愛称「世界のベスト」と言われるインベスコ世界厳選株式オープンは、多くの投資家から支持されている非常に人気の高いファンドです。同ファンドへの投資に興味を持っており、実際に投資を行っている投資家からの評判をチェックしてみたい方もいるのではないでしょうか。投資を行う際には、ファンドが公開している情報だけでなく、実際に投資を行っている方の情報を参考にすることが非常に重要です。
当記事では、インベスコ世界厳選株式オープンの全6種類のファンドについて、基本情報一覧と投資家からの口コミ・評判をまとめて紹介しています。良い評判・悪い評判両方を含めて紹介していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
インベスコ世界厳選株式オープン為替ヘッジなし>(毎月決算型)
ファンド基本情報
純資産残高 | 1兆4,637億6,900万円 |
資金流出入(月) | 592億8,000万円 |
トータルリターン(年) | 20.94% |
決算頻度(年) | 12回 |
信託報酬(年) | 1.903% |
信託財産保留額 | 0.30% |
販売手数料(上限・税込) | 3.30% |
ファンドレーティング | ★★★ |
リスク(年・標準偏差) | 12.71 |
直近分配金 | 150円 |
インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)は、1999年1月にリリースされ、2016年9月より決算頻度を毎月へと変更された、インベスコ世界厳選株式オープンシリーズを代表する人気ファンドです。毎月の資金流出入は592億8,000万円、純資産総額は1兆4,637億6,900万円という圧倒的な規模を誇っています。
毎月安定して分配金を出しつつも安定的に成長し続けており、社会情勢・経済情勢の影響によるリスクにも強いため、多くの投資家から支持されています。
掲示板での評判
良い評判 |
・配当金で毎月楽しく生活している・昔から配当を出し続け基準価格も安定している・小口から投資できるメリットが大きい・ロシアウクライナ情勢のリスクにも耐えて安定している点は評価できる・運用成績・分配金ともに満足できる水準 |
悪い評判 |
・手数料が高く長期投資には向かない・配当金を出し過ぎな気がする・毎月配当は見た目以上にリスクがある・下がる時は一気に下がる |
インベスコ世界厳選株式オープン為替ヘッジなし>(毎月決算型)は、毎月分配型へ変更されて以来安定して配当金を出し続けており、配当金を得たい投資家からの満足度は非常に高い傾向が伺えます。基準価格が安定しており、小口から購入できるため、誰でも投資を行いやすいという点も好評です。
一方で、配当金を出し過ぎていることがファンドの成長を妨げている点や、アクティブファンドであるがゆえに信託報酬・手数料が高い点を指摘している声もあります。また、為替ヘッジが無いため、為替変動により大きく下がることを懸念している意見もあります。
総評
インベスコ世界厳選株式オープン為替ヘッジなし>(毎月決算型)は、長年良好なパフォーマンスを発揮し続けており、今や大きく成長しているファンドです。運用成績や分配金については多数の投資家が満足しており、名実ともに優れたファンドであると言えます。
一見何の問題もないようなファンドに見えますが、細かく見てみると為替変動による値下がりリスク、毎月分配であるがゆえの運用資金減少・納税の発生といった投資効率の悪さ、信託法報酬・手数料の高さなどさまざまな懸念点がみられるため注意が必要です。
実際にシャープレシオも1を割っており、リスクとリターンのバランスはさほど良くありません。また、分配金の約半分は運用益ではなく元本から捻出されて蛸足配当となっている点も見逃せません。
当ファンドは人気があり売れているファンドではありますが、リスク・デメリットは存在するため、多角的に情報を集めて総合的な投資判断を下すことが重要となります。
インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>(毎月決算型)
ファンド基本情報
純資産残高 | 73億6,500万円 |
資金流出入(月) | 3,700万円 |
トータルリターン(年) | 15.23% |
決算頻度(年) | 12回 |
信託報酬(年) | 1.903% |
信託財産保留額 | 0.30% |
販売手数料(上限・税込) | 3.30% |
ファンドレーティング | ★★★ |
リスク(年・標準偏差) | 12.56 |
直近分配金 | 40円 |
インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>(毎月決算型)は、上述の為替ヘッジなし型と同時にリリースされたファンドです。為替変動によるリスクを回避できるのがメリットですが、ヘッジコストがかかり円安局面による為替差益を得られないというデメリットがあります。実際の運用利回りも為替ヘッジなし型と比べると大きく下回っています。
デメリット面が不人気を読んでいるのか、為替ヘッジなし型とは対照的に、毎月の資金流出入・純資産総額は非常に少なくなっているのが特徴です。
掲示板での評判
良い評判 |
・最近は毎月分配金が出ている・ヘッジ無しを持ちたかった |
悪い評判 |
・蛸足配当にならないか不安・ヨーロッパ情勢が不安定で足を引っ張られている気がする |
インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>(毎月決算型)は、実際の口コミにおいても投資効率の悪さや資産取り崩しによる蛸足配当といったデメリット面が目立ちます。「ヘッジなしの方のファンドを持ちたかった」という率直な意見も見られました。
また、為替ヘッジなし型と比べると極端に口コミ件数が少なく、看板ファンドである為替ヘッジなし型とは対照的に投資を行っている方自体が少ない様子が伺えます。
総評
インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>(毎月決算型)は、アクティブファンドであるがゆえの信託報酬の高さ、毎月分配による投資効率の低下、ヘッジコストの影響による利回りの低さなど、収益性においても成長性においてもデメリット面が目立つファンドです。
実際には、10年間の運用において9割弱は運用利益から分配金が捻出されており、健全度は高いファンドとなりますが、効率が悪く余計なコストがかかり過ぎる点から為替ヘッジなし型を選ぶ方が多いのではないかと考えられます。
これまでの運用においても円安の影響による基準価額の増加の恩恵を受けられておらず、近年では円安の影響により米ドルのヘッジコストも上がっているのが実情です。現在の社会情勢においては、当ファンドに対する投資は一旦保留にしておくのが無難であると言えます。
インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(年1回決算型)の評判
ファンド基本情報
純資産残高 | 1,384億200万円 |
資金流出入(月) | 114億3,200万円 |
トータルリターン(年) | 21.08% |
決算頻度(年) | 1回 |
信託報酬(年) | 1.903% |
信託財産保留額 | 0.30% |
販売手数料(上限・税込) | 3.30% |
ファンドレーティング | ★★★★ |
リスク(年・標準偏差) | 12.73 |
直近分配金 | 0円 |
インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(年1回決算型)は、2018年10月にリリースされた新しいファンドです。月に114億3,200万円もの資金流出入があり、リリースから5年弱で純資産総額1,384億200万円まで成長している大型ファンドとなります。配当頻度が低いため複利効果が高く、非常に投資効率が良いのが特徴で、過去の成績を示すファンドレーティングも★4つと非常に優秀です。
このような特性から、配当金の分配よりも長期的な資産形成に適しているファンドとなります。新NISAにも対応しており、多くの証券会社・銀行から販売されているため、誰でも気軽に資産形成を始めることができます。
掲示板での評判
良い評判 |
・右肩上がりで安定している・新NISA枠を埋めるのに適しているファンド・中長期的な投資に適している |
悪い評判 |
・ヘッジ無しで下がる時は大きく下がる・効率が悪い・可もなく不可もなく |
インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(年1回決算型)は、ファンドの特性通り中長期的な投資に適しており、新NISA枠を埋めるのに適しているとの意見が見られます。右肩上がりで安定的に成長している点も好評です。
一方で、ヘッジなしであるため為替リスクの影響を受けて大きく下がる場合もあるなど、現実的な意見も見られます。
総評
インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(年1回決算型)は右肩上がりで安定して成長しており、長期ホールドに適した優秀なファンドと評価できます。毎月決算型とトータル利回りはさほど変わらない点がやや気になりますが、配当の頻度が低く利回りの健全性が高いため、長期的にみると伸びが期待できます。
分配金が出た記録はありませんが、資産の成長を優先する意図が見られるため、中長期的な投資を行うのであれば問題無いでしょう。配当目当てで投資を行うには明らかに不向きであるため、素直に中長期的な資産形成を行う目的で投資を行うのがおすすめです。
インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>(年1回決算型)の評判
ファンド基本情報
純資産残高 | 37億9,400万円 |
資金流出入(月) | 1億2,600万円 |
トータルリターン(年) | 15.49% |
決算頻度(年) | 1回 |
信託報酬(年) | 1.903% |
信託財産保留額 | 0.30% |
販売手数料(上限・税込) | 3.30% |
ファンドレーティング | ★★★★ |
リスク(年・標準偏差) | 12.59 |
直近分配金 | 0円 |
インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>(年1回決算型)は、2018年10月に為替ヘッジ無し型と同時にリリースされた新しいファンドです。配当の頻度が年1回であるため複利効果が高く、長期的な資産形成に適しています。
為替ヘッジがあるためヘッジコストはかかりますが、トータルリターンは年15.49%と優秀なパフォーマンスを発揮しているのが特徴です。2018年のリリース以降、分配金はまだ支払われた実績がないため、ファンド自体も配当よりも資産形成を優先している意向が見て取れます。
掲示板での評判
良い評判 |
・新NISA対応で買い始めました |
悪い評判 |
・コストが高い |
リリースから5年以上経過しているファンドにも関わらず口コミ件数はごく僅かで参考になりません。
口コミの内容からは殆ど情報を得ることができませんが、口コミ件数の少なさから他のシリーズより支持されていないと読み取ることができます。
総評
年1回決算型のファンドにおいても、他のシリーズと同じく為替ヘッジなし型に人気が集中している傾向にあります。やはり、毎月決算型と同様に為替ヘッジのコストが増加してリターンが低い点がネックとなっているのでしょう。円安の恩恵を受けられていない点も理由として考えられます。
新NISA(成長投資枠)に対応しており、販売している証券会社・銀行はやや多めです。為替リスク回避と節税を行いつつ、長期的な資産形成を行いたい方に適したファンドと言えるでしょう。
インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(奇数月決算型)の評判
