クレジットカードの暗証番号について解説!暗証番号を忘れた場合や誤入力によりロックされた時どうする?

SHARE

暗証番号の管理ってどのようにされていますか?クレジットカードに限らず暗証番号を設定するシチュエーションは多く、それぞれに異なる暗証番号を設定していくと、記憶するのも困難で、メモだけでも膨大になります。

とはいえ、暗証番号はセキュリティ上なければ、第3者からの利用のリスクが伴うため必要なのは誰しも分かってはいるものです。

クレジットカードでの暗証番号は、今ではショッピング・キャッシング共に利用しますが、クレジットカードを発行してからしばらく使わなかった人が、初めて利用した時に、設定してから時間が経っているため忘れてしまう、なんてケースも少なくないようです。

そこでこの記事では、暗証番号を忘れた時、また、誤入力による暗証番号ロックとなってしまった時の対処法をまとめていきます。万が一の備えに知っておくと役に立つ知識となりますので、ぜひ参考にしてみてください。

クレジットカードの暗証番号って、そもそもどんな時使う?

クレジットカードでの暗証番号は、ショッピングとキャッシングで利用するとお伝えしましたが、クレジットカード利用=必ず必要というわけではありません。

クレジットカードにおける買い物であれば、※基本的にはサインもしくは暗証番号が求められます。(※コンビニやスーパーのようにサインレス・暗証番号入力レスの店舗もあります。)サインと暗証番号は、どちらも本人確認のため行う動作であり、それらの行為によってクレジットカード決済が完了します。

ただ、クレジットカード決済後のサインについては、漏れがあるなどの人為的なミスが発生しますが、暗証番号入力であれば、正しい暗証番号を入力しない限り、決済がおりませんので、そういったトラブルも未然に防ぐことができます。

ですので、セキュリティ面の向上や人為的なミスを防ぐことができる効果も暗証番号にはあるのです。

では実際に、「サイン」と「暗証番号」のシチュエーションの違いについて、説明していきます。

ショッピングでは、必要な場合とそうでない場合がある

クレジットカード決済において、「サイン」と「暗証番号」の違いは、以下の要因により「サイン」しかできないケースがほとんどになります。

  • クレジットカード端末が、暗証番号認証に対応していない
  • クレジットカードが暗証番号認証に対応していない
  • そのお店が電子式のサインを推奨している

クレジットカードで決済する際に、カードをスライドさせて行う方法と、「ピンパッド」と呼ばれるカードを差し込んでICチップを読み取り行う方法の2種類がありますが、暗証番号を使う場合には、ピンパッドによる決済の時に限ります。

そのため、ピンパッドを設置していない店舗での暗証番号の利用はなく、サインでの決済のみになります。

また、そもそもクレジットカードにICチップが導入されていないクレジットカードもあります。ただし、有名どころのクレジットカードには、ほとんど付いていますし、2020年の東京オリンピックまでには、導入義務化となっていますので、今後はこういうケースはなくなります。これは、インバウンドの確保を目的とした取り組みでもありますので、世界各国では、暗証番号での決済が主流の中で、日本ではサインで行っている店舗も多く、IC化に伴い、今後はますます暗証番号での決済が増えていくことが想定されています

最後は、店舗がタブレット型のサイン決済で、行っているところもあります。その場合は、サインか暗証番号かを選択できるお店もありますが、特に希望がなければタブレットへのサインを推奨されます。

このようなケース以外では、ピンパッドによる処理が行われ、暗証番号が必要になります。お伝えしたように、サインレスのお店があるように暗証番号入力レスのお店もあり、金額いくら以下は不要となっていますので、ピンパッド使用時でも不要な時があることは覚えておきましょう。

キャッシングでは、必ず必要!

