プロ1人が選んだ「おすすめiDeCo(個人型確定拠出年金)ランキング」5選。プロが教える「iDeCo(個人型確定拠出年金)の選び方」

プロが教える「iDeCo(個人型確定拠出年金)の選び方」

FP 寺田尚平
長いお付き合いになる「iDeCo(個人型確定拠出年金)」。3つのポイントをおさえて納得して「iDeCo」を選びましょう!

「iDeCo(個人型確定拠出年金)」は、個別の金融商品ではなく、国(国民年金基金連合会)が運営する年金制度です。ご自身で、「iDeCo」の取り扱いをしている金融機関(運営管理機関・受付金融機関)を選択して、申し込みの手続を行う必要があります。同じ制度であっても、金融機関によって、商品のラインアップや手数料等に違いがあります。基本的には、選んだ金融機関とは、長期間のお付き合い(最低でも60歳まで)になりますので、納得して選びたいものです。選び方のポイントは、「口座管理手数料」「商品の品揃え」「利便性・サービス」の3点です。それぞれのポイントについて、詳しくお伝えします。

和歌山・男性・57歳
業務歴:10年
得意分野:ライフプランニング、老後資金相談
資格:1級FP技能士、CFP?、DCプランナー2級、キャリアコンサルタント、家族信託コーディネーター

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選び方のポイント1.口座管理手数料

「iDeCo」は、加入時に、国民年金基金連合会に、加入手数料として2,829円(税込)を支払います。その後は、一般的には毎月口座管理手数料がかかります。口座管理手数料は、国民年金基金連合会、事務委託金融機関、運営管理機関に支払います。

国民年金基金連合会と事務委託金融機関に支払う手数料は、ほとんどの金融機関で同じですが、運営管理機関に支払う手数料は、0円のところから、400円前後のところまで様々です。

例えば、運営管理機関に支払う手数料が、月間400円違えば、年間で4,800円。30年間では144,000円の差になります。

長いお付き合いになりますので、月々わずかな手数料の差でも、トータルでは大きくなりますので、まずは、運営管理機関の手数料が無料のところから選ぶことです。

選び方のポイント2.商品の品揃え

次に、各金融機関の「商品の品揃え」を確認してみてください。

「iDeCo」は、金融機関から提示された商品のなかから、ご自身で掛金を「どの商品を」「どんな割合で」運用していくかを決める必要がありますので、選択できる「商品の品揃え」は重要です。

提示される商品は、大きく元本確保型(定期預金、保険)と元本変動型(投資信託)に分類されます。元本確保型は「定期預金と保険の両方」または「定期預金のみ」「保険のみ」を取り扱いしている金融機関に分かれます。

現時点(2020年5月)においては、日本ではマイナス金利政策がとられているため、円建ての貯蓄性保険の利回りについては、全く魅力がありません。

保険は、中途換金した場合、元本割れをすることもありますので、元本の確保を目的とする商品については、「定期預金」を選択するしかないと考えます。

「定期預金」については、各金融機関で、ほとんど差がないため、投資信託の「品揃え」の違いをしっかり確認してください。

●投資信託の品揃えを確認する時の4つのチェックポイント

1. 各資産クラスの商品が揃っていますか?

「日本株式」「外国株式(先進国)」「外国株式(新興国)」「日本債券」「外国債券(先進国)」「外国債券(新興国)」の資産クラスの商品が揃っているか確認します。

これらに加えて、「日本リート(REIT)」「外国リート(REIT)」「コモディティ(金など)」などの資産クラスが揃えられていたら、商品の選択の幅が拡がります。

また、様々な資産クラスを組み合わせた「バランス型」(パック商品)についても、どのような商品があるかチェックしてみてください。

2. 各資産クラスのインデックスファンドの信託報酬の水準をチェック

通常、各資産クラスに1本以上、その資産クラスの市場平均を表す指数に連動するインデックスファンドが揃えられています。

同じ指数に連動する投資信託は、ほぼ同じ動きとなりますので、投資信託のなかから差引されるコストである「信託報酬」の水準は、低い方がいいことになります。

できるだけ低く抑えられているインデックスファンドが揃えられているかチェックしてみてください。

3.特徴があって、運用実績のあるアクティブファンドが揃っていますか?

インデックスファンドとは異なり、様々な種類があり、運用成績の違いも大きいのが、アクティブファンドです。

どのようなアクティブファンドを揃えるかは、金融機関の「目利き」が問われるところです。

特に、日本株式や外国株式(先進国)の資産クラスについては、特徴があって、運用実績がある投資信託が揃えられているか確認したいものです。

4.自社グループの投資信託会社の商品に偏っていませんか?

運営管理機関は、加入者等の利益のみを考慮し、中立的な立場で運営管理業務を行う必要があります(厚生労働省のWebサイトから)。

したがって、商品の品揃えにおいても、幅広い観点から、最適な品揃えをする努力が求められます。

しかしながら、商品ラインアップのなかで、自社グループの投資信託会社の商品が目立つようであれば、本当に加入者等の立場にたった運営がされているのか?疑わしいことも考えられます。

選び方のポイント3.利便性・サービス

「iDeCo」では、口座の開設、商品の選択・変更などの手続は、ほとんど「Webサイト」や「コールセンター」を通じて行います。

「Webサイト」については、サイトの「使いやすさ」「見やすさ」の視点からチェックしてみてください。

そして、商品選びのヒント、シミュレーション、運用状況等の情報提供機能が充実しているかという視点からも確認します。

商品内容や「Webサイト」の操作方法などについて、電話での問い合わせを行う場合に備え、「コールセンター」の受付時間等についても、確認してみてください。

また、「Webサイト」や「コールセンター」だけでは不安という方やじっくり基本的なことから教えてほしいという方は、窓口等で対応してくれる金融機関に相談してみてください。

