2019年残り1ヵ月の投資戦略を練る!九星気学からみる2019年12月相場の見通し

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相場の動きがこれからどうなるかは、正直なところ誰にも分からないはず。なぜなら相場は生き物だからです。ですが、九星気学を使えば、「相場の波」がある程度わかります。気学の力を借りて相場の波を読み取り、大けがをしない投資にお役立てください。今回は2019年12月版です。

2019年残り1ヵ月の投資戦略を練る!九星気学からみる2019年12月相場の見通し

九星気学とは

九星気学とは、簡単に言えば9つの星で運勢を見ていく占いです。占いと聞くと非科学的なイメージを持たれる方がいるかもしれませんが、九星気学は西洋占星術や四柱推命などと並ぶ「統計学」の世界であり、過去のデータに基づく占いとなっています。「この星回りのとき、こういうことが起こりやすい」「この星配置のとき、こういうことに気を付けると難を逃れることにつながる」といったことが過去の出来事から分かるので、いわば先人の知恵のような役割を果たします。

9つの星は、順番に巡ります。人生山あり谷ありと言いますが、9つの星の中には山に向かって上るような運勢の星もありますし、谷に向かって下るような運勢の星もあります。順番に巡ることで人生の山谷、運勢の波を表現するわけです。裏を返せば、いまの自分がどの星回りかがわかれば運勢の波にうまく乗ることが出来ます。もし今が山に向かって上る星のタイミングであれば物事は上手く進みやすいと考えられるので、何かに積極的に挑戦してみると良いでしょう。逆に今が谷に向かう星のタイミングであれば、大きなチャレンジは控え日常を丁寧に過ごそうと思えるでしょう。星回りを把握することは、イコール人生の攻めタイミング、守りタイミングを把握することにつながります。

運勢の波には大きいものもあれば小さいものもあります。九星気学ではこれを、1年ごとの星回り、1ヵ月ごとの星回り、1日ごとの星回り、そして時間単位の星回りという形であてはめていきます。9年で大きな波の1サイクル、9ヵ月で中くらいの波の1サイクル、という形で回るイメージです。年単位の波が一番うねりが大きくなるので、星を見るときには1年ごとの星回りを一番重点的にみます。年単位、月単位、日単位、時間単位とサイクルが小さくなるにつれて影響は小さくなると考えてください。その年の星を「本命星」、その月の星を「月命星」と呼び、相場の見通しを考えるうえではこの「本命星」と「月命星」の2つをみていきます。

2019年の本命星「八白土星」とは

2019年の本命星、つまり2019年の1年間の運勢を象徴する星は「八白土星」です。「土」という文字が入っているとおり、地面だったり何かを耕したりするような意味を持ちます。「土」という文字を持つ星は八白土星、五黄土星、二黒土星と九星気学に3種類ありますが、五黄土星、二黒土星が「陰」サイドに分類されるのに対して八白土星は「陽」サイドに分類されます。季節でいうと冬から春に移り変わる頃、時間帯であれば夜明けを迎えて薄明るくなってきた頃を表します。「これから何かが新しく始まっていく」ようなイメージです。

具体的には、「地固め」「地ならし」をするようなタイミングです。これまでに起きたことを糧として、肥料として次につなげる。新しい芽を育てるための大地を作っていく。そんなイメージを描いていただければ良いでしょう。糧として吸収していく中でちょっとした反発があったり、あるいは新しいものを生み出す準備をしている中で外部から横槍を受けて防御の動きがあったりと荒れることもありますが、基本的には堅実な動きを見せます。

真面目で好奇心旺盛で、粘り強さも持ち合わせます。ちょっととっつきにくい印象を持たれることもありますが、反応は意外に素直です。ただし頑固な一面もあるので、融通が利かないような場面もあるでしょう。

相場にあてはめてみましょう。

地ならし、地固めのタイミングということで、最高値や最安値を追いかけるような展開よりはレンジ内での動きが多くみられます。レンジ内で上値や下値を固めていくさまは、まさに地ならしという感じでもありますし、また好奇心の表れとも言えます。基本的にはコツコツと堅実な調整の動きが多くなりますが、想定外のトピックスが持ち込まれるようなことがあれば、それに反応する形で短期的な乱高下はあり得ます。といってもこの動きはあくまで外部要因を吸収していく上での反動や防御の動きであって、大きなレンジをブレイクしていくような強い動きはあまり期待できません。

方向性の見えづらい相場が続くことになりますが、ここで調整し蓄えたエネルギーが翌年以降に大きなトレンドとなって表れる可能性が高くなります。無理にすべての動きに付き合うのではなく、何かトピックスに反応したような分かりやすい相場だけ参戦して、あとは現金比率を高め「負けの少ない投資」を心がけると良いでしょう。

