電気代・ガス代また値上げ?電気代・ガス代を節約できる安い料金プランとは?

電気代とガス代の値上げが相次ぐ中、少しでも安くする方法はないのかとお考えの人も多いことでしょう。光熱費は毎月必ず支払い続けるものです。節約することで月々の支払を抑えていくことは可能ですが、他にも方法はないのでしょうか。

電気もガスも自由化が始まってからは、電力会社やガス会社以外にも電気・ガスを提供するところは増えおり、それぞれの生活スタイルに合った料金プランを選ぶことで、実は思った以上に安くすることが可能なのです。

でも、どこを選べばいいのか、どのように調べたらいいのかわからないものです。

今回は電気・ガス代を大幅に安くできる料金プランをいくつかご紹介してみたいと思います。今後の参考にしてみて下さい。

電気代・ガス代の値上げ

電気・ガス大手の14社は2018年8月30日に、10月から料金を値上げを実施することを発表しました。今年に入ってからは特に電力会社による値上げが継続的に行われており、2月から6月まで4か月連続で値上げが続いているのです。

その背景には、国内の原子力発電所の休止や停止があったり、原油や石炭などの他の燃料の値上げの影響があるようです。また、ここ数カ月には天然ガスの価格が上昇してしまったこともガス代の値上げの原因となっています。

さらに、最近では大阪の台風直撃や北海道の地震と大きな災害が続いてしまったことからも、今後の電気・ガスの値上げがまた懸念されているところではあります。

これまでの電気代・ガス代の推移

出典:経済産業省 電気料金の推移 参考URL

上の図は経済産業省の統計による、国内の電気料金の推移です。平成22年から25年の3年間で、電灯は19.4%、電力は28.4%値上がりしていることがわかります。

出典:経済産業省 ガス料金の推移 参考URL

そして、上の図はガス料金の推移で、2009年(平成21年)以降、電力と同じように料金は上昇傾向になっています。

電気もガスも、福島原発問題が起きた2011年以降は、燃料に対する不安や原発に対する規制などにより、値上げを加速させてしまったとも言えるでしょう。

電気・ガスの自由化

 

そして近年、電気代やガス代の値上げが続く中、電気の自由化・ガスの自由化によって、より安い料金で大手以外の会社が提供する電気やガスが使えるようになりましたが、電気・ガスが自由化とはどういうことなのでしょうか。

電気・ガスの自由化について簡単にご説明したいと思います。

Woman
そもそも電気・ガスが自由化って意味がわからない。
Expert

これまでは、規定された会社以外は電気やガスを売買することができなかったのです。例えば、電力だったら東京電力や中部電力とかの大手電力会社。ガスであれば、東京ガス、大阪ガスなどの大手が燃料を仕入れて、消費者に提供していました。だから私達は、高くても安くても、決められたところからしか電気やガスを買うことはできなかったのです。

それが自由化になってからは誰でも、どこの会社でも電気やガスを仕入れて売ることができるようになったのです。

 

電気の自由化

電気の自由化は、2016年4月から始まった新しい制度です。

それまでは、地域の大手電力会社が電気の生産、送電、販売を全部独占していました。電気の自由化が始まってからは、送電設備(送電網)は大手電力会社が管理していますが、その送電システムを使って他の事業者でも電気を送ることができるようになったのです。

新しく電気の売買を行う業者のことを、新電力会社ともいいます。

送電システムはそのままですから、新電力会社から電気を買ったとしても電気が弱くなるとか、停電になるといった心配はありません。単純に請求元と支払先が替わるだけですから、特に工事の必要もなく新電力を利用することができるのです。

ガスの自由化

次いで、2017年4月からは都市ガスの自由化も始まりました。これまで電気と同様に、都市ガスも地域の規定のガス会社しかガスを提供することができませんでした。

一般家庭で使うガスは大まかに3種類あり、

  • 都市ガス→ガスの導管を通して地域のガス会社から各家庭にガスを配送する
  • 簡易ガス→大型集合住宅など、敷地内にガス設備がありそこから導管を通してガスを配送する
  • LPガス→地域のプロパンガス会社がガスの入ったボンベを各家庭に届ける

の3種類です。LPガスはもともと自由化になっていて全国に2万社近くもあり、以前から賃貸以外の人であれば各自好きな会社を選べるようになっています。簡易ガスのように建物にガス設備がついている場合は、自由にガス会社を選ぶことは難しくなります。

