プロ5人が選んだ「おすすめ外貨建て保険ランキング」16選。プロが教える「外貨建て保険の選び方」

目次

プロが教える「外貨建て保険の選び方」

FP 浦上登
外貨建て保険は保険というよりも金融商品

外貨建保険は、保険というよりは金融商品です。外貨の高金利を利用して有利な運用をしようという発想のもとに作られました。米国国債10年物で考えると2010年から2019年にかけての最大年利3%強から4%弱の高金利による高いリターンを実現して来ました。外貨建保険の問題である為替リスクも、米ドルの高利回りによる運用益と相殺されて、円高になっても、トントン、円安になると大きく儲かるということで、魅力的な金融商品でした。ところが最近このメリットが崩れてきたため、外貨建保険は決して魅力的なものではなくなっています。以下の説明では、外貨建て保険のポイントについて順を追って解説していきたいと思います。

神奈川・男性・68歳
業務歴:11年
得意分野:住宅ローン相談、家計相談、保険相談、ライフプランニング、老後資金相談
資格:CFP、証券外務員第一種

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外貨建保険が魅力的であった理由

1.米ドルの高金利

外貨建保険の魅力の源泉は米ドルの高金利でした。米国国債10年物の金利は、2010年から2019年にかけて、2%弱から4%弱の範囲で推移しました。

米ドルで外貨建保険を運用する場合は、米国国債ないしそれにリンクした社債等で行うので、米ドルの高金利をベースに運用し、高いリターンを実現することができました。

2. 米ドル高金利運用による為替リスクのヘッジ

その間、日本の金利はゼロに近いレベルで推移していました。当然日本人の契約者から見れば、低金利の円で運用するより、高金利の米ドルで運用したほうが魅力的です。

ドル建てで運用する場合の問題点である為替リスクも、米ドルよる高利回りにより、仮に円高がそれと同じ比率で進行しても、高利回りによる運用益と相殺することができました。また、逆に円安になった場合は年3%以上の運用益を手にすることも可能でした。

具体的に説明してみましょう。

外貨建保険の運用益を年3%とします。

その場合、

A. 円高が年率3%で推移した場合

B. 円ドルレートが変わらない場合

C. 円安が年3%で進行した場合

の3ケースを比べてみます。

円ベースでみると、

Aの場合でトントン

Bの場合で年3%の運用益

Cの場合で年6%の運用益

を得ることができました。

ですから、外貨建保険は、ほとんどゼロ金利に日本にとって、円高の場合は為替リスクのヘッジになり、かつ、円安の場合は、米ドル以上の高利回りのリターンが得られる魅力的な商品だったのです。

3. 税制上の優遇

保険商品は税制上も優遇されていました。投資信託や株式が運用益の20.315%に税金がかかるのに対し、保険商品では、満期時に一時金で受け取ると、一時所得とみなされ、次の計算に基づき課税されます。

「(保険商品の運用益-50万円)x1/2」→総合課税の対象

すなわち、運用益から50万円が控除され、かつ、その1/2にしか課税されないということになります。

今までに説明した要因により、外貨建保険は魅力的な商品でした。

最近の動向

最近これらの前提が崩れ始め外貨建て保険の魅力が失われてきています。

1. 米ドルの金利低下

コロナショックによる金融緩和で唯一の高金利国であった米国もゼロ金利に近くなりました。

2020-7-30現在の主要国の10年物国債の金利を比較すると次の通りです。

  • 米国 0.548%
  • 日本 0.02%
  • ドイツ -0.55%
  • フランス -0.22%
  • オーストラリア 0.85%

2019年には3%強あった米国国債10年物の金利が2.5%以上低下して、0.5%程度になっています。

このレベルになると、高金利とは言えなくなり運用しても大きなリターンを得ることが難しくなっています。

それゆえ、日本から見ても、米ドルで運用しても為替リスクをヘッジするだけの運用益を得ることはできなくなり、上記の(1)および(2)のメリットは崩れました。

2. 保険会社が外貨建保険に経費を乗せだしたこと

この4-5年顕著になった傾向ですが、保険会社が外貨建保険の運用益から、いろいろな経費を引き去るようになりました。

最低積立利率が保証されているからといって、その利率で契約者が運用益をもらうことができるわけではありません。そこから次の費用が引かれます。

  •  銀行等の販売代理店手数料
  •  保険に関する経費(保険関係費、年金管理費等)
  •  為替手数料

具体的に説明してみましょう。

・銀行等の販売代理店手数料

販売代理店手数料はかなり高額の様です。そのためか、代理店が為替リスクを十分に説明せず、外貨建保険を販売したため問題になりました。

・保険に関する経費(保険関係費、年金管理費等)

また外貨建保険は資産運用商品とはいいながら、保険の形をとっているので、年金保険にしろ、終身保険にしろ、最小限とはいえ保障機能が付随しており、保障に関するコストがかかります。それらのコストが引き去られます。

・為替手数料

外貨建保険ですから保険料を外貨で支払う必要がありますが、通常インターネット証券での為替手数料がTTM+25銭程度にあるのに対し、外貨建保険では通常TTM+50銭程度で割高です。

実際にどんな費用が差し引かれるのかは説明書をじっくり読まないとわかりません、場合によっては、説明書を読んでもよくわからず保険会社に確認しないと駄目なものもあります。

外貨建保険は為替リスクだけではなくプロにとってもよくわからない商品になっています。

外貨建保険の選び方

このような状況ですから、外貨建保険は、本来のメリットを期待できる状況になく、紹介できるのは、その中でも、できるだけ本来のメリットを保持しようとしている保険であることをご理解ください。

FP 奥山茂仁
外貨建て保険はコロナ禍の中でもリスクを正しく理解することで、中長期的には視野に入れても良い保険です。

外貨建て保険ってどんなイメージがありますでしょうか?以前までは、単純に「リスクありの保険」というのがほとんどの方のイメージであったと思います。日本人はこれまで投資に対しての教育を受ける機会がなく、投資=悪みたいな印象をお持ちの方が多かったのが事実です。FPの私としては、2019年を勝手に日本人の投資教育元年と名付けていますが、iDeCoやNISAなどの確定拠出年金や積立投資などの投資に興味を持つ方が増えています。しかし2020年、現実はコロナの影響はすさまじく、世界中の株価に悪影響を及ぼしています。しかしながらこんな時期だからこそ、外賀建て保険も将来の資産作りの一つとして検討して良い時期とも言えると思います。

