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会員数が6,000万人(2018年現在)にも達するNTTドコモのdポイントサービスですが、せっかく貯めても使わないのは非常にもったいない話です。
dポイントの使い方は、ローソンやマクドナルドなど街のdポイント加盟店での利用をはじめ、ネットでの買物の支払いに利用したり、携帯料金への充当やdポイントを使った投資など、実にバラエティーに富んでいます。
生活の広い範囲に浸透しつつあるdポイントの使い方をここでしっかりマスターし、よりお得な生活を送りたいものです。
そこで、このdポイントを余すことなくしっかり使い切る方法をこれからご紹介していきます。
ちなみに、dポイントの上手な「貯め方」については、下記別記事を参考にしてみてください。
dポイントの有効期限や使える用途
まずは利用する前に、dポイントを使う際のルールを説明します。
dポイント利用の基本
説明するまでもありませんが、dポイントは「1ポイント = 1円」として使うことができます。
使った履歴は「ポイント獲得・利用履歴」から確認することができます。dポイントクラブサイトのトップページからリンクしたページで確認することができます。
出典:NTTドコモ
(ポイント獲得・利用履歴)
ポイントの種類と性質
通常ポイント
通常となっていますが4年の有効期限があります。従って使わなければ消滅してしまいます。dポイントの使い道に制限はありません。
期間・用途限定
「期間・用途限定」のポイントは、イベントやキャンペーンなどでもらえる場合が多く、有効期限もそのイベント等で決められた期間となり様々です。
短いもので1カ月程度、多くは数カ月間の有効期限となっています。
使い方には文字通り制限があり、以下の用途には使うことができません。
- 毎月の携帯料金支払い
- データ量の追加
- スゴ得(有料サービス)のクーポン
- 賞品が当たる抽選
- 交換商品
しかし、利用頻度が高く使いやすさ抜群の「ショッピング」での利用制限がないことから、上記の制限が大きなデメリットになるものではありません。
街やネットのお店で使う
出典:NTTドコモ
街のお店での利用
dポイントを取り扱う加盟店で利用することができます。最も一般的な使い方ですね。
「dポイントが使える店(例)」
ローソン、マクドナルド、ビッグエコー、はなの舞(居酒屋)、かっぱ寿司、アニメイト、自遊空間(店舗限定)、高島屋、カプリチョーザ(店舗限定)、サンマルクカフェ など
出典:NTTドコモ
(dポイント加盟店一覧)
dポイントを使う際には、dポイントカードを提示するのが基本ですが、その他にもいくつかの方法があります。
「dポイントカードの提示パターン」
- dポイントカード
- dポイントカードアプリ
- d払いアプリ
- dカード、dカードGOLD、dカードmini(スマホのみ)、dカードプリペイドといったクレジットカードなど
「dカード、dカードGOLD」はスマホでバーコード決済もできます。
ローソンのお試し引換券
こちらは、ローソンにあるLoppi端末かローソンアプリを経由して、商品引換券を手に入れるものです。
この引換券はローソン店内の指定された商品と交換できるのですが、商品価格に対し消費するdポイントが非常に少なく、かなりお得なのが特徴です。
対象商品は主にドリンク類やお菓子、ビール・チューハイ、家庭用洗剤など様々あり、多くの商品が定価の半額かそれ以下の金額分のdポイントで手に入ります。
「商品引換券の対象商品と必要ポイント(例)」 2018年9月現在
- 不二家 ホームパイミニ 大人のリッチチョコ・・・50dポイント(税込110円)
- 雪印メグミルク チーズmeetsスイーツ 4種のチーズブレンド・・・60dポイント(税込173円)
- キリン 氷結ZERO SEVEN<ローソン限定>・・・80dポイント(税込206円) など
*対象商品は頻繁に変わります。
出典:(株)ローソン
(お試し商品例)
ただ、引換券は発券数に限りがあり、人気商品ですと発券開始から1~2時間程度で終了してしまうことも珍しくありません。
以前ヤフオクでかなりの人気落札商品が発券対象だったときがあり、私もその商品と引換券をゲットしようとローソンに行きました。
夕方の発券開始時刻ごろに入店しましたが、商品が品薄状態だったので1時間半ほど他店を移動し続け、途中Loppiで引換券を検索した時には発券終了(20,000枚)となっていて無念で帰宅した経験があります・・・。
オンラインショップでの利用
ネットの買い物などでももちろん使うことができます。このdポイント加盟店は年々増加傾向にあり、今加盟店でないネットストアでも、いずれはdポイントが使える時がくる可能性があります。時々チェックするのをおすすめします。
出典:NTTドコモ
(dポイント加盟店一覧)
