マイカーローンはどこで借りるのがお得?ディーラー、金融機関、信販会社それぞれのメリットデメリットを徹底比較!

車を新規で購入したり、買い替えをするには資金が必要です。もちろん一括で支払うことができればいいのですが、車の購入は安い買い物ではないためマイカーローンを組む人も多いでしょう。

そして、車を購入する時にディーラーや中古車販売店から進められるのが、販売店独自のマイカーローンや、販売店が提携している信販会社のマイカーローンです。もちろん進められたままマイカーローンを組むことが良い場合もありますが、銀行など金融機関のマイカーローンを利用した方がお得な場合もあります。ここでは、マイカーローンをどこで借りればお得かを徹底比較して解説をしていきます。

マイカーローンとはどういう商品?

マイカーローンとは、資金使途が車を購入するためのローンです。車の購入資金は、何百万円単位になることが多く決して価格が安いものではありません。また、車が必要になった場合は、何年もお金を貯めてから購入するのではなくすぐに購入をしたいでしょう。

そのような時に、キャッシュで購入できる資金があればいいのですが、一括で払う資金を用意できない人が多いと思われます。そのため、車を購入する時には、マイカーローンを利用する人が多いのです。

マイカーローンの種類はいろいろあり、どこで借りるかによって金利や特徴も変わってきます。また、マイカーローンの種類は、大きく分けるとどこで借りるかによって3種類に分類されます。

まずは、ディーラーなど販売店独自のマイカーローンです。独自のマイカーローンを持っている販売店では、必ず進めらること間違いありません。

次に、販売店が提携する信販会社でのマイカーローンです。一般的に独自のマイカーローンを持たない販売店が、審査に通りやすくするために進めてきます。

最後に、銀行など金融機関が提供するマイカーローンです。金利は低く設定されていますが、手続きは購入者がすべて行う必要があります。

ディーラーで借りる場合のメリット、デメリット

ディーラーや販売店独自のマイカーローン(ディーラーローン)は、自社で提供するローンのため手間がかからないことが特徴です。また、ディーラーや販売店側は、借り入れをしてもらってでも車を売りたいため、審査が甘くなる傾向があります。

さらに、審査結果もすぐにでるため契約も速くできるのがメリットです。書類の書き方などもその場で教えてもらえますので、簡単に手続きができます。

ディーラーローンのその他のメリットとして、独自でローンを提供しているため、キャンペーンやどうしても買ってもらいたい場合などには金利を下げてくれることがあります。もしくは、ディーラーローンを利用すると、本体価格を下げてくれる場合もあるのです。

一方、ディーラーローンのデメリットとしては、金融機関のマイカーローンと比較して金利が高いことが挙げられます。また、マイカーローンを完済するまでは、車の所有権がディーラーや販売店になっていることです。そのため、完済するまでは車を売ることが難しくなります。

ディーラーローンの中に残価設定型自動車ローンという借入があります。残価設定型自動車ローンとは、数年後の下取り価格(残価)をあらかじめ決定させておき、その残価を差し引いた金額を毎月分割させて支払うマイカーローンです。

ただし、残価を差し引いた金額でローンを組むのではなく、残価は最終回に含まれるため最終回だけ金額が多くなっています。そして、車の購入者は数年後に、決定された下取り価格でディーラーに自動車を売りローンを完済することができるのです。

完済後に新たな車を購入するかしないかは、その時の購入者の状況により自由に選ぶことができます。また、車をそのまま乗り続けたい場合は、残価を一括返済するか、もしくは残価を新たなマイカーローンで返済していく方法があります。

残価設定型自動車ローンは、残価を引いた金額を分割するため、普通のマイカーローンと比較して月々支払う金額が少ないのがメリットです。また、残価設定型自動車ローンを組んだ時の規定以上に走行距離が増えてしまったり、損傷が多い場合は、下取り価格が保証されませんので注意が必要です。

金融機関で借りる場合のメリット、デメリット

マイカーローンを組む場合、銀行や信用金庫や労働組合などの金融機関で借りることもできます。金融機関でマイカーローンを借りる場合の一番のメリットですが、ディーラーローンなどと比較して金利が安いことです。

現在では、だいたい年2%から年3%前後に設定している金融機関が多いです。また、金融機関によっては、取引振りによって金利の引き下げを行っているところもあります。さらに、金融機関のマイカーローンの中には、車の新規の購入時の借入金だけでなく、今組んでいる金利の高いマイカーローンの借換資金にも利用できるところもあります。

