AirPAY(エアペイ)のメリット・デメリットに導入方法を解説

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2020年に開催予定のる東京オリンピックに向けて、キャッシュレスの浸透がはじまっている状況です。

大手コンビニ、スーパーだけでなく、小規模店舗に飲食店、個人事業主などもキャッシュレスの導入を検討しているのではないでしょうか。

そこで、リクルートが提供する決済サービス「Airペイ(エアペイ)」は、iPadまたはiPhoneとカードリーダー1台あればさまざまな決済方法に対応します。

当記事では、Airペイを導入するメリット・デメリットをはじめ、注意点や申し込み方法などを解説します。

興味や関心はあるけれど具体的な内容は知らないという方は、ぜひ参考にしてみてください。

Airペイ(エアペイ)でおさえておきたいポイント

エアペイのメリット・デメリットを知る前に、おさえておきたい4つのポイントを解説していきましょう。

■おさえておきたいポイント
・リクルートライフスタイルが運営するお店の決済サービス
・iPhoneやiPadがあれば簡単に導入可能
・決済手数料は業界最安値
・エアペイは「Airレジ」と連携可能

対応する決済サービスが豊富

エアペイはリクルートライフスタイルの運営するお店の決済サービスで、リクルートといえばHOT PEPPER Beautyをはじめ、求人雑誌などでも知られた有名企業です。

iPhoneやiPadがあれば簡単に導入することが可能で、かつエアペイは「Airレジ」と連携することもできます。

なお、Airレジとは、同じリクルートが運営するレジ作業を簡単な操作でおこなえるサービスのことです。国内の多くのお店で導入されているサービスですから、連携することでさらに便利度が上がるでしょう。

さらに、VISAやMasterCared、JCBなど6ブランドのクレジットカードにかぎらず、PayPayやLINE Pay、d払いなどといったQRコード決済、SuicaやPasmoなどの交通系電子マネー、Apple Payやクイックペイ、iDなどにも対応。とにかく、対応可能なサービスが豊富な特徴があります。

Airペイ(エアペイ)のメリット

次に、エアペイのメリットをチェックしておきましょう。

■エアペイのメリット
・手数料や月額費用が安い
・入金のサイクルが多い
・端末を持ち出して店舗外でも決済可能
・決済手段が多くて便利
・個人経営のお店の決済にも導入しやすい
・サポートサービスの対応時間が長くて安心できる
・Tポイント・Ponta・WAONの導入も可能
・スムーズなレジ作業が実現

メリットは上記のようになりますが、こちらではそれぞれについて詳しく説明します。

メリット1:手数料や月額費用が安い

最初に、種類と手数料についてまとめてみました。

Visa・Mastercard・American Express:3.24%
JCB・Dinners Club・Discover:3.74%
交通系電子マネー:3.24%
その他電子マネー:3.74%
QR決済(国内):3.24%
QR決済(海外):3.24%
*QR決済(海外)以外は消費者還元事業者登録で実質2.16%

キャッシュレスの決済サービスの利用を開始するにあたり費用は重要です。どんなに便利で売上アップにつながる状況になっても、費用が多くかかってしまえば導入に前向きになれないのが実際のところでしょう。

しかし、エアペイは手数料や月額などの費用がかなり安いサービスなことが特徴でもあり人気のポイントです。

初期費用として1台19,800円のカードリーダー貸与料金、iPhone代などかかってしまいますが月額固定費や振り込み手数料は0円となり、これは業界最安値となっています。

しかも、キャンペーンで条件を達成すれば初期費用のカードリーダー代が0円になるなど、要するにiPhoneをすでに持ってさえいれば初期費用0円で開始できるのです。

メリット2:入金のサイクルが多い

通常のカード決済は入金が翌月末になる場合があります。普段、決済サービスを利用していないお店が翌月末入金というのは少し遅い気がしてならないかと思います。

しかし、エアペイの場合は1ヶ月に最大6回の入金がおこなわれています。特に振込先銀行に指定もありませんから、わざわざ口座を解説する必要がありません。

ただし、6回の入金が可能なのは、みずほ銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行のみですから注意してください。そのほかの金融機関を利用したい場合は入金が月3回となります。

また、入金日はメールで連絡があるので店舗運営にも便利でしょう。

メリット3:端末を持ち出して店舗外でも決済可能

何かを販売する業種ですと、催事やイベント出店をはじめ、いつもの店舗以外の場所で販売をおこなうこともあるでしょう。そんなとき、これまでは現金決済一択だったかと思います。

しかし、エアペイでしたら小さなコードレス端末のため、その端末を持ちだせば店舗外で決済が可能です。

顧客にも催事会場にも迷惑をかけることなく、自分たちも普段使う端末を利用できるので手間もかかりませんし気持ちの面でも楽でしょう。

メリット4:決済手段が多くて便利

せっかく決済サービスを導入しても、顧客が使いたい支払い手段を使えないことには意味がありません。

エアペイはiPadまたはiPhoneとカードーダー1台あれば、クレジットカード、交通系電子マネー、電子マネー、QR決済などのさまざまな支払い方法から選んでもらえます。

