この記事を読まれているあなたは、今現在行っている副業が会社にばれてしまうのではないかと心配しておられるのではないでしょうか。最近では会社の収入だけに頼るのは心配ですし、転売やブログ、クラウドソーシングサービスを利用して副業している方も少なくないですよね。
近年では副業解禁の影響を受けて、副業がOKであるとする企業も少しずつ増えてきてはいるものの、まだまだ副業を良しとしない企業が多いのも事実。副業OKな企業のほとんどはほんの一握りの大企業のみ。もしかしたらあなたの企業は副業OKではないかもしれませんね。
でも心配しなくても大丈夫です。今回紹介するいくつかの対策を行うだけで、副業を会社にバレないようにすることができます。副業しているという事実を、会社に隠すことはそれほど難しいことではないのです!
そこで今回は、副業をしていることが勤め先にバレる原因から、それらの対策方法について徹底解説します。
副業は禁止なのか
まず確認しておきたいのは、「副業が禁止なのかどうか」という点についてです。2017年に副業解禁が行われましたが、それ以前から副業を行うこと自体は禁止ではありませんでした。正確に言うと法律的には副業をしていても大丈夫だったということです。
しかし、多くの企業では自社の就業規則において副業を禁止にしていました。法的拘束力はありませんが、社内では何となく副業をしてはいけない空気があります。
それではなぜ副業は禁止なのでしょうか?
副業禁止は元々ノウハウ流出を防ぐためにあった
副業が企業内で禁止とされていた理由はノウハウの流出を防ぐためにありました。昔はインターネットは今ほどに発達しておらず、パソコン一台でどこでも仕事ができるような環境ではありませんでした。そのため、副業をする=掛け持ちでほかの会社で勤めるということを意味しました。
他の会社で自社の情報やシステムを流用されないようにするための対策が副業禁止であったという訳です。なお、現在では副業禁止という制度のみが残り、副業をすること=悪という風潮です。
副業解禁で世の中はどう変わったか?
2017年から安倍政権によって推し進められているのが「働き方改革」です。平たく言うと副業を解禁しようということです。
2018年1月に発表された「副業・兼業の促進に関するガイドライン」(https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000192844.pdf)によると、副業は労働者と企業双方にとってメリットが得られるものであると説明されており、これらを理由に企業は副業を許可するべきであり、労働者は副業を積極的に行うべきであるとしています。
労働者にが得られるメリットとしては
- 離職せずとも別の仕事をこなすことができるので、主体的にキャリアを形成することができる。
- 本業で得たお金を利用して副業をすることができるので、自己実現を追求できる
- 所得が増加する
- 仕事をしながら起業や独立に向けた準備ができる。
などが挙げられます。
また、企業が得られるメリットとしては
- 従業員が主体的に(社内では培えない)スキルを向上させること
- 従業員の主体性が向上する
- 優秀な人材が流出することを防ぐ
- 社外で得たスキルや人脈を生かして、事業拡大が見込める。
などが挙げられます。
副業を行うことで得られる恩恵は労働者、企業双方にとって大きいものなので、今までは副業を禁止していた企業も徐々に副業を解禁するようになってきています。
副業を容認している企業の例としては「サイボウズ」「ソフトバンク」「ヤフー」「ユニ・チャーム」「コニカミノルタ」などがあります。
会社側にバレるとどうなる?
副業解禁が進んでいるとはいえ、まだまだ副業を良しとしない企業は多くあります。副業・兼業の促進に関するガイドライン(https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000192845.pdf)によると副業を容認している会社は全体の14.7%に過ぎません。
残りの8割以上の企業では副業を禁止しているという状況になります。これらの会社では現代でも「本業に支障をきたす恐れがある」「機密情報が漏れてしまうかもしれない」「今まで行ってきた副業禁止を解禁することに抵抗がある」といった理由から副業禁止を続けているようです。
バレるとこのような事態に…
このような企業では副業=悪であると考える企業がほとんどですので、副業がバレるとあまり良い目では見てもらえないでしょう。
副業がバレる原因として最も大きな原因として考えられるのは「人事部に見つかること」にあります。副業禁止の会社では人事部が社員の副業具合を確認していることがほとんどです。チェックのためにWEBサイトでその人の名前を検索するようなケースも存在します。
Twitterやブログといったメディアを通して副業をしていることがバレることが多いです。名前を検索した場合はかなりの確率で上の方に表示されてしまうため、本名登録している場合には逃げ場がないと言えるでしょう。
副業が人事部にバレてしまうと、次のような問題が発生します。
- 人事部に目をつけられてしまう
- 変な噂が広がってしまう
- 周囲からの目線が厳しい
まず一つ目は人事部に目をつけられてしまうということです。古い体質の企業では基本的に副業を良しとしないことが大半です。そのため人事部に副業がバレることになってしまったら、人事評価が下がることは覚悟しておいたほうが良いでしょう。
いくらあなたが優秀であっても人事評価が下がってしまえば昇進などが難しくなります。副業禁止の企業で昇進したいと考えている場合には絶対にバレないようにしなければなりません。
次に変な噂が広がってしまうということです。副業をしている人口は年々増加しているとはいえ、まだまだ副業をしていない人の方が大多数です。そのため副業をしていることが発覚した場合はありもしない噂をされてしまう可能性があります。
具体的には「楽して稼いでいる」「お金を持っているので奢ってもらえる」「残業などはしないので面倒なやつだ」「飲み会に誘ってもこなさそうだ」など。副業を禁止されている会社では社内の風潮的にも副業を良しとしない人が多く集まっているので、根拠のない妬みを受けることも多いです。意味もなくこのような言いがかりをされるのは嫌ですよね。
また先ほどと同じ理由で、副業していることがばれてしまうと周りからの目線も厳しくなる可能性があります。
就業規定でクビになるってほんと?
