元保険会社社員が教えるペット保険のメリット・デメリット!おすすめのペット保険を教えます

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ペット保険。名前は聞いたことがある人は、多いと思います。しかし、詳しく中身にっいて知っている人は少ないのではないでしょうか。それもそのはずで、ペットの保険の加入率は全体の5%くらいなのです。

近年、少子高齢化が進んでいるため、ペット市場は、急速に広がっています。朝、公園に行けば、ペットの散歩をしている人はたくさんいますし、街を歩けば、ペットショップがたくさんあります。

最近はペットの服やえさもいろいろな種類のものがあるので、ペットの身なりやえさに拘る飼い主は多いと思います。しかし、意外と動物病院での診療には、無頓着の方は多いのではないでしょうか。

今回は大切なペットの健康維持に大きく貢献するペット保険について詳しくして説明していきたいと思います。

ペット保険とは

ペット保険とは、人間の医療保険のように、病院での、治療費の一部もしくは全額を負担してくれる保険のことを言います。人間の治療費は、誰しも一回は病院に行ったことがあると思うので、何となく想像は出来ると思います。

しかし、ペットの治療費って意外と知らない人が多いのではないでしょうか。人間の治療費は、健康保険があるので最大でも3割の負担で済みますが、動物病院での治療費は、ペットは健康保険がないので全額自己負担となります。

しかし、全額自己負担と言っても、ペットの治療費はいくらくらいかかるのでしょうか。ペットの治療費がわからないと、ペット保険の必要性を判断出来ないと思うのでペットの治療費について説明します。

治療費の9割を占めるのが通院ですが、ペットの病状によっては、入院や手術もあり得ます。

  • 通院 8,000円
  • 入院 12,000円
  • 手術 100,000円

が平均になっています。ペットの治療費の9割が通院を占めており、ペットが高齢になればなるほど、動物病院の使用頻度は多くなってきます。

この治療費を見て高いと思われるか安いと思われるかは人それぞれだと思います。しかし、高いと感じる方が多いのではないでしょうか。

人間の場合は健康保険や高額療養費制度があるので、通院などの場合は、ペットの治療費よりも、負担は低くなるのが一般的です。

最近、ペットが長生きするようになって一緒に過ごす時間が長くなっています。でもやっぱり年を取ってくると元気がなくなって、病気やケガをすることが多くなります。そんな時、もし大切なペットが病気やけがをしてしまったら、多くの方は迷わず、動物病院に行くと思います。

しかし上記のとおり、大切なペットの治療費は、意外と高いのです。高齢者の方でペットを飼っている方は多いかと思いますが、高齢者の場合は特に、自分の子供のようにペットをかわいがっているケースが多いです。

ペットの治療費も出し惜しみすることをしない高齢者は多いですが、ペットの治療費のせいで生活が圧迫してしまったら元も子もありません。

そんな時、大切なペットの治療費を保障してくれる保険があったら安心して適正な治療を受けてもらうことが出来ますね。特に最近のペットの治療には最新の医療が使われるケースが多くなってきているので、治療費は増大の傾向にあります。

次の章から、ペット保険のメリット、デメリットについてまとめていきます。

ペット保険のメリット

ペット保険には、様々なメリットがあります。ペット保険のメリットに触れる前に、先ほど日本のペット保険の普及率は5%程度という話をしました。

では、ペット先進国の普及率はどのくらいなのでしょうか。例えば、ペット先進国と言われるスウェーデンだと、ペット保険の加入率は、80%を超えています。

なぜスウェーデンの、ペット保険の普及率がここまで高いかというと、スウェーデンは法律でペットを飼うことがとても厳しい国だからです。

ペットを飼う飼い主は、念願のペットを飼えるようになったとき、大切なペットに満足した治療を受けさせてあげようという意識が強いのでペット保険の加入率が高いのです。

一方の、日本は手軽にペットを飼う環境にあるため、もちろんペットを大切にはしますが、スウェーデンほど、ペットが病気やけがをした時のことを考えていないのかもしれません。

ペットを飼うときに、ペット保険の必要性について詳しく知っている人は少ないと思います。

最近、ペットショップでペット保険の加入を積極的に進めていることや、大手都市銀行の三井住友銀行でもペット保険の取扱いが始まるなど、ペット保険の認知度は少しずつ上がっています。

インターネットで、ペット保険の情報収集や、ペット保険の申込みを出来る保険も増えました。しかしまだまだ、人間の保険に比べると情報量や利便性において大きな差があるのが現状です。

日本のペット市場は成長分野でもあり、ペット保険の大手にアニコムという会社があるのですが、このアニコムの予想によると、ペット保険の市場規模は現在毎年20%近く拡大し続けていて、今後も成長が予想されています。

少子高齢化に伴う核家族化が一段と進んでいるのでこの傾向は当面続いていくと思われます。このように、超成長分野と言えるペット関連産業ですが、ペット先進国のスウェーデンなどに比べると、市場規模はこれらの国の10年ほど前の水準です。

