皆さんは何枚のクレジットカードを持っていますか?
クレジットカードは、入会特典が魅力で、ついつい申し込んでしまい気付けば財布の中にたくさんのクレジットカードが!という方も少なくないと思います。
しかも、最近では使うどころか、どこにいったかはおろか、受け取りはしたものの開封すらしていないクレジットカードがある方もいるのではないでしょうか。
ですが、クレジットカードは誰でも使えてしまう恐れがあるので、使わなければ解約した方が望ましいです。しかし、多くの方々はそうとは分かっていても、行動に移せなかったり、解約方法が分からずそのままになっているのではないでしょうか?
今回は、そういった方を含め、クレジットカードをこれから解約する方向けに、解約する前の確認したいポイントや解約のデメリット、そして、解約の方法について詳しく解説していきますので、参考にしてみてください。
クレジットカードを解約する前に気をつけたい6項目
クレジットカードの解約をする前には、必ず確認しておきたい6つの項目があります。しっかりと確認しておかなければ、解約後にトラブルになったり、自分自身が困ったりすることになりますので、しっかりと確認していきましょう。
では項目については、以下のようになります。
- 年会費
- ポイント
- クレジットカードの残債
- 公共料金等の引き落とし
- 家族カードやETCカード
- 解約料
では早速それぞれ見ていきましょう。
年会費
年会費がかからないクレジットカードについては、確認する必要もありませんが、年会費がかかるものについては、支払った直後の解約は考えものです。
年会費がかかるクレジットカードには、それなりの特典が付いています。
- 国内外の保険が付帯されている
- ラウンジサービスや割引サービスが利用できる
- ポイントの還元率が上がる
など年会費を払うことで、付加価値がありますので、既に支払っている場合には、特典を利用しないかを考えた上で、解約に至るのが望ましいでしょう。今後、クレジットカードの解約を考えているものについては、事前に年会費の支払い月についても把握しておくと、無駄なく解約に繋げることができるかもしれませんね。
ポイント
ポイントの残高は、必ず確認しておきたいところです。クレジットカードにより、ポイントの有効期限は違いますが、利用しないことでポイントが消滅している可能性は高いでしょうが、意外とポイントが残っていることもあるかもしれません。
解約後にポイントがあったことに気付いても、当然ポイントを交換、もしくは利用することはできませんので、しっかり確認しておきましょう。解約受付の際に、クレジットカードのポイントが残っていることは、カード会社が教えてくれることは少ないと思いますので、事前の確認が大切です。
クレジットカードの残債
解約するクレジットカードを1度も利用していない場合には問題ありませんが、利用していた場合には、クレジットカードの残債があるかもしれません。
解約時には、クレジットカードの残債は、基本的には一括清算が求められます。利用していないクレジットカードの解約という点では、残債がないケースがほとんどでしょうが、中にはボーナス払いやスキップ払い、財布に入れていることにより、誤って使ってしまうことなどが考えられます。
ご自身で無いと思っていても、万が一のことがあるかもしれませんので、解約前には、確認しておきましょう。
公共料金等の引き落とし
クレジットカードでは、公共料金(ガス・電気・水道など)や携帯料金など、登録することにより支払いが可能になるものが多く存在します。
近年では、クレジットカードがWEB明細としているカード会社も増えたため、意外と請求金額を確認せずに、カードの引き落としと口座振替が混在してしまうことも少なくないようです。
いざクレジットカードを解約して見て、1.2カ月後に、実は解約したクレジットカードでの支払でガスや水道が止まった、なんてことにならないように、解約するクレジットカードが支払い登録していないか、確認しましょう。
家族カードやETCカード
クレジットカードの発行に伴い、家族カードやETCカードも無料で発行できるカード会社もあります。
入会当初に合わせて作ったことも考えられるため、覚えていない場合には、解約時の連絡の際に、カード会社へ問い合わせすると、手っ取り早く確認ができるでしょう。
解約料
クレジットカードの費用として、ETCカードの発行手数料や紛失時の再発行手数料などを取るカード会社は多いですが、解約料を取るカード会社はほとんどありません。
ですので、確認事項としては度外視していいレベルにはなりますが、カード会社によっては、解約料を取るようにするような改悪がないとも言い切れませんので、その点は注意する必要があるかもしれません。
ちなみに現段階で解約料がかかるクレジットカードとして、「JCB CARD EXTAGE」がありますが、入会から有効期限が切れる5年間以内に退会した場合に、カード発行費用として2,200円(税込)がかかるようです。ですので、しっかり5年間使い切れば、解約料はかからないので、必ずかかるというものではありません。
JCB CARD EXTAGE
出典:JCBカード株式会社
以上が、解約前には確認してほしい項目となります。全ての項目をしっかり確認した上で、解約することが、未然のトラブルを防ぐ解決策に繋がりますが、特にポイントやクレジットカードへの支払いの登録などが忘れやすい項目になるので、しっかりと行なっていきましょう。
クレジットカードを解約するデメリットはある?