ファンド基本情報
純資産残高 | 36億2,500万円 |
資金流出入(月) | 3億6,200万円 |
トータルリターン(年) | — |
決算頻度(年) | 6回・隔月 |
信託報酬(年) | 1.903% |
信託財産保留額 | 0.30% |
販売手数料(上限・税込) | 3.30% |
ファンドレーティング | — |
リスク(年・標準偏差) | — |
直近分配金 | 60円 |
参考:Yahoo!ファイナンス
インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>(奇数月決算型)は、2023年9月にリリースされた新しいファンドです。毎月3億2,000万円もの資金流入があり、既に純資産総額36億2,500万円という規模を誇っているのが特徴です。運用期間が短くトータルリターン・ファンドレーティング・リスクは未だ計測不能となっています。
こちらは新NISA(成長投資枠)で投資可能となっており、さまざまな証券会社・銀行で購入できます。
掲示板での評判
良い評判 |
・円安なら大幅な上昇が期待できる・分配日の翌日は基準価額が下がるので買い増しがおすすめ・分配金を支払っても成長性の発揮により純資産が保たれている・リスクに強くムラが少ないのが助かっている・ポートフォリオの銘柄が秀逸 |
悪い評判 |
・為替の影響が非常に大きい・特別分配による資産取り崩しが気になる・世界情勢的に下げに向かうのは仕方ない・円高がどこまで向かうかに注目 |
インベスコならではの銘柄選定や成長性の発揮、リスクに強い安定した運用が高く評価されています。為替ヘッジなし型の為替差益による大幅な収益が期待できる点も好評です。
分配金支払日の翌日には基準価額が下がるという、実際に投資を行っている方ならではの有益な情報も見られました。
一方で、為替ヘッジなし型ならではのリスク、隔月分配による資産取り崩しの発生、円安の動向を懸念している意見もあり、社会情勢・経済情勢を意識しながら投資している方が多いことが読み取れます。
総評
インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(奇数月決算型)は、リスクはあるものの為替差益による収益が加わるため、大きなリターンが期待できるファンドです。毎月決算型よりも分配金の配当頻度が低いため、高い投資効率が期待できます。その反面、分配金による資産取り崩しや為替リスクが常につきまとうといった懸念はあります。
運用期間が約1年と判断材料に乏しいファンドですが、運用開始後3回目の決算時に既に分配金が支払われた実績があり、資金の流入も順調であるため、大きなポテンシャルを秘めたファンドであると言えます。販売会社はまだ少なめですが、今後増えていくと予想されるため、興味がある方はマークしておくのも良いでしょう。
インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>(奇数月決算型)の評判
ファンド基本情報
純資産残高 | 3,500万円 |
資金流出入(月) | -200万円 |
トータルリターン(年) | — |
決算頻度(年) | 6回・隔月 |
信託報酬(年) | 1.903% |
信託財産保留額 | 0.30% |
販売手数料(上限・税込) | 3.30% |
ファンドレーティング | — |
リスク(年・標準偏差) | — |
直近分配金 | 30円 |
参考:Yahoo!ファイナンス
インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>(奇数月決算型)は、2023年9月にリリースされた新しいファンドです。運用期間が短いため、年単位でのトータルリターン・ファンドレーティング・リスクについては未だ評価されておらず、未知数となっています。
決算頻度が隔月に抑えられているため毎月決算型よりも投資効率が高く、かつ新NISA(成長投資枠)で購入可能となっているのが特徴です。
掲示板での評判
良い評判 |
・新NISAで買えるようになった |
悪い評判 |
・分配金がどうなるのか気になっている |
リリースされて間もないファンドであるという点もありますが、口コミ件数が非常に少なく投資判断の材料とすることはできません。
他シリーズの傾向から為替ヘッジあり型は人気が低めであるため、当ファンドも同様の傾向が続くと予想されます。
総評
インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>(奇数月決算型)は、分配金の受け取りと複利効果を両立したい方におすすめのファンドです。新NISA制度が開始される直前にリリースされていることもあり、「新NISA枠を全世界株式で埋めたい」という投資家のニーズに応えようというファンドの意図が感じられます。販売している証券会社・銀行はまだ少なめですが、今後は他のシリーズと同様に増えていくと考えられます。
為替ヘッジコストがかかるため投資効率が下がり、為替差益も得られないというデメリットはありますが、為替リスクを抑えつつ長期投資を行いたい方にはおすすめのファンドです。
投資家からの評判や意見も参考にして、投資判断に役立てよう!
インベスコ世界厳選株式オープンの評判について解説してきましたがいかがでしたか。より良い投資判断を行うには、質の高い情報をできるだけ多く集めるのが必要不可欠です。
情報収取の手段には、ファンドが公開しているレポート・経済新聞・証券会社のWebサイトなどさまざまな媒体がありますが、実際に投資を行っている方の意見も非常に参考になります。個人の主観が入るため鵜呑みにはできませんが、販売者側が公開していないリアリティのある情報を入手できるケースがあるのが大きなメリットです。
まだ投資家からの評判や意見を参考にしたことがない方は、ぜひ投資関連の掲示板や口コミサイトをチェックしてみることをおすすめします。