【2019年11月】マイナー期はどこを狙う?株主優待を受けられるオススメ株一覧

11月も10月と同様に、株主優待の権利確定日を設定している企業は少なめです。でもそんなマイナー期だからこそ、知る人ぞ知る銘柄があったりもします。あとあと「買っておけばよかった」と思うことのないように、事前にしっかりチェックしておきましょう。

【2019年11月】株主優待を受けられるオススメ株10選

株主優待とは?

株主優待とは、企業が株主に対して「株を保有してくれてありがとう」という気持ちを込めたプレゼントです。また、ただ株を保有するだけでなく、株主であるからにはその企業のことをもっと知ってほしい、という意図で株主優待を設定する企業もあります。

株主優待の内容や、優待の対象となる条件については特に決まりがあるわけではなく、企業によって異なります。自社製品を配る企業もあれば、クオカードやお米券といった金券での優待としている企業もあります。保有株数が多ければ多いほど手厚い優待となったり、あるいは保有期間が長ければ長いほど優待ボリュームが増えたりと、こちらも企業によってさまざまです。株主優待株をチェックする際には、企業名だけでなく優待内容や条件についてもしっかり確認するようにしましょう。

2019年11月の株主優待を受けるために必要なこと

株主優待を受けるためには、権利確定日に必要株数を保有していることが必要となります。

権利確定日は、基本的には月末最終営業日となりますが、企業によっては15日とか20日に設定しています。なお、株というのはルール上、購入から保有まで2営業日かかるため、「権利確定日に株を保有している」ためには「権利確定日の2営業日前までに株を購入している」ことが必要です。例えば11月末が権利確定日に設定されている場合、その2営業日前である2019年11月27日(水)中には購入を済ませておかなければ優待の対象とはなりません。

また、権利確定の時点で株主優待の対象となる株数を保有している必要があります。企業によって、100株の保有で優待を出すところもあれば、200株以上保有していないと優待を受けられないところもあります。

さらに、企業によっては株主優待の条件として最低保有期間が定められていたり、同じ保有株数でも保有期間によって優待内容に差をつけているところもあります。条件となる保有期間を満たしていない場合は、その期の株主優待の対象外となります。

2019年11月に権利確定日を迎えるオススメ株10選

いよいよここからは、2019年11月に権利確定日を迎える株のうちオススメを10銘柄ご紹介していきます。ご自身の投資資金額とも相談しながら、ぜひ「コレだ!」というものを見つけてみてください。

オススメ優待株その1:㈱バイク王&カンパニー(3377)

業種:卸売業
権利確定日:11月末
単元株数:100株

株主優待の内容は次のとおりです。

100株以上保有:バイク1台につき1万円割引優待券 + バイク購入時パートナーズパック加入1万円割引優待券

街中で「バイク王」というお店の看板を見たことありませんか?「バイク王」を運営しているのが、バイク王&カンパニー社です。中古2輪車の買い取りでは日本最大手の企業となります。

こちらの企業を選んだ理由としては、利回りがとても高いこと。100株購入するのにだいたい2万円弱かかりまして、それで株主優待が2万円分もらえるという、なんともコスパの良い投資となっています。といってもバイクを普段から乗っている人、もしくはこれから中古バイクを購入しようと考えている方のみ恩恵にあやかれる内容となっているため、すべての人にオススメできる株主優待ではないのですが、とにかくコスパ重視という方はぜひ一度チェックしてみると良いでしょう。

オススメ優待株その2:ファーストコーポレーション㈱(1430)

業種:建設業
権利確定日:11月末
単元株数:100株

株主優待の内容は次のとおりです。

100株以上保有:クオカード1,000円分
1,000株以上保有:クオカード2,000円分

ファーストコーポレーション社は、首都圏を中心に分譲マンションを建てている企業です。マンションならぬ億ションが首都圏では人気で、ブームが始まって数年たつ今でも建設ラッシュが続いており、ファーストコーポレーション社も利益は落ち込み気味であるものの売上はここ数年堅調に推移しています。

そんなファーストコーポレーション社の株主優待はクオカードです。共通商品券やクオカードといった汎用性の高い株主優待の中で、11月末に権利確定日を迎える企業としてはトップの利回りを誇ります。だいたい6.5万円ほどの投資金額で、1,000円分のクオカードを入手することができます。株主優待は欲しいけど特定の商品やサービスでないと使えない類は困る、と言う方にはこちらがオススメです。

オススメ優待株その3:日本フイルコン㈱(5942)

業種:金属製品
権利確定日:11月末
単元株数:100株

株主優待の内容は次のとおりです。なお以下は2019年の内容であり、2020年以降は保有株数・保有期間に関する条件が変更となる予定です。

100株以上保有(保有期間が1年未満):クオカード500円相当
100株以上保有(保有期間が1年以上):ワイン1本(1,000円相当)
1,000株以上保有(保有期間が1年未満):クオカード1,000円相当
1,000株以上保有(保有期間が1年以上):ワイン1本(限定品・2,000円相当)

