CFDで世界の株価指数、商品指数に投資しよう!

CFDを使えば世界中の株価指数、商品指数に投資することができます。今回は国内売買代金トップのクリック証券のCFDで各指数の特徴や値動きを見ていきます。

CFDに関して詳しく知りたい方はこちらをご覧ください

CFD(差金決済取引)とは?CFDの基礎知識とメリット・リスクをやさしく解説!

株価指数CFD

レバレッジ

株価指数CFDのレバレッジは10倍となっています。例えばCFD日経225の値段が22,000円で10単位買付消した場合

 

22,000 × 10 = 220,000円の約定代金となります。

 

証拠金はレバレッジ10倍なので10分の1の22,000円が必要となります。

 

 

 

 

日経225CFD

 

原資産は日経225先物です。市場はCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)SGX(シンガポール証券取引所)となっています。日経225先物(ミニ)にない特徴としては次の2つがあります。

 

取引時間が長い

 

日経225先物の取引時間は日中取引8:45~15:15、夜間取引16:30~翌5:30に対し、

 

日経225CFDは

8:30~翌7:00(米国夏時間8:30~翌6:00)

となっています。

日経225CFDはほぼ24時間取引することができます。

 

呼値が小さい

 

日経225先物ラージの呼値は10円、ミニは5円

 

日経225CFDの呼値は1円

 

日経225CFDの呼値が小さいのでより取引しやすくなっています。

 

日経225先物 10年

出典 SBI証券

 

日経225先物の長期(10年)チャートです。アベノミクス(2012年12月)から上昇トレンドを続けています。しかし、今年は1月の高値24,170円から20,000円前後まで大幅に下落。4月以降は22,000~23,000円のボックス相場で方向性のない相場展開となっています。

 

米国市場

 

米国30

原資産はNYダウです。

NYダウは米国の代表的な株価指数です。ダウジョーンズ社が算出・公表しています。

 

NYダウの構成銘柄は30社で、企業の成長性や投資家の関心の高さなどを基準に、業種のバランスを考えて選出されています。

 

日本の株式市場にも大きな影響与える指数なのでチェックしている人も多いでしょう。

 

もちろんCFDでも取引できます。

 

クリック証券CFD では、CMEのNYダウ先物を原資産としています。

 

取引時間は、月〜金の8:00〜翌6:15( 米国夏時間7:00〜翌5:15) とほぼ24時間取引することができます。

出典 SBI証券

 

NYダウはリーマンショック(2008年)からいち早く立ち直り、史上最高値を更新し続けています。米中貿易摩擦やトルコショックなど世界経済を揺るがす出来事が今年になって頻発していますが、NYダウは堅調な値動きを続けています。

 

CFDならではの取引に米国30(NYダウ)と日経225(日経平均)の市場間スプレッドがあります。NYダウは日経平均株価の値動きに大きな影響を与え、相関係数は0.96と非常に高くなっています。相関係数とは値動きの関係性の強さを表したものです。(詳しくは

 

米中株式市場比較!~日経平均株価に影響を及ぼすのはどっち?

をご覧ください)

 

今後もNYダウの方が日経平均より強いと考えれば

 

米国30買い 日経225売り

 

日経平均の方がNYダウより強いと考えれば

 

日経225買い 米国30売り

 

を仕掛けます。

 

市場間スプレッドのメリット

 

リスクを軽減できる

 

売りと買いを同時に仕掛けるのでリスクを軽減させることができます。例えば日経225の買いのみだと暴落した時に大きな損失がでますが、米国30売りを入れておけばヘッジの役割を果たして損失を軽減でき、場合によっては利益になる時もあります。

 

値動きではなく価格差で取引できる

 

米国30だけ、日経225だけという単体の取引でもいいのですが、米国30と日経225の価格差で取引することにより、投資手法の幅が広がります。相場の上げ下げに関係なく利益がでる可能性があるスプレッド取引で新たな収益機会を見つけることができるのです。

 