山梨・男性・41歳
業務歴:3年
得意分野:住宅ローン相談、家計相談、保険相談、ライフプランニング、教育資金相談、老後資金相談
資格:2級FP技能士、AFP

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そもそも外貨建て保険とは

一般的に日本の生命保険会社に行き保険商品に加入する際、通常であれば日本円で保険料を支払い、日本円で運用されて、日本円で保険金や解約返戻金を受け取ります。これは「円建て」となります。

ですので、「外貨建て」とは、支払いや受け取りを日本円でなく、ドルなどの外貨で行うことを言います。商品によっては、日本円で支払い、運用は外貨で行い、外貨で受け取るものもあります。

ポイントは外貨運用でという点です。

なぜ外貨建てがポイントかといいますと、日本での預貯金につく利息を思い浮かべて下さい。日本円の現状ではほとんど利息が付きませんよね。低金利が続いている現状だと、高い利率は日本円では見込めません。そこで現在外貨建てが注目されているのです。

外貨建て保険のメリット

・利率や金利が高い

貯蓄型の保険料は保険料に利率が上乗せされているのですが、外貨建てが円建てに比べても利率が高くなり、その分保険料が安くなる傾向にあります。

そして先にも書きましたが、日本は現状超低金利時代ですから、金利の高い外賀建のメリットを存分に活かし、貯蓄性を考えると外貨建てが有利になると思います。

・為替差益でプラスになることも

メリットとして挙げておりますが、外貨建てには当然為替リスクがあります。為替は毎日変動しますので、損することもあれば、得することもあります。受け取り時に円安になっていれば、受け取り金額は多くなります。

今後の資産分散のひとつに

だんだん投資教育や金融教育が若年層に広まっていったときに、資産を分散することの重要さを学ぶわけですが、外貨建て保険も資産分散の一つとして、資産を円でしか持っていない場合は検討しても良いと思います。

外貨建て保険のデメリット

・為替差損でマイナスになることも

前述していますが、円安になれば受け取り金は増えますが、逆に円高になれば当然受け取り金額が減ります。日本人が投資に苦手感をもっているのは、このリスクが嫌いだからです。

昔であれば、通帳にお金を入れておけば、たくさんの利息が付いていましたので、あえて投資する必要がなかったわけです。しかし今では状況が違います。正しくメリット・デメリットを理解し、投資への考え方を変えていただきたいと思います。

・手数料がかかる

円建ての場合、通貨は日本円同士ですので、手数料はかかりませんが、外貨建ての場合は、日本円と外貨を交換する際に必ず「為替手数料」がかかります。この辺りも、日本人の性格からして苦手なところだと思います。

せっかく円安で為替差益が発生し、受け取り金額が増えたとしても、手数料がかかるのであればそこも加味して考えなければなりません。

外貨建ての税金について

外貨建ての保険に加入して受け取る保険金についての課税は、円建ての保険の場合と同じとなります。申告や納税は円に換算して行います。一般的には円換算した金額が生命保険会社から通知が届きますので安心してください。

そして払い込む保険料については、円建ての生命保険の場合と同様で、「生命保険料控除」を受けることができます。外貨で運用することであって、税金においては円建てと大きな違いはありません

ちなみに生命保険料控除とは、1月1日~12月31日の1年間に払い込んだ保険料を申告することにより、所得税や住民税の負担が減る制度です。一般に会社員であれば、年末調整時に会社で手続きが行われていますので、実感が湧くと思います。毎年10月頃に生命保険料控除証明書といった、はがきサイズや封書サイズの用紙が届きますので、大切に会社から指示があるまで保管するようにしてください。

悩む外貨建て保険の加入時期

さてここまで外貨建てのメリット・デメリットについて主に説明してきましたが、じゃあこの説明を聞いて、外貨建てにすぐ加入しようと思う方が何人いるかと・・・外貨建て保険への加入を一番悩ませるのが、いつ加入したら良いのかということです。説明を聞けば聞くほど、加入へのハードルが上がる一方です。

それでもあえて言わせていただくとすると、最適な加入時期は、ご自分が必要と感じた時であると思います。あくまでも資産を円以外に分散させることを一番の目的とすれば、この目的は達成されます。しかしリスクとして中長期の期間の経済状況により、受給額に変動が出てきます。もちろん予定より受け取り金額が減ることもありますが、日本での低金利において円建てでは、外貨建てほどの利回りは今のところ期待できない部分が多いです。

正しくリスクを理解しながら、資産をうまく分散させて、将来への資産として活用できる外貨建て保険を一度は検討していただきたく思います。この後、FPの私が提案する外貨建て保険の商品を紹介しますので、何かの参考にしていただけたらと思います。

FP 佐藤ひろ美
円建ての保険よりも割安な保障!国内よりも高い金利!なるべく安全にしっかり増やせる外貨建保険の選び方

外貨建保険は保障を得ながら外貨で積立てができる生命保険です。大きく分けると2種類あり、まとまった金額を積極的に運用したい方は「一時払」の商品、為替リスクを回避しつつコツコツ安定的に運用したい方には「定期払」の商品を選びます。安全に増やすポイントとして契約と解約の為替のタイミングにはとくに気をつけなければいけません。あなたの資産形成に上手に活用するには利率や契約の目的などによっても慎重に選ぶ必要があります。

栃木・女性・42歳
業務歴:2年
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外貨建保険の選び方と安全にお金を増やす運用方法

