預金口座振替依頼書どこでもらえる?書き方の注意点、どこに出せばいい?

さまざまな銀行の手続きがありますが、馴染みがありそうでないのが「預金口座振替依頼書」。

主に口座振替の申し込みの際に使用し、電気・ガスなどの公共料金の引き落としや、クレジットカードの申し込みの際に記入します。

とはいえ、名前を聞いただけではぱっと思い浮かびませんよね。

「あれ?クレジットカード作った時にそんな用紙記入したっけかな?」なんて思う方もいるかもしれません。

なかには「自宅の水道料金を口座振替にしようかと思ったら、大家さんに『預金口座振替依頼書を銀行に提出してくれ』と言われたんだけど・・・そもそもどこで用紙をもらえるの?」という方もいるのでは?

身近なようで、なかなか耳慣れない「預金口座振替依頼書」。

ここでは、どんな時に使うか、どこでもらえるのか、記入方法や修正の仕方まで、詳しくご説明します。

預金口座振替依頼書とは?

そもそも「預金口座振替依頼書」とはどんなものなのでしょうか?

まずはその役割、入手方法などについてご説明していきます。

「預金口座振替依頼書」について

参照:大東ガス 預金口座振替依頼書 記入例

http://www.daitogas.co.jp/guide/price/payment/kakikata.html

そもそも「預金口座振替依頼書」はどんな時に必要になるものなのでしょうか?

公共料金やクレジットカード、スマホ料金などの口座振替の申し込みの際に記入する用紙、と考えていただいた方がイメージがわくかもしれません。

詳しく言うと、預金口座振替依頼書は「公共料金やクレジットカード代金、月賦返済金などの支払金を預金口座から口座振替(自動引落)してもらうことを銀行等に依頼する際の申込書(依頼書)」のことです。法律的には「支払委託契約」の依頼書と言います。

つまり、「自分は毎月この会社や団体にお金を支払うので、口座から自動的に引き落とししてもらうよう金融機関に支払手続きを委託しますよ。」という支払手続きをお願いする契約書のことです。

使用目的としては、主に電気料金やガス料金、クレジットカードの引き落としなどの、毎月コンスタントに発生する料金や支払に使用します。

預金口座振替依頼書を提出していると、毎月決まった日にちになると「この人は、毎月このぐらい支払う料金があったので、登録している口座から引き落としてください」と金融機関に依頼があり、金融機関はその口座から引き落としを行います。

口座振替になるタイミング

預金口座振替依頼書を提出したからと言って、すぐ口座振替になるわけではありません。

提出先の各企業・団体によって違いはありますが、たいていは口座振替の開始までには預金口座振替依頼書の提出から2~3ヵ月程度かかります。

それまでの間は、今まで通り個別に振り込みを行うか、支払先から送付される支払依頼書での支払になります。

参照:NTTPCコミュニケーションズ お客さまサポート 口座振替払いへの変更

https://www.nttpc.co.jp/support/pdf/kouzafurikae_iraisyo.pdf

仕組みとしては、「毎月何日までに来た預金口座振替依頼書は、その月分として受理。翌月分の支払いから口座振替に切り替え。それ以降にきた預金口座振替依頼書は翌々月分の支払いから口座振替とする。」などと決めている場合が多いです。

そのため、支払先への到着によって口座振替タイミングが変わる可能性もあります。

どうしても翌月から口座振替にしたいなどあれば、いつまでに預金口座振替依頼書を提出すればよいか確認してみましょう。

どこでもらうの?

預金口座振替依頼書の貰い方は主に下記の2通りあります。

  • 支払先の企業や団体からもらう
  • 口座開設している金融機関に行ってもらう

この2通りの入手方法について、それぞれについて詳しく説明していきます。

支払先の企業や団体からもらう

預金口座振替依頼書の入手方法は、たいてい支払先からもらうことがほとんどです。

基本的には、支払先の企業や団体に預金口座振替依頼書がありますので、支払先に問い合わせてみましょう。

毎月支払いが発生するものとしては公共料金のほか、クレジットカード、生命保険、通信費などがありますが、このように毎月支払いが発生するサービスには、たいていその企業に専用の預金口座振替依頼書があります。

お問い合わせ窓口やサポートセンターに、「料金の支払いを口座振替に変更したい」と問い合わせると、郵送で預金口座振替依頼書が届きます。

企業や契約によっては、専用の預金口座振替依頼書があるところもありますので、まずは支払先に連絡してみましょう。

口座開設している金融機関に行ってもらう

銀行などの金融機関に行っても、預金口座振替依頼書をもらうことはできます。

例えば、水道料金、ガス料金などの公共料金の預金口座振替依頼書は、市役所や町役場、お近くの銀行など金融機関に置いてあります。

窓口で「〇〇市の水道料金の口座振替をしたいので、口座振替依頼書がほしい」というと、その市町村の預金口座振替依頼書がもらえます。

(基本的に金融機関は、所在している市町村の預金口座振替依頼書しか置いていません。引っ越し前後などで遠方の市町村のものが必要な場合は、その市町村管轄の水道局・ガス局などに直接連絡しましょう。)

「振込依頼書」とはどう違うの?