クレジットカードでATMにてキャッシングをする場合においては、必ず暗証番号の入力が必要になります。

ATMでの利用においては、現金を引き出す、もしくは預けるといった、現金の取り扱いを主としたものになりますので、キャッシングに限らず、全ての取引において暗証番号が必要になるため、入力しなければなりません。

ただし、近年ではネットでのキャッシングができるカード会社も増えてきており、その際には、各カード会社のWEB会員へログインすれば、暗証番号は不要になります。

ショッピングとキャッシングでは、それぞれ暗証番号を使うことも少なくありませんが、キャッシングをしない方や、サインレス・暗証番号入力レスの店舗しか利用しない方などにとっては、暗証番号は忘れがちになりやすいです。

いざ暗証番号が必要になった時に、勘違いによる入力ミスで、3回以上間違ってしまうと、ロックされてしまいます。そうなる前に、しっかりと対応することで、未然に防ぐことができるので、まずは、暗証番号を忘れてしまった場合の対処法について、見ていきましょう。

クレジットカードの暗証番号を忘れてしまった場合の対処法

ではクレジットカードの暗証番号番号を忘れてしまった場合は、どのようにしたらよろしいでしょうか?

暗証番号を忘れた場合には、クレジットカードのカード発行会社に、問い合わせるほかありません!まずはお持ちのクレジットカード裏面に発行会社が記載されているので、そちらを確認し、問い合わせましょう。

暗証番号をカード会社へ問い合わせる

暗証番号を忘れた場合、カード会社によって、暗証番号を知らせる方法は異なります。問い合わせ方法としては、電話、もしくはインターネットもしくは、店頭窓口の3つになりますので、それぞれ説明していきます。

電話での照会

厳密に言うと、カード会社へ連絡して電話で直接暗証番号を教えてくれるカード会社はありません!

カード会社へ連絡することによって、「暗証番号通知書」というものが送られてきます。その書面にて登録されている暗証番号が記載されているので、そちらを確認するような流れになります。

電話での問い合わせについては、音声ガイダンスかコールセンタースタッフへの申請の2通りになります。

例えば、JCBカードの音声ガイダンスでは、音声ガイダンスに従い、

カード番号を入力

クレジットカードの有効期限を入力

引き落とし口座の口座番号の一部を入力

の手続きを踏むことによって、暗証番号通知書が自宅に送られます。

コールセンターの場合は、案内に従って、本人確認を行なった後に、受付が完了すれば、同様に暗証番号通知書が送られてきます。

それぞれカード会社の方法に則り、手続きを行なっていきましょう。

インターネットでの照会

インターネットからの暗証番号照会は、直接暗証番号を照会できるカード会社と、そうでないカード会社に分かれます。

楽天カードの場合、楽天e-NAVIという会員サイトにログインし、「カードの暗証番号の照会」から直接登録している暗証番号を紹介することが可能になります。

その場合は、セキュリティコードが必ず必要になりますので、クレジットカードを準備してから手続きするようにしましょう。

その他のカード会社(三井住友VISAやイオンカードなど)は、インターネットから暗証番号通知書の手続きが行えるだけであり、直接紹介することはできません!

ですので、電話の場合も同様ですが、暗証番号通知書は、申請してから1週間前後時間を要しますので、早めに申請するように心掛けてください

店頭窓口での照会

カード会社によっては、店頭窓口を設けており、直接行けばその場で、暗証番号を教えてくれます。店頭窓口で申請すれば、暗証番号通知書のように時間がかからずに、すぐにカードが使えるようになるため、急ぎの場合は、自分のクレジットカードが店頭窓口を設けているかを調べてみましょう。

その場合、必ず本人確認書類が必要になりますので、忘れずに持参の上、足を運ぶようにしましょう。

以上が、クレジットカードの暗証番号を忘れてしまった場合の対処法となります。

暗証番号を忘れてしまった場合には、カード会社の手続きに則り早めの申請を行いましょう。

カード会社によって、

  • 電話
  • インターネット
  • 店頭窓口

と受付方法は異なりますが、セキュリティの観点から、暗証番号通知書の書面での照会を行なっているカード会社の割合が大半になるので、時間がかかるということは、念頭に置く必要があるかもしれませんね。