2019年11月までの相場振り返り

2019年も残り1ヵ月となりました。ここまで11ヵ月の動きが本命星「八白土星」の性格と合致しているかどうか、振り返ってみましょう。

テクニカルな視点で見てみましょう。日経平均は昨年2018年に史上最高値24,448円をつけ、その後大幅に下落して2018年末に18,948円をつけました。そこからの上昇という形で始まった2019年ですが、現時点でこの高値、安値のどちらも更新されていないまま来ています。短期的な視点ではそれなりに上下しているものの、大きく見ればレンジ内の動きであるとみることができます。また日々の上下も上ひげや下ひげを付けることばかりで、大きな動きはすぐに戻される傾向もあります。値動きの幅が小さく、トレーダー泣かせの1年だったと言えるでしょう。

ファンダメンタルな視点で見ていきましょう。政治経済としては米中貿易にイギリスのEU離脱問題、米朝関係、香港のデモ問題など相場に影響を与えるような様々な出来事があり、今もまだ解決していないものが多くあります。こういった様々な要因を受けて、相場は最初はいちいち乱高下していましたが、夏ころからはあまり大きな反応を見せることは少なくなってきました(そもそも事態が進展せず単なる口先介入だけ、という場合も増えていますが)。この様子を見ても、まさに「地固め」という感じでちょっとしたニュースに流されない強固な地盤を作っているイメージをうかがわせます。

地固めをしている中で、より安全なところへ資金が集まっていったようにも感じます。2018年後半から、世界の中でアメリカ一強の状態となり、米株に資金が集中しています。日経平均は完全にレンジ内の動きでしたが、アメリカではダウもナスダックも史上最高値を記録しています。また株価の動きからは少しずれますが、為替の動きを見てもこの「地固め」の様子は顕著だったと言えます。様々な経済ニュースが飛び交う中で、資金は先進国通貨に集まっています。そのおかげで新興国通貨の価格は乱高下し、一方でドル円のような先進国通貨同士の為替レートは本当に値幅の小さい1年となりました。

日本では消費税増税があり、またアメリカをはじめ各国で利下げが行われた1年でもありました。2020年以降の経済安定に向けて、各国とも準備を行った1年だったと言えるでしょう。増税や利下げをした影響が相場に実際に表れるまではだいたい半年~1年ほどかかると言われています。八白土星の地固めの中で行われたこれらの施策が正しかったかどうか、経済に与える影響がどのようなものだったのかが分かるのは2020年以降となるでしょう。

なお、月ごとの振り返りは前記事に詳しく書きましたので、ぜひ読んでみてください。こちらでは月ごとに「月命星」に沿って解説しています。同じ「八白土星」の1年でも月ごとに月命星が異なるため、相場の波があるのが分かります。

年末に向けた株価の行方は!?九星気学からみる2019年11月相場の見通し

2019年12月の月命星「一白水星」とは

12月の月命星は「一白水星」という星です。1番ということで始まりの意味を持ちます。といっても気学では1年の始まりは冬至、つまり冬の時期となることから、一白水星は季節で言えば冬を指します。また夜明け前の暗い時間帯をイメージしていただいても良いでしょう。

夜の暗い時間帯。派手か地味かで言えば地味です。ホットかクールかで言えばクール。質素でこじんまりとした雰囲気です。忍耐力があり、日の当たらない環境でも腐ることなくコツコツと積み上げていけます。冷静で人当りは良いけれど、実は用心深く人見知り。そして頑固な内面も持ち合わせており、仕事でいえば職人タイプの人が多いです。

また一白水星は、9つの星の中では唯一「水」の要素をもっています。水が氷になることもあれば水蒸気になることもあるように、周囲の環境に合わせて姿かたちを変えることができる柔軟な人が多いです。たくさんの水を流せば大きな勢いが出来るように、トリガーを引くと強いパワーを発揮します。植物が育つときに水が欠かせないように、周りを育てるような役目を担うこともあります。

相場にあてはめて見てみましょう。

地味で忍耐力がある一白水星なので、どちらかというと乱高下よりは調整、エネルギーを溜めるような動きが多くなります。普段は冷静でクールな性格なので相場を上下させるようなトピックスが突然放り込まれたとしても、素直に大きな動きを見せるのではなく全然反応しないような場合があるでしょう。用心深い性格も手伝って、反応すべきタイミングからだいぶ遅れて相場が動きたり、あるいは不可解な上下をみせるようななこともあるでしょう。