米国S500

 

 

S&P500はニューヨーク証券取引所とナスダックに上場する500銘柄で構成される株価指数です。米国株式市場の約80%の時価総額をカバーしています。世界の機関投資家のベンチマークとして幅広く採用されています。

 

クリックCFDでは、CMEに上場されているS&P500先物が原資産となっています。

 

取引時間は、米国30と一緒です。

出典 SBI証券

 

S&P500もリーマンショック後にきれいな右肩上がりのチャートを描いています。CFDでも人気はNYダウの方が高いものの、より幅広い銘柄をカバーしているS&P500の方が、より米国市場の実態を表しているといえます。

 

米国NQ100

 

ナスダック総合指数とは、米国および米国外の上場銘柄で構成される指数をいいます。ハイテク株やIT関連株の占める割合が高いため、その株価動向が反映されやすい指数です。

 

ナスダック100指数とは、金融セクター以外の流動性が高い上位100銘柄で構成される指数です。

 

クリックCFDでは、ナスダック100指数を原資産としています。

 

ナスダック100も取引時間はNYダウや、SP 500と同じになっています。

 

出典 yahoo finance

 

現在の米国市場はGAFAと呼ばれるグーグル・アップル・フェイスブック・アマゾンなどIT企業大手が牽引しています。もちろんNASDAQ100でも大きな存在感を示しています。このままIT企業の躍進は続くのかどうかが注目されます。CFDでは売りと買い両方できるので、GAFAが伸びると考えるなら買い、成長率が鈍化すると考えるなら売りから入ることができます。

 

米国株式市場CFDでは、NYダウを取引するのが一般的です。幅広い銘柄をカバーしている方がいいならS&P500指数を、ハイテク株比率の高い指数の方が良ければナスダック100を取引しましょう。

欧州市場

ドイツ30

 

 

DAXはドイツ株価指数とも呼ばれ、フランクフルト証券取引所の上場銘柄のうち、ドイツ企業の優良30銘柄を対象とした株価指数です。ドイツは世界第4位の経済大国であり、またヨーロッパにおいて最大の経済規模を誇ることから欧州ではイギリスやフランスと並び注目度が高い株価指数の1つとなっています。

 

ドイツ30はユーレックスのドイツDAX先物を原資産としています。

 

DAX指数は夕方からのユーロ円相場やユーロドル相場に影響を与えます。18時前後に指標の発表もあるので値動きには注目です。長期トレンドでは米国市場同様に上昇トレンドとなっています。

出典 SBI証券

 

イギリス100

 

イギリスFTSETM100指数はロンドン証券取引所に上場する時価総額上位100銘柄で構成される株価指数のことです。DAXと同様にヨーロッパでは注目度の高い株価指数です。

 

出典 SBI証券

2016年はブレグジッド(欧州連合からの脱退)に揺れたイギリス市場。その後は高値を回復しているものの、米国市場やDAX市場に比べれば値上がり率はいま一つという結果になっています。

 

アジア市場

 

上海A50

 

 

上海総合指数は上海証券取引所が算出・公表している株価指数のことです。また上海A株の中から希望や流動性が高い50銘柄で構成される上海50指数があります。

 

上海A株は中国本土投資家のみが取引可能な株のことです。

 

クリック証券ではFTSE中国A50先物が原資産となっています。

 

取引時間 10:15~16:25

 

上海総合指数10年チャート

出典 SBI証券

 

上海総合指数の長期チャートを見てみます。2015年に高値を取ってから大幅に下落。今年初にかけてジリジリ上昇していましたが、米中貿易摩擦によって安値を伺う展開になっています。中国市場は商品市場の動向にも影響を与えます。米国を中心としたIT,グロース株優位の中で資源関連や金融関連が多い上海総合指数は低迷が続いています。

 

インド市場

 

Nifty50指数は、インドナショナル証券取引所に上場する銘柄のうち時価総額や流動性などの基準を用いて選定した代表的な50銘柄の株価を指数化したものです。

 

