銀行カードローンは使い勝手が良い?消費者金融の審査との違いを比較

カードローンは大きく分けると2種類あり、消費者金融会社の提供する「消費者金融カードローン」に、銀行が取り扱う「銀行カードローン」があります。

消費者金融といえば、かつて「サラ金」と呼ばれていたこともあり、良いイメージを持っていない方も多いかもしれません。しかし、最近の消費者金融はテレビなどのCMに電車の車内広告などで目にすることもあるなど、身近な存在になっています。

その一方、利用者が増えているのが銀行カードローンです。知名度の高さに安心感、信頼感の高さが特徴で、普段使っているキャッシュカードがそのままローンカードになったり、ATMが使えたりするなど、利便性の高さも魅力でしょう。

そこで、銀行カードローンと消費者金融カードローンは、どんな違いがあるのでしょうか?詳しくチェックしていきましょう。

消費者金融との違いは? 銀行カードローンの特徴

まず、銀行カードローンと消費者金融の大きく異なる点が、「総量規制」の対象になるかどうかになります。総量規制とは、「借り過ぎ・貸し過ぎ」を防ぐことを目的に貸金業法の中で新たに設けられました。

具体的に解説すると「貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える場合、新規の貸付けをおこなってはならない」と決まっています。たとえば年収300万円の方の場合、貸金業者から借りられるお金は100万円までに制限されてしまいます。

ただし、総量規制の対象となるのは貸金業者からの借入で、銀行カードローンは対象外です。では、なぜ銀行カードローンは総量規制の対象にならないのでしょうか?

それは異なる法律で営業しているからで、消費者金融業者は貸金業者となり、対象となる法律は貸金業法になります。しかし、銀行は「銀行法」という貸金業法とは別の法律です。

銀行は総量規制を守る義務がないことから、消費者金融よりも大きな金額を借りることができます。しかし、近年、銀行による過剰貸し付けが問題になっていることから、審査基準も厳しくなっている事実があるのもたしかです。

そのため、総量規制の対象外だった銀行も自主規制を開始。年収の2分の1を大多数とし、3分の1、年収までといった貸し出しの上限を設けてきています。

銀行カードローンのメリット・デメリット

こちらでは、銀行カードローンのメリットとデメリットについてまとめています。

■メリット
・総量規制を守る義務がないため、消費者金融より大きな金額を借りられる可能性がある
・銀行のキャッシュカードをそのままローンカードとして利用できる
・消費者金融と比べて金利が低め
・借入限度額が1,000万円超えのものがある
■デメリット
・無利息サービスを実施している銀行はほとんどない
・審査通過難易度が高く、時間もかかる

一般的に、銀行カードローンは消費者金融と比べて審査通過難易度が高めで、審査期間も長めの傾向があります。「すぐにお金を借りたい」という方ですと、ネックとなるポイントになるかもしれません。

銀行カードローンがおすすめなのはこんな方

銀行カードローンは消費者金融と似ている部分が多いですが、金利や利用限度額、審査スピードなどの違いも若干あるところです。

こちらでは、銀行カードローンの利用に向いている方と向いていない方について見ていきましょう。

■向いている方
・なるべく低金利で借入れして返済の負担を軽くしたい
・銀行で住宅ローンを利用している

銀行カードローンの上限金利は、消費者金融よりも低めの設定です。金利が低ければ返済負担も軽くなりますから、上手に利用してください。

また、同じ銀行で住宅ローンなどの別のローンを利用していれば、カードローンの金利が下がる場合もあるので確認してみてください。

■向いていない方
・即日で借入れしたい
・在籍確認などの電話連絡を避けたい

すでに解説したように、銀行カードローンによる即日融資はできません。また、ほとんどの銀行カードローンは、勤務先などに電話することで在籍確認をおこないます。

そのため、「いますぐにお金が必要」「会社に電話がかかってくるのは避けたい」などの方は銀行カードローンよりも消費者金融を利用した方が良いでしょう。

銀行カードローンと消費者金融の選ぶ決め手は借入金額

銀行カードローンと消費者金融のどちらを利用すれば良いのか迷う方も多いかと思います。金利や融資のスピードに安心感など、選ぶ基準はさまざまですが、さらに大きなポイントになるのが借入金額です。

実際に「借入金額は10万円以内で十分」という場合、銀行よりも消費者金融の方がお得になる可能性が高いです。なぜなら、消費者金融の多くで「30日間無利息」というサービスがあり、返済金額を減らせるからです。

30日間無利息サービスを活用して、その間に完済をすれば、利息を1円も支払うことがありません。これは利用するにあたっての大きなメリットになるでしょう。

その一方、50万円以上の借入を希望する場合、消費者金融よりも銀行カードローンを利用するのがおすすめです。その理由が、消費者金融1社で50万円以上の借入れを希望する場合、収入証明書の提出が必須になります。本人確認以外の書類提出が必要になるので手間もかかるうえに、審査時間もかかる可能性が高いです。

