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学生や主婦、サラリーマン等幅広い層に行われている副業の一つが転売です。特に最近人気が高まっているのがフリマアプリである「メルカリ」を利用した転売方法になります。
転売と一口に言っても、Amazon転売やヤフオク転売、ebayを利用したもの、さらに言えば輸出入を含めてたくさんの手法があります。簡単にできる手法も多い一方で、卸からまとまった数を仕入れて利益を出すなど初心者には敷居の高いものまでいろいろ存在するのです。そんな数ある転売手法の中でも、比較的簡単に始められるのがメルカリ転売になります。
仕入れも販売も難しくないのがメルカリ転売におけるメリットなのですが、当然競合が多いという現状もあります。そのため、初心者でも容易にできるとはいえ何も知識がないままメルカリ転売に挑戦するのは無謀というもの。
せっかくメルカリ転売を行うのであれば、初月から効率よく利益を上げられたほうが良いとは思いませんか?あなたもできることであれば、失敗することなくメルカリ転売を行いたいと思うはずです。
そこで今回は、初心者の方であってもメルカリ転売を成功させることができるように、私が今まで意識して行ってきた、「メルカリ転売のやり方のキホン」についてお話しします。
このやり方を一通り勉強することで、メルカリ転売を始めるにあたって準備するべきものは何なのか、転売で利益が上がる仕組みとは何かなどがわかるようになっていますので、初心者の方はぜひ参考にしてくださいね。
そもそも転売とはなにか
そもそも転売やせどりというのは、あるお店から購入してきた商品をヤフオクやメルカリ、Amazonといった他の販売サービスを利用して売却し、利益を出すというやり方になります。
元々商品を安く仕入れて高く売るという仕組みは商売の基本なのですが、BOOKOFFを始めとしたリユースショップが爆発的に増加したことと、インターネットが発達し普段から商売を営んでいない人であってもWEB上で自由に売り買いできるようになったことでこのやり方は多くの人に行われるようになったのです。
実店舗で販売している価格と、WEB上で販売されている価格相場は異なるケースがしばしば存在します。例えば、都会であれば難なく入手可能な商品であっても、地方であれば購入できない商品なども当然存在します。東京には販売店があるけれど、九州には販売店が無いアパレルブランドなどはその良い例ですね。
また、実店舗で販売している場合は次の商品を陳列するために古くなった商品を安く売りきってしまうケースもあります。そのような場合は必然的に一般的な相場と比較して安く仕入れることが可能になりますので、差額を得ることが可能です。家電やPC類などはこの傾向にあります。
転売を始める前はこのような価格差のある商品を見つけるのは難しく、利益を上げられないのではないかと考える方は多いです。実際、始める前は私もそのような一人でしたし、今でも新しいジャンルの商品を仕入れる際には同じように考えてしまいます。
しかし、実際にやってみるとどのジャンルであっても実店舗とWEBでの価格差がある商品は存在しますし、やり方次第では安定して仕入れられるものです。
まとめると転売というのは、
- 商品を安く仕入れて高く販売する方法である。
- 実店舗とWEB上の販売価格の差額を利用する。
- 本気になればだれでもできる副業である。
となります。
メルカリ転売の特徴
冒頭でも説明したように転売方法はたくさんあります。
- メルカリ転売
- ヤフオク転売
- Amazon転売
- ebay転売
- 中国輸入転売
- アメリカ・ヨーロッパ輸出転売
- 国内転売
このように、利用する販売サービスや、どこから輸入するか、どこへ販売するか等を含めて様々なやり方が存在するのです。同じ転売であっても、これらに必要なノウハウは全く異なるものばかりです。
やり方次第では初心者に向かないものも多いです。例えば輸出入系は輸送関係が面倒であったり、英語をある程度読めなければならないことがほとんど。ただでさえ転売に気を取られているのに、合わせて他の事にも気を取られなければならないとなると大抵の人は継続することが難しくなります。
数ある転売のやり方の中でも、比較的難易度が高くなくて、継続しやすい転売方法はやはりメルカリ転売です。メルカリ転売の特徴としては次のようなものがあります。
- リサーチが容易
- 幅広い商品が販売できる
