初心者必見!国債の選び方と買い方を完全ガイド!おすすめの銘柄も紹介!

経済環境の変化や少子高齢化の影響により、近年では資産形成に対する人々の関心が高まっています。投資に興味があるけれども、難易度やリスクがハードルとなっている方におすすめなのが、国債と呼ばれる金融商品です。安全性が高く簡単な手続きで購入できるため、投資初心者の方にもおすすめです。
当記事では、国債の基本的知識・選び方・購入方法・購入のポイント・おすすめの銘柄について幅広く解説します。国債への投資に興味がある方、これから国債を購入してみたい方は、ぜひ参考にして下さい。
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国債とは?
国債とは、政府が財政運営の資金を調達するために発行する債券のことです。政府は法人・個人の購入者からお金を借りる形となり、期間中は定期的に利息の支払いを行い、満期時には元本の返済を行います。
金融商品としての国債の特徴は、発行元が政府であるためデフォルト(返済不能)のリスクが極めて低く、非常に安全性が優れている点です。元本と利息の支払いも保証されているため、安定性にも優れています。また、株式や投資信託と比べて市場の影響を受けにくく、経済環境に左右されない特性も持っています。
このような特徴から、国債はリスクを抑えつつ堅実な資産運用を行いたい方にとって、魅力的な選択肢として人気を集めています。
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国債の種類
国債には、大きく分けて個人向け国債と普通国債の2種類があります。それぞれの特徴を理解し、目的に合った商品を選ぶことが重要です。
■個人向け国債
個人投資家専用の国債で、1万円から購入可能。元本保証があり、安全性が高いのが特徴。主に下記の3種類がある。
- 変動金利型10年
市場金利に合わせて利息が半年ごとに変動。最適でも0.05%の金利が保証されている。
- 固定金利型5年
金利が一定で、運用が安定している国債。中長期的な投資に適している。
- 固定金利型3年
金利が一定で運用が安定しており、短期間での運用に適している。
■普通国債
流通市場で取引されている、法人や大口投資家も対象とした国債。元本保証がなく市場の影響を受けて価格が変動する場合がある。主に下記のような種類がある。
- 新発国債
これから発行される国債。発行前の募集期間から購入可能。発行時の市場金利で利率が設定される。
- 既発国債
既に発行されており、市場で流通している国債。満期前の債券は市場で取引されるため、取得価格・市場金利・発行体の信用力により利回りが変動する。
- 利付国債
半年ごとに利息が支払われ、満期時に元本返還される国債。金利が固定されている固定利付国債と、市場金利に合わせて利息が変動する変動利付国債がある。
- 割引国債
額面未満で発行され、満期に額面で償還される国債。利付国債とは異なり、利息の支払いは行われない。
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定期預金や株式投資との違い
資産形成の手段には、国債以外にも定期預金や株式投資といった手法があります。主な特徴を下記の表にまとめました。
項目 | 国債 | 定期預金 | 株式投資 |
リスク | 低い | 非常に低い | 高い |
リターン | 中 | 低 | 中~高 |
流動性 | 低い (途中解約制限) | 低い(満期前制限) | 高い (自由に売買可能) |
安全性 | 高い (政府保証) | 非常に高い (保険対象) | 低い (変動大) |
国債の投資商品としての特徴、他の投資商品の違いを把握しておきましょう。
国債が投資初心者におすすめな理由
国債は、初めて投資を行う方や投資初心者の方も気軽に扱える金融商品です。その理由について下記に解説します。
- 安全性が高い
国が元本を保証しているため、株式投資のように倒産リスクなどを心配する必要がない。初心者にとって大きな安心材料であり、リスクを極力抑えたい方に最適。
- 少額から簡単に始められる
最低1万円から購入可能で資金面のハードルが低く、窓口やネットから簡単に購入することが可能。初めて投資を行う方、お試しで投資してみたい方にもおすすめ。
- 安定した利息が得られる
半年ごとに定期的に利息が支払われ、収益を実感しやすく、資産形成のモチベーションを維持しやすい。利息が安定しており長期的な投資計画を立てやすいのも利点。
- 価格変動の影響が小さい
株式や投資信託に比べて価格変動リスクが低く、相場の急激な上下に慌てる必要がない。精神的な負担の少なさは投資初心者にとって大きなメリットであり、堅実な資産運用を学ぶ第一歩として最適。
