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ステータスが高く、付帯サービスが充実したゴールドカードですが、年会費が高いのがデメリットです。
中には年会費無料で持つことができるゴールドカードもありますが、そういったカードはインビテーション制なので、今すぐ申し込んで持つことはできません。
インビテーション制とは、私たちの申込みではなく、カード会社からの案内があってはじめて持つことができるしくみのことです。カード会社からのインビテーションを受け取るためには、同じカード会社の一般クレジットカードを持つ必要があります。
つまり、年会費無料ゴールドカードを持つためには、まずは対象となる一般クレジットカードに申し込んで手に入れ、カード利用や支払いの実績を積みながらインビテーションを待つ必要があります。最終的にゴールドカードを手に入れるために半年〜1年ほどの期間が必要ですし、必ずインビテーションがあるとは限りません。
その上、年会費無料のゴールドカードは、数あるゴールドカードの中でも3種類しか存在しません。
ただ、年会費が完全無料ではないものの、入会初年度の1年間は年会費が無料となるクレジットカードなら、すぐに申し込んで持つことができます。
また、初年度年会費無料のゴールドカードは、アメリカン・エキスプレスやJCB、三井住友カードなど、日本で住んでいれば多くの人が名前を知っているものが多くあります。
そこでこのページでは、初年度年会費で持つことができるゴールドカードについて、くわしく説明します。
本来なら1万円以上の年会費がかかるゴールドカードを、初年度に限っては無料で持つことができるのはお得以外の何者でもないので、ぜひこの機会にくわしく知っていただけたらと思います。
初年度無料のゴールドカードは多い
入会してから1年は年会費が無料となるゴールドカードは、意外と多くあります。これはゴールドカードに限らずクレジットカード全般に言えることですが、最近では年会費有料のクレジットカードであっても、初年度に限っては年会費無料というものが珍しくありません。
ゴールドカードはたいていの場合年会費が1万円以上、中には年会費3万円と高額なものもあります。そのような高額な年会費が初年度無料になるのは、大変お得だと言えます。
もちろん、年会費が無料でもサービスや機能に制限はありません。そのカードに本来付帯しているサービスをすべて利用することができるのです。
カード会社はゴールドカードのサービスを試して欲しい
ではなぜ、カード会社は本来1万円以上もかかるゴールドカードの年会費を、初年度だけは無料にしてくれるのでしょうか? それは、ゴールドカードのサービスを気軽に体験して、2年目以降もゴールドカードを利用して欲しいと考えているからです。
先ほどから説明しているとおり、ゴールドカードは年会費が高額です。そのため、多くの人がゴールドカードに興味があったとしても申し込みのハードルが高いのが現状です。
具体的にゴールドカードを持ってみてどれだけのステータスや機能・サービスがあるのかわからない状態で、年会費1万円以上のゴールドカードに申し込む人は、割合としては少ないものです。
そこで、多くのカード会社は初年度限定でゴールドカードの年会費を無料とすることにより、少しでも多くの人にステータスやサービスを体験して満足してもらい、今後もずっとゴールドカードを持ち続けて欲しいと考えています。
入会から1年以内でも解約できる
上記で、多くのゴールドカードが初年度無料で持つことかできる理由について説明しました。
ただ、中には「初年度無料に魅力を感じて1度入会したら、解約できずに年会費がかかり続けるのではないか…?」そのように心配される方もいらっしゃるのではないでしょうか?
