アライアンスバーンスタイン米国成長株投信に投資を行うべきか、購入タイミングや将来の見通しについて迷われている方もいるでしょう。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は、米国の成長株に特化している投信で、過去には高いリターンを生み出してきたものの、同時にリスクも伴います。
そこでこの記事では、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の評判を元に、今後の展望について詳しく解説します。購入のタイミングについてもアドバイスするので、ぜひ参考にしてください。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信とは?
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は、アライアンスバーンスタイン社(AllianceBernstein)が運用する投資信託のことです。
「AI技術やIT、バイオテクノロジーや医療技術など、米国の持続的な成長企業を徹底的なリサーチで発掘し、厳選して投資」していることが特徴で、以下の5つのコースが用意されています。
- アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Aコース(為替ヘッジあり)
- アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)
- アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Cコース毎月決算型(為替ヘッジあり)予想分配金提示型
- アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型
- アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Eコース隔月決算型 (為替ヘッジなし)予想分配金提示型
大きな違いは決算の頻度と為替ヘッジの有無の違いです。
決算/為替ヘッジ | ヘッジあり | ヘッジなし |
半年に1回 | Aコース | Bコース |
一か月に1回 | Cコース | Dコース |
二か月に1回 | - | Eコース |
中でも「Bコース」に関しては下記の通り、多くの受賞を受けています。
- R&Iファンド大賞2024『最優秀ファンド賞』
- 「LSEG リッパー・ファンド・アワード・ジャパン 2024」『最優秀ファンド賞』
- ウエルスアドバイザーアワード『“新 NISA 成長投資枠”WA優秀ファンド賞』
過去数年において米国株式市場が好調であったこともあり、長期的なリターンも高く、投資家の満足度も高いと言われています。
一方で、米国の成長株に投資するという性質上、市場のボラティリティや個別株のパフォーマンスに大きく影響を受けるため、リスクが高いことも指摘されています。また、一部の投資家からは手数料が高い点がデメリットとして挙げられます。
これらの内容を踏まえつつ、web上で見られる口コミと共により詳細の特徴を見ていきましょう。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の評判(メリット)
まずはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信の評判の中でも、メリットや良い点について見ていきましょう。
長期的なリターンが大きい
上記でも解説した通り、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は米国の成長株市場に焦点を当てていることから、長期的なリターンが大きいことも特徴です。
期間 | リターン |
1カ月 | -10.68% |
3カ月 | +0.81% |
6カ月 | +10.33% |
1年 | +30.20% |
3年 | +56.25% |
5年 | +169.64% |
設定来 | +425.86% |
※2024年8月時点
引用:野村証券|アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型
実際にweb上での評判や口コミを見てみると、
「今年投信の一部を売却し、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信を購入しました。確かに、短期的なスパンで見れば、一喜一憂してしまうこともあります。しかし長期で持っておく、耐えておくと時間が解決してくれました。」
「初めて買った投資信託です。購入後、すぐに下がり出したため、耐える日々が続いたものの、特別分配金で高値掴み分、個別元本も下がり、個人的に満足できる収益になっています」
など、長期的に保有(特に1年以上)しておくことによって、高いリターンを得られているといった声が多く挙がっていました。
少額投資が可能
「NISAの分配金を元に、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信へと投資を始めた。元手が少ないものの、1年でかなりの額になった。もうしばらく再投資を続けるつもり」
「NISAを始めてからアライアンスバーンスタイン米国成長株投信に興味を持ち始めた」
上記の口コミが見られる通り、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は少額投資が可能のため、リスクを抑えながら市場に参入することができ、投資経験が浅い方にもおすすめです。
また、ドルコスト平均法を活用して定期的に一定額を投資することで、価格変動の影響を平均化し、長期的なリターンを狙うことも可能です。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の評判(デメリット)
続いてはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信の評判の中でも、デメリットについても見ていきましょう。
手数料・コストが高い
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は、アクティブファンドであるため、管理費用や運用コストが他のパッシブファンドと比較して高い傾向にあります。
- 買付手数料:なし
- 管理費用(含む信託報酬):1.727%
引用:楽天証券
信託報酬や運用手数料が上乗せされるため、長期的な視点で見た場合、これらのコストがリターンを圧迫する可能性があります。
たとえば、信託報酬が年間で1%以上かかる場合、その分のリターンが必要となり、当然ながら手元に残る利益は減少します。さらに、これらのコストが複利効果を削ぎ、長期投資において大きな影響を与える可能性もあります。
ただし「手数料・コストが高い」といったデメリットは、上記でも紹介している通り、
「手数料(数千円)が掛かるものの、長期的な目線で、積み立てていく感覚も必要」
といった声も上がっています。
S&P500とほとんどリターンが変わらない