取引時間 10:00~19:10 20:15~翌2:30

 

インドSENSEX指数10年

 

出典 SBI証券

 

ここではインドの代表的な指数であるSENSEX指数の推移を見ていきます。新興国の株式は中国を筆頭にさえない展開が多い中、インドはアメリカと友好関係にあることや、モディ首相による経済改革により高い経済成長が続いていることから、SENSEX指数は今年も高値を更新しています。詳しくは

 

史上最高値を更新し続けるインド株式市場。死角はないのか

をご覧ください。

 

商品CFD

 

商品現物・商品先物CFDのレバレッジは20倍となっています。株価指数より高レバレッジで取引することができます。

 

 

 

金スポット

 

金は世界中で取引されていますが、供給量が少なく希少価値があります。世界共通の通貨、無国籍通貨とも呼ばれています。戦争などの地政学リスクが高まった時に買われることから、有事の金とも言われています。

 

通貨で基軸となるのはドルです。そして金もドルで取引されます。一般にドルと金は逆相関の動きになるといわれています。つまり、ドルが上昇すれば金は下落し、ドルが下落すれば金は上昇する関係にあるのです。

 

クリックCFDでは金のスポット価格(現物価格)を原資産としています。

 

取引時間は8:00~翌7:00(米国夏時間7:00~翌6:00)となっています。

 

出典 SBI証券

 

金価格は2000年頃から一貫して上昇してきましたが、2011年をピークに下落傾向になっています。特にここ数年は米国金利上昇によるドル高傾向により安値圏でのもみあいとなっています。

 

白金(プラチナ)

 

出典 楽天証券

 

プラチナは宝飾品のイメージが強いかもしれませんが、実は工業用が61.3%となっています。特に自動車(ディーゼル車)排ガス浄化装置向けの利用が全需要のおよそ40%を占めています。

 

出典 ニッセイ基礎研究所

 

白金(プラチナ)が金価格を下回る状況が続いています。通常は金より白金の希少価値が高いので価格が高い傾向がありましたが、近年は下回っています。

 

主な原因の一つとしてディーゼル車の販売減少があげられます。2015年にドイツのフォルクスワーゲン(VW)で発覚した排ガス不正問題が発覚してから欧州市場でディーゼル車からガソリン車へのシフトが起こりました。

 

主要品であるディーゼル車の売れ行きが鈍る中、白金需要が減少するとの見方から、白金価格は大きく下落しています。

 

取引時間は金と同じく8:00~翌7:00(米国時間7:00~翌6:00)となっています。

 

金と白金の市場間スプレッドも昔はよく行われていました。白金の方が金より価格が高いことが通常だったので、サヤ(金と白金の価格差)が縮まれば、金売りー白金買いを仕掛けサヤの拡大を狙い、サヤが開けば金買いー白金売りでサヤの縮小を狙います。

 

しかし、ここ数年は金価格が白金価格を上回る状態が長く続いています。もちろん、白金需要の増加が見込めるなどファンダメンタルの変化があれば仕掛けてもいいのですが、単純にサヤの大きさだけで仕掛けることは難しくなりました。投資の世界に絶対はないということがわかります。これは日本でもバブル崩壊前までは土地の値段は下がらないという土地神話がありましたし、日本の金利はマイナスにならないと以前は思われていたのに似ています。

原油

 

CFDの中でも人気のある銘柄です。クリックCFDではWTI原油先物を原資産としています。

 

取引時間は月曜~金曜の8:00~翌7:00(米国夏時間7:00~翌6:00)となっています。

 

原油取引においては

 

1産油国の動向

2国際情勢

3世界景気

 

などに注意する必要があります。

 

まず、もっとも大事なのが産油国の動向です。原油の産出量が多い国としてはアメリカ・サウジアラビア・ロシアなどがありますが、それよりもOPEC(石油輸出国機構)の動向は原油価格に大きな影響を与えます。

出典 SBI証券

 