参考:吉備信用金庫 振込依頼書の記入例

http://www.shinkin.co.jp/kibi/news/pdf/kawase02.pdf

ちなみに、銀行のロビーの記帳台などにおいてある「振込依頼書」は口座振替依頼書ではありませんので、使用してはいけません。

「振込依頼書」は、単発の振込にのみ使える用紙です。毎月、定期的に行う口座振替には使用できませんので、ご注意ください。

「定額自動送金依頼書」とはどう違うの?

参照:三菱UFJ銀行 定額自動送金サービス依頼書

http://www.bk.mufg.jp/tsukau/furikomi/teigakujidosoukin/pdf/teigakujido_iraisho.pdf

「預金口座振替依頼書」と似ており、ややこしいのが、「定額自動送金依頼書」です。

「毎月同じ会社や団体に支払うため、金融機関に支払手続きをお願いする」という使用目的や、記入項目などは、預金口座振替依頼書とほとんど同じです。

違いは、「毎月の支払金額が一定がどうか」になります。

例えば、電気料金などはその月にどれだけ電気を使うかで支払う料金が変わってきますが、家賃などは毎月5万などと支払う金額が一定です。

そのように「毎月一定の金額を、同じ口座に振り込む」場合に使用するのが、「定額自動送金依頼書」になります。

定額自動送金依頼書は、毎月同じ金額を同じ口座に振り込みする依頼書なので、会社や団体への支払いだけでなく、特定の誰かに毎月同じ金額を送金する場合にも使用できます。

例えば、一人暮らししている大学生の子供に、毎月同じ金額を仕送りする時などは、「定額自動送金依頼書」を使用します。

使用目的や用途の違いを知っていると、そのような便利な使い方もできます。

入手方法は、毎月送金する口座がある金融機関の窓口で「毎月定額を送金したいので、『定額自動送金依頼書』をください」とお願いすると、その金融機関専用の定額自動送金依頼書を出してくれます。

もし記入方法がわからなければ、窓口で聞いてみると良いでしょう。

記入する項目は?

参照:株式会社生活クラブエナジー 契約申込書類の書き方

https://scenergy.co.jp/plan/writing.html

各企業や団体が使う様式によって違いはりますが、記入する必須項目は下記の通りです。

必須項目

  • 金融機関名
  • 支店名
  • 預金種目(普通預金・当座預金などの種類)
  • 口座番号
  • 口座名義人名
  • 届出印(口座を作る際に金融機関に届け出た印鑑)

※ゆうちょ銀行であれば、支店名・口座番号の代わりに、記号・番号を記入します。記号・番号の調べ方は、下記のサイトをご確認ください。

参照:ゆうちょ銀行 ゆうちょ口座と他の金融機関口座間の送金

https://www.jp-bank.japanpost.jp/kojin/sokin/furikomi/kj_sk_fm_furikomi.html

たいていの預金口座振替依頼書は、「収納企業名」の欄に支払先の企業や団体名がありますので、記入不要です。

またほとんどの場合、預金口座振替依頼書と一緒に記入例が添付されていますので、それを参考に丁寧に記入しましょう

チェックすべき項目は?

ひととおり必要項目の記入が完了したら、提出する前に内容に抜け漏れがないか、間違いがないかをチェックしましょう。

もし記入項目に誤りがあったり、抜け漏れがあると、提出先の企業や団体、金融機関から「不備あり・要確認」案件として預金口座振替依頼書が戻ってきます。

一度、記入項目不備で戻ってくると自動口座振替になるまでは、さらに時間がかかりますので注意しましょう。

下記によくある不備例を挙げておきます。

スムーズな手続きのため、記入後、不備がないか確認してから提出しましょう。

チェック項目は、下記の7点です。

  • 1.印鑑が違うものではないか?

よくあるのが、金融機関へ届けている印鑑と違う印鑑が押されているというものです。どの印鑑を届け出たか不安な場合は、金融機関の窓口で印鑑照合をお願いしましょう。

  • 2.印鑑が不鮮明、二重に押されていないか?

印鑑が不鮮明だと金融機関での照合ができませんので気を付けましょう。また印鑑が薄い時にその上から重ねて押すのも照合ができなくなってしまいますので、先に押した印鑑の隣など、重ならないような場所に押しましょう。

  • 3.印鑑捺印もれ、氏名記入もれ、口座情報もれがないか?

各記入項目に抜け漏れがないか確認しましょう。

  • 4.金融機関名・支店名に間違いはないか?

