現役FPおすすめの女性向け医療保険5選。女性向け医療保険ランキング【2024年】

女性向け医療保険とは

女性向け医療保険とは、医療保険のうち、特に女性特有の病気に対する保障を手厚くした商品を言います。

女性保険の対象となる女性特有の病気とは

女性特有の病気とは、子宮・卵巣など女性にしかない臓器に発生する疾病を指します。また、これに加えて女性に多い病気も、女性向け医療保険で手厚い保障を受けられる疾病に含めていることもあるので、実際に女性向け医療保険に加入する際は確認しましょう。

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わかりやすくするために、表にまとめました!
女性特有の病気 ・乳房、子宮、卵巣の良性新生物、悪性新生物(がん)
・子宮頚部の上皮内がん
・子宮筋腫
・卵巣嚢腫
・流産
・妊娠、分娩にかかる合併症
女性に多い病気 ・バセドウ病(甲状腺機能亢進症)
・鉄欠乏性貧血などの貧血
・下肢の静脈瘤
・胆石症
・胆のう炎
・腎結石および尿管結石

若くしてかかる病気もある

これらの病気の中には、20代、30代であってもかかりやすく、長期の入院・治療を伴う病気があるのが事実です。その1つが子宮頸がんで、20代後半からかかる人が増えてきます。

出典:子宮頸(けい)がん | 見のがすな!がんのサイン | 大鵬薬品工業株式会社

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「自分は大丈夫」と思っていてもかかってしまう、というのは珍しくありません。まずは定期検診が大事ですね。

実際のところ、どんなに気を付けていたとしても、病気にかかってしまう確率をゼロにすることはできません。

そこで「病気になってしまった場合、治療やその後の生活にかかるお金をどう確保するか」は考えておく必要があります。

目を向けるべきなのは「保険のきかない」部分

日本は国民皆保険といって、一部の例外を除いてはなんらかの公的医療保険に入らなくてはいけません。生活保護を受けていた場合は公的医療保険には入れませんが、代わりの制度として医療扶助が設けられています。つまり、日本国内では「お金がないから医療が受けられない」ということは、きわめて考えにくいです。

さらに、1カ月にかかった医療費の自己負担分が所定の金額を上回った場合、上回った部分については返金が受けられます(高額療養費制度)。ここまで見ると、なぜ女性向け医療保険を含む民間医療保険が必要なのかはわかりにくいかもしれません。

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確かにそうですよね。どうして必要なんですか?

民間医療保険が必要な理由を一言でまとめると「病気の治療には”保険のきかない”費用もたくさんかかるから」です。
例えば「入院するなら個室がいい」という場合、差額ベッド代がかかります。この差額ベッド代は、公的医療保険の対象外なので、全額自己負担です。

厚生労働省がまとめた「主な選定療養に係る報告状況(2018年11月報告)」によれば、全国の病院の差額ベッド代の平均額は、以下の通りでした。

1人部屋 7,837円
2人部屋 3,119円
3人部屋 2,798円
4人部屋 2,440円

出典:主な選定療養に係る報告状況

プライバシーが確保される、という意味で少人数の部屋を希望するなら「どうやって差額ベッド代を確保するか」を考えましょう。

また、女性の場合、一緒に暮らしているパートナー(配偶者)に比べて多く家事を分担していたり、子どもの世話をしていたりしているのは珍しくありません。そのような状態で入院してしまうと、入院している間の家族の生活をどう成り立たせるかも問題になります。

パートナー(配偶者)が外で働いていたなら、家事代行やベビーシッターなどを使い、家事や育児の一部を分担してもらう必要も出てくるでしょう。もちろん、食事の準備が大変なときは、外食や出前を頼むなど、別の手段を講じる必要も出てきます。また、いわゆるシングルマザーとして子育てをしていたなら「自分が働けない間の生活費をどうするか」という心配も加わるはずです。

このように、病気に関連して発生する費用であっても、公的医療保険の対象外となる費用はたくさんあるのです。
もちろん

  • 配偶者やパートナー、家族の収入が十分にある
  • 貯金など、あてにできるまとまったお金がある

など、他に用立てる手段がある場合は、無理に女性向け医療保険に入る必要もないでしょう。

女性向け医療保険に入るべき人は?