冬で暗い時間帯を象徴する一白水星ですから、相場も冷え込みやすいです。コツコツと堅実な動きを見せるようなシーンもあるでしょうけれど、その分大きな盛り上がりは稀であり高値更新や安値更新は期待しづらいです。ただし溜まった水が勢いよく流れるように、一度勢いがつくと溜め込んだエネルギーが炸裂して一方向へ大きく動いていく可能性が高いです。

また冬は気学でいう年の変わり目ですから、一白水星を本命星とする月の前後で相場の雰囲気が変わるということも十分考えられます。1という数字のつく一白水星でもありますので、それまでの相場の流れを覆すような動きがあるかもしれません。

九星気学による2019年12月の相場見通し

様々なヘッドラインに一喜一憂して相場が乱高下していた時期もありましたが、最近はニュースが出てもほとんど反応しない、というケースも増えてきています。この「反応が鈍い」感じが12月も続くのではと考えられます。もしくは、ヘッドラインが出るタイミングと相場にインパクトが出るタイミングがずれて、「え、今さら?」みたいな動きを見せることもあるかもしれません。

進まない米中貿易問題、解決しない香港デモ隊問題、そしてイマイチ奮わなかった日本企業の決算。どちらかというとネガティブな状態にあるようなトピックスが多い中で、最近の日経平均はあまり値を下げることなく23,000円台をキープし続けています。アメリカのダウやナスダックといった指数が最高値を更新していくのに釣られて日経も高値圏にある、ということはあると思いますが、逆に言えば米国経済が崩れた時に日経平均を支えられるような要素は今のところあまり見当たらないようにも思われます。もし、アメリカが2020年の大統領選挙に向けてさらなる株価上昇を目指すために、12月は高値を追わず一服するような動きを見せるならば、日経平均もつられて、いやアメリカ以上に崩れるのではないでしょうか。これが一白水星の持つ「前後で雰囲気が変わる」ような動きに該当するのだろうと考えています。

時期的なこと、アノマリー的なことを言えば、12月は下げやすい月、そしてヘッドラインとは違うタイミングで乱高下が発生しやすい月でもあります。9~11月の収穫の秋に仕込んだ株を利確するタイミングでもありますし、年初からのポジションを年末に向けてクローズするようなタイミングでもあり、売り取引が増えるのが一番の理由です。といっても12月は9~11月と比べると商いが薄くなる月でもあります。外国の機関投資家を中心に、ブラックフライデーが終わるともうクリスマス休暇に入ってしまうからです。ただ、今年1年間の投資成績があまり良くないトレーダーは休暇を遅らせて12月もトレードをすることで、そのマイナスを取り戻そうとします。商いが薄い中で無理くり結果を出すようなトレードを行うために、乱高下が起きやすいと言われています。

下がりやすい、というのは一白水星の持つ冷えやすいイメージと一致します。そして商いが薄い中での乱高下は、水が流れるときの勢いに似ています。仕掛けトレードに対して対抗する勢力がいない中での動きとなるので、一方向に進みやすいのです。こういったアノマリー的なことも、一白水星の持つ性質によく合っているように見られます。実際に過去の一白水星の月を見ると、株価としては奮わないことが多くありました。

九星気学でみる2020年の相場とは?

最後に、2020年の相場見通しについても軽く触れておきましょう。

2020年の本命星は「七赤金星」になります。七赤金星は楽天的でポジティブな性格の星です。楽観主義であるがゆえに、物事を楽観視しすぎてしまい「あれ?」となることもありますが、持ち前のポジティブさで乗り越えてしまう場合が多かったりします。金星を持っているので金融に強い星回りでもあります。

2020年は日本では東京オリンピックが控えており、またアメリカでは大統領選挙が予定されています。八白土星だった2019年にしっかり地固めが出来ていたとすれば、それを基盤として2020年は楽観的、リスクオンな相場になりやすいと言えるでしょう。ときどきは「あれ?」というような下げが見られることもあるでしょうが、そこは持ち前のポジティブさから良いニュースを引き出し、押し目買いの恰好のチャンスとなるかもしれません。絶対に上がるとは言い切れませんが、上を目指していける環境にあります。

ただしこれは、2019年に地固めがしっかりできていれば、の話となります。ここ数カ月の政治面での口先介入の多さは、実体のない経済のコントロールの感が否めません。また日本での消費税増税や、アメリカや各国の利下げが判断として正しかったかどうかも現時点では分かりません。もし2019年中に基盤を固められていないまま2020年を迎えたとすれば、いくらリスクオンムードが漂っていても突然相場が崩れてしまう可能性が十分にあります。2020年を迎えるにあたっては、2019年のうちに潰しておくべきだったはずのリスクがどこに残っているか、どこに隠れているかをしっかりチェックし、対策しておく必要があるでしょう。

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