副業で月収10万円稼ぐための「資格取得法」

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副業で月10万円以上、稼ぎ続ける条件とは?

副業をはじめようと思ったとき1つの大きな武器になるのが「専門スキル」です。

というのも、中小企業庁が発表している「第1回兼業・副業を通じた 創業・新事業創出に関する研究会 説明資料」の中で、本業で専門・技術力がある人ほど、副業でもそのスキルを活かしていると伝えています。


出典:中小企業庁経営支援部

また、クラウドソーシング大手の「株式会社クラウドワークス」では、IT分野などのハイスキルを所有している人材を集めた「Crowdtech」を運営していますが、一般的な業務内容の案件が多い「Crowdworks」とは異なり、長期的な契約を前提としています。

さらに、発注されている仕事の案件を調べればスグに分かりますが、1件あたりの相場も数十万単位のものが多くかなりの高額収入に結びつきます。


出典:株式会社クラウドワークス

つまり、専門スキルがあると、長期契約で安定した副業を見つけやすく、かつ高収入を得ることも比較的簡単になると言うことです。そもそも「専門スキル」というのは一般の人が持っていないスキルということですから、仕事を依頼する企業からしても「大金を払ってでも専門家に仕事を頼みたい」と思うのは、当然のことと言えそうです。

そこで、今回は専門スキルと直結する「資格」をテーマに、その取得方法から、そもそも副業で役立つ資格はどのようなものがあるのかについて詳しく解説していきます。

そもそも資格取得をするべきなのか?

副業で安定した仕事を見つけ、高収入に結びつけるためには「高いスキル」を持っておくことが重要な鍵を握っています。

しかし、中には「自分には今までの本業で得た経験があるのだから、今更、資格の取得など必要ない」と考える人もいると思います。

もちろん、本業で得られた高いスキルがあれば、資格などなくとも実務でまず困ることはないと思います。しかし、その「高いスキルを保持している」というのをお客さんに対して一体、どのように証明すれば良いのでしょうか?

「自分にはこの分野の高いスキルがある」と言うだけであれば、誰にでもできます。しかもいくらこちらが「高いスキルがある」と伝えても、それが求めているレベルに達しているのかどうか、お客さんは判断できません。判断できなければ、あなたに仕事を依頼するというハードルがそれだけで高くなってしまうのです。

つまり、副業で仕事をとっていくには高いスキルがあることを「一発」で相手に分かってもらう必要があります。そこで役に立つのが「資格」です。第三者機関によって一定の能力が認められた資格を保有しておけば、仕事を依頼したいと思っているお客さんにとって大きな安心材料になります。

例えばクラウドソーシングで事業者が、仕事を誰に依頼するかを決める際、選考の基準になっているのは、下記の通り「提供するサービスや商品の品質」や「技能・能力」です。こう言った事実から考えて、初めて取引するお客さんからすれば、あなたの能力が資格で証明されていることが仕事を依頼する安心材料につながるのです。


出典:株式会社ワイズスタッフ

Expert
資格取得が「仕事を獲得するための1つのツールにはなる」のは事実です。しかし、誤解しないで欲しい事は「資格を取得すれば、仕事が得られる」わけでは全くありません。資格の取得がゴールになる訳ではないので注意してください。

どんな資格を取得すれば良いのか?

では、具体的にどんな資格を取得すれば、副業に役立てられるのでしょうか?

副業のために取得するべき資格というのは、お客さんに「自分の能力を一言でアピールする」ために取得するものです。お客さんが「この資格を持っているのなら、安心して仕事を発注できる」と思ってもらえることに結びつけなければいけません。

そのため、当然ですが副業の業種に関連しない資格はプラスのポイントにはなりません。例えば、財務系の副業をしているのに「調理師免許」を取得しても、仕事の獲得には結びつきません。

自分がはじめたいと思っている副業の業種の中で、関連している資格をまずは調べ、その中から選択し取得していく必要があります。方法は簡単で「●●系の資格」と検索すれば、関連する資格がたくさんヒットします。

例えば「医療系の資格」「福祉系の資格」「パソコン系の資格」という要領です。あるいは、資格の一覧を載せた雑誌や本はたくさん出ていますので、そういった本を一冊購入しておくのも良い方法です。

ただ、ここで誤解がないようにしておかなければいけないのは「関連している資格を全て取得しなければ仕事ができない」という訳ではありません。

時々、関連する複数の資格をたくさんとるだけで終わっていて、全く実際の仕事経験を積んでいないという人を見かけることがあります。あくまでも最初の内は1つか2つ程度、関連する資格をとれば十分です。どうしても他に取りたい資格があるのであれば、それは副業の経験を積みながら、後々取得を目指していけばかまいません。