金融機関名・支店名は正式名称で記入しましょう。最近多いのが、金融機関の合併による金融機関名・支店名の変更です。こちらは合併のタイミングや移行期間によって対応が違ってきますので、もし引き落とし口座のある金融機関が合併などしている場合は、預金口座振替依頼書の記入前に金融機関に確認しましょう。

  • 5.預金種目(普通預金・当座預金)の選択が漏れていないか

特に「預金種目」(普通預金・当座預金と書かれた箇所)の記入漏れが多くみられます。提出前にチェックしましょう。

  • 6.口座番号・口座名義人は間違えていないか?

口座番号の数字を間違えているケースが多く見受けられます。また、口座名義人名についても間違いが見受けられます。よくあるのが、家族名義の口座なのに、自分名義の口座と間違えて申し込み者本人の名前が書いてあったりします。また自営業者の場合、口座名は屋号なのに、個人名や代表者名で記入していたりすることが多くありますので、通帳やカードの名義人を確認してから記入しましょう。

  • 7.訂正印がもれていないか?

訂正がある場合は訂正箇所に二重線を引き、その上に印鑑を押します。訂正印が漏れているケースが多く見受けられますので、修正した場合は訂正印の押し忘れに気を付けましょう。

修正するときは

参照:ジャックスカード よくあるご質問

http://faq.jaccs.co.jp/faq_detail.html?id=648

もし記入している途中で間違ってしまったら、間違った場所に二重線を引いて、その上に印鑑を押しましょう。

修正液や修正テープで直すのはNGです。もし修正液や修正テープで修正されていた場合、申込み先の口座振替窓口か金融機関より、再度預金口座振替用紙の提出をお願いされることになります。

もし間違った場合は?

Man
あれ?もしかすると、口座番号間違っているかもしれない・・・電話やメールで修正してもらうことってできるのかな?
Woman
口座名に個人名を書いてしまったけど・・・通帳確認したら屋号名だった・・・口座振替はいつごろになるんだろう・・・?

このように提出した後で、間違いに気づいたときはどうしたらいいのでしょう?

支払先の企業や団体、金融機関によく問い合わせがあるのが、下記のようなお願いです。

  • 電話やメールなどのネット手続きで修正してもらえないか?
  • 早く口座振替にしてほしいので、不備の預金口座振替依頼書が戻ってくるまで待てない。すぐ修正したい。

そんなイレギュラーなお願いは可能なのでしょうか?

基本的な手続きとしては、引き落とし先の金融機関で照合され、何か不備があれば預金口座振替依頼書が戻ってきます。

たいていは郵送にて申込み人の住所へ、不備の預金口座振替依頼書と、書き直し用の預金口座振替依頼書が同封されてきます。

修正方法としては、不備の預金口座振替依頼書に二重線を引き、訂正印を押して修正するか、書き直し用の預金口座振替依頼書にもう一度書き直すかのどちらかとなります。

修正の方法などは返送された際に、どの部分を直してほしいか付箋が張られていたり補記されていますので、それに従って修正してください。

では先のよくある質問に戻りますが、「電話やメールでの修正受付」はできるのでしょうか?

結論としては、NGです。基本的に文書での修正のみ受付となります。

「そんなの面倒くさい!」などという声もよくありますが、お金の支払いを代行するという契約のため修正には慎重なルールが課せられているので、基本的にはどの金融機関でも不可能です。

口頭や電子メールでの受付はやり取りの記録が残らない・記録の保存や信ぴょう性という観点から、文書のやり取りでしか修正は受け付けられません。

次に口座振替開始タイミングをずらしたくないという理由から、「不備の預金口座振替依頼書の到着を待たずに変更依頼をする」、ということについては可能なのでしょうか?

これはケースによっては対応できる場合があります。

具体的な対応としては、新しい預金口座振替依頼書に改めて記入し出し直すことになります。支払先には、不備の預金口座振替依頼書を破棄してもらい、新たに記入して送り直した預金口座振替依頼書にて手続きしてもらうというやり方になります。

ただし、これも支払先の事務手続きによってはできない場合もありますので、事前に支払先に確認してから対応方法を相談してください。

まとめ

ここまで預金口座振替依頼書の基本的な記入方法・入手方法・記入の際の注意事項などをまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?

口座振替の手続き自体は、公共料金やクレジットカードの申し込みなどで、何度か行う機会がありますし身近なものです。

しかし、いざ「預金口座振替依頼書」と言われると、聞きなれない言葉ですし迷ってしまいますよね。

また書き間違えてしまった場合など、実際にやってみないと対応がわからない点もあります。イレギュラーな対応などは、普段から経理や金融機関の仕事を担当してもいない限り、詳しくわからないことが多いです。

ただし先に挙げた方法についても、支払先や受付する金融機関によっては対応できない場合もあります。わからないことがあれば、まずきちんと問い合わせましょう。

takano
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金融機関勤務後、FPの資格を活かしてフリーライターとしてお仕事しています。
得意分野は、金融系全般に関すること。
なかなか聞けないお金の悩みについて、記事を書いています。
預金・住宅ローン・年金・税金・保険・外貨預金・投資信託など。
銀行の窓口で取り扱っているものを中心に、ご相談いただいております。

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