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あなたは全く売れてくれない商品を仕入れてしまった経験はありませんか?リサーチをしっかりしたつもりでも、案外売れてくれない商品ってありますよね。せどりおいて一番大切なのは商品回転率なので、商品が売れてくれないというのはかなりの痛手です。売れてくれない商品ばかり仕入れてしまった場合に関しては本当に絶望的ですよね…。私も経験があります。
せどりは仕入れの段階で8割の結果が決まっているので、そもそも売れない商品を仕入れてはいけないんです。せどりをしている多くの人はブランドや履歴だけを見て仕入れていますが、実際のところそれは間違いです。あなたは大丈夫ですか?
今回はせどり用に仕入れた商品が売れない状況に陥らないために、仕入れてはいけない地雷商品の条件から、実際に私が間違って仕入れてしまった地雷商品まで紹介していきます。
せどりを行う上で大切なこと
まずせどりを行う上で大切なことを確認しておきます。せどりで稼ぐことができない人の多くはこの「大切なこと」を理解せず、何となく惰性でせどりを行っている可能性が高いです。
「継続は力なりという言葉もあり、続けていればいつか結果が出るだろ~」と考えておられる方も少なくありません。しかしそれは間違いで、要点を抑えていなければいつまでたっても結果を出すことができないのです。
今回はそもそもせどりを行う上で大切な3つのことについて確認していきましょう。
仕入れの時点で結果が8割決まる
リード文にも書きましたが、せどりは仕入れの時点で結果が8割決まります。基本的に売れない商品を売れる商品に変えることはできないですし、売れない商品を高い値段で仕入れてしまえば必然的に赤字が出てしまいます。
初心者が陥りがちなのは何となく売れそうだからという理由だけで仕入れてしまうこと。どこかで聞いたブランドだからという理由で仕入れてしまう可能性もしばしばあります。
しかし、自分が知っているブランドだから世間的にも有名であるとは限りません。自分が選好しているブランドでも他の人にも人気があるのかどうかはまた別の話。本当に売れているブランドを仕入れるためには過去の履歴を見て「どれぐらい売れているか」を確認して実際に売れている商品のみを仕入れる努力が大切なのです。
商品消化率が大切
次に商品消化率を重視しようということです。回転率とも言います。仕入れた商品が高値で売れることよりも、すぐに売れてくれることの方が大切であるということです。やはり仕入れた商品が高値で売れてくれると嬉しいものですが、高値で販売しようとするあまり何か月間も売れ残ってしまうなんて状況はできる限り避けたいところです。
一つの商品を高くで販売するよりも、一つの商品は安価で販売するものの何回転も販売できるほうが資金が複利的に増えていくため結果的に仕入れ量は増加しますし、何よりすぐに在庫がなくなっていくので在庫を抱えるリスクが少なくなるのです。
また、売れる商品というのはその季節や時期によって一刻と変わっていくものです。洋服などであれば、夏は半袖がよく売れますが、冬になれば全く売れなくなってしまいます。高値でずるずる販売しようとするあまり、売れ残ってしまえばその資金を次のせどりに活用することができず厳しい状況に追い込まれてしまいます。
日ごろから高い値段で販売していて、あまり回転率が高くない方は商品消化率を見直したほうが良いでしょう。
写真映えが大切
仕入れの際に重要なのは「写真映えするか?」ということです。メルカリやヤフオクなどは自分で写真を撮影しなければなりませんが、その写真一つで売れ行きは大きく変わります。購入者からすれば購入の意思決定の大半は写真によって行われるので、写真映えしてない商品が売れていかないことは容易にわかります。
写真が原因で販売がうまくいかない理由としては、自宅できれいに写真撮影ができる場所が無いか、そもそも写真映えするように撮影するのが難しい場合になります。
前者は改善すればよいとして、後者は商品そのものの問題なのでどうしようもありません。仕入れないようにしなければならないでしょう。そのため、実物は良いのだけど写真にしてみるとイマイチな商品はお買い損になります。
仕入れてはいけない地雷商品の条件
次に仕入れてはいけない地雷商品の条件について確認していきます。今回は古着せどりの地雷商品について解説するため、主にアパレル商品を見る際に大切なポイントについて紹介します。もちろん他のジャンルにも生かせる部分はありますので、古着せどり以外をしている方も是非参考にしてくださいね。
季節外商品
季節外商品とはその時期に合っていない商品のことを指します。例えば夏場に長袖、冬場に半袖といったアイテムは季節外商品になります。ブランドだけを見て仕入れを行ってしまうと、ついうっかり季節外商品を仕入れてしまうことがあります。