その心配は不要です。たとえ初年度年会費無料のゴールドカードであっても、カード会社に電話で伝えるだけで簡単に解約ができます。
ですから、気軽な気持ちで年会費無料ゴールドカードに申し込んだものの、カードのステータスやサービスが自分にとっては年会費に見合わないものだと感じれば、すぐにでも解約することができます。
ですから、年会費無料のゴールドカードで興味があるものがあれば、気軽に申し込んで積極的に利用することをお勧めします。
申し込み・解約を短期間で繰り返すのはやめよう
ただ、いくら気軽に申し込みや解約ができるからといって、頻繁に申し込み・解約を繰り返すことはお勧めしません。その理由は、カード会社はゴールドカードの会員を増やすために初年度年会費無料にしているからです。
ですから、少なくとも手に入れたゴールドカードの機能やサービスをある程度体験してみた上で解約することをお勧めします。
また、クレジットカードは申し込みのときに必ず審査があります。この審査では、私たちが過去6か月以内にクレジットカードに申し込んだ履歴がすべて知られることになります。
クレジットカードの審査で過去6か月以内という短期間に多くのゴールドカードに申し込めば、それだけ審査に通る可能性が低くなります。短期間に多くのクレジットカードに申し込んでいると、カード会社から「お金に困っているので多数のクレジットカードを作った上に、利用した金額を支払ってくれないのではないか?」と警戒されてしまうからです。
なお、6か月以内に複数のクレジットカードに申し込むことを多重申込みといいます。
そしてクレジットカードの審査でカード会社が知ることができるのは、過去6か月以内のカード申し込み履歴だけです。申し込みから6か月をすぎると私たちのカード申込情報は削除されるため、カード会社も知ることができなくなります。
ただ、現在持っているクレジットカードは何枚で、その限度額はいくらなのか? また、きちんと支払いをしているかといった情報は、6か月をすぎても審査で参考にされます。
ですから、年会費初年度無料のゴールドカードに申し込む場合、少しでも審査に通りやすくするためにも不要なクレジットカードは解約し、過去の延滞はないようにしましょう。もしもゴールドカードに申し込んだタイミングでほかのクレジットカード会社への未払い金がある場合、ほぼ確実に審査に落ちます。
やや話が脱線しましたが、6か月以内に多くのゴールドカードに申し込むと、審査に落ちる可能性が高くなってしまいます。
初年度無料ならサービスが充実したゴールドカードがオススメ
ここまで、なぜ多くのカード会社がゴールドカードの年会費を初年度だけ無料にしているのかを中心に説明しました。ここでは、初年度年会費無料のお勧めのゴールドカードを紹介します。
ゴールドカードの初年度年会費がかからないのなら、本来の年会費が高額なゴールドカードを試してみるとお得です。
また、ゴールドカードの年会費と付帯サービスは比例しているため、本来の年会費が高額なゴールドカードは、多くのサービスが付帯しています。
ですから、ここでは本来の年会費が高額なゴールドカードを中心にお勧めカードを紹介します。
アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード
https://www.americanexpress.com/jp/credit-cards/gold-card/
初年度年会費無料でもっともお勧めのゴールドカードは、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(通称:アメックス・ゴールド)です。
アメリカン・エキスプレスは高ステータスで付帯サービスが充実しており、年会費も高額であることで知られています。クレジットカードに興味がない人でも、アメリカン・エキスプレスの券面と名前は知っているという方は多くいらっしゃいます。
このアメックス・ゴールドは年会費が29,000円+税と、数多くあるゴールドカードの中でもトップクラスの高さです。しかし、入会してから1年間はこの29,000円という年会費が無料になる特典があります。
アメックス・ゴールドは年会費が高額である分、すべてにおいてほかのゴールドカードよりも優れているといっても過言ではありません。その中でも特徴的なサービスとして、以下のようなものがあります。
- 海外へ同行している家族全員が補償される海外旅行保険
- 海外でのトラブルに現地サポートセンターが電話で対応してくれるサービス
- 自宅・空港間の往復で、スーツケースを無料配送
- 空港ラウンジをカード会員だけでなく、同伴者1名も無料で利用できる
- 対象レストランで2名以上でコース料理を注文すれば1名分が無料
- 家族カードが1枚に限り2年目以降も年会費無料
このようにアメックス・ゴールドは特に海外旅行のサービスが突出して優れたゴールドカードです。また、家族カードは1枚に限っては2年目以降も年会費無料になりますし、海外旅行保険がご家族全員が補償されるなど、家族での海外旅行で真価を発揮するゴールドカードだと言えます。
また、レストランやホテルでの優待も受けることができるので、海外へは行かないものの国内のホテルやレストランを利用する機会が多いという方にとってはコストパフォーマンスが高いカードです。