しかし、銀行カードローンは、50万円程度の借入では収入証明書を必要としない銀行が多いですから、借入金額が50万円程度の方は銀行カードローンを利用するのがおすすめです。

銀行カードローンの申し込み方法

銀行カードローンを申し込むにはインターネット、電話、窓口などの方法があり、それぞれの手順に沿って進めます。

そして、その際に提出が必要な必要がありますが、それはどんなものなのでしょうか。

まず、借入金額によって「収入を証明する書類」を求められる場合があり、必要書類に不備があれば再提出を求められます。その結果、借入までに時間がかかってしまうかもしれません。

いざというときに慌てないようにするためにも、手続きの流れについて確認しておきましょう。

事前に準備しておけば安心!申し込みに必要な書類

銀行カードローンの申し込みに必要なのが下記の書類です。

・本人確認書類
・収入証明書

本人確認書類とは、申込者が実際に本人であるかどうかを確認するための書類です。そして、
本人確認書類として利用できるのは、運転免許証もしくはパスポートとなるのが一般的でしょう。

いずれの身分証明書も持っていない場合、保険証と住民票などというような対応ができる場合もあります。ただし、銀行によって基準が異なるので、あらかじめ確認しておくのがスムーズでしょう。

また、収入証明書はすべての方が必要なわけではありません。以下のケースに該当する場合のみ提出が必要な可能性があります。

■収入証明書の提出を求められるケース
・借入限度額が50万円を超える
・他社との借入金額の合計が100万円を超えている
・金利が低いカードローンに申し込む

上記の1つでも該当する場合、申し込みをする前に収入証明書を準備しておくのがスムーズです。収入証明書は銀行によって指定されるものが異なるので、事前に確認しておいてください。

ただし、一般的に必要とされるのが以下の書類です。

・直近2か月分の給与明細
・最新年度の所得証明書

在籍確認の方法

ほとんどの銀行カードローンで、電話による在籍確認を必須としています。

通常の在籍確認は、勤務先に電話がかかってくる形でおこなわれますが、基本的に会社名を名乗ることはないです。担当者の個人名で電話がかかってくるので、職場の方に気づかれる可能性は低いでしょう。

しかし、たとえ個人名でも、電話がかかってくるのは避けたいと考える方もいるでしょう。

銀行カードローンでは必ず在籍確認がおこなわれるのに対し、一部の消費者金融は電話での在籍確認がありません。社員証明書や健康保険証など、書類で在籍確認を認められるケースがあります。

ただし、借入金額が高額になると在籍確認は必ずあると思っていた方が良いでしょう。

銀行カードローンの借入れ方法

無事に審査通過すれば、次はお金を手にすることになります。しかし、実際にお金を手にするまでにどのくらいの時間がかかるか気になるところでしょう。

また、借りた金額が足りなくなった場合、増額が可能なのかも気になるかと思います。

こちらでは借入の流れについて確認しましょう。

スムーズに借入れするためのポイント

暴力団関係者などと言った反社会的勢力への融資を避けるための仕組みが導入されたことにより、銀行カードローンは即日融資ができません。

どうしてもその日のうちにお金を借りたい場合、消費者金融の利用をするしか方法がありません。また、「即日でなくても良いけれどできるだけ早く借りたい」という方もいるかと思います。

そこで、銀行カードローンでできるだけ早く融資を受けるポイントが2つあります。

1つは、平日以外に審査受付をしている銀行カードローンを選ぶことです。たとえば、三菱UFJ銀行カードローン(バンクイック)は土曜日、日曜日も審査をおこなっています。

翌営業日以降に警視庁データベースの照合結果がわかるので、そのあとに審査がおこなわれる流れです。

もう一つは、口座開設が必要かどうかになります。口座を持っていなくて新たに開設が必要な場合、サービス利用開始まで時間がかかるでしょう。要するに、みずほ銀行カードローンであれば、みずほ銀行の口座がなければ利用できないということです。

口座開設とカードローンの申し込み手続きを同時におこなう場合、利用開始までに3週間程度かかります。「そこまで待てない」という方もいるかと思いますが、そんな方におすすめなのが口座開設せずに利用できる銀行カードローンを選ぶことです。

口座を開設しなくても利用できる銀行カードローン

以下の銀行カードローンは口座開設不要ですから、申し込みから融資が受けられるまでの時間が早くなります。

・三菱UFJ銀行カードローン(バンクイック)
・イオン銀行カードローン
・オリックス銀行カードローン

「早めにお金がほしい」という方は、これらの銀行カードローンを選んでください。

借入金額を増額する方法

銀行カードローンの利用限度額は審査結果しだいで決定しますが、後で増額の審査に申し込むことによって、限度額を増やすことができます。

ただし、増額審査の際に収入証明書の提出を求められる場合がありますので、増額を申し込む前に必要書類について確認しておくと良いでしょう。

なお、増額を申し込む際に重要なポイントが2つあります。

■増額審査のポイント
・契約時より収入が増えているかどうか
・返済の遅延をはじめ金融事故はないか

銀行カードローンの利用限度額は、借りる方の収入で判断します。これは増額審査の場合も同じで、収入で審査通過が決定するのです。

そのため、銀行カードローンを申し込んだ当初よりも収入が増えたことを証明できれば、返済能力が上がったと判断。増額審査に通過する可能性が高まるでしょう。ただし、借入金額の目安となるのは、あくまでも年収の3の1未満です。