クレジットカードの解約方法を説明する前に、解約することでのデメリットもありますので、しっかり認識した上での解約を行なっていきましょう。クレジットカードのデメリットと言っても、
- タイミングによっては、信用情報が悪くなる
- 解約したクレジットカードの再入会は厳しめ
上記の2点になり、デメリットが多いわけではありませんので、早速それぞれ見ていきましょう。
タイミングによっては、信用情報が悪くなる
クレジットカードの解約を行う場合、入会から解約までの期間が短いと信用情報上良くありません。
クレジットカードの入会においては、信用情報機関を通じて、個々の情報を閲覧し、審査しますので、その際にクレジットカードの申込状況や解約の情報も閲覧が可能になります。
数年保有して入れば、さほど問題はないでしょうが、短期間で解約するとなると、入会特典目当てで、新たに申し込んだカード会社から、すぐに解約されるかもしれない、と判断されても仕方ありません。
解約する上では、短くても半年~1年ぐらいは経過してから、解約するようにしましょう。
解約したクレジットカードの再入会は厳しめ
解約するクレジットカードにおいては、1度解約すると、その後、再度同じクレジットカードに入会するのは厳しいと思ってください。
解約したクレジットカードへの再入会自体、あまりないケースとは思いますが、後々、魅力的な特典が付いたりしても再入会は難しくなります。これは、カード会社としては、申し込んだ顧客の情報は、残っており、審査材料としてはマイナスにせざるを得ないからです。
今一度解約しても問題ないかを、しっかり確認しましょう。
以上が、クレジットカードを解約するデメリットになります。
デメリットと言っても、注意しておけば、しっかりと防ぐことができますので、
- 解約するタイミング
- 解約後の再入会
には十分理解した上で、行なっていきましょう。
クレジットカードの解約方法は主に3つ!
ここからは、クレジットカードの解約について説明していきます。クレジットカードの解約といっても、さほど難しいことはありません。
クレジットカードの解約方法としては、主に以下の3つの方法にて、解約の手続きを行います。
- 電話受付による解約
- 店頭窓口での解約
- インターネットからの解約
カード会社によって解約方法は異なりますので、事前に確認してから手順について、ご覧ください。
電話受付による解約
クレジットカードの解約では、ほとんどが電話受付による解約になります。電話受付でも、オペレーターによる受付と音声ガイダンスに従って行う受付と2パターンあります。解約するクレジットカードの裏面に記載の電話番号へ連絡して、それぞれ手続きを踏んでいきましょう。
オペレーターによる解約受付
オペレーターによる解約手続きは、以下のような流れになります。
オペレーターとのQ&Aを行う(氏名・生年月日・電話番号などの本人確認)
↓
オペレーターより残債の確認や解約に関する案内を聞く
↓
最終的な解約の意思表示を行う
多少カード会社に違いはあれど、大方このような流れで、解約を行なっていきます。所要時間も5分~10分程度ですので、利用など問題がなければ、すぐに解約することが可能です。
音声ガイダンスによる解約受付
音声ガイダンスによる解約受付も、オペレーターとさほど変わりませんが、全てアナウンスに従って、カード番号・生年月日・電話番号などを入力していくだけで解約ができます。
人と話すことなく、しかも24時間受付しているカード会社もありますので、音声ガイダンスの解約受付の方が楽かもしれませんね。
店頭窓口での解約
続いては店頭窓口での解約になります。店頭窓口での解約は、カード会社によっては、電話か店頭窓口での解約受付として、選んで店頭窓口の解約方法を選ぶこともできます。
しかし、銀行系のクレジットカードの場合には、この方法でなければ解約できないケースもあります。
店頭窓口での解約においては、直接店舗に行く手間と時間がかかるため、電話で受付できるのであれば、間違いなく電話での解約がオススメです。
しかし、銀行系のクレジットカードでは、キャッシュカードも兼ねているクレジットカードもあります。また、NISAなどの口座に紐付けされていると、銀行窓口でなければ解約できないケースがあります。
銀行窓口の解約方法は、窓口のスタッフが直接教えてくれるので、その点は安心できますが、クレジットカード以外の機能が付いていることにより、本来、本人確認ができれば解約できるクレジットカードでも、必要書類(住民票や身分証など)や印鑑が必要になりますので、事前に電話して確認するのが望ましいでしょう。
あくまで、キャッシュカードやNISAなどの口座の登録があるクレジットカードの話ですので、それ以外で店頭での解約を受け付けてくれるところでは、書類の記入と身分証明書さえあればできますので、この違いについては注意しておきましょう。
・インターネットからの解約
最後はインターネットからの解約です。インターネットからの解約は、それほど多くのカード会社が対応しているわけではありません。
イオンカードやJCBでは、インターネットからの解約受付を行なっています。