このことから、入会初年度は年会費無料なので絶対に得であることは間違いありませんが、手厚い海外旅行サービスやレストランでの優待サービスをフル活用できるライフスタイルであれば、アメックス・ゴールドは年会費29,000円+税以上の価値が間違いなくあるカードです。
JCBカードゴールド
https://www.jcb.co.jp/ordercard/kojin_card/gold.html
アメックス・ゴールドにお勧めの初年度年会費無料ゴールドカードは、JCBゴールドです。
このカードは本来なら年会費1万円+税ですが、サービス内容はアメリカン・エキスプレスに勝るとも劣らない優良ゴールドカードです。海外・国内旅行の保険をはじめとするサービスにショッピング保険と、生活の幅広い場面で手厚いサービスが付帯しています。
JCBゴールドがほかのゴールドカードよりも特に優れている点として、
- Amazonやセブン-イレブンの利用でポイントが貯まりやすい
- 海外利用でもポイントが貯まりやすい
- ディズニー関連の特典が豊富
これら3つがあります。ゴールドカードはステータスと付帯サービスは充実しているものの、ポイントはあまり貯まらないというイメージを持ちがちです。
しかし、JCBカードゴールドはAmazonやセブン-イレブンと言った、多くの方が日常的に活用する場面でボーナスポイントを得ることができ、結果として生活費を節約することができます。
また、海外利用で通常の2倍のポイントが貯まるのも見逃せません。このカードは海外旅行の保険をはじめとするサービスが充実していることを考えても、海外旅行代を節約するために適したゴールドカードだと言えます。
そして、JCBゴールドの最大の特徴は、ディズニー関連の特典が豊富なことです。このカードの発行会社であるJCBは、ディズニーのオフィシャルスポンサーです。そのため、カード利用で貯めたポイントをディズニーの入場パスと交換できたり、カード会員だけの貸切イベントに参加できたりする特典があります。
ですからJCBゴールドは、
- ゴールドカードのステータスやサービスに加え、普段の買い物でのポイントも重視したい
- ディズニーランドやディズニー・シーが好きでよく行く
これらに当てはまる方に、特にお勧めのゴールドカードです。
三井住友VISAゴールドカード
https://www.smbc-card.com/nyukai/card/goldcard.jsp
三井住友ゴールドは本来なら年会費1万円+税のゴールドカードですが、2年目以降も一定の条件を待たせば年会費を4,000円まで下げることができるゴールドカードです。
そのため、もしも初年度にこのカードを使ってみて満足し、引き続いて持ちたいと思ったときでも、上記で説明したゴールドカードよりも少ない年会費の負担で持つことができるのがメリットです。
なお、年会費が安いからといってステータスや付帯サービスが大きく劣るわけではありません。海外・国内旅行保険やショッピング保険などのゴールドカードとして基本的なサービスはすべて備えています。
ただ、付帯保険の補償金額はアメックス・ゴールドやJCBゴールドとくらべると少ないのが若干のデメリットです。そのため、ゴールドカードに手厚い保険を求めるなら、このカードよりも上記で紹介したゴールドカードを持つことをお勧めします。
この三井住友VISAゴールドカードだけの特徴として、追加で利用できる電子マネーが豊富であることか挙げられます。イオンを中心に利用できるWAON(ワオン)や関西の鉄道系電子マネーであるPiTaPa(ピタパ)が利用できる数少ないゴールドカードです。
ですからこのカードは、ゴールドカードのステータスやサービスは最低限欲しいが、日常生活で電子マネーを活用したいという方に特にお勧めです。
そのほかのおすすめゴールドカードランキング
まとめ
このページでは、年会費初年度無料のおすすめゴールドカードを紹介しました。
ゴールドカードは付帯サービスが充実しているものの、年会費が高額であるという大きなデメリットがあります。しかし、そのようなゴールドカードの中には、入会して1年間に限っては年会費無料で持つことができるものがあります。
また、初年度年会費無料と言っても、付帯サービスが少ないなどの制限を受けることは一切ありません。すべての機能やサービスを体験することができます。
なぜカード会社が1万円以上もの年会費を初年度だけは無料にしてくれるのかというと、無料で体験してもらった後はずっとゴールドカードの会員でいて欲しいというねらいがあります。しかし、だからと言って1度申し込んだゴールドカードをずっと持ち続けなければならないという意味ではありません。不要だと感じたら、いつでも電話1本で解約することができます。
ですから、ゴールドカードのステータスや手厚いサービスに少しでも興味があるなら、ぜひこの機会に申し込み、実際に手にすることをお勧めします。
初年度年会費無料でおすすめのゴールドカードは、
- アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
- JCBカードゴールド
- 三井住友VISAゴールドカード
この3種類です。これらのゴールドカードはとても知名度が高い上に特に手厚いサービスが付帯しているにも関わらず、初年度のみ年会費無料で持つことができます。