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クレジットカードには、ショッピング機能だけでなく、キャッシングの機能も備わっていますが、どんなイメージをお持ちでしょうか?
「キャッシングは怖いからしたくない」
「キャッシングは金利が高いから、いつまで経っても返済が終わらない」
と言ったイメージを持つ方も少なくありません。
こういったイメージは決して間違いじゃないと思います。キャッシングは、しっかりと理解した上で利用しなければ、必ず痛い目をみます。こういうイメージを漠然と持っているだけでも、本当に必要になった時に、しっかりと返済に繋がりますし、必要な時にだけ上手くキャッシングを使うことができるはずです。
また、キャッシングのイメージとして、お金がない時に使うと思われがちですが、キャッシングは、何もお金に困っている人だけが必ずしも利用するわけではなく、いざという時に役に立つ機能でもあります。
この記事では、キャッシングについての基本から、使い道、使い方、そして、キャッシングを考えている方へ、おすすめのクレジットカードをご紹介していきますので、しっかりとキャッシングの必要性について、理解していきましょう。
クレジットカードのキャッシングとは?
キャッシングとは、お金の融資(借入)のことを言いますが、借入で言えば、「アコム」や「プロミス」のように消費者金融のイメージが強い方もいるのではないでしょうか。
消費者金融の借入の場合は、「カードローン」と言われますが、「カードローン」も「キャッシング」も呼び名が違うだけで、同じ借入になります。
基本的には、クレジットカードに借入の機能が付いているものを「キャッシング」と言いますので、ちょっとした違いですが、覚えておきましょう。
では、キャッシングの基本的な中身について見ていきましょう。
クレジットカードにはショッピングとキャッシング機能が2つある
クレジットカードには、買い物時に、現金の代わりにカード払いができるショッピングの機能と、現金の借入ができるキャッシングの機能が備わっています。
ただし、クレジットカードの場合は、カードローンとは違いショッピング機能がメインになりますので、キャッシングの機能は付けないことも可能です。
ですが、キャッシングの機能は、絶対使わないという方も中にはいるかと思いますが、生活費が足りないといった資金不足でのキャッシングだけではなく、一時的にキャッシングがあれば役に立つシーンはあるかもしれませんので、備えておくことをおすすめします。
キャッシングの支払い回数や金利
キャッシングの利用方法は、カード会社によって多少の違いはあるものの、基本的には以下のような方法になります。
- 支払い回数:1回払いもしくはリボ払い
- 金利:実質年率18%
クレジットカードのキャッシングに限らず、カードローンであっても支払い方法は、ほとんどがリボ払いになります。一方で、金利はキャッシングとカードローンで違いが出ることもあります。
キャッシングやカードローンといった、借入では、同じ借入でも以下の種類に分けられます。
- 信販系(Yahoo! JAPANカード・楽天カードなど)
- 消費者金融系(アコム・プロミスなど)
- 銀行系(みずほ銀行・りそな銀行など)
どこで借入するかによって、適用される金利は異なり、銀行系(実質年率15%)>消費者金融系>信販系(実質年率18%以下)の順で金利が安くなります。
そのため、借入する場合に、あらかじめ長期での返済や、高額な借入の場合には、クレジットカードのキャッシングは適しておらず、少しでも安い金利での借入の方が、返済総額も少なくなりますので、しっかりと覚えておきましょう。
リボ払いとはどんな支払い方法?