季節外商品はよほど人気のある商品でなければその時期に販売することができません。数量限定商品で、その時にしか仕入れることができない場合はまた別ですが、基本的には仕入れないほうが良いでしょう。
また、春口や秋口も仕入れが難しくなります。次のシーズンの商品(春口に夏の商品、秋口に冬の商品)を仕入れるのはアパレル業界では常識です。しかしメルカリやヤフオクといった不用品販売サイトでは先取りして仕入れを行ってもあまり売れ行きは良くありません。
もちろんシーズンに入れば急激に売れてくれるのでこの仕入れ方はあながち間違いではないのですが、商品が売れてくれないうちは次の商品を仕入れることができません。そのため、よほどお買い得な商品でない限りは季節に合った商品を仕入れるほうが良いでしょう。
ノーブランド品
ノーブランド品とは、ブランドがついていない商品、あるいはそれほど有名でない商品のことを指します。一般的な古着屋ではノーブランド品であっても売れる傾向にある為取り扱いが多いですが、メルカリやヤフオクではなかなか売れてくれません。
メルカリなどはユーザーが検索して初めて商品がヒットします。ポロシャツなどのビッグワードで検索される方もいますがそのような方は少数派。実際には「ポロシャツ ○○(ブランド名)」といった形で検索されることが大半なので、ノーブランド品の売れ行きは良くありません。
そのため、ノーブランド品の販売戦略としては有名ブランドを説明文に自然な形で入れ込むことで商品が検索に引っかかるようにすることです。しかし、ユーザーは検索したブランド品が欲しくて検索しているためノーブランド品を買う可能性はそれほど高くありません。
ノーブランド品が選ばれる可能性があるとすれば
- 探していたものよりデザインがかわいい
- 値段がかなり安い
- ブランドにあまりこだわらない人
この3点を満たす人でなければ購入しません。
そのため、せどり初心者の方は売れないリスクが高いノーブランド品は仕入れないほうが無難であると言えます。
有名ブランドだが看板商品でないもの
初心者が陥りやすいミスとして、「有名ブランドだが看板商品をでないものを仕入れてしまう」こと。ブランドだけを見て購入してしまうと売れないことがしばしばあります。
例えば、コンバースと言えばスニーカーブランドとしてすごく有名ですが、実はコンバースブランドが付いたTシャツなども存在します。コンバースは人気がある商品なので適正価格で販売すればすぐに売却することが可能です。しかし、コンバースのTシャツは安価で販売しても売却がかなり難しいです。
また、革靴などでいえばパラブーツの「ミカエル」などはかなり有名な形なのですが、それとほぼ似通った形に「モジーン」という形があります。形はほとんど同じにもかかわらず、モジーンは知名度が高くないためすぐに売れない傾向にあるのです。
このように仕入れる際にはそのブランドだけでなく、売れ筋の商品かどうかを確認してから仕入れる必要があります。
型遅れすぎる商品
中々売れないのが「型遅れすぎる商品」です。コムデギャルソンといったハイブランド品は新作ほど価値が高く、年度が前になるほど価値が下がっていきます。その年に発表されたコレクションはデザインがどのようなものであれ価格はすごく高い傾向にあるのです。逆にデザインが良くても型遅れになるほど価格は下がっていきます。
年度などの知識がないまま、ブランドだけを見て高い値段で仕入れてしまうと全く売れない可能性もあります。仕入れの際には年度が新しいものかどうか確認すること。もし判断が難しい場合には仕入れをしないほうが良いでしょう。
有名ブランドだがシルエットが良くないもの
有名ブランドだがシルエットが良くないものも地雷商品の特徴です。古着を仕入れるに当たって最も重要なのは服の形です。これは上記で紹介した「写真映えしない商品を仕入れてはいけない」に共通する条件ですね。
シルエットが良くないものは写真にとってもあまり格好良く映ってくれず、買い手にとっても魅力的に映らないので仕入れないようにしましょう。
状態が極めて悪い
商品の選定をしっかり行い、売れやすい商品を仕入れたとしても状態が悪い場合には売却が困難になります。例えば、穴あき、ボタン破損、ジップ破損など、使用が困難である商品は仕入れてもほぼ売れません。安値で売却せざるを得なくなります。
仕入れる場合でも軽い使用感がある商品ぐらいまでをめどに、それ以下の状態の商品は仕入れないようにしたほうが無難です。
トレンドではないもの
トレンドではない商品は売却が難しくなります。セレクトショップなどでは毎年、海外から珍しいブランドを仕入れてきて高値で販売することが多いです。そのような商品はその年度には話題となりよく売れてくれるのですが、その年に定着しなければ何事もなかったかのように世間から忘れ去られてしまいます。