Expert
「最初から完ぺきにしよう」と思って関連する資格を全て取得してから副業を始めようと思ったら、いつまでも仕事を始めることができません。最初は1つか2つだけ最も重要そうな資格を取得すれば十分です。

また、現状、どんな副業をしたいか決まっていないという人は、まずは現在の本業に関連した資格を取得していきましょう。

例えば、人事労務で本業の仕事をしているという人にとっては「社会労務士」「キャリアカウンセラー」などの資格。経理や総務で働いているというのであれば「ファイナンシャルプランナー」「簿記」「税理士・会計士」など、まずは自分の本業に関連している資格をとるのが妥当です。

このように今の仕事に関連していることであれば、資格取得が本業にも活かせるのでハズレがありません。

資格取得には、時間、労力、お金もかかります。無用な資格取得は、ただの時間とお金の無駄に終わってしまうということもありますので、中長期的なキャリア形成を考えて選択するようにしてください。

具体的なオススメの資格

では、ここで副業をはじめる際に役立つ資格や、実際に多くの人に人気がある資格について一部紹介しておきます。

1.MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)

累計400万人以上が受験しているMicrosoft製品のスキルを証明する国際資格です。多くの企業が資格取得を推奨しているのが特徴で、認知度は抜群です。試験科目は、Word・Excel・PowerPoint・Access・Outlookとなっており、各バージョン毎に資格が用意されています。

中でも利用者が多いWord・Excelについては2段階のレベルが用意されており、それぞれ「スペシャリスト」レベルと「エキスパート」レベルがあります。副業を行う際には、相手企業からMicrosoftの製品に関する操作能力を条件として求められることは多々あります。ですので、副業を始めたい人全般にオススメの資格です。

2.アドビ認定アソシエイト(ACA)

アドビ社の「Photoshop」「Illustrator」の基本的な操作スキルを証明する資格です。デザインや画像編集スキルがあることを証明できます。この分野の需要は多いため副業にも結びつきやすい資格です。具体的には、チラシやパンフレットの作成、ウェブデザインに関する副業を希望する人に打ってつけの資格となります。

3.ファイナンシャルプランナー

金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い財務関連の知識が求められる資格です。日本ファイナンシャルプランナー協会が認定する「CFP資格」「AFP資格」と、国家検定であるFP技能士の1~3級までが存在しています。まずはFP技能士の3級から取得を目指します。

資格取得後はファイナンシャルプランナーとしてお客さんの具体的な相談にのるというのが一般的ですが、その他、セミナー講師として活躍できたり、財務関連の執筆業を行うなどの仕事もあります。

4.TOEIC Listening & Reading Test

英語に関する資格の中でも、最も人気のある資格の1つです。英語に関する副業案件をこなす際には、非常に頼もしい能力証明になります。テスト内容はリスニング(聞く)とリーディング(読む)のテストが行われ英語の運用能力を点数で評価してもらえます。副業分野では「オンライン英語講師」「翻訳」「海外からの問い合わせ対応業務」などの仕事をすることができます。

5.文字起こし技能テスト

「文字起こし技能テスト」は、録音された音声を文字化する技能を測定する検定です。資格試験では1,000点満点で評価され、受験もネットに接続されている自宅で受けることができます。副業分野で「文字起こし」の案件は昔から多く、技能が証明できるテストを受けておくことで発注してもらいやすくなります。

以上、副業に役立つ5つの資格をご紹介しましたが、世の中にはたくさんの資格があるため自身の目指す方向によって慎重に検討してみてください。

資格を取得するための3つの方法

では、具体的に資格取得をしようと考えた際、どのように資格取得のための対策をとれば良いのでしょうか?
主には3つの方法があります。

方法1.資格の学校に行く

資格取得の学校に通うというのは、定番の1つです。例えば「資格の学校TAC」などは会計、金融、法律、医療、IT系など、さまざまな分野の資格講座が用意されています。


出典:TAC株式会社

学校に通う場合、高い学費はかかりますが、一方で「講師の先生に直接相談出来る」「モチベーションを維持しやすい」「学校に通っている他の生徒との資格取得のための情報交換ができる」などのメリットがあります。

通常、特定の資格のための専門コースが設けられていることが多いので、そのカリキュラムの内容に絞って集中して学べば無駄なく合格に向けて学習することができます。学費を出せる余裕があるのであれば、大いに検討してみる価値があります。

