ETFとインデックスファンドとの違いは?分配金利回り・手数料で選ぶおすすめの外国債券ETF6選!

投資信託で外国債券を扱ったものは、種類も多くなり、何を選べばいいのか迷ってしまいます。また、投資信託にはETFとインデックスファンドと2つのタイプがあり、どのように異なるのか疑問に思う人も多いでしょう。

複数の外国債券への投資を実現することができる、投資信託は非常に魅力的な投資商品でもありますが、中でもETFは手数料も削減できて、リアルタイムレートで売買取引ができる点でもおすすめの投資方法となります。

今回は、外国債券を扱う投資信託ETFをテーマに、おすすめの銘柄を分配金利回り手数料に注視して選んでみました。同時に、ETFとインデックスファンドの違いもご説明しながら、外国債券のETFの魅力を伝えていきたいと思います。

投資信託で外国債券に投資

投資信託の中には、株式、外国株式、不動産、債券、コモデティなど様々な種類がありますが、安全性を重視して安定した利益を狙うならば外国債券は最もおすすめファンドだと言えます。

債券とは、価格変動が他の投資に比べて少なくリスクが低い割には、安定した金利を得ることができる堅実な投資方法の1つです。とくに、外国債券は国内の債券よりも高金利であることから、債券の中でも利益を得やすくなります。

ただ、初心者にとって若干ネックとなるものが為替レートによる影響を考慮することです。いくら安全で、高金利のものであろうと、為替差益によって損失が大きくなれば元本を割ってしまう可能性も出てしまいます。

それぞれの債券は価格とともに金利も常に動いており、債券の金利は各国の金融政策の動きに大きく左右されてしまい、その時々でどの債券を選ぶべきなのかの判断が難しい場合もあります。

また、もともと長期的に債券を保有する個人投資家にとって、いくつかの種類の債券を同時に購入することは資金的にも不可能であるのが現状でしょう。

そのような個人投資家の債券投資における様々な限界をすべて解決してくれるのが、外国債券の投資信託になるのです。

投資信託の外国債券の種類

Man
高い金利が魅力的な外国債券の投資信託にはどんな種類があるの?
  1. ソブリン債型ファンド
  2. 先進国債型ファンド
  3. 新興国債型ファンド
  4. ハイ・イールド債型ファンド
  5. バランス債券ファンド
Expert
と、以上5つのタイプに分けることができます。それぞれのファンドの特徴をご説明します。

ソブリン債型ファンド

ソブリン債とは外国で発行される国債や、政府機関、国際金融機関などの中央組織が発行する債券を中心に投資を行うファンドのことです。

国家や政府機関が発行する債券となるので、比較的安全性の高いものが多くなります。ソブリン債型ファンドはリスクが最もリスク低く安全性を重視した場合に選ばれる商品の1つでもあります。

先進国債型ファンド

先進国債型ファンドとは、米国やヨーロッパ、イギリスなどの先進国で発行される様々なタイプの債券を中心に投資を行うファンドになります。

1つの国を選んで、その中から社債、国債、地方債などをバランスよく組み合わせる場合や、数カ国の様々な債券を効率よく選んで投資を行うファンドなどがあります。

新興国債型ファンド

新興国債型ファンドとは、主に新興国の債券のみを選んで投資を行うファンドのことです。

新興国は先進国に比べて、通貨の価値自体が不安定であることから、高い金利を期待できるのが特徴ですが、先進国債券に比べるとリスクは高くなってしまいます。

ハイ・イールド型債ファンド

ハイ・イールド型債ファンドとは、あえてリスクの高い債券のみを選んで、高金利を狙っていくファンドになります。

格付けが高いものほど金利は低くなり、格付けが低いものほど金利は高くなる傾向にあります。あえてBB、Baa以下の格付けが低い債券を選ぶ方法でリスクは高くなりますが、高金利による利益も高いという特徴があります。

格付け→格付けはムーディ社、S&P社などの格付け会社が信用度をランク付けしたものです。その評価方法は格付け会社によって異なりますが、A→Cに行くほど信用度は低くなる表記方法になります。AAA(S&P/最高の信用度)、Aaa(ムーディ社/最高の信用度)

バランス型債券ファンド

外国の全ての債券をバランスよく組み合わせて投資を行うファンドのことです。

ソブリン債、先進国債、新興国債、ハイ・イールド債などのそれぞれの利点や特徴を活かして、リスクを抑えながら、高い金利を狙っていく方法になります。その時の世界経済の動きに合わせて、最も適した債券を選び投資を行っていくものです。