国債は上記の優れた特徴を持つことから、投資初心者の方を含む多くの人々に指示されています。
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国債を購入する方法
国債は、株式や投資信託といった金融商品とは異なり、購入方法がやや特殊です。下記に、国債を購入する方法とポイントを分かりやすく解説していますので、参考にして下さい。
国債を購入できる場所
国債は、「銀行」「証券会社(ネット証券)」「郵便局」等の金融機関で購入することができます。
- 銀行
窓口対応が充実しており、担当者に相談しながら購入手続きを行えるため、初心者にもおすすめ。信頼性を重視するなら大手銀行が有力な選択肢。
- 証券会社(対面)
対面型の証券会社は、資産運用に詳しい担当者に相談できるのが特徴。他の金融商品と合わせて投資を行いたい方、計画作成や運用のサポートを受けたい方にはおすすめ。
- ネット証券
ネット証券会社のオンラインプラットフォームから購入手続きを行うことができる。情報量が豊富で手数料も無料であるのが特徴。利便性を重視する方におすすめ。
- 郵便局
全国に窓口があり、地域密着型のサービスが特徴。日常的に郵便局を利用している方は、親しみやすく安心して購入手続きを行えるためおすすめ。
それぞれ特徴が異なるため、自分に合った金融機関を選択するのがポイントです。
国債を購入する手順
国債を購入する一般的な手順を下記に解説します。
- 購入先を選ぶ
銀行・対面証券・ネット証券・郵便局から自分に合った購入先を選ぶ。窓口対応の有無・オンライン手続きの可否などに着目して検討。複数の金融機関の併用も可能。
- 国債専用口座を開設
国債の購入・管理には国際専用口座が必要。本人確認書類・印鑑等を用意し、事前に口座開設を済ませておく。
- 商品と金額を決定
購入する国債の種類と金額を決定。現在予定されている国債の発行スケジュールも確認しておく。
- 資金を準備して申し込み
国債の購入代金は通常貯金から引き落とされる「約定購入」で支払う。指定した口座に資金を入金しておく。現金購入はできない点に注意。
- 口座を確認
国債は現在ペーパーレス化されており、券面は発行されない。専用口座で購入した国債の残高の確認と管理を行う。
- 運用開始
購入後は運用が始まる。半年ごとに利息を受け取り、満期や途中解約時に元本が返還される。
国債を購入する際のポイント
国債を購入する際には、下記のポイントを押さえておくことが重要です。
- 事前に金融機関の費用体系を確認
国債の購入に手数料は不要だが、金融機関によっては口座開設費用・管理費用が発生する場合がある。事前に金融機関の費用体系・手数料の有無を確認しておく。
- 商品情報を細かく確認
国債の購入前に、金融機関や財務省のWebサイトを活用し、商品内容・商品特性・金利・発行頻度などを事前に確認。商品詳細を理解したうえで購入する。
- サポート体制を確認
投資初心者は、窓口・電話でのサポートが充実している銀行・郵便局がおすすめ。ネット証券を利用する場合は、FAQ・チャット等のオンラインサポート体制を事前に確認しておく。
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投資初心者におすすめの国債商品
ここでは、投資初心者の方にもおすすめな、リスクが少なく扱いやすい国債商品を紹介します。
【おすすめ】個人向け国債(変動・10年)
個人向け国債(変動・10年)は、長期的な資産運用を考える方に適した国債です。下記のポイントを押さえておきましょう。
- 特徴
市場金利に応じて半年ごとに金利が見直される仕組みで、金利が上昇した際には自動的に利率が引き上げられるため、収益性に優れている。
- 利回り
10年固定利付国債の入札の平均落札利回りを基準金利とし、0.66%を掛けた値を設定。市場金利が高まればより高い収益が期待でき、金利が下がっても年率0.05%の金利が保証される。
- おすすめ理由
長期間保有することで市場動向に応じた金利上昇の恩恵を受けられ、元本保証と金利保証もある。リスクを抑えつつ収益性を重視したい方におすすめ。
- リスク
市場金利が低いまま推移した場合、利回りが最低保証金利にとどまる可能性がある。元本については守られているため安全。
国債の長期運用で安定性と収益性を両立させたい方には、個人向け国債(変動・10年)は非常におすすめの選択肢です。
個人向け国債(固定・5年)
個人向け国債(固定・5年)は、中期的な資産運用を目指したい方に適した商品です。下記のポイントを押さえておきましょう。
- 特徴
購入時に設定された利率が満期まで固定されるため、金利変動に影響を受けずに運用できる。5年間という適度な運用期間で、安定した収益が見込めるため、長期投資に比べて資金を確保しやすいのが利点。
- 金利
