プロ1人が選んだ「おすすめ個人年金保険ランキング」5選。プロが教える「個人年金保険の選び方」

プロが教える「個人年金保険の選び方」

FP 久米啓子
個人年金保険を選ぶ5つのポイント。将来のプランを確かなものにするための個人年金保険選び

子どもの進学費用に備えたい、マイホームを持ちたい、または、退職後は旅行などアクティブに楽しみたい、趣味を兼ねた自分のお店を持ちたいなど、思い描くライフプランは人それぞれです。それをかなえるための資産形成手段の一つが個人年金保険です。個人年金保険を選ぶ時には、目的に合った保険であるか、または目的に合わせられる保険であるかが、まず、第一のポイントになります。自分が希望する将来のイメージに合わせて、柔軟に設計できるものを選びましょう。

静岡・女性・62歳
業務歴:2年
得意分野:住宅ローン相談、家計相談、保険相談、ライフプランニング、教育資金相談、老後資金相談
資格:1級FP技能士、CFP®、社会保険労務士

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1.柔軟な設計ができること

個人年金保険の設計は、次の2点を考えます。

(1)保険料払込期間

当然のことながら、年金を受け取るまでの払込期間が長いと、それだけ積み立てる金額が大きくなりますから、将来受け取る金額も大きくなります。ゴールが同じ金額なら、払込期間が長いほど、月々の保険料負担は小さくて済みます。

個人年金保険は、なるべく早くから始めたほうが良いのは言うまでもありません。

(2)年金受取り開始年齢・受取り期間・受取り方法

受け取りは、自分の思う年齢で開始できるものを選びましょう。

「確定年金」を選ぶ場合、年金開始年齢から5年、10年など決まった期間に毎年定額が年金として受け取れます。

また、「保証期間付き終身年金」というのは、年金開始年齢から保証期間が終了するまでは被保険者の生死にかかわらず年金が受け取れ、その後は被保険者が生存している限り、終生、年金が受け取れるというものです。平均寿命が年々伸びていることを考えると「長生きリスク」も考慮したライフプランを。

年金としてではなく、「一時払い」として一括で受け取る方法もあります。

このほか、上の(1)と(2)の間に据置期間(繰り延べ期間)をおいて、その期間にも保険会社が運用をすることで年金の原資を増やすことができる商品もあります。

いずれにしても、今後のライフプランに合わせて柔軟に設計ができるものを選びましょう。

2.返戻率が高いこと

実際に積み立てる金額の総額と、年金として受け取る額の総額を比較していくら増やすことができるか(つまり、貯蓄効果の高さ)は、返戻率を計算するとわかります。返戻率が高いことは、保険選びでとても重要なポイントです。

返戻率(%)=受取年金総額÷払込保険料総額×100

個人年金保険の個々の商品サイトでシミュレーションができるものも多いですし、ぜひ、返戻率を調べてみましょう。100%をどれだけ超えているかがお得度の高さです。

どの年金保険でも、始めてから一定期間、早期に解約しますと元本割れしてしまいますから注意が必要です。

3.保険料の所得控除が使える(税制適格特約を付けられる)こと

これは、節税のため、ぜひ押さえておきたいポイントです。正確には「個人年金保険料税制適格特約」といいますが、この特約を付ける(無料)と、例えば給与収入500万円で、月額1万円の個人年金保険料を払っている単身会社員の場合、所得税から4万円、住民税から2万8千円が所得から控除できるので、それぞれの税率から計算しますと、合わせて年間6,800円が節税できます。

個人年金保険は、何年にもわたって保険料を払い続けるものですから、この節税効果は大きいです。ただ、この特約を付けるためには、保険料払込期間が10年以上、年金開始日の年齢が60歳以上でかつ、年金支払い期間が10年以上などの条件がありますから、保険を設計するときに注意が必要です。

4.保険料払込免除特約の検討も

万一、がんや急性心筋梗塞、脳卒中になったときや、要介護2以上の状態になったときなど将来の保険料の払い込みを免除する特約(有料)を付けられる商品もあります。

この特約は、付けていれば確かに安心なのですが、付けた分、高くなった保険料をずっと払い続けることになりますから、将来受け取る年金の使い道など、本当にこの特約が必要かどうかはよく考えて判断しましょう。

5.できたらうれしい「クレジットカード払い」

クレジットカードによる保険料の支払いができるならば、ぜひカード払いを利用しましょう。クレジットカードは、支払額に応じてポイントその他の特典がつくものがほとんどです。

月々の保険料が1万円とすれば、1%のポイント還元の場合、ひと月100円、1年では1,200円が戻ってくることになります。払込は何年も続きますから見逃すにはもったいない金額です。

1位:JA共済/ライフロード
2位:日本生命/みらいのカタチ年金保険
3位:住友生命/たのしみ未来
4位:明治安田生命/年金かけはし
5位:マニュライフ生命/こだわり個人年金(外貨建)

プロが教える「おすすめ個人年金保険ランキング」

JA共済/ライフロード 100点(1名/1名中)

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「1位」におすすめする理由
加入できる年齢が18歳~85歳(税制適格特約付の場合は18歳~80歳)と、非常に幅が広く、様々なライフプランに対応できます。

