結婚後のお金の管理、どうしてる?相談したい夫婦の家計

結婚と言えば、多くの人にとって人生における一大イベントです。お金も時間もたくさん投資した結婚式を無事乗り越えて一安心・・・と思ってしまいますが、結婚はあくまでも“スタート”です。

結婚のあとに待っているのは、新生活です。これから一つの家庭を築いていく上で心配事は尽きないと思いますが、その中でも特に不安の声が多く聞かれるのが「お金の管理」について。

恋人時代と違い、これからは「家庭のお金」という視点で家計を管理していかなければいけません。

お財布は分ける?一緒にする?生活費用はどう分担する?口座はいくつ必要?などなど、新生活を始めるにあたり、他の夫婦がどうしているのか気になるところですよね。

お金のトラブルは、2人の間に修復できない深い溝を作ってしまう原因にもなりかねません。新生活を始める前に、2人でオープンに話し合いをしておくことが肝心です。

今回は、新生活を始める新婚夫婦の家計管理方法について紹介していきます。

結婚前に話し合っておきたいこと

結婚式で大きな金額を使った分、これからはしっかり貯蓄をしていきたいですよね。

とはいえ、結婚後に必要なお金や目標とすべき貯蓄額は、選ぶライフスタイルによって様々です。

いざ、新生活を始めてから「こんなはずじゃなかった・・・」となってしまう事態を避けるためにも、以下の項目はできれば結婚前に話し合っておくことをおすすめします。

住まいはどうする?

賃貸に住むのか、マンションや戸建てを購入するかによって、必要な貯蓄額も大きく変わってきます。

賃貸に住む場合には、毎月固定の費用を払い続ける形になるため、契約費や更新費以外に予想外の出費が発生することは少ないといえます。

一方、物件を所有する場合には要所要所で大きな出費が必要になります。最初の購入費用だけ払えば終わりではありません。修繕費用や固定資産税など、スポットで大きな出費が必要になることがあるので、計画的に貯蓄を積み立てていくべきです。

また、地域によって必要な金額も全く変わってきますし、持ち家があると引っ越しもしづらくなってしまいます。

どんな家に住みたいのか、持ち家を買うなら何年後なのか、どこに住むのか、10年後もそこに住み続けられるのか・・・など、お互いの将来像をよく確認しておきましょう。

子供は何人欲しい?

こちらも二人の認識をすり合わせておきたい項目です。

子供は欲しいか、何人家族になるかによって、かかる費用も全く違ってきます。

ちなみに、出産にかかる自己負担額は普通分娩で15~25万円、帝王切開で25~70万円が相場です。また、子供一人を大学まで卒業させるまでに3,000万~4,000万円かかると言われています。

もちろん、子供の教育にかかるお金は、幼稚園に入れるか保育園入れるか、塾や習い事をさせるかどうか、学校は公立か私立か、などによっても大きく違います。

子供を何人作るかだけでなく、基本的な教育方針は、事前に話し合っておいたほうがいいでしょう。それによって、子育て・教育費用としてどのくらい貯蓄を用意しておくべきなのか、2人で話し合ってください。

共働き?片働き?

2人の働き方についても、事前に話し合っておくべき項目です。

今は働いているけど、子供が生まれたら家で子供の面倒を見たい、という考えの人もいるでしょうし、子供がいると働き続けるのが難しい職場環境の場合もあるでしょう。

共働きかそうでないかによって、お金の管理の仕方は大きく変わってきます。いざ、ライフスタイルが変わった途端にもめる原因とならないように、お互いの理想をしっかり伝えておきましょう。

夫婦の家計管理4つのパターン

それでは、世間の夫婦はどのように家計を管理するのが一般的なのでしょうか?管理パターンの例を紹介していきたいと思います。

とはいえ、最初に言っておきますが「どの管理方法が正解」ということはありません。2人の収入額や形態、ライフスタイル、目標とする貯蓄額によって選ぶべき管理パターンは異なります。

将来像をしっかり話し合ったうえで、2人が納得できる方法を選んでくださいね。

共有口座を作って管理する

共有の口座を作り、生活にかかる費用をお互いに出し合うパターンです。負担額は、お互いの収入に比例して決めている夫婦が多いようです。この方法をとるメリットは、夫婦2人ともが家計の支出状況を把握しやすいこと。どちらかに任せるのではなく、2人で責任をもって一緒に管理していきたい夫婦は、この方法を採用するといいでしょう。そのため、共働き夫婦の場合は、こちらの管理方法を採用していることが多くなっています。

共有口座で家計を管理するコツとしては、口座の運用ルールを細かく決めておくことが大切です。赤字または黒字になったときはどうするか、生活費以外はどこから捻出するかなど、貯蓄はどう貯めていくかなど、あらかじめ細分化してルールを決めておきましょう。

費用ごとに分担する

項目ごとにどちらかが担当して費用を出すパターンです。例えば、家賃と通信費は夫持ち、水道光熱費と生活費は妻持ち、のような形で費用ごとに担当を決めて負担します。

この方法のメリットは、単純でわかりやすく、自分のお金を自分のものとして使いやすい点です。独身時代を同じようにお金を使いたい、金銭感覚の違いでケンカしたくないという夫婦には、こちらがおすすめです。