「積立型の保険に入りたくて」「運用がしたくて」「貯金がしたくて」生命保険会社や銀行に行くと、外貨建保険を案内されることがあります。

外貨建保険は円建ての保険よりも割安に死亡保障を得ることができ、国内金利よりも高い利率でお金を増やすことができるのが魅力です。

一方で為替リスクや手数料を理解しないまま契約してしまって、数十万円、もしくはそれ以上損をしてしまうこともあるので注意が必要です。

あなたが外貨建保険を安全に生活に役立てられるように、外貨建保険を選ぶための大事なポイントと安全に増やすコツを6つご案内しますね。

外貨建保険の選び方と安全にお金を増やす6つのコツ

1つめ:目的によって商品を選ぶ。

外貨建保険では死亡保障の最低保険金額が保証されているうえに、運用実績によってはさらに保険金額が高くなることもあるので死亡保障としても優れています

たとえば、保険金額を1,000万円で設定したとしますよね。もし運用実績が悪くても死亡保険金額は1,000万円より下がることはありません。逆にもし運用実績が良ければ、保険金額が1,000万円より多くなる可能性があるんです。

そのメリットを活かして長生き時代の相続に対応できるのは終身型です。

そのうえ生命保険を活用した相続対策では「500万円×法定相続人の数」までの保険金額が非課税になるので、相続税の負担も軽くできますよ。

定期型は生きている間に使うお金を増やす目的で選びますが、円安のタイミングをみて解約できるよう契約期間を長めに設定することをおすすめします。

年金型は保障が少ないので、なるべく効率的に老後の資産形成がしたい方に適しています。

終身型・定期型・年金型のいずれにも介護保障がある場合があるのですが、介護保障で受取る保険金は非課税です。効率的に現金を増やしつつお得に介護対策もできます。

2つめ:「一時払」と「定期払」あなたはどちらで運用しますか?

外貨建保険には大きく分けると2つの種類があります。

あなたのニーズによって活用する外貨建保険を選びましょう。

3つめ:10年以上運用する

外貨建保険でいちばん大きな手数料が “解約控除(手数料)” です。

なかには解約控除のない商品もあるのですが、ほとんどの外貨建保険で10年以内に解約や減額をすると責任準備金の0.5%~10%が手数料として差し引かれてしまいます。責任準備金というのは解約返戻金とほぼ同じ金額です。

10年以内の解約返戻金額は元本よりも少ないので、そのうえ解約手数料となると損失が大きくなってしまうんです。損失を出さないためには10年以上は運用しましょう。

4つめ:契約と解約の時期を選ぶ

たとえば1$=110円を基準にしてみると、1$=100円だったら円高です。逆に1$=120円だったら円安です。

「定期払」の商品は契約をするときは円高・円安を気にしなくても問題ありません。なぜなら、保険料を長く払いつづけるほど為替リスクが平均化されていくので安全性が高まるからです。

一方で「一時払」の商品を契約するときは必ず円高の時期を選びましょう。

解約をして外貨を円にするときには「一時払」でも「定期払」でも円安のときにします。契約時より円安であれば解約したときに元本が増えやすくなります

でもなかにはタイミング良く解約できる自信がない方もいらっしゃいますよね。そんな方には “目標設定機能” が便利ですよ。「一時払」商品の機能なのですが、元本を何%まで増やしたいのか、目標を設定して到達したら自動的に円で確保してくれます。これなら安心して運用していただけると思いますよ。

5つめ:利率が契約期間中に変わらない商品を選ぶ

外貨建保険の利率は、契約期間中 定期的に変わる商品と変わらない商品があります。

「積立利率変動型」や「積立利率更改型」と記載のある商品の利率が変わる頻度は、毎月という商品もあれば、10年や15年ごとという商品もあります。

どちらにしても将来の利率が読めないので、資金計画が立てにくく、利率が大きく下がってしまうこともあるので不安定です。

しかも「これから利率が下がりそうだから解約したい」となったとき、必ずしも円安とは限らず、増やせるタイミングで解約するのが難しいんです。

一方で契約期間中、利率が「一定」または「固定」されている商品の場合利率が変わらないので、契約時点で将来外貨でどのくらい増えるのかがわかります。

それなら安心して運用をつづけることができますし、円安のタイミングで解約できればさらに増やせる可能性が高くなります。

ただし、利率と実際の利回りは違います。利率が高い商品ほど運用益が高いかというとそうではありません。外貨建保険の運用益の高さをチェックするには、解約返礼率をみて各商品を比較することをおすすめします。

6つめ:なるべく年金受取りはしない

年金受取時にかかる手数料は年金額に対してかかるケースが多く、1.0%差し引かれる商品がほとんどです。その場合、たとえば年金額が100万円だったら手数料として毎年1万円差し引かれてしまいます。それではもったいないですよね。

多くの方の場合はなるべく年金受取にしない方が受取れる金額は大きくなります。

ただし、その年に一時所得の金額がどのくらいあるかによっては年金受取にした方がお得という場合もあるので受取方法を決めるまえにどうやって受取ったら手取りの金額が減らさずにすむのか確認しておきましょう。年金型の外貨建保険でも一括受取りもできます。

外貨建保険は、リーマンショッやコロナウィルスなどの経済危機で利率が低くなっている時期に契約することはおすすめしません。経済が落ち着くと利率も上がります。そのときに円高の時期を選んで契約をし、円安のタイミングで解約をすることで安全に運用益を出しやすくなります。

FP 平原憲治
外貨建て商品を選ぶときのポイントは「保障」や「目的」を明確にし、キャッシュ化するまでの「時間」も考えること

外貨建ての商品を選ぶときに重要なのはキャッシュ化するまでの「時間」を考えることです。為替リスクを負うことになりますので、特に教育資金や住宅繰上返済資金を貯める為に外貨建ての積立などを活用する場合はある程度キャッシュ化するタイミングを考えられるように、余裕を持った積立期間の設定や為替リスクを排除した他の金融商品と併用して貯めていくなどの工夫が必要となります。また、商品によって保障を手厚くしているもの、運用を重視しているものなど得意なポイントが違いますので「保障」や「目的」を明確にすることも重要です。これらを考慮しながら、外貨建て保険の選び方のポイントを解説していきたいと思います。

神奈川・男性・44歳
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資格:1級FP技能士、CFP®、二種証券外務員

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外貨建て商品の特徴

外貨建て商品とは外貨で積み立てて、外貨で受け取る商品です。実際には日本円で支払いをして日本円で受け取る商品が多いですが、毎月の保険料や万が一の際に受け取れる金額などは、日本円で見ると為替の影響を受けて毎日変動します(支払い保険料は円で固定の商品もある)。