- スマホ一台でできる
- 国内で仕入れ・販売が完結する
- 利用者が多い
- 運営の対応が良い
- 発送が簡単
- 詐欺・トラブルが少ない
等々、挙げだすときりがないのですが、このように利点が多いのです。
特に注目すべきなのは幅広い商品が販売可能な点にあります。メルカリのCMで「なんでも簡単に売れる」というものがありますが、実際にその通りで洋服から精密機器、家電まで中古の商品が何でも売れるのです。
ヤフオクなどであればアパレル用品などの販売額が高くなかったりするほか、基本的にはオークション形式になりますので多くの人にとって人気でない商品でなければ高値で落札されるのが難しくなります。つまり、より難しいジャンル選定を行わなければならないということです。
他にも仕入れも販売先も国内で済みますので比較的容易に取引できますし、メルカリが提供する発送方法である「らくらく・ゆうゆうメルカリ便」などを利用すれば安価で発送&保証が受けられるようになっています。
さらに言えばメルカリは入金後いったんメルカリ側がお金を預かり、取引完了後にお金が振り込まれる仕組みとなっているのでトラブルになりにくい傾向にあります。
販売の行いやすさやサポートの安心性なども相まって、メルカリ転売は初心者でも行いやすい転売方法となっているのです。
【手順その①】クレジットカードを作成する
ここからは具体的にメルカリ転売の具体的なやり方について解説します。
メルカリ転売を行うにあたってまず最初に行うのは仕入れでもリサーチでもなく、「クレジットカードの作成」になります。
転売を行うだけなのになぜクレジットカードを作らなければならないのかと思う方も少なくないはずです。クレジットカードを作成・利用することは借金するというイメージであるケースが大半です。普通は借金なんて怖いししたくないと考えるのが普通でしょう。
クレジットカードは平たく言うと、審査をしなくともお金を借りることができるカードですので借金であることは間違いないのですが、転売を行う上ではできる限り借金をしたほうが良いのです。
借金にも良い借金と悪い借金があり、良い借金というのはある程度返済できる見込みが立っており、お金を増やすためにお金を借りることを指します。逆に、悪い借金とはこのような計画が立たない状態でお金を浪費のためにお金を借りることになります。
転売において行う借金はいわゆる良い借金になります。現在手元にあるお金が少なくともクレジットカードを作成しておくことで自分が持っている以上のお金で仕入れすることが可能になる為、結果的に毎月得られる利益が大きくなるのです。
また、現金を保有している状態で仕入れをする場合でも、クレジットカードを利用することで現金を支払う時期を後に先送りすることができます。万が一何かしらの問題が発生したときや新たなチャレンジをする場合には現金が無ければできません。
そのため、クレジットカードを上手に活用することで余裕を残しながら転売を行うことができるようになるのです。そのため、私を含め転売を行う人のほぼすべてがクレジットカードを利用して仕入れを行います。
また、そのほかの利点としては購入履歴を残すことができる点にあります。クレジットカードを利用して商品を購入することで、購入履歴が自動的に記録されることになります。
まだ先の話にはなるのですが、転売を行って利益が出るようになると確定申告を行う必要があります。利益に対して納税を行わなければならないのです。
転売における利益というのは売り上げから仕入額及び発送にかかる経費等諸々を差し引いた金額となるのですが、仕入れや経費に利用した金額は領収書等の形で保管しておかなければならないのです。
しかし、クレジットカードを利用して購入すれば自動でこれらが記録されているので領収書などを保管する必要がなくなるのです。こういった利便性からみても、転売を行うのであればクレジットカードを作成・利用するようにしたほうが良いと言えます。
なお、転売を本業として行う人と副業として行われる方の両方がいると思うのですが、クレジットカードを作成したいのであれば会社員として働いているうちに複数枚、できる限り発行しておくことをお勧めします。
本業として独立してしまった場合、たとえ法人であっても安定した収益が上がっていなければクレジットカードの審査に通らないケースがしばしばあります。それに対して会社員であればそれほど大きな金額を稼いでいなくとも、安定した収入が入ることから大抵のクレジットカードは作成可能なのです。