就業規定で副業が禁止となっている企業で、副業をしていることがばれてしまった場合はクビになってしまうのでしょうか。今のように副業が広く容認される前まではバレた時点ですぐにクビになってしまうケースも少なくありませんでした。
では、現在はどうでしょうか。
現在では副業がバレることですぐにクビになることはほとんどないようです。近年は企業も収益性が低下しており給料を出せないようになってきているほか、人材不足が目立つため積極的に社員をクビにすることは避けたいと考えているようです。そのため一部企業では副業を容認するケースもしばしば存在するようです。
一般的には、「ばれた時点で副業を続けるか、会社を続けるか」を選択するように迫られます。クビになることはなくとも副業を続けることが難しくなることには間違いありません。
このような事態を避けるためにも副業がばれてしまう原因を考え、対策をしっかりと行うことが求められます。
副業がバレる原因
副業がばれる原因として考えられるのは次の4点です。
- 人事に本名を検索されてSNS等が見つかる
- つい身の回りの人に話してしまう
- 確定申告をしなかった
- 住民税の納付忘れ
一つずつ確認していきましょう。
人事に本名を検索されてしまう
これは先ほども紹介しましたが、人事部に本名を検索された結果、SNSが見つかり、それ経由で副業を行っていることがバレるケースです。
つい身の回りの人に話してしまう
ついうっかり同僚などに副業をしていることを話してしまうと、気が付けば話が会社全体に広がってしまうものです。副業収益が大きくなってくると誰かに話したくなるもの。会社の収益よりも副業収益が大きくなったときにはもう話さずにはいられないでしょう。
信頼のおける友人で会っても、一度話してしまうと何かの拍子にうっかり口を滑らせてしまう可能性はあります。他人に一度話してしまうともう忘れさせることは不可能です。
そのため同僚には絶対話さないようにしなければなりません。どうしても話したい場合には職場とは全く無縁の友人に話すようにしましょう。
確定申告をしなかった
確定申告をしなかった場合、副業発覚につながる可能性があります。年間20万円以上を本業以外で稼いでいる場合には確定申告は必須です。少額であればバレないケースがほとんどであるとはいえ、確定申告を行わないことは脱税行為、つまり犯罪です。
確定申告を行っておらず、脱税をしていることが発覚した場合は本人に連絡が来ることはもちろんですが、会社に連絡がいくケースもあります。会社員の税金を納めているのは企業ですから、連絡が会社に行くことはごく自然です。
万が一納税していなかったことが発覚すると、クビになることも少なくないので絶対に行うようにしましょう。
住民税納付を忘れる
所得が増加すると住民税が増加することは皆さんご存知のはず。副業を行い所得が増えると当然ですが住民税も増加します。
会社側で住民税の納付も行ってくれるのですが、この際に会社の給料に対して住民税の請求が多い場合に副業していることが発覚します。そのため、副業を行っている場合は所得が増加した分にかかってくる住民税を自分で納付しなければなりません。
副業がバレないようにする方法
先ほどは副業がばれる原因について解説しました。次は副業がバレることを防ぐ方法についてご紹介します。その具体的な方法は次の4点です。
- SNSを匿名にする
- 人に話さない
- 確定申告を行う
- 住民税を自分で納める
一つずつ確認していきましょう。
SNSを匿名にする
まず一つ目はSNSやブログのプロフィールは全て匿名にすることです。できることであれば顔出しも控えたほうが安全でしょう。
また、自分の身の回りを特定されるような投稿は極力しないほうが無難です。例えば、どのあたりに住んでいるか、どのイベントに参加してきたか、最寄駅はどこか…等々。WEBを利用する上での基本ではありますが、これらを徹底することが大切になります。
人に話さない
副業が人にばれてしまう理由の多くは自分で話してしまうこと。当たり前ではありますが副業で収入が増加してくると本当に誰かに話したくなってしまうものです。その気持ちはすごくわかります。
どうしても話したい場合は仕事とは全く無縁の友人にのみ話しましょう。一度話した内容を忘れさせることはできないので、同僚に話さないことを徹底しましょう。
確定申告を行う