そうなると、女性向け医療保険に入るべき人は

  • 配偶者、パートナー、家族の収入が十分でない、もしくはいない
  • 貯金など、あてにできるまとまったお金がない

人ということになります。このような条件に当てはまるなら「毎月、どのくらいなら保険料として払えるか」を考え、女性用医療保険への加入を考えましょう。

結婚をきっかけに女性用医療保険に入る場合の注意点

また、結婚するのをきっかけに、女性用医療保険への加入を検討している人が注意すべきことが1つあります。
それは「妊娠する前に加入すること」です。妊娠自体は病気ではありませんが

  • 途中で流産する
  • なんらかの事情で緊急帝王切開に踏み切る
  • 出産後も後遺症が残ることがある

など、医学的なリスクは高いです。そのため

  • 保険自体に加入できない
  • 「妊娠や出産に関する保障を対象外とする(特定疾病・部位不担保)」という契約を結ぶことになる

など、何かと制限が設けられています。

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できることなら、結婚する直前から検討を始め、入籍次第すぐに手続きしたほうがいいかもしれませんね。

女性向け医療保険を選ぶポイント

ここから先は、女性向け医療保険を選ぶ際にチェックすべきポイントについて、具体的に解説しましょう。

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次の4つについて解説します。
  1. 家計に負担がかからない範囲で払える保険料の金額を想定する
  2. 払込時期と保障期間を選ぶ
  3. 保障の対象となる疾病の範囲を選ぶ
  4. 貯蓄性を含めるかを考える

ポイントその1.家計に負担がかからない範囲で払える保険料の金額を想定する

女性向け医療保険に限らず、保険の基本的な性質として「保障が充実すればするほど、保険料は高くなる」ことが挙げられます。保障が充実していれば、様々なトラブルに対応できるのは事実です。

しかし、毎月の保険料の支払いが原因で、家計が赤字になってしまってはどうしようもありません。まずは「自分たちの家庭であれば、月額いくらまでなら負担にならないか」を考えてみましょう。参考までに、2019年の平均的な保険料の支払額は、女性の場合は月額14,000円とのことです。

参照:生命保険文化センター 令和元年度 生活保障に関する調査《速報版》

ポイントその2.払込時期と保障期間を選ぶ

女性向け医療保険も含め、保険を選ぶときに重要になるのが払込時期と保障期間です。もっと簡単に言うと「いつまで保険料を払うか」「いつまで保障が受けられるか」と考えましょう。

払込時期

「いつまで保険料を払うか」ということです。大きく次の3つに分けられます。

  1. 有期払い:一定の年齢で保険料を払い終えるようにする
  2. 終身払い:亡くなるまで保険料を払う
  3. 一時払い:特に払込期間は設けず、保険期間全体の保険料をまとまったお金で支払う

それぞれの方法のメリット・デメリットは以下の通りです。

方法 メリット デメリット
有期払い ・払い込みが終了すれば、それ以降は保険料を払うことなく一生保障が受けられる ・支払い期間が短いため、終身払いよりも月々の保険料は高くなる
終身払い ・有期払いと比べた場合、月々の保険料は安く抑えられる ・高齢化と共に月々の支払いが厳しくなる可能性に注意が必要である
・長生きすればするほど払った保険料の累計額が増えるので、結果的に有期払いよりも多くの保険料を支払う可能性もある
一時払い ・一時払いによる保険料の割引が受けられる ・まとまった現金を確保しないといけないので、たやすく実行できない

 

保障期間

「いつまで保障が受けられるか」ということです。「定期型」と「終身型」の2つに分かれます。

  1. 定期型:10年など決まった期間だけ保障が受けられ、その後は更新することで保障が続く
  2. 終身型:保険を解約しない限りは、一生涯保障が受けられる
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こちらも、それぞれの方法についてメリットとデメリットをまとめます。
分類 メリット デメリット
定期型 ・若いうちは保険料が割安である
・保障内容を見直しやすい
・貯蓄額やライフステージの変化に合わせて契約を変えられる
・更新の度に保険料が上がる
・健康状態が悪化したときは更新できない、加入できないこともある
・老後も保険料を払わなくてはいけない
終身型 ・解約しない限りは一生保障が受けられる
・高齢になっても保険料が上がらない
・払い方次第で老後に保険料を支払わなくてもいい
・若いうちは保険料が割高になりがちである
・保障内容の見直しがしにくい
・インフレに対応しにくい