方法2.通信教育を受ける

資格取得のために通信教育を受けることができます。例えば「生涯学習のユーキャン」などでは行政書士・司法書士などの法律系から、介護事務・介護福祉・管理栄養士などの法律・福祉・栄養関連まで幅広い講座が用意されています。


出典:株式会社ユーキャン

学校への通学と違って、自分の自由な時間で学習できるため、現在の本業と両立させて学ぶことができます。また、近隣に学校がないという場合も、通信教育であれば物理的な条件を考えず学ぶことができるのもメリットです。金額的には、学校に通うよりも安価であることが多いため、資格取得を目指す人にとって現実的な選択肢の1つとして人気を集めています。

方法3.独学する

もっとも費用を抑えて資格取得のための学習ができる方法です。本屋さんに行けば、特定の資格に関する教材が多く出版されていますし、現在はUdemyなど、充実した動画教材で学ぶことも可能です。

Udemyでは、IT系を中心に財務関連の講座など現在8万件以上のオンライン講座が提供されいます。料金的にも数千円程度で講座を購入することができ、自由な時間で何度でも学べることが特徴です。


出典:Udemy,Inc

独学の場合、学習する内容や時間管理は完全に自分に任されているため、高いモチベーション維持が鍵となってきます。加えて資格取得に関する情報収集なども自分で行う必要があります。しかし、価格的な魅力がとても大きくなっています。

以上、資格取得には3つの方法がありますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。どこまで資格取得のために時間をとれるのか?費用をどれくらいかけることができるのか?などから、自分に合った方法を選択してみてください。

Expert
「学校に通う」、「通信教育にする」、「独学で学ぶ」という3つの学習方法でどれを選択するか迷った際、時間や費用以外にも考える点が1つあります。それは資格取得の「難易度」です。例えば、1から3級までのレベルが用意されていたら、3級は独学で対処できても1級までくれば、難しいと言うこともあります。難易度が高いものを目指すときには、それを考慮して学習方法を選択してください。

副業前には実践形式でスキルを磨く

資格取得をすれば「すぐに副業をはじめたい」と思う人もいると思います。実際、そうすることも可能です。しかし、資格取得から、副業開始までの「助走期間」をとると、副業の成功率を高めていくことが可能です。助走期間というのは「格安で仕事を請け負う期間」という意味です。

例えば、「Lancers」や「Crowdworks」など、今、話題のクラウドソーシングを利用することで、簡単に助走期間を設けることができます。クラウドソーシングでは、様々な企業や個人が仕事を発注しています。そこで、自分の副業分野に関する仕事の案件がないか探してみてください。

クラウドソーシングで仕事をするときは「お金を稼ぐ」ということを一旦脇に置いておいて「仕事の実務経験を積む」ということに主眼を置いて進めていくのです。

クラウドソーシングを利用して、仕事を始めれば、実際にお客さんとチャットやメールで「やりとり」をしながら仕事を進めていくことになります。この実際の「やりとり」というのが、実務経験を積む上で貴重な経験となります。お客さんの望んでいることや注意している点などを肌で感じることができるからです。

もちろん、実際に仕事をして成果物を作ることができれば、それはそのまま自身の実績として加えることができるので、これは副業を本格的にはじめる際の大きな武器となります。

ちなみに、「Lancers」も「Crowdworks」も、どちらも登録は無料で、登録したその日から仕事をすることが可能です。

お客さんとのお金のやりとりについても、それぞれのサイト内で完結させることができ、仲介役として「Lancers」や「Crowdworks」が入ってくれます。そのため、お金のトラブルに巻き込まれるなどの心配もほとんどありませんので、副業入門者が安心してはじめることができます。

まとめ

今回は、副業で高額収入を稼ぐための資格についてお伝えしました。資格取得は、お客さんに自分の能力を証明するために非常に有効な手段の1つです。資格が1つあるだけで、お客さんは安心してあなたに仕事を依頼してくれる事につながります。

ただし、資格取得には時間、労力、お金などがかかるために「どの資格を取得するのか」ということを考える際には、十分な情報収集を行い慎重に判断してください。

資格を取得した後は、すぐに副業を本格的にはじめることもできますが「助走期間」を設けておくことでよりスムーズに副業をはじめることができます。助走期間というのは、利益度外視の経験重視で仕事をする期間のことを指します。現在は「Lancers」や「Crowdworks」などのクラウドソーシングがありますので、こういったサービスを上手く利用してみてください。

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