円建ての保険と比べると、為替リスクはありますが積立利率が円建てよりも高く、同じ保険料だと円建ての保険よりも大きな保証を持つことが出来るのが特徴となります。

様々なタイプの外貨建て保険がありますが、大きく分けると一時払いタイプと積立タイプに分かれます。一時払いのタイプは最初にまとまった金額を保険会社に預けて、保障を持ちながら運用して外貨建てで増やしていく商品になり、積立タイプの商品は毎月支払いをして、保障を持ちながら運用して外貨建てで増やしていく商品になります。

また、外貨建て商品の特徴としては保障としての側面と、運用としての側面があります。保障としては、基本的には死亡保障がついているものが多く、商品によっては三大疾病の保障、介護の保障などがついているものもあります。

運用の方法としては基本的には外国債を用いて運用されていますが、中には株式など債券以外を組み込んでいる商品もあります。積立利率が固定タイプや変動タイプ、最低積立利率保証があるものなど商品によっていろいろな特徴があります。

為替リスクに関して

外貨建て商品の特徴として為替の影響は切っても切り離せないものがあります。支払うときの額は外貨ベースで確定(毎月100ドルなど)していて、受け取るときの額も外貨ベースとなります。つまり、実際に日本円で支払いや受け取りをするときの額はその時の為替によって変動します。

これを考えると為替によっては支払額が想定以上に大きくなったり、受け取り額が少なくなったりする可能性があるため為替リスクを契約者が負っていることになります。商品によっては円建てで固定の保険料で積立するタイプもあり、このタイプの場合はドルコスト平均法という投資手法があてはまります。ドルコスト平均法は「安いときにはたくさん買い、高いときには少なく買う」という手法で、長期間積み立てていく中で、円高の時には多くの外貨を積み立て円安の時には少ない外貨を積み立てることで、為替変動のリスクを軽減する効果が期待できます。

米ドル/円の長期チャート(2020年8月18日時点)

また、受け取るときに関しては、日本円で受け取ることも外貨で受け取ることもできます。

つまり、為替が有利なタイミングで円として受け取ることが可能なわけですが、受け取りたいタイミングで円高になっている可能性もゼロではないため、「目的」や「時間」に応じて資産配分を考える事が重要と言えます。

為替リスクに関しては、円だけで持っているのもリスク(インフレリスク)ですし、外貨だけで持っているのもリスク(為替リスク)があるため、通貨分散で通貨に対するリスクを分散しているという考え方をすると良いでしょう。

外貨建て商品を選ぶ目的と注意点

外貨建て商品といっても様々な商品があるため、その商品は保障が強いのか?運用が強いのか?どういう特徴があるか?ということを見極めることはもちろんですが、そもそも自分はどういう目的で外貨建て商品を選んでいるのか、その目的に一番合った商品はどれなのか、ということを考慮して選ぶことが重要になります。

では、実際どのような目的で外貨建て商品を持つ人が多いのでしょうか?これは、外貨建て商品に限った話ではなく生命保険全般に関しての調査ですが、生命保険文化センターの調査によると下記のような結果になっています。

出典:生命保険文化センター/平成30年度「生命保険に関する全国実態調査」(平成30年12月発行)

病気やケガの治療や入院に備えに関しては医療保険などで備える方が多いですが、近年では老後の生活資金や介護費用の準備のニードが高まっているのが分かりますね。

外貨建て商品の特徴として、前述のとおり積立利率が円建てよりも高く、同じ保険料だと円建ての保険よりも大きな保障を持つことが出来る特徴があるため、同じ保障額に対する保険料の安さや貯蓄の優位性から円建てよりも外貨建てを選ばれる方が増えています。

しかし、子どもの教育資金などのようにある程度キャッシュ化したい時期が決まっている目的の場合には為替リスクをより強く考える必要がありますし、万一の場合の保障に関しても保障額が為替によって変動してしまうことを考慮する必要があります。

外貨建て商品を選ぶうえで重要なポイント

上記のように、外貨建て商品といっても様々な商品がありますので、商品の保障内容、積立利率(固定や変動)、運用する期間、低解約期間の有無などの特徴を把握したうえで、自分の目的に合った商品を選ぶことが重要です。

今回のランキングは目的に合わせて選びやすい商品、ほかの商品より優位点がある商品を上位に選びました。

FP 野口俊晴
外貨建ての一時払終身保険は保障と運用の両建てが期待される商品、商品選びのコツは「利率」「保障」「費用」の3つをおさえること

金融商品のなかでも外貨建ての終身保険、特に一時払型の保険は保障の安心と運用の利益を同時に期待できることで人気があります。その反面、為替変動により受取額が増減するのではないか、費用がどの部分でかかるかなど不安視する方がいるのも現実です。選び方のポイントとして積立利率はいくらか、運用利回りはどれくらいか、保障額はどれだけになるか、契約初期費用はあるかなどで他の商品と比較することをお勧めします。

東京・男性・66歳
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一時払外貨建終身保険を申し込むメリット

外貨建ての終身保険で一時払型のものには次のメリットがあります。

  1. 積立利率が円建てに比べ高い
  2. 保障と運用を併せ持つタイプが多い
  3. いつでも円貨に移行できる

外貨建ての払込保険料は米ドルや豪ドル、ユーロなどで運用されます。積立利率は現在の平均は2~3%なので、国内の定期預金と比べたらはるかに高く魅力的です。最低利率も保証されています。外貨での運用で増えた分は保障額に上乗せされます。

これが保障と運用の両建てメリットとされるところです。もちろん、いつでも円貨に移行することができるので、保障だけでなく年金・介護・相続目的にも利用できます。

為替リスクから元本割れするデメリット

このように魅力的な商品ですが、じつはトラブルも多くなっています。それは外貨建保険には元本割れが起きうるというリスクがあり、そのことが十分認識されずに申し込まれる人が多いからです。

そのリスクは主として為替レートから起きます。払い込んだ保険料が外貨で運用され、いざ保障が必要となって円に戻す時を考えましょう。例えば契約時の為替レートが仮に1 ドル100円だったものが1ドル90円の円高になった場合です。