 

ポイントその3.保障の対象となる疾病の範囲を選ぶ

女性向け医療保険の場合「女性入院給付金」などの名称で、女性特有の病気で入院した場合に給付金が受け取れることが多いです。この「女性特有の病気」に何が含まれるのかは、保険会社や保険商品によって差があるので、事前に確認しましょう。一般的に含まれていることが多いのは、以下の疾病です。

  • 乳房・子宮・胃・肺などの悪性新生物(がん)および上皮内新生物
  • 甲状腺の良性新生物
  • 甲状腺機能低下症など
  • 乳房・子宮・卵巣の良性新生物、子宮内膜症など
  • 異常分娩、子宮外妊娠など
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保険によっては産後うつなどの精神疾患や乳がんのあとの乳房再建術、特定不妊治療などより幅広い女性ならではの病気を保障してくれることもあります。

ポイントその4.貯蓄性を含めるかを考える

女性向け医療保険を「支払った保険料の一部が戻ってくるか」で分けると、貯蓄型と掛け捨て型に分けられます。

  • 貯蓄型:使わなかった保険料が戻ってくる、解約返戻金がある、数年ごとに「生存給付金」や「健康お祝い金」が支払われるなど、なんらかの形で保険料の一部が戻ってくるもの
  • 掛け捨て型:病気で入院したなど、所定の保険事故が起こった場合に保険金が支給されるが、自分で支払った保険料は戻ってこないもの

貯蓄型と掛け捨て型のメリット・デメリットは以下の通りです。

分類 メリット デメリット
貯蓄型 ・健康である期間が長ければ、保険料の一部を回収できる ・掛け捨て型に比べると、保険料は高い
掛け捨て型 ・貯蓄型に比べて保険料が安い
・保険会社での扱い数も多く、選択肢が広い
・健康であったなら、支払った保険料の分だけ損してしまう

 

現役FPがおすすめする女性向け医療保険ランキング

ここから先は、現役FPがおすすめする女性向け医療保険をランキング形式で発表しましょう。なお、保険料は30歳女性の場合をもとに算定しています。

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実際に加入を検討する際は、保険会社の公式ホームページで、ご自身の年齢にあった保険料を確認してくださいね。

1位.医療保険 新キュア・レディ/オリックス生命

女性向け医療保険 新CURE Lady[キュア・レディ]|オリックス生命保険株式会社

保障期間 終身
払込時期 終身、60歳払済、65歳払済
1入院の限度日数 1,000日
保障の対象となる疾病の例 約款所定の女性特有の病気
すべてのがん
付加できる主な特約 重度三疾病一時金特約
がん一時金特約
がん通院特約
通院治療支援特約(退院時一時金給付型)
入院一時金特約

医療保険 新キュア・レディ/オリックス生命をおすすめする理由

医療保険 新キュア・レディはオリックス生命の女性向け医療保険です。この商品のメリットとして

  1. がんに対する保障を手厚くすることができる
  2. 先進医療に関する保障が主契約に含まれている

の2点が挙げられます。まず「がんに対する保障を手厚くすることができる」ですが、がんに関連する特約として「がん一時金特約」「がん通院特約」の2つが設けられています。そのため、他の特約とも組み合わせて利用すれば、がんに対してかなり手厚く備えることが可能です。また、他の医療保険では特約扱いになっていることも多い先進医療に関する保障が、この保険の場合は主契約として既に組み込まれています。もちろん、技術料に加えて、一時金の支給も受けられるので、備えとしてはばっちりでしょう。

一方、デメリットとしては女性向け医療保険と銘打ってはいるものの、特徴となる保障が入院給付金の上乗せだけということです。他の女性向け医療保険のように、乳がんで手術をした場合の乳房再建手術に係る給付金など「女性だから欲しい」保険金は設定されていません。その分、保険料が安いのですが、少々物足りなさを感じる人もいるでしょう。当座の生活をしのげるだけの貯金はあるものの、がんにかかった場合の備えをしておきたい、という女性の方向けの保険と言えるかもしれません。