クレジットカードのキャッシングにおいて、支払い方法は1回払い、もしくはリボ払いがほとんど、とお伝えしました。
そもそもリボ払いとは、どんな支払い方法かというと、毎月決まった金額を定額で返済していく、支払い方法になります。
少しややこしい話になるかもしれませんが、定額といっても、毎月1万円支払うリボ払いであっても、以下の2パターンのリボ払いが存在します。
- 毎月11,000円を返済(within方式)
- 毎月11,000円+利息を返済(without方式)
利息が1万円に含まれるパターンと含まれないパターンのリボ払いがあり、キャッシングでのリボ払いにおいては、1の利息を含んだリボ払いでの返済がほとんどです。
一見そこまでの違いは、無いように感じるかもしれませんが、利息を少しでも多く返済した方が、当然同じ金額を借入した場合にでも、総支払額は2の方が少なくなりますので、この違いについては、認識しておく必要があり、少しでも早い返済の意識を持つことも、借入する上では、重要になります。
また、キャッシングのリボ払いにおいては、カード会社により設定金額が異なることがあります。続いてはそちらについて見ていきましょう。
リボ払いの支払い方法は同じでも、設定金額が異なる
クレジットカードのキャッシングにおける返済は、リボ払いが多く、ほとんどが利息を含んだ形の定額払い(within方式)ということはお伝えしましたが、その定額払いにも下限があります。
キャッシングをした場合に、リボ払いで返済する中で、最低でもこの金額は払ってくださいよ、という下限のことを「ミニマムペイメント」と言います。
このミニマムペイメントは、カード会社に寄って異なるのですが、例えばYahoo! JAPANカードとイオンカードを例にして見てみると以下のようになります。
Yahoo! JAPANカード
ご利用残高 | 毎月のお支払い金額 |
---|---|
200,000万円以下 | 11,000円 |
200,000円超~1,000,000円以下 | 20,000円 |
1,000,000円超 | 40,000円 |
イオンカード
ご利用残高 | 毎月のお支払い金額 |
---|---|
1円~100,000円以下 | 5,000円 |
100,001円~155,000円 | 7,500円 |
150,001円~200,000円 | 11,000円 |
200,001円~500,000円 | 15,000円 |
500,001円~700,000円 | 20,000円 |
700,001円~900,000円 | 25,000円 |
900,001円~1,000,000円 | 30,000円 |
このように借入金額によって、ミニマムペイメントが変わりますが、残高スライド方式に則って返済額が決められています。
上記のYahoo! JAPANカードの場合は、ミニマムペイメントが11,000円に対し、イオンカードは5,000円となっているのが分かります。このようにミニマムペイメントが異なることによって、返済額が少ない方が、借入金額に対して支払期間が長くなりますので、その分利息も多くなります。
このミニマムペイメントが低いか高いかというのは、良し悪しがあり、どちらがいいというのも個人差がありますが、やはりミニマムペイメントが高い方が返済も早くなるので、そちらがおすすめです。
ただし、イオンカードのようにミニマムペイメントが低く設定されていても、返済額の増額や繰上返済は可能になりますので、一時的に低い方が良いという方は、選択肢としても望ましいですね。
以上が、クレジットカードのキャッシングについての話になります。
「キャッシング」においては、クレジットカードでの借入のことを言いますが、支払方法や金利は大して差はありません。
- 支払い回数:1回払いもしくはリボ払い
- 金利:実質年率18%
ですので、借入目的でクレジットカードを作りたいという方は、どちらかと言うと銀行系や消費者金融系の借入(カードローン)の方が、金利も安いため、あまりおすすめはできません。
ではキャッシングの使い道として、どんなものがあるのでしょうか?
キャッシングの使い道は?
クレジットカードのキャッシングは使わない!という方でも、クレジットカードを持っていれば、キャッシングを使うことはできます。
キャッシングを使っている人の多くは、生活費や教育費などの足しに使ったり、突然の出費が必要になった際の一時的な資金として、使うケースが多いです。
ですが、そういったケース以外でもキャッシングを使うシチュエーションはありますので、ここではそちらについて、紹介していきます。
ATMがあれば24時間利用ができる
キャッシングは、カードを持っていれば、コンビニATMなどで24時間引き出しが可能になります。そのため、深夜に急に発症した時に、夜間病院に行ったものの、手持ちがないという時にキャッシングで助かった、というようなことが実際にあったようです。
その他にも電車で乗り過ごして、気付いたら最終駅まで行ってたけど手持ちがないといった時でも、キャッシングは利用できますし、いざという時の深夜に使えたりするので、とても便利です。
以前ほど、24時間口座から引き出しができないという銀行は、少なくはなりましたが、似たようなケースで使う機会はあるかもしれませんので、頭の片隅に入れておきましょう。
海外の現地通貨としてキャッシングができる
海外旅行や留学では、キャッシングはとても役に立ちます!
海外へ行く時、日本とは違い盗難などが多く、持ち歩くキャッシュは少ない方が良いということは、聞いたことがあるかもしれません。そのような場合に、海外へは必ずといって良いほど、クレジットカードが役に立ち、支払いはできるだけクレジットカードで行うことで、持ち歩くキャッシュを減らすことができます。
そして、現地での資金調達が必要になった場合にも、クレジットカードのキャッシングが可能になります。
クレジットカードの裏面に記載してある、「PLUS(プラス)」や「Cirrus(シーラス)」のマークがありますが、これが海外でのキャッシングが使える目印になります。
海外でのATMで、キャッシングを行えば現地通貨で引き出しをすることが可能になります。しかも、外貨両替所で両替する場合よりも、手数料が安くなるケースも多いですし、何より簡単に引き出せるので、とても便利です!