一時払いの保険料1万ドル(100万円)を運用した結果、1,000ドル(10%の運用益)の上乗せがあったとします。しかし基本保険金額の払戻しは99万円(11,000ドル×90円/$)と元本割れしてしまいます(ほかに為替手数料もかかります)。

このように円高になっていると、払込金の運用益分がとんでしまうだけでなく元本も減ってしまいます。もちろん円安になれば、逆に払戻額は増えます。ただし将来換金時の為替レートがどのタイミングでどうなるかはわかりません。これが為替リスクなのです。

中途解約でも同じことが言えます。一時払いで外貨建終身保険を申し込んだ後に解約すると、申込みから一定期間経たないと返戻額が目減りしてしまうことがあります。これは上記の為替リスクからも生じますが、積立金の運用状況からも起きます。

申込者にとっては、保険は目減りすることはないという一般的な認識がありますから、これを「元本割れ」と捉えられてしまいます。

ほとんどの人は100万円以上も一括で払ったら、本人は貯蓄したつもりの感覚でしょう。いつでも払い込んだ分が丸ごと現金で戻ると思っています。実際、保険と認識せずに預金感覚で申し込み、払戻時に減額となったことでトラブルになったりしています。

外貨建保険の仕組みの複雑さ

保険はシンプルな仕組みほど、商品性が良いと言えます。

上述のように外貨建商品には為替リスクがありますが、ほかにも大事な要素があります。それは費用です。外貨建保険に関わる費用は見た目ではわからないところでかかっています。

これらの費用金額は手数料として別途払うわけではないので(自動的に差引控除)、支出として認識しにくくなっています。いくら見かけの積立利率や保障額が高くても、費用として差し引かれる分が多くなると解約時や保障時の実質的な利回りが下がってしまいます

円で申し込みドルで運用し、また円に戻して受け取るという通貨換算の往復がある分、どうしても外貨建商品の仕組みは複雑になります。さらに保障と運用を併せ持つわけですから、ますますわかりにくくなるのはやむをえないでしょう。大切なことは、そのことを理解したうえで申し込むかどうかです。

外貨建保険を選ぶポイント

以上を踏まえて、外貨建ての一時払終身保険を選ぶポイントを見てみましょう。まずは費用の確認です。

1.契約時にかかる初期費用

一時払契約では、払込保険料の数パーセントが一括でかかる場合があります(かからないものもあります)。保障額が高くなれば手数料も相当額になります。この費用は契約時に保険金額から差し引かれるためいくらかかるのか認識しにくいので必ず確認しましょう。

2.契約中にかかる費用(毎年)

保険関係費として死亡保障に備えたり、保険契約を維持するための費用です。

3.外貨契約にかかる費用

円貨を外貨で入金する場合や、保険金を円貨で受け取ったり円建終身に移行する場合の為替手数料です。

4.解約にかかる費用

解約返戻金を受け取る時にかかります。

5.年金にかかる費用

年金受取に移行した場合に年金支払期間中にかかる費用です。

6.特約費用

特約付加の申込についてかかる費用です。

以上を踏まえて最低限おさえるポイントとして、

  • 初期費用がかかるかどうか
  • 積立利率および積立の最低保証はどうか
  • 保障の高さはどうか

を比較するといいでしょう。

利率と実質利回りの確認

もう1つ大切なことは、いくらの払込をして20年後、30年後にいくら戻ってくるかを試算してもらうことです。これが実質利回りです。つまり戻って来る手取額の割合です。

積立利率は案内書にも記載されていますが、積立利率から費用率を控除した後の実質利回りは記載されていないのが普通です。それは個人の属性や申込条件によって一概に設定しにくいためです。申込相談時には必ず販売者側に試算してもらい確認することが重要となります。

まとめ

保障のみあるいは運用のみの商品を望むなら、それにふさわしい個別商品の選択があるはずです。外貨建終身保険は、保障を確保しつつ資産を増やしていくという両建てが期待できる保険と言われています。

ただ、それゆえに商品の仕組みがどうしても複雑になり、リスクやコストも高くなりがちです。ですからそのことを理解したうえで、不明なところは遠慮なくファイナンシャル・プランナーなどのアドバイスを受けるようにして、自分にとって良い商品選びをするようにしてください。

プロが教える「おすすめ外貨建て保険ランキング」

マニュライフ生命/こだわり外貨終身 80点(4名/5名中)

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評価コメント
「4位」におすすめする理由

積立利率の最低保証が年1.5%、たばこを吸わない人の保険料が安く、がん・急性心筋梗塞・脳卒中で所定の状態になった時の払い込み免除特約あり

これは、1位にしたメットライフ生命のドルスマートS同様の外貨建終身保険です。

外貨建終身保険は時期を見て保険を解約して運用益を得るというものですが、4位にした理由は、一応積立利率の最低保証が年1.5%となっている点です。1位のドルスマートSに比べるとだいぶ落ちるので、実質利回りはかなり低下するはずです。この保険には、たばこを吸わない人の保険料が安くなること、がん・急性心筋梗塞・脳卒中で所定の状態になった時の払い込み免除特約もついているのも評価できる点です。

ただ、保険関係費、年金管理費、契約内容を変更したときの手数料等、保険の運用益を減少させる特約が付いているので、要注意です。

FP 浦上登「外貨建て保険の選び方」

FP 浦上登

「3位」におすすめする理由

積立利率年1.5%を保証しており、タバコを吸わない方は非喫煙者保険料が適用され保険料が割安に

マニュライフ生命のこだわり外貨終身は、契約時に米ドルか豪ドルのどちらかを選択でき、積立利率年1.5%を保証しています。特定疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)で所定の状態になると、以後の保険料の払い込みが免除される保険料払込免除特約があり、特定疾病による収入減の際にはその時点で解約して返戻金を受け取る選択もできます。

タバコを吸わない人は非喫煙者保険料率が適用されるので保険料が割安になります。禁煙の方で、外貨建て保険を検討している方にはお勧めです。

FP 奥山茂仁「外貨建て保険の選び方」

FP 奥山茂仁

「5位」におすすめする理由

保険料を払わなくてもお金が増える!3大疾病が不安な方におすすめ!