2位.スマイルレディ/朝日生命

保険ショップ等取扱商品|保険をご検討中のお客さま|朝日生命保険相互会社

保障期間 終身
払込時期 60、65、70、75、80歳払込満了(最低払込期間5年)
終身
10年払込満了(保険契約者が法人の場合のみ)
1入院の限度日数 1入院の限度日数
60日(特定精神疾患、がん、生活習慣病については別途規定あり)
保障の対象となる疾病の例 女性特有の病気
妊娠・出産にかかわる症状
がん(上皮内がん含む)
女性に多い病気
特定精神疾患
付加できる主な特約 無配当先進医療特約
無配当通院一時金特約
無配当7大疾初回一時金特約
保険料払込免除特則

スマイルレディをおすすめする理由

スマイルレディは朝日生命の医療保険「スマイルメディカルネクストα」のうち、女性特有の疾病に対する保障を手厚くした商品です。この商品のメリットとして

  1. 精神疾患で入院した場合、120日まで入院給付金が受け取れる
  2. がんで入院した場合、入院給付金の給付日数は無制限になる

の2つが挙げられます。この商品には主契約として入院給付金が設定されていますが、Ⅰ型を選ぶと、精神疾患で入院した場合にも保障が受けられるのです。また、Ⅰ型・Ⅱ型のいずれであっても、がんで入院した場合、入院給付金の支給日数は無制限になります。

入院給付金の型 入院原因 1回の入院 通算
入院Ⅰ型 7つの生活習慣病 無制限 無制限
特定精神疾患 120日 1,000日
上記以外 60日
入院Ⅱ型 がん 無制限 無制限
上記以外 60日 1,000日

 

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7つの生活習慣病ってなんですか?
  1. がん
  2. 心・血管疾患
  3. 脳血管疾患
  4. 腎疾患
  5. 肝疾患
  6. 糖尿病
  7. 高血圧性疾患

を指します。

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特定精神疾患ってなんですか?

特定精神疾患とは、約款に定める「精神および行動の障害」ならびに「神経系の疾患」のことです。

具体例としては

  • 統合失調症
  • 躁病
  • 躁うつ病
  • うつ病
  • 不安障害
  • 強迫性障害
  • 摂食障害
  • 産じょく(褥)に関連した精神および行動の障害

などがあります。

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つまり、いわゆる「産後うつ」も含まれるということです。

一方、デメリットとしては「通院への保障が薄い」ことが挙げられます。特則をつければ通院一時金は受け取れますが、日額で給付される通院給付金(もしくはそれに相当するもの)は設定されていません。病気の種類によっては、入院ではなく通院主体で治療することも考えると、通院に関する保障が薄い分、何か別の方法でカバーする必要があるでしょう。

3位.メディカルKit NEO女性プラン/東京海上日動あんしん生命

商品概要 | 医療保険 メディカルKit NEO 女性プラン | 東京海上日動あんしん生命の資料請求サイト

保障期間 終身
払込時期 終身
1入院の限度日数 60日まで
保障の対象となる疾病の例 女性特有の疾患
※女性疾病保障特約を付加した場合、入院給付金が上乗せされる
付加できる主な特約 女性疾病保障特約
先進医療特約
通院特約

 

メディカルKit NEO女性プランをおすすめする理由

メディカルKit NEO女性プランは、東京海上日動あんしん生命が販売する女性向け医療保険です。東京海上日動グループ傘下の保険会社であることから、会社の信用力も手伝い根強い人気を誇ります。

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やっぱり有名な会社の方がいい、という人ならおすすめです。

メディカルKit NEO女性プランのメリットとして挙げられるのは「通院保障を手厚くできる」ことです。通院特約を付加すれば、以下の条件で病気・ケガで入院した後の通院についても、通院給付金(日額)が受け取れます。

  • 1回の入院で30日まで(通算1,095日限度)
  • 入院前は60日以内 退院後は180日以内の通院について適用。ただし、入院の原因となった疾病が、がん、心疾患
  • (高血圧性心疾患除く)、脳血管疾患の場合は730日以内

ただし、以下の2点のデメリットがあることにも注意してください。

  1. 乳房再建給付金は、乳房再建手術を受ける原因になった疾患が上皮内がんの場合、給付されない
  2. 先進医療特約に一時金は含まれていない

まず、この保険には女性疾病保障特約を付帯することができ、その中には乳がんなど乳房に関連した疾病が原因で乳房を手術したのちに、乳房再建手術が受けた場合に受け取れる「乳房再建給付金」が含まれています。しかし、この給付金を受け取るための条件には