種類は多くあるので以下でまとめてみました。

■クレジットカード
Visa・Mastercard・American Express・JCB・Dinners Club・Discover
■交通系電子マネー
Suica・PASMO・Kitaca・Toica・Manic・ICOCA・SUGOCA・nimoca・はやかけん
■電子マネー
Apple Pay・iD・QUICPay
■QRコード
PayPay・LINE Pay・d払い・アリペイ・ウィチャットペイ

これだけの支払い方法があれば、キャッシュレスを求める顧客のニーズに応じることが可能です。訪日外国人の支払い手段にも簡単に対応できるので、今後オリンピックなどの機会にも活躍が期待されます。

メリット5:個人経営のお店の決済にも導入しやすい

最近のキャッシュレス化のブームによって、コンビニをはじめとする多くのチェーン店ですでに決済サービスの導入をおこなっています。

そこで、初期費用も維持費も安いエアペイは個人経営の店舗こそ導入をおすすめします。なぜなら、個人経営の他店では、未導入の決済サービスを利用することは大きな差別化につながるからです。

決済サービスの利用にデメリットを感じていた方も、費用の安いエアペイならば導入の可能性を感じるのではないでしょうか。

メリット6:ポートサービスの対応時間が長くて安心できる

モバイル決済で不安なことが、「機械が前触れもなく反応しなくなった」「二重に引き落としたかもしれない」などの急を要するトラブルでしょう。慣れない機械を使ったことでさまざまなミスをし、逆に顧客の信頼を損ねることになれば困るだけです。

そんなときに便利なのが、トラブルが起きたときに即時対応をしてくれるサポートサービスの存在で、エアペイは9:30~23:00と多くのお店の営業時間に対応可能な体制が整っています。

夜の時間帯でも問い合わせをすればすぐに対応してもらえるのは心強いのではないでしょうか。

メリット7:Tポイント・Ponta・WAONの導入も可能

集客を期待できるエアペイの大きなサービスの1つに、大手ポイント制度を導入できることが挙げられます。

Airペイポイントというサービスを利用することによって、WAONポイント、Tポイント、Pontaの3種類が導入可能です。この3つを外さないでおけば、ポイントを貯めたいと考える多くの顧客ニーズに答えることができるでしょう。

さらに、来店ポイントを付与したり期間限定でポイントアップしたりすることもできるので、さらなる集客アップも期待できます。

新規顧客開拓、常連客の開拓をおこなうにも役立つサービスと言えます。

メリット8:スムーズなレジ作業が実現

店舗をやって営業していれば、どんな形でも金銭のやりとりは発生します。現金のやりとりや閉店作業のレジ操作は、間違えることができないので気づかいもあることでしょう。

そこでエアペイを導入すれば「現金のやり取りの必要がない」「おつりを渡す動作などを短縮可能」「レジの締め作業などのお金の管理がしやすくなる」などといった、金銭のやりとりがスムーズになるメリットが多数あります。

現金のやりとりが減れば、防犯上の面でも安心です。また、Airレジと併用すればレジ作業がさらに便利におこなえます。

Airペイ(エアペイ)のデメリット

上記で数多くのメリットを解説したエアペイには、当然ながらデメリットもあります。

■エアペイのデメリット
・対応端末がまだiOSのみでAndroidは非対応
・審査期間が長い
・毎日の入金はできない

デメリットについて以下でまとめてみました。

デメリット1:対応端末がまだiOSのみでAndroidが使えない

エアペイのもっとも大きなデメリットとなるのが、Android端末で利用できないことです。

対応可能な端末現状iOSのみなので、iPhoneやiPadを持っていない場合、端末を用意するしかありません。顧客側に問題はありませんが、店舗が使い慣れていなかったり、新規購入したりしないとならないのは不便でもありデメリットです。

どうしてもAndroid端末で使いたのであれば、Squareや楽天ペイの導入を検討してください。

デメリット2:審査期間が長い

エアペイは使用開始までの審査期間が楽天PAYなどと比べると長いので、導入までの時間が長いという声も多くあります。しかし、逆に考えれば審査期間が長い分だけ、安心して利用できると受け止めることもできるでしょう。

利便性なのか安心なのか、どちらを選ぶのかは店舗しだいになります。

デメリット3:毎日の入金はできない

楽天ペイやSquareなどは、毎日「翌日の入金」申請が可能です。手続きの手間は毎回かかるものの、即入金をしてほしい方にとっては有難いサービスと言えます。

しかし、エアペイは月に最大6回の入金となっています。ユーザーの利便性などを考慮して、今後は翌日の入金ができるかもしれませんが、現時点ではまだわかりません。

Airペイ(エアペイ)導入の注意点

デメリットは上記で伝えたとおりですが、それ以外にエアペイを導入するにあたって注意するべきポイントがいくつかあります。

■エアペイの注意点
・電子マネーでの利用取消ができない
・クレジットカードの国際ブランドは審査で決定
・交通系電子マネーの利用はWi-Fiが必要
・ゆうちょ銀行の口座指定ができない
・特定継続的役務提供の決済不可(月謝など)
・エアペイの申し込みを取り消した場合の返金不可