海外でキャッシングをした後には、帰国後に一括返済もカード会社へ依頼すれば、可能になるので、手数料が気になる方でも、気軽に利用することができますので、ぜひ活用しましょう。
以上が、キャッシングの使い道になります。
必ずしもお金に困っている人だけが利用するのが、キャッシングではなく、深夜などの時間帯や海外での利用のように、一時的にキャッシングを利用する、というような使い道もありますので、理解しておきましょう。
キャッシングの使い方は?
では、実際にキャッシングを使って行く場合の使い方についても説明していきます。
クレジットカードのキャッシング利用方法は、主に3つ
キャッシングを利用する方法としては、以下のような方法があります。
- ATM
- インターネット
- 電話
キャッシングの場合は、ほとんどがATMでの利用になりますが、近年ではインターネットでの受付も増えてきています。カードローンによっては、インターネット受付のみという商品もありますので、これからますます増えて行く傾向があります。
反対に電話受付が、以前に比べると減少傾向にはありますが、増額などを合わせて行う際には、電話受付のみというケースもありますので、それぞれ見ていきましょう。
ATM利用が主流
キャッシングの利用方法として、もっとも多いのはATMでの利用になります。カード会社よっては、インターネットからの借入ができないところも多く、まだまだATMでの利用が多いのが現状です。
何よりATMさえあれば、クレジットカードを差し込んで操作すれば、ものの1.2分でキャッシングができるので、不自由しません。主なキャッシングの利用方法としては、以下のようになります。
クレジットカードをATMへ差し込む
↓
ご出金
↓
暗証番号入力
↓
借入金額入力
↓
返済方法選択
↓
利用明細とカード受け取り
↓
現金受け取り
といった流れになります。
2については、利用のATMにより異なりますが、銀行のATMでは、「クレジットカード」や「カードローン」といった表記があるところをクリックするようなものもあります。
1度行うと、簡単に覚えられるような作業になりますので、安心してください。
インターネット受付
続いては、インターネットでのキャッシング利用方法ですが、この場合、カード発行会社のネット会員登録が必要になります。
例えばエポスカードが、インターネットからの受付を行なっていますが、エポスカードであればエポスNetへのログインが必要になります。
エポスカードの場合の、利用方法についてまとめると、以下のようになります。
エポスNetへログイン
↓
Netキャッシングで申込
↓
フォームに従い借入金額等の入力
↓
口座の指定
↓
入金
上記の流れのように、インターネット受付を行なっているカード会社であれば、ほとんど似たような流れで、キャッシングが利用できます。
エポスカードの場合は、平日14:29までに受付すると当日中に、入金がされるので、すぐに利用することも可能です。以下の表は、インターネット受付を行なっているカード会社をまとめたものになります。
エポスカード | 楽天カード | Yahoo! JAPANカード | オリコカード | JACCS | |
---|---|---|---|---|---|
受付時間 | 24時間 | 24時間 | 24時間 | 24時間 | 24時間 |
振込時間 | 平日0:00~8:59→当日
9:00以降9:00~14:29→最短数分 14:30~23:59→翌営業日 休日→翌営業日 |
平日0:00~8:59→当日
9:00以降9:00~14:49→最短数分 14:50~23:59→翌営業日 休日→翌営業日 |
平日0:00~8:59→当日
9:00以降9:00~14:49→最短数分 14:50~23:59→翌営業日 休日→翌営業日 |
平日13:30まで→当日中
13:30以降→翌営業日 休日→翌営業日 |
平日0:00~11:59→当日中
12:00~23:59→翌営業日 休日→翌営業日 |
ATMとは違い、いつでもすぐにキャッシングにより現金が手元に入るわけではありませんので、多少のデメリットはありますが、手数料はかからないのはメリットと言えます。ですので、時間帯や曜日などに注意して利用しましょう。
電話
最後は電話でのキャッシング利用方法になります。
電話での受付方法の場合は、音声ガイダンスによる受付となります。流れについては、以下のようになります。
専用ダイヤルにTEL
↓
会員番号などの情報を入力
↓
暗証番号を入力
↓
借入金額を入力
↓
支払い方法を入力
↓
申込内容の確認
↓
承認キーを入力
↓
受付完了
電話受付の方法も、若干カード会社により違いはあるものの、上記のような流れで受付できます。
また、電話受付でも24時間受付可能で、インターネットで明記した表と同様に、受付時間に応じて入金される時間が異なります。
電話受付でも、簡単に手続きはできますが、やはり都度ガイダンスを聞きながらの手続きになるので、比較すると時間は多少かかります。時間に余裕を持って利用するようにしましょう。
以上が、キャッシングの使い方についての説明になります。
利用方法については、ATM・インターネット・電話と種類があるものの、いずれも簡単に利用することができます。お持ちのクレジットカードによって、受付できる方法は異なりますので、事前に確認して利用するようにしましょう。
では、クレジットカードの中でも、キャッシングがお得に使えるカードを厳選しましたので、最後にそちらを見ていきましょう。
キャッシングにも力を入れているクレジットカード
クレジットカードのキャッシングについては、大きな差はありませんが、そんな中でもキャンペーンやATM手数料無料などの特典を受けれるクレジットカードがいくつかありますので、ご紹介していきます。
セディナ
1つ目に紹介するのが「セディナ」になります。セディナでのキャッシング特典は以下のようになります。
- 7日間無利息キャッシング
内容としては、セディナのクレジットカードを入会から30日以内にキャッシングを利用した場合に、7日間は無利息で借入ができる、というものです。
期間としては短いため、とても魅力的ては言えませんが、キャッシングの利息は日割り計算となるため、少しでも利息が抑えられるのは悪くありません。
エポスカード
2つ目が「エポスカード」です!