乳房再建給付金の対象となる乳がん(乳房の悪性新生物)に、上皮内新生物は含まれません。

出典:商品概要 | 医療保険 メディカルKit NEO 女性プラン | 東京海上日動あんしん生命の資料請求サイト

というように「上皮内新生物=上皮内がんに分類される乳がんの後に乳房再建手術を受けたとしても、保険金は給付されない」はっきりと書かれているのです。

また、先進医療特約を付けることはできますが、保険金が給付されるのは、技術料の部分だけです。一時金の支給は受けられないので、先進医療を受けられる医療機関が遠かった場合、どうやって現地までの交通費を確保するかを考える必要がでてきます。

4位.終身医療保険フレキシィS/メットライフ生命

終身医療保険 フレキシィ Sのメットライフ生命

保障期間 終身
払込時期 終身
1入院の限度日数 60日
保障の対象となる疾病の例 女性特有の疾患
※女性専用入院上乗せ保障
付加できる主な特約 先進医療
健康祝金
短期入院定額保障
七疾病入院延長
退院後の通院保障
女性専用入院上乗せ保障
三大疾病一時金
介護一時金
認知症一時金
死亡保障

終身医療保険フレキシィSをおすすめする理由

終身医療保険フレキシィSは、メットライフ生命の女性向け医療保険です。特約の1つに「女性専用入院上乗せ保障」が設けられており、約款で定める所定の病気が原因で入院すると、基本保障の疾病入院給付金に上乗せして、日額5,000円の女性疾病入院給付金が受け取れます。

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病気の具体例は以下の通りです。
悪性新生物 全般
上皮内新生物 全般
良性新生物 乳房の良性新生物、子宮平滑筋腫、甲状腺の良性新生物 など
循環器系の疾患 低血圧(症) など
筋骨格系および結合組織の疾患 血清反応陽性関節リウマチ、その他の関節リウマチ など
腎尿路生殖器系の疾患 腎不全、腎結石および尿管結石 など
妊娠、分娩および産褥(さんじょく) 流産に終わった妊娠、多胎分娩、帝王切開による単胎分娩 など

この商品のメリットとして

「商品の設計次第で、介護保険や生命保険としても利用できる」

ことが挙げられます。

この商品の基本的な構造は、まず、基本保障を選び、その上で必要な特約をどんどん追加していく形で、必要な保障が受けられるようにするものです。介護保障一時金や認知症診断一時金、死亡保障も付加できるので「他の保険には全く入っていないが、いざという時の備えをしたい」という場合には、必要な保障を洗い出した上で、様々なプランを提案してもらうといいでしょう。

一方、デメリットとしては

「健康祝金の特約は契約時にしか付帯できず、しかも単独での中途解約ができない」

ことが挙げられます。この保険には「継続10日以上の入院がない場合、5年ごとに最長90歳まで何度でも入院日額給付金の10倍のお祝い金が受け取れる」という特約がつけられるのですが、これは契約時にしか付帯できず、しかも単独での中途解約ができません。

健康であれば特約を支払ってでもお祝い金を受け取れるようにしておくことに、なんらかの意味はあるかもしれません。しかし、年齢とともに健康状態に不安をきたすようになるのが一般的である以上、ある程度の年齢になったら、お祝い金を受け取るのが難しくなる可能性が高いです。そうなると、特約に対して支払う保険料が無駄になってしまうこともある点には、くれぐれも注意しましょう。

5位.はなさく医療(女性医療特約付加)/はなさく生命

はなさく医療|はなさく生命保険株式会社

保障期間 終身
払込時期 終身、65歳払
1入院の限度日数 60日または120日
保障の対象となる疾病の例 女性特有の病気
妊娠・出産にかかわる症状
がん(上皮内がん含む)
女性に多い病気
付加できる主な特約 入院一時給付特約
女性医療特約
退院後通院特約
先進医療特約
特定疾病一時給付特約
抗がん剤・ホルモン剤治療特約
特定損傷特約
3大疾病保険料払込免除特約