定期年金タイプと終身年金タイプの2種類があり、定期年金タイプは、年金支払期間が5年(税制適格特約を付けるなら5年は選べません)、10年、15年の中から選択できます。

また、高い返戻率が特徴です。契約当初5年間の予定利率と6年目以降の最低保証予定利率が契約時に決められていまから、たとえ経済情勢の変化により運用がうまくいかなかったとしても、年金額の増加が期待できます。2020年4月現在において、契約当初5年間の予定利率は0.5%、6年目以降の最低保証利率は0.75%と設定されており、他の金融商品と比べても、安全性かつ貯蓄性に優れた商品といえます。

要件をクリアすれば税制適格特約が付加できて節税につながりますし、年金受取人の身体状況など特別な事情があるときに、あらかじめ指定した人が代理請求できる特約(無料)もあります。地域のJAによってはクレジットカード払いが可能なのでお近くのJA窓口に確認を。

FP 久米啓子

日本生命/みらいのカタチ年金保険 100点(1名/1名中)

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「2位」におすすめする理由
月々の払い込み保険料や受取金額を自分で決められ、また、いざ年金を受け取る時期になってから、年金開始時期を最高5年間繰り延べることができます。また予定が変わって年金という形ではなく一時金で受取ったり、また自分で健康状態が良好と思うなら、終身年金に変更することも可能(保険会社の規定範囲内による)です。このように、契約後もライフプランの変更に応じた選択肢があるのが優れた点です。

個人年金保険の中でも高い返戻率を維持しており、貯蓄性に優れています。税制適格特約も付加できるので節税効果もあります。

クレジットカード払いに対応している数少ない個人年金保険のひとつです。保険料は何年も払い続けますから、クレジットカードのポイントが貯まっていくのはうれしいですね。

また、所定の三大疾病(がん(悪性新生物)・急性心筋梗塞・脳卒中)になった場合や介護2以上の状態になった場合などは、将来の保険料払込を免除されるという特約を付けることができます。

FP 久米啓子

住友生命/たのしみ未来 100点(1名/1名中)

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「3位」におすすめする理由
契約年齢は、0歳から75歳と非常に幅広く、保険料払込期間及びそれに続く据置期間(0~15年)で年金原資を大きくすることができます。据置期間が最長15年と長く設定できるので、その間も保険会社が資金を運用してくれますから高い返戻率につながります。

年金受取期間は5年、10年、15年の確定年金から選択しますが、年金開始時に年金原資を一括で受け取ることも可能です。ですから、子の進学資金のほか、マイホーム資金や老後資金その他、自分のライフプランに合わせて自在に設計できることが大きなメリットです。

告知や医師の診査が不要なため、健康面に不安があっても入りやすいのですが、被保険者が高度障害状態になったときなどの保険金の支払いや保険料払込免除の仕組みがないことは承知しておきましょう。

保険料払込方法は、月払い、年2回払い、年払い、全期前納から選べて、月払いはクレジットカードが使えます。税制適格特約を付加すれば節税効果があります。

FP 久米啓子

明治安田生命/年金かけはし 100点(1名/1名中)

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「4位」におすすめする理由
契約可能年齢は20歳から55歳と幅広く、老後生活資金の準備に適したシンプルでわかりやすい保険です。保険料払込期間中の死亡保障を抑えることで、受取年金額を増やせるように設計されています。死亡保障を抑えるとはいえ、払込中に万一死亡したとしても、既に払い込んだ保険料相当額は死亡給付金として戻ってきますから、安心です。

払込期間終了後の据置期間を最大5年間設定でき(年齢によっては据置期間を設定できない場合もあります)、この期間中も保険会社が運用してくれることで高い返戻率を実現しています。据置期間は、契約後の変更ができないのが残念です。

税制適格特約を付加することで、節税しながら老後資金を積み立てすることができます。被保険者が所定の身体状況になったときなどの保険料払免除の仕組みはありません。クレジットカード払いには対応していません。

FP 久米啓子

マニュライフ生命/こだわり個人年金(外貨建) 100点(1名/1名中)

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「5位」におすすめする理由
払込保険料は一定額の円(1万円から)ですが、積み立てた資金は米ドルまたは豪ドル(どちらかの選択)で運用することから、為替相場の影響を受けます。また為替相場の変動がなかった場合でも、為替手数料がかかります。それでも世界の経済情勢によっては資産を大きく増やせる可能性もありますので、資産形成の様々な手段のうちの一つとして長期的な資金運用を考えるかたには、選択肢の一つになるでしょう。くれぐれも年金原資が受取時に元本割れする可能性も承知したうえで、ご契約なさってください。

契約日から120カ月を経過しているなどの条件を満たしていれば、保険料払込の期間中に払込停止や再開ができ、また、これも条件がありますが、払込期間を延長することもできます。こうした契約後の柔軟な対応が強みです。
年金受取開始日以降、契約した通貨建ての年金を受け取れますが、為替相場の状況に応じて円での受け取りに変更することができ、また、一括受け取りもできます。個人年金保険料控除の対象にもなります。

FP 久米啓子

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