年間人気ランキングでトップを獲得した実績を持ちます。

銘柄の厳選・確信度の検証・リスクアセスメントを徹底して、分散投資による理想的なポートフォリオを形成することで良好なパフォーマンスを実現しており、その運用力の高さは外部機関からも高い評価を得ています。

純資産総額

インベスコ世界厳選株式オープンは6種類のファンドが展開されており、純資産総額は以下の表の通りです。

タイプ純資産額
為替ヘッジなし・毎月決算型1兆5049億円
為替ヘッジあり・毎月決算型68億円
為替ヘッジなし・年1回決算型1271億円
為替ヘッジあり・年1回決算型32億円
為替ヘッジなし・年6回(奇数月)決算型32億円
為替ヘッジあり・年6回(奇数月)決算型0.3億円

最も運用実績が高く人気を集めている為替ヘッジなし・毎月決算型のファンドは、1兆5000億円を超えており、前述の通り最も資金が流入した世界株式ファンドとして名を馳せています。

インベスコ 世界厳選株式オープン(奇数月決算型)は、2023年9月に設定されたファンドであるためまだ資金の流入は多くありませんが、新NISA枠を埋めたい投資家のニーズに答えてリリースしたファンドであると考えられます。

為替ヘッジなし型の方は既に32億円の純資産総額を達成しており、今後は毎月決算型・年1回決算型のように純資産額は大きく成長していく可能性を秘めています。

純資産総額の推移

インベスコ 世界厳選株式オープンで最も人気を集めているファンド、<為替ヘッジなし>(毎月決算型)の純資産総額推移は下記の表の通りです。

引用:Invesco「インベスコ 世界厳選株式オープン」

2017年以降、資金流入額は年々拡大を見せており、7年連続での純資金流入を記録しています。特に、2021年以降の資金流入の勢いは凄まじい勢いがあります。

長期にわたって実績を残し続けている老舗ファンドという信頼性と安心感がある点、安定的でパフォーマンスを発揮している点から、販売員が投資家に勧めやすいという点が背景にあると考えられます。

また、ファンド自体が中長期視点を持ち、優良銘柄を長期間保有するという運用を行っているため、以前からの運用努力が評価されてきたという見方もできます。

ファンドの運用方針

インベスコ世界厳選株式オープンは、「成長」「配当」「割安」といった3つの切り口から投資を行うことを株式投資の王道と考え、独自の手法にて運用されています。

・成長

高い競争優位性・健全な財務体質を有しており、社会情勢・経済情勢・景気動向に左右されず安定的な成長が見込める企業にフォーカス。徹底した精査をもとに慎重に銘柄を選ぶことで、成長企業の恩恵を積極的に享受する運用が行われています。

・配当

配当収益の積み重ねが全体の収益に貢献しているという過去の実績に着目し、継続的な配当・増配に期待できる企業に着目して運用が行われています。

・割安

独自の分析手法により企業の本質的価値と株価水準を比較検討。株価水準が割安であると判断される企業に着目して、割安度の高いタイミングで投資を行うことで、高い投資成果を狙う運用が行われています。

上記3つの切り口を基本的な運用方針として、投資国・地域・業種・テーマ等に制限を設けず、ファンダメンタルズ分析を経て確信度の高い銘柄へ厳選投資を行うことで、高いパフォーマンスの実現を目指しています。

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インベスコ世界厳選株式オープンの特徴・メリット

インベスコ世界厳選株式は、投資を行ううえでさまざまなメリットがあるファンドです。具体的なメリットについて下記より解説していますので、当ファンドへの投資に興味のある方はぜひ参考にしてみて下さい。

6種類のファンドから選べる

インベスコ世界厳選株式オープンは、投資家のニーズに合わせて選択できるように、全6種類のファンドがリリースされています。

タイプNISA「成長投資枠」対象の有無
為替ヘッジなし・毎月決算型非対象
為替ヘッジあり・毎月決算型非対象
為替ヘッジなし・年1回決算型NISA「成長投資枠」対象
為替ヘッジあり・年1回決算型NISA「成長投資枠」対象
為替ヘッジなし・年6回(奇数月)決算型NISA「成長投資枠」対象
為替ヘッジあり・年6回(奇数月)決算型NISA「成長投資枠」対象

毎月決算型のファンドに関しては、NISA「成長投資枠」の対象外となっていますが、他の4種類のファンドに関しては対応しているため、NISA枠を埋めたい方にも非常におすすめです。

為替ヘッジなしのファンドは、外国株式・外国債券の値上がりに加えて為替の値上がりによる収益を期待できるのが特徴です。為替リスクの影響を受ける可能性はありますが、高い収益性が見込めます。

為替ヘッジありのファンドは、ヘッジコストが信託財産から引かれるため基準価格にマイナスの影響を与えますが、為替による損失を低減したい方にはおすすめです。ただし、円安による為替差益を享受することは期待できません。

社会情勢・経済情勢にあわせて投資できるのは、インベスコ世界厳選株式オープンの大きな魅力と言えるでしょう。

経験豊富なスペシャリストが運用

インベスコ世界厳選株式オープンは、ロンドンから西に60km離れた自然豊かで静かな街「ヘンリー」に拠点を構え、都会の喧騒や過剰な情報から離れた、資産運用業務に理想的と言える環境にてファンドの運用を行っています。

業界経験年数21年のベテラン運用責任者を筆頭に、ポートフォリオ・マネジャー、アナリスト、プロダクト・ディレクターなど、経験豊富な各分野のスペシャリスト9名から構成されるチームにて、万全の運用体制を構築。英国の他の拠点や世界各国の運用拠点とも企業分析・評価の情報共有や投資アイデア・マクロ経済・市場環境についてのディスカッションを行い、グループ総力戦にて市場動向に合わせた柔軟な運用を行っているのが特徴です。