クレジットカードの誤入力によりロックされた場合の対処法

続いては、クレジットカードの暗証番号入力を誤って数回行ってしまい、ロックされた場合における対処法について説明していきます。

前述したクレジットカードの暗証番号照会を事前に行った上で、カードを利用すればロックのかかる心配はありませんが、分からないまま暗証番号を入力してしまうと、ロックがかかってしまいます。

万が一、そのような事態に陥った時は、どのように対処すればいいのでしょうか?

カード会社への申告が必要

ロックされてしまったクレジットカードの解除方法としては、カード会社へ連絡するほかありません。また、厳密にいうと、解除の方法はカード会社でもなく、クレジットカードの再発行を行わなければ、再度利用することはできなくなります!クレジットカードにロックがかかるのは、悪用防止の為に、ICチップへロックがかかるように設定している為です。

そのため、ロックされたクレジットカードは言うまでもなく、使えませんので、クレジットカードの再発行申請を行い、カードが届くまで利用することはできません。

また、カード会社によっては、再発行手数料が1,000円程かかるカード会社もあります。しかも、クレジットカードの再発行によりカード番号も変わります。そうなると、クレジットカードで支払いように登録して決済については、スペで変更が必要になります。

ですので、クレジットカードをロックされることにより、

  • 再発行されたクレジットカードが届くまでの2~3週間は利用できない
  • 再発行手数料を払わないといけない可能性がある
  • カード番号が変わり、登録している決済の変更が必要

という全く良いことがない状況に陥ってしまいます。クレジットカードの暗証番号は、3回間違えるとロックがかかるようになっていますので、いくら自信があっても2回間違ってしまった段階で、決済を中止するのが望ましいかもしれません。

その際には、必ず1度暗証番号照会を行なってからクレジットカードを利用するように心掛けていきましょう。

以上が、クレジットカードの誤入力によりロックされた場合の対処法となります。

クレジットカードにロックがかかっても、解除できると思いがちですが、スマホなどとは違い、暗証番号の誤入力によってロックされたクレジットカードは、解除することはできません。

必ずクレジットカードにロックがかかることを未然に防ぐために、暗証番号照会ができるということを認識しておきましょう。

また、万が一、クレジットカードの再発行となった場合においては、暗証番号を再度設定する必要があります。

その場合における暗証番号の注意点を、最後にお話ししていきます。

暗証番号の登録(再登録)の注意点

暗証番号の誤入力により、クレジットカードの再発行をした場合、暗証番号を新たに設定する必要があります。

暗証番号を設定する機会も多いため、普段何気なく決めているかもしれませんが、セキュリティにおいて、もっとも重要な暗証番号になりますので、しっかりと注意してから行っていきましょう。

暗証番号は安易なものにしない

クレジットカードの暗証番号は、4桁で構成されているため6,561通りの暗証番号が設定できます。これを多いと見るか少ないと見るかは、感じ方が違うと思いますが、これだけの通り数があっても、安易なものにしてしまえば、セキュリティが高いとは言えません。

覚えやすくしなければ、後々使うときに利用できない、という思いは共感できますが、やはりそうすることで、第3者からの利用のリスクも高くなるので、よくありがちな以下の設定は、なるべく避けて設定するようにしましょう。

  • 自分の生年月日(10月16日であれば「1016」など)
  • ゾロ目(「1111」「2222」など)
  • 連番(「1234」「5678」など)
  • 住所の番地

設定していて多いのは、やはり生年月日です。生年月日であれば、忘れることはまずないでしょうが、クレジットカードを紛失する際に、財布ごと紛失するケースが多いのですが、その場合に、運転免許証も入っていることが多く、生年月日はすぐに分かってしまいます。

生年月日で設定することによって、クレジットカードと運転免許証のセットであった時には、本当に危険ですので、生年月日は避けるようにしましょう。これは、住所の番地での設定も同様です。

反対に家族などの生年月日であれば、まだ、家族の生年月日が分かるリスクは少ないので、どうしても生年月日で設定したいときは、家族の生年月日の方が望ましいかもしれません。

その他、ゾロ目や連番もやはり推測しやすい数字になるので、なるべく避けて設定することをおすすめします。

暗証番号設定時にメモした際は、管理を厳重に!