順調にペット関連産業が成長して10年後には、ペット先進国と呼ばれるようになっているかもしれません。

日本もペット先進国であるスウェーデンのように、ペット保険の加人は当たり前という認識に今後なっていくと思います。現在の日本のペット市場、ペット保険について説明させて頂きました。

それではこれからペット保険のメリットについて説明していきます。ペット保険のメリットは主に9点あります。

治療費を気にせずに治療を受けやすくなる

やはりお金の心配がないと、治療が受けやすくなると思います。ペットの調子が少し悪いだけでも動物病院にかかろうと思えます。様子を見るではなく、病院に行くという選択肢が増えることで、ペットの病気の早期発見にもつながることが期待できます。

お金が絡むと大切なペットの治療が遅れてしまう可能性もありますが、ペット保険に入っていれば躊躇なく動物病院に行くことが出来ます!

高額な治療費に備えられる

ペット保険に入っていれば数十万もの手術費や慢性疾患での通院費などにかかる高額な治療費をある程度カバーできます。治療費を気にしなくていいので、金額を気にせずペットに十分な治療を行うことができます。

通院保障

ペット保険加入者で、実際に保険金を請求している方の9割は、通院保障を利用しています。ベットは、高齢なればなるほど動物病院に通院する可能性は高くなるので、通院保障があれば気楽に動物病院に行くことが出来るので通院保障は非常に重要です。

入院保障

大切なペットが大きな病気をしてしまったときは、動物病院に入院する必要があります。

また、入院するほどでもなくても、家で看病をする場合でも家に誰もいない時間を作ることが難しいケースの場合は、思い切って入院させてしまったほうが安心なケースもあります。このような状況の時に、入院保障があるのはとても心強いと思います。

手術保障

ペットが病気になってしまったときに一番お金がかかるのが、手術を受けなければいけない状況になった時です。

犬と猫の代表的な手術代ですが、

  • 歯周病3万円、
  • 誤飲4万5千円
  • 腫瘍6万円
  • 骨折13万円
  • 椎間板ヘルニア21万円

になっています。これはあくまでも平均であって、動物病院によっては椎間板ヘルニアで約60万円かかるところもあるようです。手術の時に、保険金が下りることはとても心強いと思います。

保険に入っているという安心感を得られる

家族の一員でもあるペットに万が一のことが起こったときに治療費が補償されるので安心です。人間でもそうですが、病気をする、しないは別にして、病気になっても保険金が下りるという安心感は非常に大きいと思います。

高額な治療費が必要になっても手持ちがない!ということを避けるためにも、お守り代わりとしてペット保険に加入される方も多くいます。

賠償責任特約

ペット保険のメリットとして、賠償責任特約などを付けられる点も挙げられます。

たとえば、ペットが散歩中に、他人やペットにかみついてしまった場合、飼い主は損害賠償をしなければいけません。このようなケースの場合、賠償責任特約付きのペット保険に加入していれば、賠償額を一部カバーすることが可能です。

セレモニー費用特約

大切なペットですが、必ずお別れはきます。ペットの火葬代やお葬式の費用を負担してくれる特約になります。

窓口精算出来る

人間の医療保険は、病院に行ったとき、とりあえず精算をして後程、保険会社に保険金を請求するタイプの保険がほとんどだと思います。このタイプの保険だと、治療費の支払いと保険金の入金に誤差があり一時的に手持ちのお金が苦しくなってしまいます。

しかし、一部のペット保険は病院の窓口で保険金の精算を行うことが出来ます。なので手持ちのお金が少ない時でも思い切って動物病院で診察を受けることです。

窓口精算の方法は非常に簡単で、ペット保険会社から保険証が送られてきますので、その保険証を動物病院で提示するだけなので非常に簡単です。

人間の医療保険のように、領収書を送ったりする手間暇がないことも大きなメリットになります。

余談ですが、人間の医療保険の保険金の請求率は、とても低く会社によっては30%を切ることもあります。低い請求率の原因は、領収書や診断書の準備が面倒くさいということも大きいのです。

ペット保険のデメリット

ペット保険は、病気やけがになった時、保険料が下りる便利な保険ですが、デメリットもあります。この章では、ペット保険のデメリットについてまとめていきます。ペット保険の主なデメリットは、7つあります。

保険の適用にならない病気がある。

多くのペット保険では、避妊手術や去勢手術、妊娠·出産等に関する入院·手術は原則として保障の対象外になっています。これらは、そもそも病気ではないとみなされているためです。

また、適切な予防措置を取らなかったことによる感染症(フィラリア症·ジステンパーなど)への罹患、自然災害によるケガ、先天性の疾患等も一般的には保険でカバーすることができません。

この保険の適用にならない病気をしっかり理解していないと後々トラブルになります。ペット保険の主なトラブルが保険の適用にならない病気があることを認識していないことです。

補償内容·限度額によっては保険料が割高になる

ペット保険には、治療費の30%~100%保証されるものが主になっています。当然ですが、たくさんの治療費をカバーしてくれる保険の保険料は高額になります。

高額な保険料を支払っても一度も病気にならなければ保険料がもったいないと感じるかもしれません。(本来病気にならないのが一番良いのですが…)