Expert
大まかな外国債券の投資信託は以上の内容になります。外国債券について、もっと詳しく知りたい方は・・・

ETFとインデックスファンドの違い

投資信託の情報を調べている時に、ETF、インデックスという言葉をよく目にすると思いますが、一体これらはどのように違うのでしょうか。

それでは、次にETFとインデックスファンドの違いについてご説明する前に、それぞれの言葉の意味ををまずは理解していきましょう。

ETFとは

ETFとは、
Exchange trade funds を略したもので、市場にて売買取引ができる、上場している投資信託のことを言います。

ETFは株式のように、国内の市場でリアルタイムで売買していくものになります。

そして、ETFは株式、債券、リート(不動産)、通貨、コモデティなどその他の金融商品の指数に連動しているもので、例えば、外国債券のETFの場合は、それぞれの債券の指数に連動して価額が動いていくことになります。

指数とは→ある基準となる価格に対して、どれくらいの比率で変動しているのかをパーセンテージで示したものです。このように特定の金融商品の指数に連動して投資を行う方法をインデックスと言います。

そしてETFのもう1つの特徴として、ETFの銘柄はすべてインデックス型の投資方法を行っているのです。ですから、ETFのどの銘柄を選ぼうとも、それは何かの指数に連動しているインデックスファンドになります。

また、ETFは上場している投資信託で、
株式のように、東京証券取引所にて取り扱われており、最低売買金額(取引単位)×個数で売買されることになります。

例えば、最低口数単位が15,400のETFを10個購入する場合は
15,400×10(個数)=15万4千円 という計算になり、売却する時も同様に、最低口数単位×個数で取引きされるものになります。

インデックスファンドとは

インデックスファンドとは、投資信託の部類に含まれ、株式、債券、リートなど特定の金融商品の指数に連動する銘柄を選んだファンドになります。通常、ETFインデックスファンドとは区別するために使われています。

投資信託にはいろいろな目的を持った投資方法があります。そのいろいろな種類の中にはインデックス型の投資信託もあり、例えば、米国債券に連動するインデックスファンドであれば、米国債券の価格の動きと似たような動きを見せることになります。そういった意味では実はインデックスファンドもETFも同じ意味だということができます。

ただ、ETFではないインデックスファンドの場合は、市場で取引することはできず、従来の投資信託と全く同じ取引方法によって売買されることになります。

一般的にインデックスファンドとは、ETFインデックスファンドとは区別され、通常の投資信託の銘柄の中でインデックス型となっているファンドのことを指しています。

ETFとインデックスファンドの共通点

ETFとインデックスファンドの共通点は、基準となる金融商品の指数に応じて銘柄の組入れが行われる点です。また、幅広く分散投資が行う点も、この2つのファンドの共通している部分になります。

ETFもインデックスファンドも、ソブリン債型、先進国債型、新興国債型、ハイ・イールド型、バランス型などの5種類のタイプから選ぶことができます。

ETFもインデックスファンドも、組み込まれている銘柄に対しては、あまり大差がないと言えます。

ETFとインデックスファンドは何が違うのか

Man
ETFもインデックスファンドもほとんど同じ内容のファンドであれば、一体何が違うの?
Expert
ETFとインデックスファンドの大きな違いは、市場で取引きができるかどうかになります。

ETFのメリット

市場で取引ができることで生じるメリットを説明すると・・・
  • ETFはリアルタイムで価格がわかり、その価格で売買することができる
  • インデックスファンドは一日に一度しか価格が確認できないので、正確な売買価格がわからない
  • ETFは売買単位×口数になり、価格と保有する口数に透明感があり、わかりやすい
  • インデックスファンドは価格と口数の関係がややこしくわかりづらい
  • ETFは信用取引も可能で少ない資金でも大きな利益を狙うことができる
  • インデックスファンドは現金での購入のみとなる

というように、ETFファンドは

売買価格が明確であること

リアルタイムで市場で取引ができること

価格と口数の関係がシンプルでわかりやすいことにあります。

Man
何だか、ETFの方が取引しやすくて、わかりやすいイメージだけど、デメリットもあるの?
Expert
ETFの最大のデメリットは、最低購入価格が定められている部分にあります。

ETFのデメリット

ETFの価格の仕組みは、

ETFによって異なり、1口単位、10口単位、100口単位で価格が表示されています。表示されている価格(価額)が取引する際の最低購入金額になり、売買単位、取引単位として表示されています。