はなさく医療(女性医療特約付加)をおすすめする理由

はなさく生命は、国内の大手保険会社・日本生命のグループ会社です。そのはなさく生命が提供している医療保険が「はなさく医療」です。女性向け医療保険として販売しているわけではありませんが、女性医療特約付加をつけることで、女性向け医療保険として利用できるので紹介します。

 

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ちなみに、女性医療特約付加を付けることで、以下の病気で治療を受けた場合の保障を手厚くできます。
女性特有の病気 卵巣機能障害
卵巣のう腫
卵巣出血
卵管留膿症
子宮内膜症
子宮筋腫
子宮脱
乳腺症
乳腺炎
妊娠分娩の合併症
女性不妊症
月経不順
乳房の良性新生物
子宮の良性新生物
卵巣の良性新生物 等
妊娠・出産にかかわる症状 (切迫)流産
(切迫)早産
子宮外妊娠
重症妊娠悪阻
妊娠高血圧症候群
妊娠糖尿病
帝王切開
多胎分娩 等
がん(上皮内がん含む)[女性特有のがんに限らず保障] 乳がん
子宮体がん
子宮頸がん
卵巣がん
卵管がん
膣がん
舌がん
咽頭がん
食道がん
胃がん
大腸がん
膵臓がん
肝臓がん
腎臓がん
肺がん
甲状腺がん
白血病
悪性リンパ腫
骨肉腫
直腸カルチノイド 等
女性に多い病気等 栄養性貧血
(鉄欠乏性等)
低血圧症
バセドウ病
橋本病
甲状腺腫
胆石症
胆のう炎
尿路結石
腎結石
膀胱炎
糸球体腎炎
腎盂腎炎
腹圧性尿失禁
大動脈炎症候群
若年性関節炎
関節リウマチ
メニエール病
ネフローゼ症候群
クッシング症候群
アレルギー性紫斑病
膠原病
(シェーグレン症候群等)
骨粗しょう症 等

なお、この商品の基本的な構成についても説明しておきましょう。基本的な契約(主契約)として終身医療保険があり、その上に特約をつけることで、必要な保障をカバーしていくという構成です。必要に応じてカスタマイズできる商品であるのも、メリットの1つでしょう。

また、それ以外にも、この商品のメリットとして

  1. 日帰り入院でも最高20万円の一時金が受け取れる
  2. 特約を付けることで、8大疾病による入院やがんによる入院の場合、支払日数無制限で保障が受けられる

が挙げられます。

まず「日帰り入院でも最高20万円の一時金が受け取れる」についてですが、病気やケガで1日以上の入院をした場合、入院一時給付金を受け取れる特約(入院一時給付特約)を付帯できます。なお、支払い回数は無制限(180日に1回)です。

また「特約を付けることで、8大疾病による入院やがんによる入院の場合、支払日数無制限で保障が受けられる」についてですが、これは「特定疾病一時給付特約」を付帯した場合に受けられます。

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8大疾病ってなんですか?

8大疾病とは、以下の病気が該当します。

  1. がん
  2. 心疾患
  3. 脳血管疾患
  4. 肝硬変
  5. 慢性膵炎
  6. 慢性腎不全
  7. 糖尿病
  8. 高血圧性疾患に関連する動脈疾患

これらの疾患および臓器衣装で所定の治療を受けた場合、1年に1回を限度に一時金が受け取れます。なお、疾患によって、一時金の支払限度の扱いが違うので注意しましょう。

がん、心疾患、脳血管疾患 支払回数無制限
肝硬変、慢性膵炎、慢性腎不全、糖尿病、高血圧性疾患に関連する動脈疾患、臓器移植 それぞれ通算5回

 

一方、デメリットとしては「先進医療特約でカバーできるのが技術料のみである」ことでしょう。先進医療は公的医療保険の対象外となるため、技術料=治療にかかる費用は全額自己負担です。先進医療特約を付帯しておけば、その技術料と同じ金額が保険金として給付されるので、自分の持ち出しはありません。

しかし、先進医療を受けるためには、技術料以外にもいろいろとお金がかかります。特に、治療法によっては受けられる医療機関が限られているケースも多く、異動するだけでもお金がかかるのも珍しくありません。このような背景があるため、先進医療特約の中に一時金の支給を設けているものは多いですが、はなさく医療の先進医療特約には入っていないのです。

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状況次第では、思っていたより多くお金がかかってしまうかもしれませんよ!

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