ガスの自由化は基本的に都市ガスに対して使われる制度で、すでに完備してある導管からあらゆるガス会社のガスを配送してもらうことが可能になりました。

ですから、現状のままガス会社だけを変更することができるのです。

電気もガスも好きなところを選べる

というわけで、電力会社もガス会社も生活スタイルに合わせて、好きなところを選ぶことができるのです。

Woman
でも、手続きが面倒ではないの?
Expert

いいえ。とても簡単です。

通常はオンラインで申し込みをするだけで切り替えができるのです。

従来の電気・ガスから新しく変更することを不安に思う人もいると思いますが・・・
  • 契約する会社を変えたからといって、質が悪くなったり、供給が不安定になるということはありません。
  • 賃貸の場合でも(都市ガスであれば)、電気やガスを好きなところと契約することができます。ただ、管理会社に電気代ガス代を支払っている場合は、建物全体で契約していることになりますので、難しくなります。
  • 電気もガスも自由化になることによって、価格競争が積極化し、より安い料金プランを探すことができるのです。
  • 電気やガス事業に参入するのは、国の厳しい審査に通った業者だけですから、安心してどこでも選ぶことができます。
電気もガスも、生きていく上で必要不可欠なものです。これまでは、当たり前に決められたところで契約して、選択肢のないまま料金を支払い続けてきました。
より安いところを選んで、支出を抑えていくことができるのです。

電気代・ガス代を安くしたい

それぞれの生活スタイルによっては、今のままがいいのか、変えた方が安くなるのかが異なります。どちらがいいのか検討する方法をご説明しましょう。
まず必要なことは・・・
現在の電気代・ガス代の詳細を知ることです。
電気代→1㎾いくら払っているのか?
ガス代→1㎥いくら払っているのか?
料金を調べていきますので、は電気代とガス代の明細書(検針票)を用意して下さい。

電気代の見方料金

①料金プランを確認して下さい。

電力会社によって、いろいろと料金プラン名が異なりますが、大きく2つのタイプに分かれます。

  • 「従量電灯プラン」
  • 「深夜電力(時間帯別電力)」

のどちらかになります。

出典:東京電力

上の3⃣の赤丸で囲んだところが料金プランの名称になります。

4⃣はトータルの使用料にです。

「従量電灯プラン」とは使った電力に応じて、1㎾の使用料金が変わってくるものをいいます。6⃣の黄色の枠で囲んだところが基本料金と段階別の料金になります。

契約している電力会社の公式ページにて料金プランの詳細を確認することができます。

kwh(キロワットアワー)とは、消費電力の単位のことです。

東京電力の従量電灯Bの料金プランであれば、120㎾hまでが19.52円、300㎾hまでが26円、300㎾h以上が30.02円になります。

「深夜電力(時間帯別)プラン」は時間帯によって、1㎾の使用料金が異なるものです。夜の時間帯がいくらなのか、昼間の時間帯がいくらなのかを見ておきましょう。

ガスの検針票の見方

都市ガスの場合は基本的に1種類の料金プランになります。

⑥番の赤丸のところに使用したトータルのガスの容量が記してあります。

※ガスの単位は ㎥(リュウベイ) です。

出典:東京ガス

ガスの場合も容量に応じて単価が異なります。1㎥あたりいくらなのかは⑫番黄色の枠のところに書いてあります。
東京ガスの料金体系だと、
20㎥までが142.66円、21㎥~80㎥までが128.22円、81~200㎥までが106.48円となります。
⑫番の上、⑪番のところが基本料金です。

現在の料金体系を確認

別の料金プランと比較するために、

  • 基本料金はいくらなのか
  • 1㎾h(㎥)あたりの単価はいくらなのか
  • 年間の電気代・ガス代はだいたいいくらなのか

をわかっておいた方が、比較した時にどちらが安くなるのか正確に判断できます。

細かく調べるのが面倒な人は、

請求金額から基本料金を引いた金額÷月額使用料=1kwh(㎥)の大まかな金額

でも、ある程度の比較はできるでしょう。

利用できる電気・ガスの業者を調べる

現状の料金が把握できたら、次に、住んでる地域ではどんな業者があるのかを調べなければなりません。

全国的に電気・ガスの自由化に参入している企業は100社以上あります。地域によって利用できる電気・ガスの業者は異なってしまいます。利用できる業者をどのようにして探せばいいのでしょうか。

利用できる電力会社が比較できるサイト

郵便番号を入力すると使える新電力が比較できる!

 

地域別で使えるガス会社が調べる

東京ガス、大阪ガス、東邦ガス、西部ガスとそれぞれのエリアで使えるガス会社がわかる!

地域で安いプロパンガスを調べる

北海道地区では、今のところガス自由化に参入しているところがありません。その他の地域でもガス会社を見つけるのが難しいところもあります。どこの地域の人でも、賃貸でなければプロパンガスで比較してみることができます。

電気・ガス料金プランの紹介

それでは、お得な新電力プラン、ガス料金プランをいくつかご紹介したいと思います。どれくらい安くなるのか参考にしてみて下さい。

電気と一緒にレモンガス

東京都、神奈川県、埼玉県で東京ガスをご利用中の方はレモンガスに切り替えると約5%お得になります。ガスだけでなく電気、ネット、水もまとめて利用できるのでトータルで大幅削減が可能になります!