インベスコ世界厳選株式オープンは全世界を対象としたアクティブファンドであるため、運用負荷・運用難易度は非常に高くなりますが、盤石な業務環境・業務体制・業務プロセスにより、安定したパフォーマンスの発揮を実現できています。

安定した成長が期待できる

全世界株式にはさまざまなファンドがありますが、世界中の成長が期待できる銘柄へ分散投資を行うため、長期的視点で見ると安定した成長が見込めます。過去の実績から見ても、全世界株式の多くは右肩上がりに成長し続けてきています。

全世界株式は米国か株式の比率が高く、新興国や後進国への投資も行われるためリスクが無いとは言い切れません。しかし、インベスコ世界厳選株式オープンにおいては、エマージング国への投資は避けてポートフォリオが組まれており、米国株式への依存度も意図的に低減されるなど、リスクに対する評価や対策も充分に検討されています。

優秀な運用チームが積極的に運用を行っているアクティブファンドであり、純資産額や投資人数も多いため、長期的に見れば社会情勢や景気動向に左右されず安定した成長が期待できます。

社会情勢・経済情勢のリスクに強い

インベスコ世界厳選株式オープンは、ITバブル崩壊・同時多発テロ・リーマンショック・コロナ禍といった、株価に大きな影響を及ぼす厳しいリスクに見舞われても下落せず、安定した成長を続けているファンドです。

近年ではコロナ禍による経済への影響が大きな社会問題となっていますが、同ファンドは大きな調整局面や相場転換を乗り越えてパフォーマンスを発揮します。その後はアフターコロナでの株価水準回帰にあわせて銘柄を選ぶ運用を行っている状況です。

アクティブファンドならではの積極的な運用により、リスクを避けつつ長期的に安定したパフォーマンスを期待できるのは、投資家から見ると大きなメリットでしょう。長期間ファンドを保有し続ける長期投資にも適していると言えます。

充実した情報が公開されている

インベスコ世界厳選株式オープンは、運用チームにより全6種類のファンドについて詳細な情報が公開されているのも大きなメリットです。

ファンドの基本情報・運用実績・チャート・販売会社から、分配金の履歴、目論見書・運用報告書・月次レポートまで、全てインベスコのWebサイトより確認することができます。テキストによる解説だけでなく、グラフや表を用いた詳細な情報を確認できるため、投資初心者の方も分かりやすく内容を把握することが可能です。

各情報をくまなくチェックすることで、今後の見通しやリスクを把握できるため、今後の投資判断に役立てることができます。

関連記事:【2024年9月】インベスコ世界厳選株式オープンの直近の運用状況・今後の見通しについて解説!

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インベスコ世界厳選株式オープンのデメリット

インベスコ世界厳選株式オープンは優れたファンドですが、デメリットとなる側面も存在します。下記からは同ファンドのデメリットについて解説していますので、投資リスクを把握しておくためにも参考にしてみて下さい。

毎月決算型はNISAに非対応

インベスコ世界厳選株式オープンで最も人気のある「為替ヘッジなし・毎月決算型」のファンドは、NISAに対応していません。また、「為替ヘッジあり・毎月決算型」のファンドも同様にNISA非対応です。これから同ファンドでNISA枠を埋めたいと考えていた方にとっては大きなデメリットと言えるでしょう。

幸いにも、インベスコ世界厳選株式は6種類のファンドがリリースされており、年1回決算型と奇数月決算型のファンドに関しては、為替ヘッジの有無に関わらずNISA対応となっています。NISA枠を使って投資を行いたい方は、こちらのファンドを選択すると良いでしょう。

米国株式が占める割合が高い

世界中に投資する全世界株式はバランスよくポートフォリオが組まれている印象がありますが、実際には多くのファンドでは約6割知覚を経済大国である米国株式が占めています。そのため、米国の社会情勢・経済情勢の影響を受けやすいのがデメリットです。

インベスコ世界厳選株式オープンでは、リスク対策として米国株式への依存度を下げるポートフォリオが組まれていますが、それでも約5割は米国株式が占めています。

現在米国はインフレが高止まりしており、ロシア・ウクライナ問題、中東情勢悪化・政権への支持率低下、大統領選挙など、さまざまな社会情勢・経済情勢に大きな影響を与えるファクターを抱えているため、インベスコ世界厳選株式オープンにおいてもファンドへの影響は避けられないでしょう。

為替リスクの影響を受けやすい

インベスコ世界厳選株式オープンは全世界に投資してポートフォリオを組んでいるという特性上、外貨建て投資が占める割合が非常に高くなるため、為替リスクの影響を受けやすいのがデメリットです。特に、上述の通り米国株式が占める割合が高いため、為替レートによる影響の大きさは否めないでしょう。

為替ヘッジ有りのファンドを選択すればリスクヘッジを行うことは可能ですが、全世界へ投資しているという特性上ヘッジコストも高くなるため、どうしても利回りは低くなってしまいます。

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信頼・実績のあるファンドを選んで資産形成に役立てましょう!

インベスコ世界厳選株式オープンの全体像について解説してきましたがいかがでしたか。近年では投資に対する気運が高まっており、どのような方法で投資を行おうか考えている方は多くいます。自動的に分散投資が行われて運用の手間がかからない全世界株式は、投資初心者の方から上級者の方まで幅広くおすすめできるファンドです。

インベスコ世界厳選株式オープンは、数ある全世界株式のなかでも特に人気が高く、ニーズに合わせて6種類のファンドから選べるため、これから投資先を探すという方にも最適と言えます。

長期的な資産形成を目指すためにも、信頼・実績のあるインベスコ世界厳選株式オープンへの投資を、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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このコラムの監修者
神谷 恭平

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