他のメリットとしては、マイカーローンを完済していなくても、車の名義人は購入者になることです。そのため、マイカーローンの借入中であっても、車を売ることができます。

一方、金融機関のマイカーローンのデメリットは、ディーラーローンと比較して審査が厳しいことです。銀行などの金融機関が提供しているローンのため、基本的な借入の審査基準で審査は行われます。また、審査に時間がかかることも、デメリットの一つです。

信販会社で借りる場合のメリット、デメリット

信販会社のマイカーローンは、独自のマイカーローンを持たない販売店が信販会社の代理店となって販売しているケースが多くあります。そのため、車の販売店が、車を購入する人に対して提携している信販会社のマイカーローンを進めるのです。この場合の信販会社のマイカーローンのメリットやデメリットは、ディーラーローンとほぼ変わりません。

メリットは、販売店で手続きができるため手間がかからないことです。また、審査が甘めで、審査スピードも速いです。さらに、金利の引き下げができるところもあります。一方、デメリットは、金融機関のマイカーローンと比較して金利が高めなことです。

信販会社のマイカーローンの中には、販売店と提携しているケース以外にも購入者が独自で申し込みをする方法もあります。販売店と提携している信販会社のマイカーローンと比較して、一般的に金利が低く設定されていることがメリットです。

また、購入者自身が自分で好きな信販会社のマイカーローンを選択できることも、メリットの一つです。一方、デメリットは、自分で手続きを行う必要があるため手間がかかります。

マイカーローンは総量規制の対象?

貸金業の貸し出しについての法律に、貸金業法があります。貸金業法の中には、総量規制という個人の借入金が年収の3分の1までに規制される法律があるのです。

Man
貸金業法対象の業者は、消費者金融や信販会社やクレジットカード会社などと聞きましたが、ディーラーローンや信販会社のマイカーローンなどは、総量規制の対象なのでしょうか?
Expert
総量規制の中には、総量規制対象外の借入があります。例えば、事業用資金の借入金や住宅ローンやマイカーローンも対象外です。そのため、マイカーローンを借りる場合は、他の借入金と合算して年収の3分の1を越える借入をしても総量規制に規制されることはありません。

マイカーローンの比較

横浜銀行 マイカーローン

  • 金利:変動金利年2.1%~年2.8%(平成30年8月1日~平成30年10月31日までインターネット申込特別金利年1.3%~年2.1%)
  • 借入金額:10万円以上1,000万円以内
  • 借入期間:1年以上10年以内
  • 利用条件:借入時の年齢が満20歳以上で最終返済日の年齢が満70歳未満、継続して安定収入がある個人、保証会社である横浜信用保証株式会社、または株式会社ジャックスの保証が受けられる人

横浜銀行のマイカーローンは、低金利で人気があります。ローンの資金使途には、車やバイクなどの購入資金や、運転免許取得資金や、車検、定期点検、修理の費用にも利用できます。さらに、他の金融機関などで現在借りているマイカーローンの借換資金にも利用できるのが特徴です。借入実行後の資金は、原則購入先への振込が必要です。

横浜銀行のマイカーローンの金利については、給料振込や住宅ローンなどの取引振りによって、店頭表示金利やインターネット申込限定金利から年0.10%から年0.50%の金利を引き下げるプランがあります。担保や保証人は不要ですが、横浜信用保証株式会社や株式会社ジャックスの保証を受ける必要があるのです。また、保証料は無料ですが、3,300円(税込)の取扱手数料がかかります。

関西アーパン銀行 マイカーローン

  • 金利:変動金利年1.9%~年3.8%(平成30年5月1日~平成30年9月28日までに申し込みをして取引振りによる金利優遇キャンペーン対象者は年1.4%~年3.3%) :固定金利年2.95%~年4.2%(上記金利優遇キャンペーン対象者は年2.45%~年3.7%)
  • 借入金額:50万円以上1,200万円以内
  • 借入期間:6ヵ月以上8年以内
  • 利用条件:満20歳以上で満65歳未満の人、継続して安定収入がある人、保証会社である株式会社セディナ、または三菱UFJニコス株式会社の保証が受けられる人

関西アーパン銀行のマイカーローンは、自動車や自動二輪の購入資金だけでなく、車検や修理費用などにも利用できます。また、他の金融機関のマイカーローンの借換資金としても利用できるのが特徴です。

ただし、ローンの名義人と車検証の使用者名義が同じでない場合は、借換資金として利用できません。また、業務用や事業性の車に関する資金も利用できません。

関西アーパン銀行のマイカーローンは、株式会社セディナや三菱UFJニコス株式会社の保証会社を利用しますので、担保や保証人は不要です。どちらの保証会社を利用するかは、申し込み内容によって関西アーパン銀行が任意に決定します。