また、ドコモが運営する「dマーケット」でdポイントを消費するのもOKです。
dマーケットはグルメ食材や電化製品の購入ばかりで済むものではありません。電子書籍から旅行、出前、子供向け商品、健康管理など、dポイントが使える様々なサービスをやっています。
出典:NTTドコモ
メルカリで何か購入したい時もd払い経由で支払い、dポイントが使えます。
出典:mercari
dポイントの支払い方法も街での場合と同様いくつかの種類が用意されています。
- 電話料金合算払い
- d払い
- クレジットカード
- ドコモ口座
注目のオンラインストア
数あるネットストアの中では「サンプル百貨店」が非常にお得であり、ドコモとの連携が強いストアです。
こちらは食品や家電、ファッション、健康食品など取扱いジャンルは総合ストア並みに幅広く買い物がとても便利です。
最大の特徴は「低価格と送料無料」。
「サンプル」というだけあって、がっつりとディスカウントされた商品が多く、缶コーヒーやお茶などは1本あたり数十円も珍しくありませんし、健康食品・ダイエットサプリなどは1/10の値段となっているものもあります。
また全ての商品が「送料無料」になっていますので、支払い金額の計算の煩わしさも軽減され、これはお得さと軽快さを併せ持つ大きなメリットです。
サンプル品が無料でもらえる抽選をやっていますが、ドコモ側も抽選への参加を積極的に促しており(毎日できるdマーケットくじ終了後、抽選ページがやや派手にPRされます)、なぜここまでがんばるのか不思議です。
出典:サンプル百貨店
「転売ができる場合がある」
余談ですが、その安さが手伝い、ヤフオクへ出品しある程度の価格差(利益)を得られる商品も存在します。具体的な商品名は省略しますが、安さが進みますと転売への道が近づいて来るようにもなってきます。
さもなければ、dポイントが購入費の多くを占めていれば、その商品(できるだけ高落札商品)をヤフオク・メルカリ等で処分することで結果的にdポイントの現金化もできるようになります。
携帯の利用に関係した使い方
全てのdポイントが使えるパターン
「スマホの機種変更・新規購入」
通常ポイント、期間・用途限定いずれのdポイントも利用可能です。
ただし、期間限定ポイントの場合、次の買換えまでに残っていないことが考えられますので、大部分は通常ポイントからの利用となってきます。
「dカードGOLD」を所有していれば、毎月の携帯料金1,000円につき100ポイント(通常ポイント)もの高還元を得られますので、ポイントを大切にキープしていれば同カードユーザーなら機種変更時は非常に大きな恩恵にあずかれます。
「docomo select」
充電器やモバイルバッテリー、イヤフォン、外部メモリなどの周辺アイテムを「docomo select」で購入することができ、ここでも通常、期間・用途限定の両方のdポイントが使えます。
出典:NTTドコモ
期間・用途限定ポイントが使えないもの
「毎月の料金支払い」
毎月の携帯料金の一部をdポイントで支払うことができますが、通常ポイントしか利用できないのが難点です。
料金の支払いは毎月あるのですから、期間限定ポイントでも利用のタイミングにそれほど困らないハズですが、残念な点です。
「データ量の追加」
こちらも通常ポイントしか使うことができません。また、データ量の追加自体が、1GB単位(1,080円(税込))での利用となるため、通常ポイントであっても数十ポイントといった余り端数では利用することができません。
商品交換など他の使い道
交換商品に使う
dマーケットやオンラインショップというものが存在する中で、「カタログギフト」といった感じでdポイントを特定商品と交換することができます(通常ポイントのみ)。どうしてこのサービスを続けているのかが気になります。
ここではグルメセットやホテルでの食事、電化製品などに交換することができます。
しかし、中には注目に値するものがあります。
- Pontaコース
- iDキャッシュバックコース
- マイルコース
「Pontaコース」
dポイントをPontaポイントに交換することができます。ただし色々と条件があり、5,000ポイント単位の交換で、同一年度内(4月~3月)に2口まで。そして250ポイントが別途手数料としてかかります。
また利用できるのは回線契約をしてるドコモ携帯ユーザーに限られます。どうしてもポンタポイントが欲しいという方でしたら実行してみてもいいでしょう。
「iDキャッシュバックコース」
電子マネー「iD」の利用代金にdポイントを使うことができるサービスです。2,000ポイント単位での交換で、1カ月で20口まで可能です。
ドコモユーザーであり、dカードやdカードminiが使える方のみ利用できます。最終的にiDの利用となますので、外出先での利用・応用が広く期待できます。