エポスカードでキャッシングを利用することで、
- ATM手数料無料
- 30日間無利息
のサービスを受けることができます。
エポスカードのキャッシングの1つ目のメリットとしては、ATM手数料が無料という点ですが、ATM手数料は基本的に以下の手数料がかかるのが一般的です。
- 11,000円以下の借入→100円+税
- 11,000円超の借入→200円+税
カード会社によっては、自社のATMであれば、手数料無料といった条件を設けていることもありますが、エポスカードの場合は、無条件でATM手数料が無料になります!この差はとても魅力的です。ただし、海外でのキャッシングは対象外ですので、注意しましょう。
2つ目のメリットとしては、30日間無利息でキャッシングが利用できる、ということです。しかも、入会から30日間というわけではなく、初めてキャッシングを使った時から、30日間が適用されるため、いざという時に使った人でも、この特典を受けることができます。
キャッシングで、なかなかここまでの特典をつけているクレジットカードというのは少ないので、とてもおすすめできるカードになります。
ACマスターカード
最後の紹介するのは、「ACマスターカード」になります。
ACマスターカードは、消費者金融のアコムが発行しているクレジットカードになります。Mastercardのブランドが付いたクレジットカードにはなりますが、どちらかと言えばカードローンに近い仕様になっています。
クレジットカードの機能として、ショッピングの機能も付いていますが、1回払い、もしくはリボ払いの支払いのみになります。また、1回払いで利用した時でも、毎月20日までに利用した分を翌月6日までに、支払わなければ自動的にリボ払いとなるカードと、少し特殊なクレジットカードでポイントも貯まりませんので注意しましょう。
キャッシングについては、入会から30日間は無利息で利用ができる特典も付いてますので、キャッシングには強いカードというのは言うまでもありません!
以上が、キャッシングに力を入れているクレジットカードのご紹介になります。
あまり差のないキャッシング機能の中でも、特典やサービスを強化しているカードもありますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
クレジットカードのキャッシングとは?
- 借入専用のカードローンとは異なり、クレジットカードに借入の機能が付いているもの
クレジットカードのキャッシングでは基本的に
- 支払い回数:1回払いもしくはリボ払い
- 金利:実質年率18%
の仕様となっている。また、キャッシングではリボ払いが一般的にはなるが、カード会社によりミニマムペイメントが異なるので、あらかじめ認識して利用する必要がある。
キャッシングの使い道は?
- 24時間利用ができる
- 海外での現地通貨調達としても利用できる
といった、使い方もできるので、普段利用しない方でも役に立つ機能として利用できる。
キャッシングの使い方は?
- ATM
- インターネット
- 電話
の受付方法があるものの、いずれも簡単に利用が可能。
キャッシングに力を入れているクレジットカードは?
- セディナ→7日間無利息キャッシング
- エポスカード→ATM手数料無料・30日間無利息キャッシング
- ACマスターカード→30日間無利息キャッシング
がおすすめできるカード。
クレジットカードでのキャッシングにおいては、同じ借入の観点からすると、カードローンに比がある点もいくつかありますが、普段から買い物で利用する付加価値として見れば、いざという時に本当に役に立ちます。カードローンとなると枠が高額であることが多かったりもしますが、クレジットカードのキャッシング枠は10万~30万ぐらいになるため、長期で借りないにせよ、少額を一時的に借りたいという方向きでもあります。
ですが、あくまで借入にはなりますので、金利が発生する分、むやみやたらに利用することは避けて、しっかりと計画立てて利用する必要があります。
利用する際には、支払い方法や使い道、使い方をしっかりと理解したうえで、利用することを心がけていきましょう。