保証料は、適用融資利率の中に含まれています。また、関西アーパン銀行のマイカーローンは、満20歳以上満60歳以下の希望者には、融資利率に0.3%上乗せでガン保障付き団体信用生命保険に加入することもできるのです。

住信SBIネット銀行 ミスター自動車ローン

  • 金利:変動金利年1.775%~年3.475%(平成30年7月2日~平成30年9月28日までに仮審査申し込みをしてキャンペーンコードを入力するとは年1.525%~年3.725%)
  • 借入金額:10万円以上1,000万円以内
  • 借入期間:1年以上10年以内
  • 利用条件:申込時年齢が満20歳以上で完済時満70歳未満の人、安定して継続した収入がある人、保証会社である株式会社ジェーシービーの保証が受けられる人、外国籍の場合は永住者であること、住信SBIネット銀行の代表口座の保有

住信SBIネット銀行のミスター自動車ローンの資金使途は、自動車や自動二輪の諸費用も含めた購入資金や、免許の取得資金や、車検や修理にも使用できます。ただし、個人間での車の売買や、営業用の車両の購入や、すでに支払いが済んでいる分に対しては利用できません。また、他の金融機関のマイカーローンの借換資金には利用できますが、住信SBIネット銀行で借りているマイカーローンの借換資金には利用できません。

ミスター自動車ローンを利用するメリットとして、SBI証券口座保有登録済の人や、カードローンを契約済の人や、住宅ローン残高がある人は、金利引き下げが適用されます。また、株式会社ジェーシービーの保証が付きますので、担保や保証人は不要です。また、一部返済でも全額返済でも、繰上返済手数料はかかりません。

損保ジャパン日本興亜 ジャパンダ・ネットマイカーローン

  • 金利:固定金利年1.9%~年2.85%
  • 借入金額:20万円以上999万円以内
  • 借入期間:6ヵ月以上10年以内
  • 利用条件:申込時年齢が満20歳以上で満60歳以下の人、定職、定収入があり前年の税込年収が280万円以上、保証会社であるSOMPOクレジットの保証が受けられる人

損保ジャパン日本興亜のジャパンダ・ネットマイカーローンは、普通車や軽自動車や排気量が251CC以上のバイクの購入資金として利用できます。ただし、個人間の売買契約や無店舗販売業者からの購入や事業用車両の購入に利用することはできません。

ジャパンダ・ネットマイカーローンの特徴として、申込時に満20歳以上で満25歳以下の人が200万円以下の借り入れをする場合、フレッシャーズ優遇により適用金利より-0.1%優遇されます。また、排気量251CC以上のバイクを購入するのに499万円以下の申し込みをした場合、バイク割引により適用金利より-0.1%優遇されます。ただし、フレッシャーズ優遇とバイク割引の併用はできません。

ジャパンダ・ネットマイカーローンは、SOMPOクレジット株式会社の保証が受けられますので、担保や保証人は必要ありません。保証料は金利の中に含まれていますので、返済金額の他に支払う必要はありません。また、借入時に、振込手数料や収入印紙代などの諸費用が必要になります。

三菱UFJ銀行 ネットDEマイカーローン

  • 金利:変動金利年2.975%(平成30年5月21日~平成30年10月31日までの申し込みで平成31年1月31日までに借り入れをした人は年1.72%~年2.5%)
  • 借入金額:50万円以上1,000万円以内
  • 借入期間:6ヵ月以上10年以内
  • 利用条件:申込時年齢が満20歳以上で完済時に満70歳の誕生日までの人、前年度の税込年収が200万円以上、勤続年数が1年以上、今回の自動車購入で三菱UFJ銀行以外の借り入れがないこと

三菱UFJ銀行のネットDEマイカーローンは、原則申し込みから契約まで来店不要でインターネットで完結するマイカーローンです。資金使途は、営業用車を除く自動車や自動二輪車購入資金、諸費用、オプション代金等で、売買契約書の名義がローン申込本人であることが条件です。また、他の金融機関で現在借りているマイカーローンの借り換え資金としても利用できます。

ネットDEマイカーローンは、株式会社ジャックスの保証付きのため担保や保証人が不要で、保証料も金利の中に含まれています。また、インターネットでの繰上返済は手数料無料です。

まとめ

マイカーローンには、ディーラーなど販売店独自のマイカーローンや、販売店が提携する信販会社のマイカーローンや、金融機関が提供するマイカーローンがあります。それぞれにメリットやデメリットがありますので、自分の状況に合わせたマイカーローンを選択しましょう。より良い選択をするためには、進められたままマイカーローンを組むのではなく、きちんと商品性を比較してから決めることが大切なのです。

 

 

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