また、クレジットカードは短期間で何枚も作ってしまうと借入過多の観点からクレジットカードを一時的に作成できなくなるケースもありますので、早い段階からコツコツと発行しておくのがお勧めです。
クレジットカードを保有するメリットをまとめると次のようになります。
- 自分が持っている資金より多くの仕入れができる
- 現金を支払う時期を後回しにできる
- 購入履歴が記録され、確定申告が楽になる
【手順その②】転売を行うジャンルを決める
クレジットカードが作成できたら、次に行うのは転売するジャンルを選定することです。転売を行うジャンルの決定は非常に重要で、これを誤ると難易度が一気に上がってしまいます。
基本的に転売ジャンルを決める基準というのは4つあり、
- 送料がかからない商品
- 単価が高い商品
- 仕入れが容易な商品
- 専門的な知識が必要ない商品
となります。それぞれ解説していきます。
送料がかからない商品
まず送料がかからない商品とは小さな商品のことを指します。家具や家電と言った発送費が高くかかる商品は仕入れ値がよほど安いケースか、高値で販売できるブランド商品を仕入れない限り黒字化することが難しい傾向にあります。
特に初心者のうちはやり方がわかっていないこともあり黒字化できる商品を見極めることが難しいので、チャレンジしてみたものの赤字が発生したり、良くても元を取る程度に収まることがほとんどです。そのため、できる限り送料の高い商品は避けるようにしましょう。
単価が高い商品
次に単価が高い商品を仕入れることです。転売というのは販売額×販売個数で売り上げが決まる為、大きな売り上げを作るためには1つ当たりの販売額が高い商品を販売するようにするか、大量に販売するほかにありません。
しかし、転売初心者の場合は基本的に仕入れ・出品・発送を自分一人で行うケースがほとんどなので、薄利多売を続けるのは専業でない限り難しいですし手間がかかります。そのためある程度まとまった利益をとることができる商品を扱う方が何かと楽です。
一つ当たり数万円、数十万円もする商品を扱うのは敷居が高いですし、失敗した際に失う額も大きいのでお勧めしませんが、最低でも一つの商品が5000円以上する商品、できれば1万円ぐらいの商品を扱えるようになるのがベストです。
仕入れが容易な商品
3つ目は仕入れが容易な商品になります。利益率が高い商品であっても、仕入れが難しい商品であればトータルでの売り上げは上がらないまま終わってしまいます。また、仕入れにかかるコストや労力がどうしても大きくなってしまうので、できる限り仕入れが容易にできる商品が良いでしょう。
容易に仕入れられる商品は、あなたのお住まい及び周辺にある店舗などによって大きく異なるので一概に言えないのですが、中古の釣り竿やサーフィン用のボードなど、仕入れ先が少なそうな商品は扱わないほうが無難です。
逆に仕入れやすい商品としては本やアパレル用品、PC家電など、リユースショップにて扱いのある商品になります。
また、仕入れが容易かどうかはあなたが保有している知識によっても異なります。例えば一眼レフに詳しいのであればある程度一眼レフの相場なども理解していると思いますので、仕入れは容易になります。
特に詳しい商品はないという場合は、比較的仕入れられる場所が多いジャンルを選んでおくと無難です。
専門的な知識が必要ない商品
最後は専門知識の必要ない商品を仕入れることになります。PCや一眼レフと言った精密機器の仕入れはお勧めしていません。理由としては状態の把握が難しいなどが挙げられます。
素人目には全く問題のない商品であっても、購入者からすれば不備のある商品であると思われるケースもしばしば存在します。私の実体験でいうと一眼レフを販売した際にトラブルになったことがあります。
動作に問題が無く、全体的に比較的きれいな状態の一眼レフを販売したのですが、のぞき窓の部分が汚れているとクレームを受けたのです。のぞき窓の汚れは外面ではなく機械の内側から汚れているものだったとのこと。いわゆるほこりの混入というやつです。写真撮影自体には問題が無いようなのですが、気になるという人もおられるようです。
このように初心者が専門的な知識が必要な商品を仕入れてしまうと、本当は故障している商品なのに問題なしとして販売してしまったり、だまされて仕入れてしまうなどのトラブルが発生することがあるのです。こうなると仕入れどころではありません。