上記ののような注意点があり、特に注意したいのが「クレジットカードの国際ブランドは審査で決まる」ということです。

エアペイは決済可能な国際ブランドが多いことがメリットですが、すべてを利用できるわけではありません。利用できるブランドは審査によって決まるのです。

ただし、落ちてもしばらく利用実績を積むことで、ブランドを追加したり審査申し込みをしたりすることはできます。

また、エアペイに申し込みをした後にキャンセルは可能ですが、カードリーダーを受け取ってしまった場合は返金ができません。

現在、「0円キャンペーン」中なのであまり関係ないかもしれませんが、キャンペーンが終了したり、利用しない状態だったりした場合は注意してください。

Airペイ(エアペイ)はこんな店舗におすすめ

これまでエアペイがおすすめいう解説をしましたが、それがどんな店舗にも該当するわけではありません。

導入しても特に意味がなかったとなることはできれば避けたいところでしょう。

そこで、導入をおすすめしたいのはどんな店舗なのかを具体的に紹介します。

■導入がおすすめな店舗
・どのサービスを導入すればいいかわからない場合
・決済手段が多い決済サービスを使いたいと考えている
・外国人観光客が多いお店やこれから外国人観光客を獲得したいお店
・手数料を安くおさえたいお店
・防犯のため現金を必要以上に置いておきたくないお店

上記のような店舗はエアペイの導入がおすすめですので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

Airペイ(エアペイ)導入のための申し込み方法

それでは、エアペイを導入するにはどのように申し込めば良いのでしょうか。

たくさん書類を用意し、さまざまな必要事項を書いてとなると少し手間がかかるイメージかと思います。また、普段忙しく店舗営業していると、時間もなかなか確保できずに先延ばしになることもあるでしょう。

しかし、エアペイは申し込みに必要な用紙も少ないですし、申しみ自体もとてもシンプルです。

以下で申し込み方法を見ておきましょう。

導入に必要なもの

エアペイの導入をするにあたって必要なものは少ないです。

まず、エアペイアプリを入れるiPhoneもしくはiPad、カードリーダーのみが必要になります。そのほかに必要だとしたら、利用控えを印刷したい場合のレシートプリンターやレシートプレインター内蔵型キャッシュドロアです。

たったこれだけで使えるようになりますし、特に初期費用もかからないので有難いですよね。

どこから申し込みできるのか?

申し込みはリクルートの運営するAirペイの公式ページからおこなってください。

申し込みページを開いて、最初にAirIDの作成をします。その後、店舗情報や口座情報などといった必要事項を入力して、必要書類をアップロードすれば申し込みは完了です。

あとは審査が完了するのを待つだけですが、審査完了までに約3日程度の時間がかかります。また、長ければ1ヶ月程度かかる場合もあります。

結果は申し込み時に登録したメールアドレスに送られてきますから、焦らずに待つようにしてください。

申し込みに必要な書類

エアペイの申し込みにあたって必要な書類は最少で1点となっています。

これは職種ごとに異なり、必ず用意するのは本人確認書類です。

■本人確認書類一覧
・運転免許証
・運転許可証(2012年4月1日以降の発行のもの)
・健康保険証
・パスポート
・住民票
・住民基本台帳カード
・在留カード
・特別永住者証明書

次に職種によって異なるものの、店舗を営業する許可証や免許証になります。

・許可証・免許証(一例)
・ペットショップ:動物取扱業登録証
・病院・診療所:医師免許
・旅行代理店:旅行業法に基づく登録証
・個人タクシー:一般乗用旅客自動車運送事業許可証
・古物を扱う店舗:古物商許可証
・建築士事務所:建築士免許
・運転代行業:運転代行業者認定証番号

必要書類は以上です。

まだ開業前の場合は店舗の実在やサービス内容を確認できるための書類も用意しないとなりません。

一例ですが、店舗の写真や店舗名、そのほかにも住所や電話番号の確認できる資料です。

AirPAY(エアペイ)の審査の厳しさと審査落ちの理由

エアペイの審査は少し厳しめとされています。詳しい審査基準は正式に公表されていませんが、エアレジの使用歴や事業年数などをチェックされている可能性が高いでしょう。

さらに審査に落ちる理由として以下もチェックしておいてください。

・固定電話がない
・バーチャルオフィスで実店舗がない

上記をクリアすれば個人経営の店舗でも実店舗と固定電話さえあれば審査通過は十分に可能ということです。

また、審査の結果しだいで一部のブランドのみ審査通過する場合があります。

その中でもVISAやMasterCardは審査が通りやすいとされていますが、さらに決済ブランドを追加したい場合は6か月ほどの使用実績が必要です。

利用できるブランドを増やしたい場合、エアペイで一定期間の利用実績を積んでから再度審査に申し込んでください。

まとめ

エアペイは、初期費用が安くて使い勝手の良い決済サービスです。これから開催予定の東京オリンピックにともない、外国人観光客の増加が考えられるので、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。

まだスタートしたばかりのサービスなので、メリットだけでなくデメリットもあります。しかし、今後の改善が大いに期待できるでしょう。

関心や興味のある方は、ぜひ一度問い合わせてみてください。

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