原油価格は2016年をボトムに反発局面にあります。2018年4月以降はOPECの協調減産体制に対する期待や、中東の地政学リスクへの懸念から年初来の高値を更新しています。中東情勢については4月のシリア攻撃、5月のトランプ大統領によるイラン核合意の破棄と経済制裁の再発動、イスラエル米国大使館のエルサレムへの移転など、米国の中東政策を起因とする動きが続いています。

 

特に、世界第6位の原油生産国であるイランへの経済政策をめぐる地政学リスクが強く意識される展開が続くと予想され、原油価格は高値圏で推移する可能性が高くなっています。

 

天然ガス

 

天然ガスは、クリーンなエネルギーです。成分のほとんどはメタンでできています。一酸化炭素など有害な成分は含まれていません。

 

クリックCFDでは、CMEの天然ガス先物を原資産としています。

 

取引時間は月曜~金曜の8:00~翌7:00(米国夏時間7:00~翌6:00)となっています。

出典 新電力ネット

 

原油取引はCFDの中で人気上位の銘柄ですが、天然ガスはあまり馴染みがないかもしれません。価格も比較的安定して推移しています。

 

 

 

コーン(とうもろこし)

 

クリックCFDではCMEのコーン先物を原資産としています。

 

取引時間は10:00~22:45、23:30~翌4:15(米国夏時間9:00~21:45、22:30~翌3:15)となっています。

 

世界最大のトウモロコシ生産国は米国です。 そして世界第2位のとうもろこし生産国は中国です。しかし経済発展に伴い畜産需要が伸びているので、国内の生産で賄いきれない部分は米国など他の生産国から輸入しています。ですから中国の需要には注意が必要となります。

 

エネルギー政策

 

米国では2005年にエネルギー政策法が成立しました。これにより再生可能燃料基準 (RFS)が設定され米国内で販売されるガソリン対してバイオ燃料の使用が義務付けられました。米国のトウモロコシのエタノール向け需要は総需要の4割を占めるまで増加しています。

 

出典 北辰物産株式会社

出典 クリック証券

 

とうもろこし相場は5年連続の豊作を受けて概ね1ブッシェル=300セント~400セントで安定的に推移しています。トランプ大統領は化石燃料重視の政策を考えているといわれていますが、再生可能エネルギーは拡大傾向にあります。近年とうもろこしのエタノール需要は著しく増加しています。今後のとうもろこしの国際価格の動向はトランプ政権のエネルギー政策やエタノールをめぐる需要動向に注目が集まりそうです。

 

大豆

 

大豆の生産量は1位がアメリカ、2位ブラジル、3位アルゼンチンとなっています。そして消費国は1位中国、2位アメリカ、3位アルゼンチンとなっています。世界の世界最大の商品輸入国は中国です。特に大豆油や飼料用として世界の貿易量の約6割を占めています。

 

出典 農林水産省

 

クリックCFDではCMEの大豆先物を原資産としています。

 

取引時間は10:00~22:45、23:30~翌4:15(米国夏時間9:00~21:45、22:30~翌3:15)となっています。

 

出典 クリック証券

 

エネルギー需要もあるコーン市場に比べて大豆市場は安値を切り下げています。その原因の一つとしてトランプ政権による保護主義的な政策に対する警戒があります。米国、中国それぞれの動きが緊張感の高まりに対する警戒感を強める中、米国にとって最大の大豆輸出国である中国への輸出が伸び悩むとの懸念が強まっているのです。今後も米中貿易摩擦の動向が注目されます。

 

まとめ

 

CFD を利用すると世界中の株価指数・商品に投資するできることができます。また、ここでは紹介できなかった金融商品もたくさんあります。もちろん投資対象を株・ FX・ 先物などで銘柄を絞ることもいいのですが、複数の銘柄を取引するメリットもあります。実際に取引しなくても、複数の銘柄をチェックすることは自分の取引にも必ずプラスになるはずです。是非この機会に CFDで世界のマーケットにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

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