出典:JCBカード株式会社
出典:イオンフィナンシャルサービス株式会社
JCBカードでは、JCBのWEB会員に登録しなければ解約はできません。
イオンカードでは会員番号・氏名・セキュリティコードなど、入力フォームに従い手続きを踏んでいけば解約ができます。
インターネットからの解約も、電話ガイダンス同様に24時間受付ができるので、便利ですね。ですが、インターネットからの解約は、前述したように大手のカード会社でも、電話受付のみで対応しているカード会社が多いのが現状です。
カード会社としては、オペレーターによる受付によって、少しでも退会抑止をすることができるので、あえてそのようにしているのかもしれませんね。
以上が、クレジットカードの解約方法についての3つの方法になります。
クレジットカードを解約する上では、電話での受付が割合的にもほとんどで、手続きとしてもとても簡単です。
反対に、クレジットカードにより、電話受付ができない銀行系のクレジットカードもありますので、保有しているもしくは、解約予定のクレジットカードが該当していれば、注意しておきましょう。
クレジットカード解約後の処理
ここまで、クレジットカードの解約にあたって、事前の確認から→解約することへの理解→解約方法と説明してきましたが、最後は、解約した後の処理になります。
クレジットカードの解約は、カード会社への申告が済んだからといって終わりではありません。解約した後は、クレジットカードはご自身で破棄していきましょう。どのように処理していくかについて、早速説明していきます。
クレジットカードには、時期ストライプ及びICチップにはしっかりとハサミを入れること
まず解約後に行なっていくことが、クレジットカードへハサミを入れていくことです。理想を言えば、シュレッダーしていくことが望ましいですが、なかなか家庭でクレジットカードもシュレッダーできるものは少ないかと思います。
ですので、ハサミでしっかりと細かく切っていきましょう。切る際に気をつけていただきたいポイントが、「磁気ストライプ」と「ICチップ」にしっかりと切れ込みを入れて、切っていくことです。
上記の画像のように、クレジットカード表面に「ICチップ」があり、裏面に「磁気ストライプ」があります。クレジットカードによって、ICチップが無いものや、位置が微妙に違うものもあります。
それぞれクレジットカードの情報が蓄積された部分になりますので、重点的に切り込みを入れていきましょう。後は、全体的に細かく切っておけば、安心です。
このバラバラに切ったクレジットカードを破棄する上では、破片を袋に分けて入れ、別々破棄するのが、より安心できる方法になります。ハサミで細かく切っているので、問題はありませんが、そうすることで、破片を集めることはできないので、念には念を入れて破棄するのがいいかもしれません。
ETCカードもしっかりと処理しよう
クレジットカードの解約後には、必ずETCカードもしっかりと同じ方法で、破棄していくことを忘れないようにして下さい。
ETCカードは、解約後であっても、実は使える可能性があります。ETCカードは、高速道路での支払い時の簡素化を目的として作られたため、クレジットカードの使えるショッピング枠が無い状態でも、使える仕様になっています。
そのため、解約後であってもカードによっては使える可能性もあるため、しっかりと処分していくようにしましょう。
以上が、クレジットカードの解約後の処理についてです。クレジットカードの解約を申し出て受理されたからといって、安心してはいけません。
万が一に備えて、しっかりとご自身でハサミで細かく切っていき、小分けにして破棄することを心掛けていきましょう。
まとめ
クレジットカードの解約前にはしっかりと以下の6項目を確認する
- 年会費
- ポイント
- クレジットカードの残債
- 公共料金等の引き落とし
- 家族カードやETCカード
- 解約料
特にポイントや公共料金などのクレジットカードでの支払いを登録していないかをしっかり確認することが大切です。
クレジットカードを解約するデメリットとしては、
- タイミングによっては、信用情報が悪くなる
- 解約したクレジットカードの再入会は厳しめ
クレジットカードの解約方法としては、
- 電話受付による解約
- 店頭窓口での解約
- インターネットからの解約
3つの方法がありますが、ほとんどが電話受付による解約で、クレジットカードによっては窓口まで行かないと解約できないものもあるので、注意が必要です。
クレジットカードの解約が済めば、終わりではなく、クレジットカードやETCカードの破棄についても、しっかりハサミで切り刻んで、分けて処理するようにすることが大切です。
総じて言えることは、クレジットカードの解約においては、安易に考えすぎないことが大切です。クレジットカードは、悪用の恐れもあるので、使わなければ解約するのが望ましいですが、解約を前提とした入会にも、やはりリスクが伴います。
クレジットカードを解約する際には、デメリットもあることを認識した上、段階を踏んで、確認→解約申請→解約処理というように行なっていくようにしていきましょう。