副業を行うのであれば必ず確定申告を行いましょう。自分でできない場合でも税理士に頼めばやってもらえます。
確定申告を行うのは難しいですし、面倒なので時間が取られてしまいますが、経費を活用できるようになるため節税することができます。支払うべき税金を減らすことができるのは魅力的なので、必ずおこなっておくようにしましょう。
住民税を自分で納める。
住民税が原因で副業がばれることを防ぐためには、住民税は自分で納める必要があります。一般的な会社員の住民税は特別徴収と言って所得に見合った住民税を会社側から引き落とす形で徴収されるようになっています。これを防ぐためにはこの特別徴収を普通徴収に変更し、副業で稼いだ分の住民税を自ら納める必要があります。
具体的な変更方法としては次の通りです
- 確定申告を行う際に住民税に関する事項を確認する
- 住民税徴収方法の欄を探す
- 自分で納付をチェックする
これで住民税を自分で納められるようになります。
確定申告を行うついでに簡単に変更できるので、忘れないようにしましょう。
副業がバレる職業、バレない職業
副業と一口に言ってもバレる職業とバレない職業があります。バレる職業としては、コンビニや居酒屋でアルバイトとして副業をすること。こちらは自分自身で確定申告を行えないこともあって確定申告や住民税納付の際にばれてしまう可能性があります。
逆にバレない職業として上げられるのは個人事業主として働く方法です。個人事業主は確定申告や住民税の納付をすべて自分で行うためバレる可能性は極めて低いと言えます。具体的にバレない方法働き方としては次のようなものが挙げられます。
- せどり・転売
- クラウドソーシング
- アフィリエイト
一つずつ内容について確認していきましょう。
せどり・転売
バレない副業一つ目はせどり、転売になります。商品を一般的な価格よりも安く仕入れ、それ以上の値段で販売することで利益を得るビジネスモデルとなっています。自分でECサイトを作成しなくとも、メルカリやヤフオクなどで誰でも簡単に販売できることもあって、サラリーマンに人気の副業となっています。
顔出しの必要がなく、匿名で行えるため、せどり・転売で得た収益をしっかり確定申告し、住民税を納めていれば会社にバレることはまずないと言えるでしょう。
仕入れはクレジットカードで行うのが基本の為、クレジットカードのポイントを貯められるといったメリットもあります。
クラウドソーシングサービス
クラウドソーシングサービスとは、仕事を外注したい企業と仕事を受注したい個人をマッチングさせるサービスのことです。企業からの案件を個人が受けられるということで人気があります。
こちらも基本的に匿名で行うことができますし、仕事内容の確認はチャットで行うことがほとんどですので企業側に素性がバレることはありません。
初期費用や知識もほとんどゼロで始められるのが魅力です。仕事内容もWEBライターなどの簡単なものから、システム開発、WEBデザインまで多様です。自分に合った仕事を始めることができます。
アフィリエイト
アフィリエイトとは自分自身でWEBサイトを作成し、そのWEBサイト上で商品やサービスを紹介することです。紹介した商品やサービスが売れた場合はその売り上げの数%が報酬として受け取れる仕組みとなっています。
軌道に乗るまでは時間がかかる為、初めは利益が上がらないケースがほとんどですが、軌道に乗ってしまえば安定して収益を出せるということで人気の副業となっています。
もちろんアフィリエイトも匿名で顔出し無しで行えますし、なにより記事にかかった費用はすべて経費として計上できる点が魅力です。例えばWEBサイトに掲載することが目的でご飯を食べたり、旅行に行く場合は全て経費で落とすことができます。よほど利益が上がっていない限りは経費で赤字に計上できるので、納税の必要が無いということです。
まとめ
今回は副業がバレる原因や対策についてお話ししましたがいかがだったでしょうか。
最近では終身雇用制度も崩れつつあり、会社が個人を守ってくれる時代は終わりましたので、副業を行って自らの身を守らなければなりません。そのため興味のある方は今すぐ副業を始めるべきであると言えるでしょう。
しかし、自分の身を守るために始めた副業のせいで、本業をクビになってしまっては意味がないですよね。そのためにも、この記事を参考に会社にばれないように対策したり、バレない職業を選ぶようにして副業を行うようにしてくださいね!