このようなトラブルを避けるためにも、専門的な知識が必要ない商品を扱うようにしましょう。
【手順その③】リサーチを行う
仕入れるジャンルが決まれば、次に行うのはリサーチを行うことです。大体どのような商品が売れているのか、実店舗とWEB上での価格差が生じている商品とはどのようなものであるのかなどを調べる必要があります。
具体的な方法としては次の4点が挙げられます。
- メルカリの機能を使ってリサーチ
- ツールを利用してリサーチ
- 成功者の手口を盗む
- 雑誌、本、テレビなどの情報をもとにトレンドを抑える
それぞれ解説していきます。
メルカリの機能を使ってリサーチ
まず一つ目はメルカリの機能を利用してリサーチする方法になります。リユースショップなどで商品を眺めていると、何となく相場よりも安そうな商品が見つかることがあります。
そのような商品を見つけたら、メルカリで商品名を打ち込んで検索することでどの商品がどの値段で売れているのか大体検討をつけることができます。
具体的には、
- 商品名を打ち込む
- 並び替え→新しい順に変更する
- 絞り込み→販売状況→売り切れに変更する
- 相場と売れ行きを確認する
- 大体確認出来たら、絞り込み→すべてに変更し、競合を探る
となります。
並び替えと絞り込みを駆使して、売れた商品だけを表示することでその商品の価格帯と売れた個数を確認できます。スマホ版の場合は商品画面を開けば〇日前に販売されたという表示がされるため、月間どれぐらい売れているのかを大体把握できます。
売れる値段と個数が把握できたら、絞り込みを解除して全体を確認し、競合がどれぐらいいるのかを確認します。適正価格で販売しているにもかかわらず、対象に売れていない商品があるのであれば売れにくい傾向にあると読めますし、ほとんどが売れている場合であれば需要があるということになるので仕入れて良いと言えます。
ツールを利用してリサーチ
上記のような方法が面倒である場合はツールを利用してリサーチする方法もあります。「オークファン」と呼ばれるサイトでは、ヤフオクやメルカリと言った過去販売の相場をすべて調べることができます。
3か月以内に〇個の商品が販売され、平均相場は〇円ですと表示されるようになっています。利用しなくとも十分利益を上げられるのですが、一括して検索してくれて平均相場を出してくれるのはやはり便利です。
ある程度までは無料で利用できるので、気になる方は利用してみると良いでしょう。
成功者の手口を盗む
どのような商品を仕入れればよいか見当もつかない場合は成功者の手口を盗むと良いでしょう。メルカリでは販売者のページに飛べば、その人がどのような商品を扱っているのかが大体わかるようになります。すでに利益を出している商品と同じものを探して販売するだけで利益を出せるようになるのです。
どのようなジャンルであっても、利益を得ている競合は必ず存在するのでこまめにチェックするようにすると良いでしょう。
私は参考になる出品者をメルカリのフォロー機能を利用して定期的にチェックするようにしています。なお、フォローすると相手からも筒抜けになるので、模倣される可能性もあります。ある程度成功したら外すのも良いかもしれませんね。
雑誌、本、テレビなどの情報をもとにトレンドを抑える
雑誌やテレビなどのメディアをこまめにチェックすることも大切です。特にアパレルなどであればトレンドの商品になったものは回転率が高くなるほか、ブランド品でなくとも爆発的に売れる傾向にあります。
これらの情報を参考にして今年売れそうな商品は何か?を考えることで売れる商品が見つかることが多いので、定期的にチェックするようにしましょう。
まとめ
今回はメルカリ転売の基本の前編ということで、転売を始める前準備からリサーチまでを赤裸々にお話ししました。前編の内容をまとめると以下の通りになります。
- 転売は稼ぎやすいジャンルである
- クレジットカードを必ず作成すること
- 参入ジャンル選びで売り上げは決まる
- 4つのリサーチ方法で稼げる商品を探し出す。
私が行っている基本をありのままにお話ししている為、参考にして実行していただければ間違いなく利益を出すことができます。しかし、知識だけ持っていても実行に移さなければ利益を上げることができないので、まずは行動するところから始めてくださいね。
後編では実際の仕入れ方から、高く販売する方法、売れた後の対応などに関してもすべてお話ししていますのでそちらのほうも合わせてご確認くださいね。それでは、皆さんの成功を楽しみにしています。