売買単位(最低口数単位)は1口、10口、100口と決められており、その口数×個数で購入しなければなりません。選ぶETFにもよりますが5,000円以下など少額で購入できるものが限られていることです。中には2,3万以上、5万円以上でないと購入できないものもあります。

また、市場での取引になるので株式投資と同様の口座を開設する必要があり、証券会社でないと取引ができない点もデメリットとなるでしょう。

Man
確かにデメリットもあるけど、でも僕にとっては市場で取引ができて、わかりやすいETFの方がいいみたい。
Expert
そうですね。それぞれ重視するものが違うから、その人の投資スタイルに合ったやり方を選ぶことが大切ですね。それにETFの口座を開いておけば、いつでも株式も取引できるというメリットもあるし、経験を積んでから信用取引を始めることも可能になります。
信用取引とは→自己資金にレバレッジをかけて数倍の金額の取引ができることを言います。10万円の資金で30万、50万と100万と大きな取引ができるので、利益も期待できる分、損失もそれだけ大きくなるので注意しましょう。

分配金で選ぶETF

ETFは投資信託の1つであり、通常の投資信託と同様に保有することで分配金を受け取ることができます。2018年の日本証券取引所の報告によると、ETF銘柄は全部で223銘柄。そのうち分配金の支払いを行うETFは148銘柄。分配金はそのETFが定めた規定によって、定期的に支払われることになります。

分配金利回りとは

また、投資金額に対して年間でどれくらいの収益率になるかを計算したものが分配金利回りになります。分配金利回りが高いということは、年間の収益率が高い=年間で得る利益が多いということになります。

ETFの平均利回りは、概ね2.20%~2.60%。収益率を重視したい場合は、分配金利回りを参考にして希望に合ったETFを選ぶことができます。

分配金利回りで選ぶETF3選!

それでは、分配金利回りで選ぶETFを4銘柄ご紹介します!

[1566]上場インデックスファンド新興国債券

分配金利回り:6.27%
決算日(分配金が支払われる日)は毎月奇数月の10日になります。

ETF全体から見ても、このETFの分配金の利回りは最高レベルにあります。

運用会社:日興AM
売買単位:1口
価額:46,630円
連動指数:新興国の国債指数に連動したもので、10%国キャップ法と呼ばれる比率構成に従ったETFになります。
10%国キャップとは、指数を構成する国債の比率を10%抑える方法のことを言います。
信託報酬:0.45%
主な構成国は、アルゼンチン、ブラジル、トルコ、メキシコ、イスラエル、ルーマニア、南アフリカなどの高金利国によって構成されています。

[1497] iシェアーズ 米ドル建ハイ・イールド社債ETF

分配金利回り:4.49%
決算日(分配金支払い日)は1,4,7,10月の4回

こちらのETFも分配金利回りではトップクラス。

運用会社:ブラックロック
売買単位:1口
価額:2,348円
連動指数:米ドル建てリキッド・ハイイールド指数(為替ヘッジ付き)、為替ヘッジ付きとは、為替レートによるリスクを避けるために固定の為替レートによって換算されていく方法です。
信託報酬:0.58%

格付けがやや低く、かつ流動性の高いアメリカの企業を中心に投資を行っていく指数連動型(インデックス型)ファンドになります。価格変動が他の債券に比べ激しくなりますが、高い利益を期待できるのが特徴です。

[1349]ABF汎アジア債券インデックスファンド

分配金利回り:3.01%
決算日(分配金支払い日)は1月、7月の年2回

このETFも、ETFの分配金利回りの平均よりも高い、高配当のETFになります。

運用会社:ステートストリート・G・A
売買単位:1口
価額:12,370円
連動指数:アジアの8つの国、中国、香港、インドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイで発行される現地通貨建ての国債、公共債の指数に連動していくものに投資を行っていきます。

高金利で変動性の高い国債と、変動の少ない安定した国債にバランスよく配分されているファンドであり、安全性を重視したい人にもおすすめのETFになります。

手数料で選ぶETF

ETFを購入する上で気になるのが手数料です。 ETFの手数料のしくみはどのようになっているのでしょうか。

ETFの手数料

ETFの手数料には2種類あって、

  1. 売買手数料
  2. 信託手数料

この2つにかかる金額によって、トータル的な収益率も異なるので事前に確認しておくことが必要です。

ETFの売買手数料は、取引を行う証券会社によって異なります。通常、証券会社は各取引に対してかかる手数料をいくつか用意しており、自分の希望に合った手数料のプランを選ぶことができます。

手数料で証券会社を選ぶとすれば・・・

  1. 松井証券→松井証券は10万円以下の取引は無料となるので、始めての取引きにはおすすめの証券会社です。参考URL
  2. ライブスター証券→10万円以下が80円、20万円以下97円となります。参考URL
  3. GMOクリック証券→10万円以下が95円、20万円以下が105円です。参考URL

売買手数料の他に、注意したいのがETFの信託手数料です。ETFの信託手数料は、それぞれETFによって大きな差があり、信託手数料が安ければ、収益率も高くなるということで、信託手数料を目安にETFを選ぶのも1つの方法です。

手数料でおすすめのETF3選!