逆に、デメリットは貯蓄をしづらいこと。お互いの収入がいくらなのか、本当に貯蓄をしているのか把握することができません。

夫婦共有の貯蓄もあったほうが安心・・・と考えている人は、しっかり2で話し合いをするべきです。住宅の購入や子供の教育費など、「夫婦2人のお金」が必要なシーンも今後出てくることが考えられます。共有で貯蓄用の口座を作ったり、別々に貯めるとしてもお互いの貯蓄目標額を決めておくと、後々のトラブルを避けることができます。

給料は全て一緒の口座に管理する

お互いの給料は全て一緒の口座に入れ、そこから生活費や貯蓄など必要な費用を出し、2人ともお小遣いをもらう形で管理する方法です。

この方法の一番のメリットは、無駄な出費が最大限に減らせることです。自由に使えるお金は少なりますが、2人ともお小遣い制度なので不公平感もありません。家庭のために建設的に貯金をしていきたい夫婦にとっては、この方法をとるメリットは大きいでしょう。

一方で、自由に使えるお金が無くなってしまうことにストレスに感じる人もいるはず。お金を稼いでいるんだから全額管理されたくない・・・と考える人には負担の大きい方法になってしまいますので、本当に大丈夫かしっかり話し合ってください。

どちらかが一括管理

これまで紹介した方法は夫婦どちらともが責任と負担を請け負う方法でしたが、どちらか一方に管理権を一任している夫婦もいます。夫が働いて妻が家計を管理する、というパターンが王道ですが、共働き家庭であってもどちらかが家計管理に自信のない場合、この方法をとっている夫婦もいます。

この方法を採用する場合に気をつけなければいけないのは、不公平感が溜まらないようにすることです。管理権のないほうが納得していること、不満が溜まらないようルールをしっかり決めることが大切です。

どちらにとっても不公平感なく、納得してやりくりができるように、話し合ってルール作りをしてください。

口座はどのように分けるべき?

夫婦で負担していく費用は、生活費だけではありません。

将来に向けて貯蓄したり、大きな出費に備えたり、計画的に家計をやりくりしていくためには用途に応じていくつか口座を分けたほうが便利です。最低限、以下の3つの口座は別個に用意しておくといいでしょう。

生活費用口座

家賃や水道光熱費の引き落とし用として利用する口座です。

前述した通り生活費口座の管理方法は、家庭によっていくつかのパターンがあります。お互いに一定額を入金したり、自分の担当項目分を入金するなどです。

生活費口座の運用で注意するべきことは、赤字や黒字が出た場合どのように対処するか決めておくことです。赤字が出た場合はその補填をどのように分担するのか、黒字が出たらそれはどのように管理するのかなど、予定外の事態が発生した場合のルールを決めておくといいでしょう。

貯蓄用口座

共働き夫婦でありがちなのが、独身時代と同じ感覚でお互い自由にお金を使ってしまい、共有の貯蓄が全然たまらない、という事態です。それぞれ別に貯蓄してる家庭もありますが、それだと相手の貯蓄額を把握することができず、大きな出費が必要になったときにケンカの原因になってしまうことも。

2人が選択するライフスタイルによりますが、住宅の購入や出産などのライフイベントに向けて、共有の貯蓄口座を用意しておくのがベターです。

貯蓄用口座を作る場合、目標額を決めて毎月お互いに決まった額を入金していく、という方法ととることが多いようです。貯蓄が苦手な人は、自動積立預金などを利用するのもいいでしょう。

予備費用口座

生活費以外に、不定期で発生する出費に備えるための費用を貯める口座です。

例えば、自動車の保険料、固定資産税、冠婚葬祭の費用、ケガや病気をしたときの治療費など、生活費以外にも突発的に大きな出費が必要になるイベントはたくさんあります。それらに備えるために、貯蓄とは別個に口座を分けておくと安心です。

貯蓄を切り崩す人も多いようですが、それでは目標額にいつまで経っても届かない・・・という状況に陥ってしまいます。将来の目標に向けて確実に貯蓄していきたい夫婦は、予備費用口座を作っておくことをおすすめします。

家計管理でよくある失敗談

元は他人だった2人が新たに家庭を築いていくのですから、最初は失敗はつきものです。

この章では、先輩夫婦からよく聞かれる家計管理の失敗談を紹介します。ルール設計をするときの参考にしてくださいね。

全然貯金が出来ていない・・・

会計管理において一番多い失敗談といえば「思ったよりも貯蓄が全然増えていない・・・」という声です。

特に、生活費以外はお互い自由にお金を使うスタイルをとっている夫婦は、思ったように貯蓄をできていないことが多いようです。必要な費用を払えばあとは自由にお金を使える、という独身時代と変わらないスタイルでお金を使っていると、なかなか貯蓄まで手が回りません。