例としては2016年にはやった「ゴム引きコート」などがそれに当たります。ゴムという珍しい素材で作られていたコートは爆発的な注目度と人気を集めましたが、防寒性が無い、クリーニングが難しい、重い等の理由から次第に使われなくなりました。定価は20万円以上するものが多いですが、現在では古着屋で2~3万円程度で購入可能となっています。
トレンド出ない商品は本当に回転率が悪いですし、売却値もそれほど良くありませんので手を出さないのが一番です。
ズボンなどサイズ感が難しい商品
買い手から見てサイズ感の確認が難しい商品は販売が難しい傾向にあります。
例えばトップスであれば肩幅や身幅、着丈などが分れば大体の着用感がわかりますが、パンツとなるとまた別です。ウエストなどが入ったとしても足が入るかどうかはわかりませんし、丈が長い場合は裾上げをしなければなりません。このような購入までにいろいろと考えなければならない商品は売却が難しいです。
このような商品を扱う場合はサイズ感の表記を出来る限りわかりやすくするといった対策が必要になります。
実際に仕入れてしまった地雷商品とその末路まとめ
ここでは実際に仕入れてしまった地雷商品の紹介と、その後どうなったかについて解説していきます。
ハンコックのゴム引きコート
ハンコックのゴム引きコートは、BEAMSなどのセレクトショップにおいて2016年に取り扱いがあった商品です。ゴム引きコートはその奇抜なデザインから一気に注目を集めWEB上などで人気が爆発しましたが、防寒性が高くないことやクリーニング難しいこと、ゴムの性質上経年劣化が早く来てしまうことなどが原因で次第に人気が落ちて言った商品です。現在ではほとんど見られなくなりました。
2017年10月頃に古着屋にて17000円程度で仕入れましたが、売却できたのは2018年2月初めです。25000円程度で売却に成功しましたが、売却までに5か月もかかってしまった他、送料手数料を差し引けばそれほど大した利益が残らないのでもっと他の商品を仕入れればよかったと後悔しました。
トレンドではない商品を仕入れてはいけない良い例であると言えます。
コンバースのTシャツ
文中でも少し触れましたが、コンバースのTシャツがあるってご存知でしたか?まとめ売りでセット販売されていた商品の中に入っていたアイテムの一つです。コンバースでTシャツを検索する人は少ないので売却が難しそうなほか、デザインもあまりよくありません。ブランドだけで商品を仕入れてはいけない良い例であると言えます。
1着換算にするとおよそ300円ぐらいでの仕入れで、1000円程度で販売していますがまだ販売できていません。おそらくリユースショップで買い取ってもらうという結果になりそうです。
ノーチカのポロシャツ
ノーチカのポロシャツはよく古着屋などで販売されているアイテムになります。デザイン的にはトミーヒルフィガーやラコステに似ていますが、ノーブランド品の為全く販売できませんでした。
検索時に引っかかるようにキーワードとして「ラコステ」「ポロラルフローレン」「トミーヒルフィガー」を自然な形で入れるようにしていますが、ほぼ売れていません。
1着当たり700円仕入れなのですが、現在1300円で販売していてもあまり売れる気配がないので黒字化は難しそうです。こちらもリユースショップへ持っていくことになるでしょう。
ノーブランド品を仕入れて売れる事例としては、トレンド商品のイミテーションのようなノーブランド品のみです。それ以外はあまり売れ行きが良くないので手を出さないほうが無難です。
リーボック ポンプフューリー
リーボックのポンプフューリーも数年前に人気が出た商品の一つです。現在でも根強い人気がある為、定期的に売れてくれます。実際古着屋では平均して6000~9000円程度で販売されています。これは売れる!と思ってブルー系のポンプフューリーを2つほど仕入れました。仕入れ値は3000円程度です。
しかし、ポンプフューリーがよく売れてくれるカラーは黒だったようで、思うように売却でいないまま終わりました。
有名メーカーの有名デザインでも、「売れている色は何か?」まで考えて購入しなければ安定した売却は難しくなります。その点を妥協すると後で苦しむため、しっかりとリサーチするようにしておきましょう。
まとめ
今回は古着せどりで売れなかった地雷商品の条件と、実際に売れなかった商品を紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか。
せどりで売れないと悩んでいる方は、リサーチがかなり甘いことが多いです。自分では完璧にリサーチしたつもりでも、思わぬ落とし穴は多いもの。仕入れてから失敗に気づくことが大半です。
せどり初心者はそれほどまとまった資金もないので、できる限り失敗しないほうが良いです。売れない商品を仕入れないためにも、今回紹介した条件を確認ながら仕入れに挑戦してみてくださいね。