信託手数料が安い、外国債券のETFを3つご紹介します。

[1656] iシェアーズ・コア米国債7-10年ETF

信託手数料:0.14%
信託期間は無期限。信託期間とはファンドによって異なり、運用満期となる期間が定められているものや、長期運用を目指す無期限のものなどがあります。信託報酬は、ほぼ毎日純資産額から定められた比率によって差し引かれています。

運用会社:ブラックロック
取引単位:1口
価額:2,338円
連動指数:FTSE米国債7年~10年ものの指数に連動する米国の国債に投資を行います。米国債が中心となるので、比較的安全性の高い外国債券ETFであると言えます。

為替差益を抑えた「為替ヘッジあり」の同じ銘柄のETFは証券番号[1482]になります。

分配金利回り:2.01%
決算日:年4回

[2511] NEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債インデックス・為替ヘッジなし

信託手数料:0.12%
信託期間:無期限

FTSE世界国債インデックスファンドは、シティ世界国債インデックスファンドとも呼ばれるものです。その時の為替レートによって換算される「為替ヘッジなし」と為替レートによるリスクを抑えた「為替ヘッジあり」を選ぶことができます。

このETFの「為替ヘッジなし」は証券番号[2512]となり、信託手数料は0.12%です。

運用会社:野村アセットマネジメント
取引単位:10口
価額:942円
連動指数:先進国の代表的な外国債の指数に連動した債券に投資を行っていきます。主に、アメリカ、イタリア、フランス、ドイツなどを中心とし、対象の通貨は米ドル、ユーロなど。安全性の高い先進国債券の分散投資をすることでリスクを抑え安定した利益が期待できるファンドです。

分配金利回り:1.16%
決算日:年2回

[2519]NEXT FUNDS 新興国債券・J・P・モルガン・エマージングマーケットボンド

信託手数料:0.19%
信託期間:無期限

NEXT FUNDSは野村アセットマネジメントが運営しているETFのブランド商品のことを言います。外国債券だけでなく、株式などの様々なタイプのETFを発行しています。

運用会社:野村アセットマネジメント
取引口数:10口
価額:998円
連動指数:JP・モルガン・エマージングマーケットボンドに連動する新興国の債券に投資を行っていきます。

まだ、1年未満の新しいETFファンドになります。主に、メキシコ、アルゼンチン、トルコ、ロシアなどの新興国145国から組み入れが選ばれ、世界経済、金融政策等の変化に応じて、バランスのいい分散投資が実現できます。

2018年7月にスタートしたETF、現時点での純資産に対する分配金の比率は4.8%と高い数字を出しています。安全性、手数料、利回り等の効果が期待できるおすすめのETFです。

まとめ

今回は外国債券のETFについて、よく投資信託のファンド名としても使われているインデックスファンドとの違いや類似点などを解説しました。さらに、それぞれの希望に応じて効率のいいETFを選んで頂けるよう、分配金利回り、信託手数料の観点からおすすめのETFを選ばせて頂きました。

ETFを選ぶ際には、何を重視していきたいのかを明確にすると、自分に合ったETFを探す目安にすることができます。優先とする項目があって、さらに、その国債の安全性、将来性、現在の市場の動き、為替レートの動きなどをトータルでバランスの取れたものを選んでいくことが大切だと言えます。

自分の希望に合った、自分にとって満足度の高いETFを探す参考として、今回ご紹介した内容を役立てて頂ければと思います。

mi001you
mi001you
2,486 views

投資信託、株式投資、外貨預金、FX、金、プラチナ等の投資活動を副業として5年目。自己流の金融ライターが投資や資産運用をわかりやすく解説!

これまでの経験を活かした節約関連の記事も公開しながら、より経済的に、より満足度の高い毎日に役立つ情報を発信している。

職歴:飲食店、IT業界、住宅設備関連を経て、独学にて投資を学び個人投資家・金融ライターとして独立。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。