暗証番号を設定した際に、忘れないようにメモすることは大切ですが、メモの管理がずさんであれば、逆効果になります。

JCBカードの公式HPでも、暗証番号の管理について、下記のように明記しています。

【カードの暗証番号の管理で避けるべきパターン】

暗証番号をメモなどに書いて、カードと一緒に財布等に保管している

暗証番号を推測されやすい数字(生年月日、電話番号、車のナンバー等)に設定している

暗証番号式ロッカーなどでカードと同じ暗証番号を使用している

ICカード免許証の暗証番号と同じ番号を使用し、運転免許更新時の「暗証番号申告用紙」をカードと一緒に保管している

https://www.jcb.co.jp/service/safe-secure/notice/treatment/index.html

このように、メモや暗証番号申告用紙といった、暗証番号を記載した書面を第3者に分からないように保管することは、ご自身で気をつけなければならないので、しっかりと管理していくようにしてください。

以上が、暗証番号登録時の注意点になります。

暗証番号はセキュリティを高めるために設定しますので、

  • 安易な番号に設定しないこと
  • 暗証番号の管理(メモの管理)をしっかり行うこと

が重要になりますので、しっかりと行なっていきましょう。

まとめ

クレジットカードの暗証番号はどんな時に使うのかというと、

ショッピングでは、クレジットカード端末としてピンパッドを設置していれば、暗証番号での本人確認認証を行い決済するため、暗証番号が必要になります。また、今後は、クレジットカードのIC化に伴い、サインよりも暗証番号入力が増えていくことが予想されるので、ますます暗証番号の必要性は高まります。

キャッシングでは、ATMでのキャッシング時は必ず暗証番号が必要になります。

いざクレジットカードを使う際に、暗証番号が忘れた場合には、カード会社への問い合わせを行い、カード会社の手続きに則り照会を依頼しましょう。

  • 電話
  • インターネット
  • 店頭窓口

上記の方法により、問い合わせを行うことで、暗証番号通知書が自宅に届き、閲覧することで暗証番号を確認することができる方法が主になりますが、インターネットや店頭窓口での方法を行なっていれば、時間もかからずに照会が可能です。

そして、万が一暗証番号ロックがかかってしまった場合には、クレジットカードの再発行が必要になります!その際、時間も要し、費用負担やカード番号の変更により、引き落としをかけている支払いなどの再登録などが必要になるため、デメリットが大きいです。

そうならないために、しっかりと事前に暗証番号照会を申請するようにしましょう。また、暗証番号の設定・管理には十分注意して行うことを心掛けていきましょう。

総じて、暗証番号はたかが4桁でも、いろんな場面で違う暗証番号を設定していれば、どこでどの番号を設定したか、なかなか覚えることが難しかったりします。かと言って、全て同じ暗証番号を設定するのもリスクが大きくなります。

そう考えれば、個別個別で暗証番号を設定してでも、セキュリティを高めることの方が、暗証番号が本来持つセキュリティの面において言えば、最善策とも言えるかもしれません。

もし使う前に分からなければ、事前にカード会社へ確認すれば、使えるわけですので、時間にさえ余裕を持っていれば、暗証番号が照会でき、ロックの心配もなく安心して利用することができます。そうすることで、第3者への悪用のリスクも合わせて減らすことができます。

しっかりと情報の管理と利用を徹底して行なっていくことも、クレジットカードの利用においては重要になりますので、参考にしてみてください。

コメントを残す