次に返済の延滞などの「金融事故」を起こしていないこともポイントになるでしょう。支払いが遅れたことが1度でもある方は、増額審査に通らない可能性が高いです。もしも申告時に隠したとしても、金融事故はデータベース上で管理されているのでわかってしまいます。

さらに増額を申し込む銀行カードローンで支払いトラブルがなくても、他社カードローンなどで延滞があれば審査に影響します。

銀行カードローンの返済について知っておきたいポイント

銀行カードローンでお金を借りたら、返済をしなくてはなりません。

そこで、返済方法はどんな種類があるのでしょうか。返済が遅れたり返せなくなったりした場合、どんな対応をすれば良いのでしょうか。督促状に代位返済、滞納した場合のリスクなどを解説します。

銀行カードローンの返済方法

銀行カードローンの返済方法は、以下の3種類になっています。

・口座引き落とし
・ATM
・銀行振込、インターネットバンキング

口座引き落としは、銀行口座から引き落とすことで返済する方法です。毎月決まった日に、自動返済されるので「返済日を忘れて困る」などのことはありません。

ただし、銀行口座が残高不足を起こしている場合、返済が滞納するというデメリットがあります。さらに銀行カードローンの場合、申し込む銀行で普通預金口座を解説しなくてはならない場合もあるので注意しないとなりません。

そこで、比較的利用しやすいのがATMからの返済です。借りた銀行のATMをはじめ、提携ATMが利用できるサービスもあるので、返済の利便性は高いと言えるでしょう。その反面、返済日を忘れずに覚えておく必要がありますし、提携ATMが近隣にない場合は不便になるデメリットがあります。

次に銀行振込、インターネットバンキングは、指定の振込口座へ振り込んで返済をおこなう方法です。インターネットバンキングの場合、自宅からはもちろん、いつでもどこでも都合の良いタイミングで振り込みできるメリットがあります。

スマホやパソコンから返済ができるので手間もかかりませんが、指定の口座からでないと利用できない場合、他行の口座から振込む場合は手数料が発生する場合があるので注意してください。

督促状が届く場合も?返済が遅れた場合の対応

銀行カードローンを利用する際に気になるのが、返済金の延滞や滞納になります。

もしも、返済が遅れた場合はどうなるのか気になる方もいるでしょう。しかし、返済が遅れたからといって、どの銀行カードローンも自宅に押しかけて恐喝や強要まがいのおこないをすることはないです。

督促、催促の流れは以下のようになります。

・申込者の携帯電話に連絡が入る
・自宅の固定電話(ある場合)に連絡が入る
・自宅に催促のはがきや封書が届く(督促状)
・勤務先に電話連絡が入る

督促や催促の電話連絡、通知などが届いたら、たとえ返済できない状態にあっても必ず対応してください。滞納することで遅延損害金が発生して、支払いが遅れている期間の利息の金額が高くなります。

できれば返済日の前の早い段階で担当者に連絡するなどすれば、返済期限を延ばしてくれたり、毎月の返済を利息分だけにしてくれたりなどの対処方法を提案してくれることもあります。

返済ができない場合、精神的に追い込まれてしまうかもしれません。しかし、まずは落ち着いて銀行に相談するようにしましょう。

返せない場合は?「代位弁済」の流れ

延滞が長期化した場合、銀行カードローンと消費者金融カードローンには少し違いがあります。それが保証会社の有無で、多くの銀行カードローンは保証会社をつけて契約をおこなっています。

そのため、利用者が返済不能になると保証会社が返済の肩代わりをおこなうことになり、この手続きが「代位弁済」です。そして、代位弁済がおこなわれても支払い義務は発生し、その後の返済については、利用者と保証会社の交渉となります。

銀行カードローンによって異なりますが、悪質な滞納者と判断されてしまうと残高と利息分を含めた一括返済を求められる場合があります。ただし、事前に連絡をしておけば分割返済に応じてくれることもあるので、放置しないで誠意をもって対応してください。

とにかく、返済が厳しい場合は、カードローンを取り扱う銀行および保証会社に相談するのが最善策となるでしょう。

まとめ

銀行カードローンと消費者金融の違いを解説し、その後に銀行カードローンのメリット、申し込みに必要な書類、どんな方におすすめなのか、返済方法などについてまとめてみました。

銀行カードローンは、契約先が銀行である安心感や金利の低さで選ぶことも多いです。ただし、消費者金融よりも審査通過難易度が高く、ある程度の審査期間がかかる場合が多いでしょう。

融資までのスピードに借りたい金額、返済方法などの条件をふまえて、自分に合った銀行カードローンを選んでください。

とさかおみ
とさかおみ
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メガバンクに勤務経験あり。

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