コンビニ、スーパー、レストラン、ガソリンスタンド、旅館、遊園地など、全国にiDを取り扱っている店舗が多数ありますので、iDキャッシュバックコースは非常に優れたdポイントの交換先であります。
「マイルコース」
dポイントをJALのマイルに交換することができます。
ポイント交換のルールとしては、「5,000dポイント = 2,500マイル」が交換レートで、1カ月で20,000マイルまでの上限となっています。交換にかかる期間は約2カ月間です。
dポイントからiDキャッシュバックへの交換とともに、マイル交換もこんなところにひっそり存在しています。
dポイント投資
概要
dポイントを投資に使うことができるサービスです。
具体的には投資信託に対する投資で、100ポイント単位(通常ポイントのみ)で投資ができます。
運用の結果、投資信託の基準価額に連動してdポイント数が変化します。
また、投資方針を2種類から選択でき、1つは「アクティブコース」で株への投資を中心にハイリターンを狙い、もう1つの「バランスコース」では債券への比重を増やし安定的な運用を行うものです。
あくまでも投資の感覚をつかむサービス
この投資サービスは、それほど多くの説明がされているとは言い難い面があり、全体としてはサイトにも謳われているように「投資体験」ができるといったレベルです。
実際の運用は「(株)お金のデザイン 」が請け負い、下記リンクにあるように運用の概要やこれまでの成績は公開されています。
dポイントを原資として運用するものなので、損失が発生しても一般的な金銭損失と同じ性質のものかどうかといった部分もあり、利用者の判断が分かれるところとなりそうです。
スゴ得コンテンツでの抽選に使う
「スゴ得コンテンツ」はスマホで使える様々な便利な機能を提供する有料月額サービスですが、その中で商品が当たる抽選にdポイントを使って応募することができます。
「抽選の例」
- Amazonギフト券500円分が当たる抽選・・・応募dポイント数:3ポイント
- Quoカード55,000円分が当たる抽選・・・応募dポイント数:30ポイント
- シャープ ヘルシオホットクック(ホワイト系)が当たる抽選・・・応募dポイント数:30ポイント など
チケットなどの優待購入に使う
「スペシャルクーポン」
対象となっている施設は全国1,500か所以上あり、利用できるのはdポイントクラブ会員の中の「4thステージ、プラチナステージ」に該当する方だけとなっています。
対象となっているチケットや入場券は、定価の1~3割程度ディスカウントされているものが多く、中には半額ほど安くなっているものもあります。
支払いはdカード等のクレジットカートかd払いによる携帯料金合算払いのみです。
運営は(株)リロクラブが行っています。
出典:(株)リロクラブ
「dエンジョイパスとの併用」
「dマーケット」内にある「dエンジョイパス」は、スペシャルクーポンとよく似たコンテンツです。
こちらは5万件以上の優待情報を提供し、ジャンルも娯楽だけでなく生涯学習的なものや家事代行など様々なものに対応しています。
しかし月額費用550円(税込)がかかるので、利用しなければ損するばかりになってしまうというプレッシャーがあります。
異なる両者が取り扱う優遇サービスはチケット単位での差異は当然あり、月額料無料で気軽に利用できるスペシャルクーポンは、dエンジョイパスのバリエーションを広げるといった役割でその利用価値を見ることができます。
寄付に使う
dポイントで寄付や募金を行うことができます。ただし募金先は多くありません。
普段から募金に関心のある方や、使い道がないけどdポイントを消滅させるのはもったいないといった繊細で心優しい方におすすめします。
まとめ
出典:NTTドコモ
dポイントの使い方の多くをまとめて一般化(ルール化)させるのは難しく、個別にその上手な使い方を覚えていくしかありません。
dポイントの使い方について、以下にまとめてみます。
- 街やネットの加盟店で使う
- ローソンのお試し引換券やサンプル百貨店は非常にお得!
- 機種変更(周辺機器の購入含む)、毎月の携帯料金の支払いにも利用できる
- Pontaポイント、JALマイル、iDキャッシュバックへ交換が可能
- 寄付、抽選への応募、優待サービスの利用など個別の使い道も覚える
ドコモのサービスに普段から熱心に接している方もいれば、スマホでネット検索や通話ばかりで、dポイントのことはほとんど気にしてないという方もおられるでしょう。
dポイントは使った分だけお得です。特別な目的がある場合を除き、単に貯めこんでも金利のようにポイントが増えるわけではありませんのでオススメしません。
わずかな金額かもしれませんが、使ったdポイントの分だけ銀行口座の預金残高も高まるので、その分が金利収入に跳ね返ってくるのです(ホントに少しですが)。dポイントを使った方がいかにお得かが分かると思います。
冒頭でお話ししたdポイントに関する不正事件のことも考慮し、やはりあるうちに使っておくべきです。