定期払の外貨建保険で、利率は毎月変わります。

この保険の特徴はなんといっても3大疾病で保険料払込免除になった場合、これから支払う予定の保険料が前倒しで投入され、解約返戻金が激増するんです!すると、もし3大疾病で医療費がかさんでしまったり、仕事ができなくなって収入が減ったとしても補うことができますよね。その安心感は絶大です!

ただし、適応基準は少々厳しめです。ガンは診断確定ですが、心筋梗塞や脳卒中は60日以上所定の状態が継続しないと適応にならないので契約前に考えてみてくださいね。一方で、たばこを吸わない方の保険料は割安になり、さらにお得です。

FP 佐藤ひろ美「外貨建て保険の選び方」

FP 佐藤ひろ美

「2位」におすすめする理由

ガン・急性心筋梗塞・脳卒中に備えることができ、積立利率の1.5%最低保証あり

2位に選んだのはマニュライフ生命のこだわり外貨終身という商品です。

ポイントとしては、ガン・急性心筋梗塞・脳卒中の三大疾病になってしまった時の払い込み免除特約や、たばこを吸わない人の保険料割引があります。積立利率は毎月変わりますが、1.5%の最低保証があります。利率が良い時は3%以上つくこともあります。また、低解約期間が無いため、為替や積立利率によっては支払い途中でも解約返戻率が100%を超えてくる場合もあります。

【豪ドルも選択可能】

FP 平原憲治「外貨建て保険の選び方」

FP 平原憲治

オリックス生命/米ドル建終身保険Candle 80点(4名/5名中)

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「5位」におすすめする理由

30年目の解約返戻率が年1.35%、40年目が年1.7%と比較的高い水準

これもマニュライフ生命のこだわり外貨終身と同様の終身保険です。

30年目の解約返戻率が140.6%(単利ベース年1.35%)、40年目の解約返戻率が168.0%(単利ベース年1.7%)と他の商品と比べて決して低くはないのですが、積立利率の最低保証が見つからなかったので5位にしました。

やはりこれからの超低金利で、アメリカも長期的にみるとゼロ金利またはマイナス金利になる可能性があります。30年,40年先の話ですから、そのリスクをヘッジするためには、積立利率の最低保証が必要と考え、それを選考の基準にした次第です。

FP 浦上登「外貨建て保険の選び方」

FP 浦上登

「2位」におすすめする理由

保険料がお手頃で、万一の死亡や高度障害状態に米ドルで備えられる一生涯保障の保険

オリックス生命の米ドル建て終身保険キャンドルの最大のおすすめポイントは、保険料がお手頃であることです。米ドルで運用することによる金利の優位性を活かし、保険料払込期間中の保障と解約返戻金を抑制することで、保険料がおさえられています。

そしてこの保険は、世界でもっとも取引の多い米ドルで運用し、万一の死亡や高度障害状態に米ドルで備えられる一生涯保障の保険で、将来解約した場合は、もしもの保障にかえて解約返戻金を活用いただけます。保険料で外貨建て保険を選びたい方には特にお勧めです。

FP 奥山茂仁「外貨建て保険の選び方」

FP 奥山茂仁

「4位」におすすめする理由

安全にコツコツ運用したいけどしっかり増やしたい方におすすめ!

定期払の外貨建保険で、利率は固定されています。

払い込んだ保険料に対して受取れる金額の比率が高く、定期払の外貨建保険のなかでトップレベルです!そのうえ利率が固定されているので安心なんですよ。それによって外貨建てでどのくらい増えるのか、契約時点でわかるので、将来の資金計画が立てやすく、円安時に解約できればさらに増やせる可能性もあります!

ただし、払込期間中に解約や減額をすると大きく損をしてしまうので、払込が終わるまで解約しないように計画的に運用しましょう。

FP 佐藤ひろ美「外貨建て保険の選び方」

FP 佐藤ひろ美

「5位」におすすめする理由

2つの告知で死亡保障を将来的に持つことが可能

オリックス生命の積立タイプの終身保険です。

保険料を支払っている期間は災害時の死亡保障・高度障害の保障のみですが、払込終了後は死亡保障を持つことが出来ます。払込期間の最低は10年間となります。

2つの告知で入れるため、死亡保障で条件が付いてしまうような持病がある方でも、10年払込終了後は死亡保障を条件なしで持つことが可能です。

注意点としては、最初に決めた積立期間を超えるまでは低解約期間があるため、今後の収支を考えたうえで検討することが重要です。

FP 平原憲治「外貨建て保険の選び方」

FP 平原憲治

メットライフ生命/USドル建終身保険「ドルスマートS」 40点(2名/5名中)

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「1位」におすすめする理由

積立利率が年3%で最低保障されている

メットライフ生命のドルスマートSは保険料払込期間中の解約返戻金のレベルを低く抑えた低解約返戻金タイプの終身保険です。1位にすすめる理由は、積立利率が年3%で最低保障されているからです。この超低金利下でどのように年3%で運用するのかはわかりませんが、その点を評価しました。

ただし、注意していただきたいのは、契約者が年3%のリターンを受け取れるわけではないということです。

メットライフ生命のホームページでの解約返戻金額を見ると、利回りは年3%を大きく下回ります。その差額は「外貨建て保険の選び方」で説明した様々な費用です。

20年から35年間の為替リスクをとって年利回り0.66%から1.55%という数字はとてもいいとは言えません。円安になればいいですが、円高になればこの程度の運用益は吹き飛んでしまいます。

FP 浦上登「外貨建て保険の選び方」

FP 浦上登

「1位」におすすめする理由

積立利率変動型で積立利率年3%が保証、解約返戻金の戻り率も外貨建て終身保険の中では高い

おすすめの外貨建て保険はメットライフ生命のドルスマートSです。

おすすめポイントとしては、積立利率変動型で積立利率年3%が保証されているところです。保険金額に対する保険料が比較的に安く、解約返戻金の戻り率も外貨建て終身保険の中では高くなっています。

特約においては、三大疾病・介護給付終身保険特約(米ドル建て)と三大疾病・介護保険料は払込免除特約は、がんの他心疾患、脳血管疾患と幅広いのもおすすめポイントとなります。