お申込者全員に2,000円分のギフトカードプレゼントがあります。

ガス料金プラン

  • 1か月の基本料金745.20円から使用料に応じて高くなっていきます。
  • 1㎥135円から使用料に応じて安くなっていきます。

使用量によっては現状より高くなる場合もあるので、詳しくは料金表にて確認してみて下さい。

レモンガス料金表 参考URL

電気料金プラン

東京電力のプレミアムプランをセットにすると月々100円の割引、年間で1,200円お得になります。

インターネット光プラン

さらに、インターネットをレモンガスが提供するフレッツ光に乗り換えた場合は、月々540円の割引になります。

その他

併せてガス機器ご購入の際には最大で1万円引き、飲料水の宅配サービスやガス使用量の多い方向けの割引プランなどもあります。詳しい情報を公式ページで調べてみましょう。

※レモンガスのプロパンとエネファーム(ガスから電気をつくる)を組み合わせてセットでお得に使っていただくこともできます。(全国対応)

あしたでんき(電気)

全国規模で電気を提供している東京電力系のベンチャー企業です。

  • 基本料金はゼロ円!
  • 料金も一律で25円/㎾とわかりやすい
  • 利用量が多い人は、基本料金3000円、21円/㎾
  • オンラインで申し込みOK
  • 検針日が切り替えのタイミング
  • スマートメーターを室外に取り付けるだけ
  • 賃貸でももちろんOK

Loopでんき(電気)

こちらも全国対応です。戸建て、アパート、マンションだけでなく商業施設、法人施設、動力にも幅広く対応しています。

  • 基本料金ゼロ円
  • 地域によって料金プランが異なる(21円~29円)
  • 料金シュミレーションがネット上で簡単にできる
  • 太陽光を設置されているところは売電契約も可能
  • 太陽光と蓄電池の販売も行っている
  • オンラインで申し込みOK

HTBエナジー(電気・ガス)

使用量が少なくても多くてもお得になるプランが選べる、電気料金プランの「たのしいでんき」とガス料金プランの「まじめなでんき」があります。

たのしいでんきプラン

全国対応で、地域、使用料によって、基本料金や料金プランを選ぶことができます。なんと、前代未聞の無料の時間帯があるのが嬉しい!特定の時間に電気の使用量が多い人にはおすすめです。

お住まいの地域でどんな料金があるのか調べてみましょう。

  • 基本料金700円前後~
  • 無料の時間帯あり
  • 15円/㎾~
  • オンラインシュミレーション・申し込みOK

まじめなガスプラン

東京都、神奈川県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県 が対象エリアになります。

  • 基本料金722円~
  • 138円/㎾から使用量に応じて単価が安くなっていきます。
  • オンラインシュミレーション・申し込みOK

その他の電気・ガス料金プラン

その他にも、オリジナルの燃料を使って電気を供給する業者や、全くの異業種である業者が電気・ガスの小売事業に参入し始めています。

どんな企業が、どんな料金プランを提供しているのかをご紹介したいと思います。

バイオマス発電のイーレックス

パームやしの殻を原料に電気を生産。国内にも数カ所、パームやしの発電所を設置しており、バイオマス発電所の提案を個人や法人に行っています。電気だけでなくガスの料金プランもあるのです。

全国対応です。

電気

  • 基本料金290円~
  • 15円/1㎾~
  • オンラインシュミレーション

ガス

供給エリア/東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県

東京ガスから変更する人が対象になり、だいたい今お支払いの金額より約7%お安く使って頂けるプランになっています。詳しくはオンラインでシュミレーションをしてみて下さい。

ガソリンがお得になる昭和シェルでんき

昭和シェルで電気料金プランを契約すると、ガソリン代が10円/ℓ 割引になります。

電気料金が平均して7400円以上かかる人におすすめ。7400円以下の場合は、電気代が高くなってしまいますが、もしガソリンの利用料が多ければお得になる場合もあります。

気になる人はシュミレーションをしてみましょう。

プラスチック発電のサニックス

太陽光発電や廃棄プラスチックを燃料に電気を供給しています。白アリ駆除や住宅のメンテナンス、各種設備等を取り扱っている会社です。

お得な電気料金プランで個人、法人向けに全国対応しています。新規キャンペーンで4,000円~6,000円の初回割引で、大幅削減が可能です。

ネットもつなげるミツウロコでんき

全国対応で365日すぐに駆け付けてくれるサポートが安心です。使用量に合わせて基本料金280円、16円/1㎾よりさまざまな料金プランがあります。深夜電力プランも選べるから嬉しいですね。

さらにはプロバイダー込みで、フレッツ光を格安料金で提供もしています。電気と合わせて利用することで、かなりお得なお値段になることが期待できるのです。

まとめ

電気代、ガス代が値上がりしていても気づかず、そういえば光熱費の支払いちょっと高くなったかなと思うだけでそのまま払い続けている人も多いでしょう。

地域の電力会社がネット・ガスとセットで料金プランを用意していたり、大手通信会社が電気・ガスを組み合わせたり、今はいろいろな料金プランを選ぶことができます。

電気、ガスを解約することはまずありません。その他インターネットやガソリンなど・・・どうせ毎月必ず支払うものであれば、極力まとめてプランを組むことで年間の支出額は大きく変わってきます。

生活スタイルに合わせて、便利でお得に利用していける料金プランを探してみましょう。

 

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