また、貯蓄をお互いの意思に任せきりにしていると、「自分は頑張ってたのに相手は全然貯金してなかった!」なんて事態も起こってしまいます。

自由にお金を使える状況を捨てるのは覚悟がいりますが、結婚するということは新たに家庭を作っていくということ。お互いに任せきりにするのではなく、「2人で一緒に家計を回していく」という意識をしっかり持ちましょう。

家計に関して無計画すぎた

「しっかり働いて、それなりの生活を送っていれば、自然とお金は貯まるもの」と思っていませんか?そのような意識では、いつまで経っても目標額を貯めることは難しいでしょう。

独身時代はそれで何とかなっていたかもしれませんが、住宅の購入や出産など結婚後は大きな出費も増えるものです。「相手も貯金しているだろう」とお互いに思い込んでた結果、いざお金が必要になったときに全然足りなかった・・・なんて事態もよく聞く話です。

収入を別個に管理する場合、お互いに「いくら稼いで、いくら使ってるか」を把握していないこともあります。お互いの意思に任せるのではなく、共有の目標額をもって計画的に貯蓄をしていきましょう。

管理を一方に任せていたら、不満が爆発

ひと昔前のスタンダードのように、夫が稼いで妻が家計を管理する、というパターンは、管理する側もされる側も不公平感や不満を貯めることが懸念されます。

管理される側としては、家計簿の内容が不透明だったり、お小遣いの金額が少ない、などの不満があります。また、管理する側が不満を抱いているパターンも。大きな金額を管理することを重責に感じていたり、責任を一方的に任されることを不公平感に感じていることもあるようです。

どちらかに管理を任せる場合は、普段の管理を任せても、責任を一方に押し付けないことが重要です。夫婦の家計は、あくまでも2人の問題。双方ともに責任がある自覚を持って管理しましょう。

喧嘩しないために!ルール決めのポイント

管理方法のパターンに関わらず、家計について話あうべきポイントは他にもあります。

円満なやりくりをするにあたり、腹を割ってしっかり話し合うことが大切です。以下の点も忘れないように話し合ってください。

定期的に見直しの場を作る

家計管理のルールを決めたら、ひとまずそれでしばらく家計を回してみて、一定期間でルールの見直しを図りましょう。

一度決めたルールだからといってそれにこだわる理由はありません。やってみないとわからない問題点も必ずありますので、ひとまず決めてやってみて、柔軟に変えていく姿勢が大切です。1カ月に1回、半年に1回など、定例のミーティングの場を設けて良かった点と悪かった点を話し合ってみてください。

どちらか一方が不満を貯めるのが一番良くありませんので、意見を言い合える場を意識して作っていくといいですよ。

遊行費はどうするか

生活費に含まれないようなお金をどこから捻出するのか、あらかじめ決めておくといいでしょう。例えば、2人で外食するときのお金や、旅行に行くときのお金などのデート費用です。

これについては、共有のお金から出したり、お互いのお小遣いから出すなど、夫婦によってルールは様々です。「共有費にはどこまで含めるのか」という点だけでも、事前に決めておくといいでしょう。

高額な買い物をするときは?

2人で使う家具や家電などは、共有の貯蓄から出しても良いですが、一方だけが使う大きな出費はどうでしょうか。

例えば、「仕事で使うためのパソコンを買いたい」「通勤で使うための電動自転車を買いたい」などの場合です。交際費や娯楽費であれば個人負担でもいいのですが、仕事のための費用となると迷うところですよね。

それぞれの収入額によっても変わってきますので、家計状況を考慮して決めるといいでしょう。

2人が納得できるルールにすること!

家計についてケンカやトラブルの原因になる一番の問題が「どちらかが一方が不満を貯めてしまっている」という状況です。収入の少ない方が言いたいことを言えなかったり、相手に任せきりにして家計に全然関与していないなどの場合、ケンカに発展してしまうことが心配です

世間の夫婦がどうしているかも気になるところですが、それよりも2人が納得できていることが大切です。どちらかだけが責任を負うのではなく「夫婦の家計は2人で管理する」という意識を持って、管理方法やルールを決めてください。

まとめ

家計の管理パターンや運用のポイントについて紹介してきました。

他人だった二人が新たに家庭を作っていくのですから、うまくいかないことや価値観の違いが出てきてしまうのも当然です。大切なことは、最初から完璧なルール設計を目指すのではなく、少しずつ2人が納得できる形に違づけていく姿勢をもつことです。

「2人で一緒にやっていく」という意識を持って、遠慮なく意見を出し合い、こまめに話し合いの場を持つようにしましょう。

PDCAを回しながら、夫婦円満な家計簿を目指してくださいね!

しょうじ ゆうこ
しょうじ ゆうこ
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1987年生まれ。転職、結婚、出産など、女性の人生の転機とキャリアを専門に扱うライターとして活動している。自身の経験をもとに、「豊かな人生を送るには、正しいお金の知識が不可欠」と考え、知識習得と啓蒙活動に励んでいる。「女性の人生の選択肢を広げる」ことがライフワーク。

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