FP 奥山茂仁「外貨建て保険の選び方」

FP 奥山茂仁

マニュライフ生命/こだわり個人年金(外貨建) 40点(2名/5名中)

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「2位」におすすめする理由

最低積立利率が年1.5%で保障

これは年金保険です、年金受領年齢になるまで毎月外貨で保険料を積立て、年金受領年齢になったら、保証期間付き終身年金(保証期間10年)か、確定年金(5年または10年)を選ぶことができます。基準積立利率は「マニュライフ生命の定める指標金利の平均値に-1.0%から+1.5%を増減させた利率」と、はなはだあいまいな表現になっていますが、2位にしたのは最低積立利率が年1.5%で保障されているからです。

メットライフ生命のドルスマートSが年3.0%で保障されていてもリターンは先ほど説明した通りですから、年1.5%の場合はさらに悪くなります。諸費用でも年金管理費という費用がかかる点も気がかりです。

FP 浦上登「外貨建て保険の選び方」

FP 浦上登

「3位」におすすめする理由

個人年金商品で10年経過すればいつでも積立のストップ、再開が可能!

マニュライフ生命のこだわり個人年金という積立タイプの商品です。

個人年金商品なので、老後資金に使う人が多いです。こちらの商品は毎月利率が変わりますが、最低利率1.5%が保証されています。

こちらの商品のポイントは何といっても10年経過後は積立の停止、再開がいつでも何度でもできるところです。例えば、子どもの大学時期は一旦積立をストップして、大学卒業してから積立を再開するといったことも可能になります。個人年金控除の枠を使えるのも特徴の1つです。

【豪ドルも選択可能】

FP 平原憲治「外貨建て保険の選び方」

FP 平原憲治

マニュライフ生命/未来を楽しむ終身保険 40点(2名/5名中)

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「1位」におすすめする理由

積極的に増やしたい方におすすめ!外貨建保険と変額保険の二層構造で運用

一時払の外貨建変額終身保険です。外貨建保険部分の利率は10年または15年ごとに変わります。

面白いのは安定的に運用していく外貨建保険と、積極的に運用成果を求める変額保険が合体して二層構造になっている点で、他にはありません!そのおかげで運用成果を出すスピードも速まると期待され、積極的な運用を求める方に人気です!

どのくらいまで増やしたいのか、目標額を設定することもでき、目標額に達したら自動的に円で確保してもらえるので安心です。目標額は毎日判定してもらえるので、タイミングを逃すことなく円で確保することができます。

FP 佐藤ひろ美「外貨建て保険の選び方」

FP 佐藤ひろ美

「5位」におすすめする理由

定額部分で安定運用しつつ、変動部分で積極運用するハイブリッドタイプの保険です。

一時払保険料を定額部分と変額部分に分けて運用していくハイブリットタイプの保険です。

定額部分は決められた積立利率で運用します。一方、変額部分は特別勘定によって株式ポートフォリオと資産分散ポートフォリオで積極運用します。変額部分の資産割合は一時払いの保険料全体の5~10%程度ですが価格変動リスクはあります。

この特別勘定にかかる運用費用は2.05%なので、それを上回ればプラス運用となります。定額部分の基本保障額は積立金額の100%、105%、110%(10年間、15年間)が最低保証されます。契約初期費用なし(契約年齢15~87歳)。

FP 野口俊晴「外貨建て保険の選び方」

FP 野口俊晴

第一フロンティア生命/プレミアカレンシー3 -積立利率変動型個人年金保険(19)(通貨指定型)- 20点(1名/5名中)

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「3位」におすすめする理由

積立開始後10年までが積立利率保証期間で、10年目の実質利回りが年0.60%

2位のマニュライフ生命こだわり個人年金(外貨建)と同じタイプの個人年金保険です。

積立開始後10年までが積立利率保証期間となっていて、10年目の実質利回りが年0.60%になっている点を評価して、3位にしました。

もちろんこれで、為替リスクに耐えられるかという問題は残りますが、今後とも超低金利が続き積立利率が低下し続けて、実質利回りがマイナスにならない点を評価しました。

FP 浦上登「外貨建て保険の選び方」

FP 浦上登

ソニー生命/米ドル建終身保険 20点(1名/5名中)

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「4位」におすすめする理由

為替手数料が業界最安値で契約可能で、死亡保障に対する保険料が安くコスパの面でもおすすめ

ソニー生命の米国ドル建て終身保険の大きな特徴としては、為替手数料が業界最安値で契約可能な点です。

具体的には、為替手数料が0.01円と業界最安値となります。メリットとしてはさらに、死亡保障に対する保険料が安くコスパの面でもお勧めできます。

しいてデメリットを挙げるとすると、保険料の支払い方式は、月払いなど分割がメインですが、クレジットカード払いにできない点でしょうか。支払い方式にそんなにこだわりのない方で為替手数料が安いのがメリットとして考えたい方にはお勧めです。

FP 奥山茂仁「外貨建て保険の選び方」

FP 奥山茂仁

プルデンシャル生命/米国ドル建リタイアメント・インカム 20点(1名/5名中)

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「5位」におすすめする理由

米国ドル建ての養老保険で、貯蓄性に特化している

ちょっと変わり種として、プルデンシャル生命の米国ドル建リタイアメント・インカムをお勧めします。名前からして難しいのですが、リタイアメント・インカムということで、米国ドル建ての養老保険となっています。

大きな特徴としましては、満期保険金が死亡保障を大きく上回る点です。満期保険金の返礼率は150%を超え、満期保険金の受取は年金形式も可能となっています。保証期間付夫婦連星終身年金であれば、被保険者が死亡しても配偶者が年金を受け取れます。貯蓄性に特化した保険となっています。

FP 奥山茂仁「外貨建て保険の選び方」

FP 奥山茂仁

第一フロンティア生命/プレミアカレンシー・プラス2 -通貨指定型個人年金保険- 20点(1名/5名中)

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「2位」におすすめする理由

100万円から契約できて運用成果が高い外貨建保険ならコレ!