土曜・日曜等の休日も対応してくれる窓口のある金融機関であれば、安心です。

ただし、一部の金融機関のなかには、「iDeCo」について、消極的な金融機関もあります。

担当者が知識不足であったり、「iDeCo」の相談に行ったのに、保険などの他の商品を提案される、というような事例を聞くことがあります。この点は、十分に注意して欲しいと思います。

まとめ

様々な税制のメリットがある「iDeCo」は、老後資金などの60歳以降に使うお金を増やすためには、最も有利な方法です。

「iDeCo」を選ぶための3つのポイントをしっかり理解したうえで、納得のいく「iDeCo」を選び、老後資金づくりに取り組んで欲しいと思います。

1位:SBI証券
2位:マネックス証券
3位:イオン銀行
4位:楽天証券
5位:松井証券

プロが教える「おすすめiDeCo(個人型確定拠出年金)ランキング」

SBI証券 100点(1名/1名中)

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「1位」におすすめする理由
SBI証券はネット証券最大手。個人型確定拠出年金については、10年を超える運営実績があり、加入者数はNo.1です(SBI証券調べ)。運営管理機関手数料は無料です。

「セレクトプラン」と「オリジナルプラン」の2つのプランから選ぶことができます。

「セレクトプラン」は、従来の「オリジナルプラン」に加えて新たに設定したプランです(2018年)。商品ラインアップは、他にはない豊富さと充実度があり、幅広い選択肢があります(投資信託の商品数は36本、2020年4月末現在)。

インデックスファンドについては、すべての資産クラスで業界最低水準の低コスト(信託報酬が低い)ファンドを取り揃えています。主に先進国株式に投資して、NYダウ、S&P500、グローバル中小型株などの指数に連動するインデックスファンドが8本揃えられていて、とても充実しています。アクティブファンドは、多様で、個性的なファンドがラインアップされています。

「オリジナルプラン」は、2018年に、投資信託26本、定期預金1本、保険2本の商品を「除外予定商品」に指定して、実質的に新規の購入を制限して、将来的には取り扱いを終了する予定となっています。実質的に購入できる商品は、投資信託37本、定期預金1本となっています。(2020年4月現在)

日本株式のアクティブファンドが、5本と充実しています。また、バランスファンドは「固定配分型」「8資産均等型」「ターゲットイヤー型」「リスクコントロール型」の異なるタイプで11本取り揃えています。

FP 寺田尚平

マネックス証券 100点(1名/1名中)

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「2位」におすすめする理由
ネット証券のパイオニア的な存在。「iDeCo」には、他社より遅れて、2017年9月から参入しました。運営管理機関手数料は無料です。

投資信託の商品ラインアップは、25本と他のネット証券に比べて少ないですが、厳選されたラインアップです(2020年4月現在)。

インデックスファンドは、SBI証券「セレクトプラン」と同様に、すべての資産クラスで業界最低水準の低コスト(信託報酬が低い)ファンドを取り揃えています。日本株式の代表的な3指標(東証株価指数、日経平均株価、JPX日経400)に連動する3本のインデックスファンドが揃っています。

アクティブファンドは、厳選された、無駄のないラインアップになっています。日本株式のアクティブファンドは、成長株(グロース)、割安株(バリュー)、中小型株と運用スタイルごとにバランスよく品揃えされています。

FP 寺田尚平

イオン銀行 100点(1名/1名中)

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「3位」におすすめする理由
総合スーパーイオンが運営する銀行。「iDeCo」の運営管理機関は、みずほ銀行ですが、イオン銀行は受付事務を行う受付金融機関という立場です。

全国各地のイオンモールなどの中にある店舗で、365日相談や申込手続ができるのが強みです。コールセンターは、平日は21時まで、土曜・日曜・祝日・振替休日も対応可能です(年末年始、ゴールデンウィークの一部の日を除く)。また、イオン銀行に口座がなくても申込可能です。運営管理機関手数料は無料です。

投資信託の商品ラインアップは、銀行らしく、初心者を意識した品揃えとなっています。商品選びや組み合わせに迷うことが多い初心者のために、バランスファンドを8本用意しているところが特徴的です。バランスファンドは、「固定配分型」「8資産均等型」「ターゲットイヤー型」「アロケーション型」と多彩な品揃えとなっています。

FP 寺田尚平

楽天証券 100点(1名/1名中)

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「4位」におすすめする理由
楽天グループ企業である楽天証券は、ネット証券第2位です。運営管理機関手数料は無料です。

投資信託の商品ラインアップは31本で、主な資産クラスには、インデックスファンドとアクティブファンドが揃えられています。「ハイイールド債券」に投資するファンドがあること、および市場動向に合わせて、資産配分を変更していく「アロケーション型」のバランスファンドが、3本用意されているところが特徴的です。

また、「iDeCo」とは別に楽天証券で購入した株式や投資信託などの「証券資産」と「iDeCo」の「年金資産」を1つのIDで確認できる便利なしくみとなっています。

FP 寺田尚平

松井証券 100点(1名/1名中)

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「5位」におすすめする理由
創業100年の老舗証券会社で、ネット証券の草分けです。運営管理機関手数料は無料です。投資信託の商品ラインアップ11本と、とても絞り込まれていて、選びやすいのが特徴です。

各資産クラスに1本ずつあるインデックスファンドは、業界最低水準の低コスト(信託報酬が低い)ファンドを取り揃えています。バランスファンド1本、アクティブファンドは、主に日本株式に投資する「ひふみ年金」のみという、厳選かつシンプルなラインアップとなっています。

FP 寺田尚平

iDeCo(個人型確定拠出年金)比較