市場実勢利回りを基に計算した想定基準金利から0.05%を引いた値を設定。最低でも年率0.05%の金利は保証される。
- おすすめ理由
期間設定のバランスが良く、中期的な運用を考えている場合に最適な選択肢。元本保証があり、リスクを抑えつつ安定的に資産運用できる。
- リスク
利率が固定されているため、市場金利が上昇した場合もその恩恵を享受できない。
リスクを避けつつ、中期的に安定的な資産運用を行いたい方はおすすめの選択肢です。
個人向け国債(固定・3年)
個人向け国債(固定・3年)は、短期間で投資運用を完了したい方に適した商品です。下記のポイントを押さえておきましょう。
- 特徴
購入時に設定された利率が満期まで固定されるため、安定した運用が可能。3年という短期間で満期を迎えられるため、近い将来の資金需要にも対応できる。
- 金利
市場実勢利回りを基に計算した基準利回りから0.03%を引いた値を設定。金利の下限は年率0.05%。
- おすすめ理由
元本保証・短期間・少額から購入可能といった、初心者が投資を始める条件が揃っている。
- リスク
利率が固定されるため、市場金利の上昇による利益増加は期待できない。収益性よりも安定性を重視する方に適している。
短期的な投資目標を達成したい方、近い将来に確定した資金需要がある方には、おすすめの選択肢と言えます。
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国債の選び方のポイント
国債を投資に活用するには、自分に合った商品を選ぶことが非常に重要です。ここでは、国債を選ぶ際に押さえておきたいポイントを解説します。
運用期間を考慮して選ぶ
国債へ投資する際には、運用期間を考慮して商品を選ぶことが重要となります。投資目的と資金需要から運用期間と計画を決定し、自分に合った商品を選ぶことがポイントです。
- 短期運用を目指す場合
「固定金利型3年」等、満期までの期間が短い国債を選ぶのがおすすめ。資金の流動性が高いため、突発的な資金需要にも対応しやすい。
- 長期運用を目指す場合
「変動金利型10年」等、長期的な金利収益や金利上昇の恩恵が見込める商品がおすすめ。資金流動性は低い反面、安定的な運用ができる。
自身が希望する運用期間に合わない商品を選ぶと、想定外の金利変動リスクや途中解約に伴うペナルティにより、収益性が低下するため注意が必要です。慎重に運用期間を検討し、最適な商品へ投資するようにしましょう。
利率と動向を考慮する
国債を選ぶ際には、利率とその動向を考慮することが、収益性を左右する重要なポイントとなります。例えば、下記のようなイメージです。
- 固定金利型の場合
購入時の利率が満期まで変わらないため、金利が高い時期に購入することが重要。金利が低い時期に購入すると、市場金利が上昇した際に平均より低い利回りしか受け取ることができない。
- 変動金利型の場合
市場金利に応じて利率が変化するため、金利が高い状態が継続する状況もしくは将来金利の上昇が見込まれる状況を見極めることが重要。金利の低下が予想される場合には購入を控える。
市場の金利動向を事前に確認したうえで、投資目的や経済状況に応じた国債を選べば、収益性の向上を目指すことができます。
安定性・安全性を考慮する
国債は全体的に安定性に優れている金融商品ですが、商品ごとの差異は存在しています。国債投資において収益性とリスク許容度に応じた運用を行うためには、商品ごとの安定性・安全性について細かく考慮することが重要です。
例えば、より高い安定性・安全性を求めるのであれば、「固定金利型」の国債を選ぶのがおすすめです。このタイプは購入時から満期まで金利が変わらないため、市場の影響を受けず運用し続けることができます。反対に、リスクの許容が可能で実勢金利に応じた金利を受け取りたい方は、「変動金利型」の国債を選ぶとよいでしょう。
安定性・安全性を商品選びの基準に加えることで、より自分に合った国債へ投資することができます。
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投資初心者は個人向け国債からはじめてみましょう!
国債は、安定性・安全性に優れているという特性から、投資初心者から上級者まで幅広く指示されている金融商品です。特に当記事で紹介した個人向け国債は、少額から始められ低リスクで安定的な収益が見込めるため、初心者の方には非常におすすめです。
国債への投資を成功させるには、投資の目的・ライフスタイル・経済状況に合わせて商品を選び、計画的に運用するのがポイントです。資産運用に興味がある方は、当記事のノウハウも参考にし、堅実な国債への投資から始めてみてはいかがでしょうか。
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