保険金が十分ではない可能性も

保険の種類によって、保険金が十分ではない可能性があります。しかし、手厚い保障の保険に入ると、保険料が高くなるので保険料と保険金の兼ね合いが重要になります。

ペットの年齢によって、ペット保険に加入出来ない可能性がある。

ペット保険は、おおむね7歳から9歳が上限になっているものが多いようです。10歳以上でも入れる保険はありますが、数は少ないです。ペットは人間同様、高齢なればなるほど病気にかかりやすいので本当にペット保険が必要なときに入れない可能性があります。

ペットの年齢が上昇するにつれて保険料が上がる可能性がある

ペット保険の中には、1年更新のものもあります。保険料は年々高くなりますので、ペット保険が必要な年齢になった時は保険料の負担が重くて解約せざる得ないケースもあります。

ペット保険は、既往症があると加入出来ないもしくは、保証の範囲が限定されてしまう

人間の医療保険でも、病気をしたことがあると医療保険に入れないケースが一般的です。もしくは加入できたとしても、保険の適用範囲が、既往症を原因とする病気は保障の対象外になるものが多いです。

ペット保険も一緒で、既往症があると加入出来ないもしくは保障の範囲が限定されてしまうものが多いです。

保険金が下りるのが、後日になってしまう

先ほどのメリットのところで窓口請求が出来る点を挙げましたが、窓口請求出来ないペット保険もたくさんあります。

後日請求のものだと、領収書や診断書が必要になり手続が面倒くさいのと、治療費の支払いと保険金の入金にタイムラグがあることはデメリットになります。

おすすめペット保険

この章では、おすすめのペット保険について紹介します。ペット保険を選ぶポイントは、3つあります。

  • 全国の動物病院で使えること
  • 通院、入院、手術のすべてで保険金が出ること
  • 保険料と保障のバランスが取れていること

以上の3つを満たしていることが前提条件になります。いくら内容のいい保険でも全国の動物病院で使えないと意味がありません。かかりつけの動物病院だけでなく、旅行先で病気やけがになる可能性もあるので全国の動物病院で使えることは非常に重要です。

またペット保険は通院で使うケースが圧倒的に多いですが、入院や手術は高額になることが多いので通院だけでなく入院、手術にしっかり対応していることも重要です。

またどんなに保障が充実していても、保険料とのバランスが悪ければ、保険に加入する意味がないので、保障内容と保険料のバランスをよく見ることも大切になります。

これらの条件を満たしているお勧めの保険を2つ紹介します。

FPC保険

おすすめさせていただく保険の一つ目はFPC保険です。FPC保険の特徴は、

  • 保険料が安い(50%保障の場合 小型犬0歳~10歳の平均保険料、月額2,026円)
  • 通院保障 12,500円/日を年間30日まで保障
  • 入院保障 125,000円/1入院を年間3入院まで保障
  • 手術保障 100,000円/1手術を年間1手術まで保障
  • 年間補償限度額は、業界最高水準85万円
  • 保険料の上昇が、生涯2回のみ(大型犬、中型犬は生涯3回)

以上のように、保険料の比べて保障が手厚くなっています。ペット保険の中でおすすめ出来る保険になっています。

口コミを見ると特に通院保障の手厚さが好評のようです。ペットが病気やケガになった時、通院の負担が大きくなるのでこれだけ厚い保障なら安心して動物病院に通うことが出来ます。

日本ペットプラス少額短期保険

おすすめの保険の2つ目は、日本ペットプラス少額短期保険です。日本ペットプラス少額短期保険の特徴は、

  • 保険料が安い(50%保障の場合 小型犬全年齢の平均保険料、月額2,112円)
  • 通院保障・入院保障・手術保障 無制限
  • 年間支払い限度額は50%保障の場合、最大50万円)

日本ペットプラス少額短期保険の最大の特徴は入院、通院、手術のどの治療を受けたとしても1日の保険金の支払い限度額が無制限という点です。もちろん年間支払い限度額はありますが、一回の治療費が無制限というのはとても心強いと思います。

以上のようになっています。今ご紹介させて頂いた保険は、保障がしっかりしていてかつ、保険料も安く設定されている保険なのでおすすめ出来ます.

まとめ

今回は、ペット保険についてまとめていきました。ペット保険のメリット、デメリットを中心に説明していきました。ペット保険はまだまだなじみの薄い保険ですが補償内容はしっかりしていると思います。

私も犬を飼っていますが,ペットは年を取るほどに病気やけがをする可能性が高くなってきますペットの治療費は意外と高いのでペット保険に加入しておくことは悪くないと思います。自身にあったプランを見つけていきましょう!

最後にペット保険を選ぶ際のポイントを再度載せておきます。こちらを参考にご自身に合ったペット保険を選びましょう!

  • 全国の動物病院で使えること
  • 通院、入院、手術のすべてで保険金が出ること
  • 保険料と保障のバランスが取れていること

 

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