一時払の外貨建個人年金保険で、利率は更新時に変わります。

年金型なので、保障に支払う保険料がない分、高い運用益を期待できます。0歳から80代まで幅広く契約でき、年金保険とはいえ3年後から受取れるのでさまざまな資金に活用できますよ。最低一時金100万円から契約できるリーズナブルさも魅力です。

運用期間は3・5・6・10年から選びながら更新できます。利率によって運用期間を調整しながら更新していくことでさらに運用効果を追求できますよ。年金開始時期を早めたり遅らせたりすることができるので、生活環境に合わせて年金を受取ることが可能です。

FP 佐藤ひろ美「外貨建て保険の選び方」

FP 佐藤ひろ美

マニュライフ生命/パワー・カレンシー 20点(1名/5名中)

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「3位」におすすめする理由

要介護2以上に認定されていても入れます!2カ月後から介護も保障される年金保険!

一時払の外貨建個人年金保険で、利率は契約期間中変わりません。

年金型なので保障に支払う保険料が小さく、運用益を増やせる効果も高い商品です!

払込通貨は5種類から選ぶことができ、為替の状況によって有利な通貨で保険料を支払うことができますよ。パワーカレンシーには介護保障タイプもあり、要介護2以上に認定されていても告知不要で入れるので安心です。さらに『即時払いプラン』にすると2カ月後から年金を受け取ることができます!年金を介護保障として受取った場合、非課税になるので節税にもなりますね。

FP 佐藤ひろ美「外貨建て保険の選び方」

FP 佐藤ひろ美

ジブラルタ生命/米国ドル建介護保障付終身保険 20点(1名/5名中)

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「1位」におすすめする理由

保障、運用ともにバランスの取れた商品

ジブラルタ生命のドル介護終身という商品で積み立てタイプになります。

こちらの商品を選んだポイントは、

・毎月の支払額に対して万一の保障が大きい

・介護保障がつくので、働けなくなってしまったときの保障も持てる

・固定予定利率で運用していて、利率固定の商品の中では最高水準

というところです。

保障もしっかり持つことができ、運用としての利率も保険商品の中では最高水準なのでバランスが良く、様々なニーズに応えることができます。

介護保障ではなく三大疾病の保障が欲しいという人には特定疾病保障終身という商品もあります。

FP 平原憲治「外貨建て保険の選び方」

FP 平原憲治

メットライフ生命/ビー ウィズ ユー プラス 20点(1名/5名中)

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「4位」におすすめする理由

今ある貯金を大きな保障を持ちながら安定運用したい方にはこの商品!

こちらは一時払いタイプの商品です。一時払い保険料よりも大きな死亡保障を持ちながら、米ドル建ては30年、豪ドル建ては20年長期的に基準利率が固定されるのが特徴です。最低保証基準利率が米ドル建ての場合2.0%、豪ドル建ての場合は2.25%あります。

注意点としては一時払い商品のため、初めに運用する全ての資金を入れる必要があり、スタート時に為替リスクを考える必要があることと、ある程度の貯金がないとスタートできない点があります。

【豪ドルも選択可能】

FP 平原憲治「外貨建て保険の選び方」

FP 平原憲治

住友生命/ふるはーとJロードグローバルⅡ 20点(1名/5名中)

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「1位」におすすめする理由

契約当初2年間の死亡保障額を抑えて、それ以降の保障を充実させるタイプ。保障と運用効果が比較的バランスのとれた保険です。

契約当初2年間の死亡保障額を抑えることで、それ以降の保障を充実させるタイプの保険です。また特約付加によりこの2年間の死亡保障額は、一時払支払保険料の円換算額が最低保証されます。

契約当初10年間は2.00%、10年経過以降は2.35%の積立利率で基本保険金額が確定します。10年経過後の解約返戻金額も一時払保険料を下回ることはありません。保障と運用効果が比較的バランスのとれた商品特徴となっています。契約初期費用なし(契約年齢30~90歳)。

FP 野口俊晴「外貨建て保険の選び方」

FP 野口俊晴

ジブラルタ生命/積立利率更改型一時払終身保険 20点(1名/5名中)

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「2位」におすすめする理由

契約すぐの保障が高く、「引出し」「死亡保障」「介護」を重視する保険です。

契約後すぐ一時払保険料の20%相当額の災害死亡保障保険金が追加されるタイプの保険です。

また特約付加により契約5年経過後から介護終身年金受取に移行できます。この特約は通常の終身年金移行額よりも高めに設定されています。「使う」(定期引出し)、「残す」(死亡保障)のほかに、「備える」(介護)を重視する3つのタイプから選択できるのが商品特徴です。積立利率は15年ごとに更改されます。契約初期費用なし(契約年齢15~87歳)。

FP 野口俊晴「外貨建て保険の選び方」

FP 野口俊晴

三井住友海上プライマリー生命/しあわせ、ずっと 20点(1名/5名中)

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「3位」におすすめする理由

円換算額で目標額設定し、目標額達成後にそのまま自動的に保障額を確保する保険です。

契約者が自分で目標額(払込額の105%~200%)を設定し、その数値に達すると即時自動的にその額を確保し円建終身へ移行するタイプの保険です。さらに契約1年後であれば、年金受取も可能です。

一見、為替リスクから解放されたい人向けの商品特徴ですが、目標達成額は解約返戻金の円換算額となるので、目標達成額が為替変動の影響を受けるかどうかも考慮しておく必要があります。契約初期費用なし(契約年齢0~87歳)。

FP 野口俊晴「外貨建て保険の選び方」

FP 野口俊晴

メットライフ生命/アリエスⅡ 20点(1名/5名中)

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「4位」におすすめする理由

契約時の初期費用はかかりますが、契約直後の保障や積立利率は安定している保険です。

契約時の費用が払込額から差し引かれるタイプの保険です。契約後すぐ一時払いの払込保険料より大きい保険金額が得られ、その増額された分の保障が生涯続きます。積立利率は契約時に設定され、最低保証は比較的高めで安定しています(米ドル、豪ドルとも)。

初期費用がかかる分、保障や積立利率の高さ、解約時の返戻率や利便性等の商品特徴について初期費用のない保険と比較することは重要です。契約初期費用あり(契約年齢15~85歳)。

FP 野口俊晴「外貨建て保険の選び方」

FP 野口俊晴

外貨建て保険比較