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は、米国成長株に特化したアクティブファンドであるものの、そのリターンが市場平均であるS&P500と大きく変わらないケースが見られます。S&P500は低コストで分散投資ができるパッシブファンドであり、多くの投資家が利用しています。そのため、アクティブファンドであるこれらの投信に高い費用を支払う価値があるかどうか、慎重に検討する必要があります。特に、市場全体の動きに連動するだけのリターンであれば、コストパフォーマンスが悪いと感じる投資家も多いでしょう。
手続きが面倒・つみたてNISAで投資できない
「現在の証券会社では分配金の受取方法が変更できなかったため、受け取ってまた購入するしかない」
「手続きが面倒。受け取りから再投資への変更ができないので、分配金でまた買い直している。」
のように、手続きが面倒という声も挙がっています。
また、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は、つみたてNISAの対象外であるため税制優遇を受けながら積立投資を行うことができない、といったことに関してもデメリットを感じている人もいます。※A・Bコースでは成長投資枠で積立投資が可能です。
なお、証券会社については本記事後半にて、おすすめの証券会社についても紹介しているので、是非参考にしてください。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の今後の見通し
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信はその特徴柄、米国経済と投資先のパフォーマンスに大きく依存しています。良い見通しとしては、米国の経済成長、特に投資先であるハイテク分野におけるイノベーションは、引き続き市場の成長を牽引すると期待されています。特に、テクノロジーやヘルスケア分野の成長が継続する限り、良好なパフォーマンスを維持する可能性もあるでしょう。
しかし、米国の金融政策や金利の変動が市場に与える影響は充分に考慮する必要があります。金利の上昇やインフレの高まりが続く場合、成長株に対する投資リスクが増す可能性があります。また、地政学的リスクや米国国内の政治的な不確実性も市場に影響を与える要因となり得ることに留意しておくべきです。
そして、これまでの口コミ内容を見てきた通り、長期的なパフォーマンスに着目しておく必要があります。短期目線では、円高の影響力は非常に大きくなります。また、遅かれ早かれ円高と向き合うべきフェーズが来ることもあるでしょう。事前にこれらの要素を理解し、長期的に保有するのかどうかも含めて検討することが重要です。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信でおすすめの証券会社
上記で解説してきた通り、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信での評判の中では「手数料・コストが高い」「手続きが煩雑」という声も挙げられています。
そこで下記ではアライアンスバーンスタイン米国成長株投信でのおすすめの証券会社を紹介します。
松井証券
松井証券は個人投資家向けの手数料が低く、投資初心者にも優しいサービスが充実しています。特に、信託報酬や取引手数料の透明性が高く、長期投資においても安心して利用できます。
また、松井証券はスマートフォン向けのアプリが使いやすく、投資情報をリアルタイムでチェックできるのも魅力です。サポート体制も充実しており、初心者でも、投資に関する疑問や不安をすぐに解消できるようになっています。
取引手数料(税込) | ~50万円:0円~100万円:1,100円~200万円:2,200円~1億円:100万円単位で1,100円加算1億円~:110,000円(上限) |
つみたて投資枠(旧つみたてNISA)取扱銘柄数 | 〇(234銘柄)※2024年8月時点 |
成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株/ 投資信託(約1,124銘柄)※2024年8月時点 |
投資信託 | 1,887本※2024年8月時点 |
外国株 | 米国株(4,287銘柄)※2024年8月時点 |
ポイント投資・付与 | 松井証券ポイント |
SBI証券
SBI証券はオンライン証券として圧倒的な人気を誇り、豊富な投資商品ラインナップが提供されています。もちろん、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信も取扱商品として含まれており、手数料の安さやキャンペーンも充実しているため、コストを抑えた投資が可能です。
また、SBI証券の強みとして、ポイント還元やTポイントの活用ができる点があります。これにより、投資をしながらポイントを貯めることができ、実質的なリターンをさらに向上させられるようになります。
取引手数料(税込) | 国内株式の現物・信用取引手数料0円 |
つみたて投資枠(旧つみたてNISA)取扱銘柄数 | 〇(230銘柄)※2024年8月時点 |
成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株/ 投資信託(約1,222銘柄 ※2024年8月時点) |
投資信託 | 2,572本※2024年8月時点 |
外国株 | 米国株式(5,141銘柄), 中国株式, ロシア株式, 韓国株式,アジア株(5カ国) |
ポイント投資・付与 | Vポイント(旧Tポイント) / Pontaポイント / dポイント / PayPayポイント |
マネックス証券
マネックス証券は個人投資家向けに優れた投資環境を提供している証券会社です。特に、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信のような外国株式やファンドに強みを持っており、取引ツールの使いやすさと投資情報の充実度が人気です。
また、マネックス証券ではロボアドバイザーやポートフォリオ診断ツールを提供しており、自分に最適な投資戦略を見つけることができます。手数料も競争力があり、長期的な投資を考える上で大きなメリットとなります。
取引手数料(税込) | ~5万円:55円~10万円:99円~20万円:115円~50万円:275円~100万円:535円~150万円:640円~3,000万円:1,013円3,000万円~:1,070円 |
つみたて投資枠(旧つみたてNISA)取扱銘柄数 | 〇(228銘柄)※2024年8月時点 |
成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株/ 投資信託(約1,160銘柄)※2024年8月時点 |
投資信託 | 1,777本※2024年8月時点 |
外国株 | 米国株式(4,961銘柄), 中国※2024年8月時点 |
ポイント投資・付与 | マネックスポイント |
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は人気が高い投資信託
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は、その高いパフォーマンスと米国成長株への特化により、多くの投資家から人気を集めています。特に米国市場の成長を信じる投資家にとって、魅力的な選択肢となっています。しかし、リターンが大きい分、リスクも伴うため、購入のタイミングや自身の投資目標に応じた戦略が重要です。投資を検討する際には、今後の市場動向や経済状況をしっかりと把握し、最適な判断を下すことが求められます。