日本フイルコン社と聞いても、なかなかピンとくる方はいらっしゃらないかもしれません。個人が直接買うような商品はあまり手掛けていませんが、大手メーカーが導入するようなコンペヤーを造っています。また抄紙機と呼ばれる、紙を抄くための機械を造る企業としては国内首位を誇ります。そのフィルター技術を応用し、最近ではフォトマスクも製造しています。

そんな日本フイルコン社は、子会社としてワイン輸入販売を手掛ける企業を抱えており、株主優待でもワインがもらえます。ノースウエストワインを専門に扱っている企業で、もらえるワインもこちらのものとのこと。安価でも美味しいワインが多いようなので、ワイン好きならぜひチェックしておきたいところです。また保有期間が1年未満の場合はワインの代わりにクオカードとなるので、とりあえず株主優待デビューしてみたい、どうせならどこでも使える物が欲しい、という方にもオススメできる株主優待となっています。

オススメ優待株その4:㈱ネクスグループ(6634)

業種:電気機器
権利確定日:11月末・5月末
単元株数:100株

株主優待の内容は次のとおりです。

100株以上保有:
・ウェブトラベルで使える旅行割引券
(国内5,000円割引、海外11,000円割引、期間中回数制限なし)
・花巻市内の提携温泉旅館の宿泊割引券(10%オフ)2枚

旅行に介護、IoTにロボットなど様々な事業を手掛けるネクスグループ社。もともとは通信機器の開発がメイン事業だったようですが、その時代の流行りに応じて様々な事業を立ち上げています。

そんなネクスグループ社の株主優待は、100株保有しているだけで旅行割引券に温泉宿泊割引券と盛りだくさんです。特に旅行割引券は回数制限なく使えるので、頻繁に旅行に行かれる方はとてもお得なのではないでしょうか。2万円ほどで100株購入が可能なので、「なんでもよいからとにかく株主優待デビューしてみたい」という方にはこちらが一番オススメとなっています。

オススメ優待株その5:サムティ㈱(3244)

業種:不動産業
権利確定日:11月末
単元株数:100株

株主優待の内容は次のとおりです。

100株以上保有:3ホテル共通宿泊割引券(3,000円分)2枚
300株以上保有:3ホテル共通無料宿泊券2枚
1,500株以上保有:3ホテル共通無料宿泊券2枚、天橋立ホテルの宿泊割引券(5,000円分)4枚
※3ホテルとはセンターホテル東京、エスペリアイン日本橋箱崎、エスペリアイン大阪本町になります

サムティ社は不動産、特に投資用不動産事業を手掛ける企業です。また大都市の中心地に建つ高級感溢れるホテルの運営もしています。サムティ社の名前のつく不動産やホテルはありませんが、実はこちらの企業が運営している物件にお世話になっていた、という方もいらっしゃるかもしれません。

そんなサムティ社の株主優待は、運営するホテルの宿泊割引券や無料宿泊券となります。1株あたりの値段が高く、100株の購入には20万ほどかかりますが、もらえる優待もその分充実しています。投資金額にはこだわらず、とにかく優待利回りの良い企業に投資したい、という方にはこちらがオススメです。

オススメ優待株その6:㈱銚子丸(3075)

業種:小売業
権利確定日:5月15日、11月15日
単元株数:100株

株主優待の内容は次のとおりです。

100株以上保有:自社優待券500円相当
500株以上保有:自社優待券2,500円相当
1,000株以上保有:自社優待券5,000円相当

すし銚子丸、江戸前すし百萬石といったお寿司屋さんを全国展開している企業です。「郊外型回転ずし」と銘打っているだけあり、店内は家族や団体でも入りやすそうな造りになっている店舗が多くみられます。お値段も1皿100円~500円ほどと安価におさえているものの、味や鮮度といった品質は高くいつも行列が絶えないお店ばかりです。

そんな銚子丸社の株主優待はもちろん、運営店舗で使える割引券です。100株購入するのに13~14万円ほどかかるため、コスパの良い投資とはいいがたいところがありますが、銚子丸の割引券と聞けば喜ぶ奥様やお子様も多いはず。家族サービスに使いたい、株投資をやっていることを家族に理解してほしい、といったお父さんにぜひチャレンジしてほしい優待株となっています。

なお、注意点として、こちらは権利確定日が月末ではなく該当月の15日となります。

オススメ優待株その7:㈱串カツ田中ホールディングス(3547)

業種:小売業
権利確定日:11月末
単元株数:100株

株主優待の内容は次のとおりです。

100株以上保有:お食事ご優待券2,000円相当
300株以上保有:お食事ご優待券4,000円相当
600株以上保有:お食事ご優待券6,000円相当
900株以上保有:お食事ご優待券8,000円相当

ここ数年で爆発的に店舗数を増やしている、「串カツ田中」を運営している企業です。「串カツ田中」は昨年、店舗内禁煙を打ち出したことでも話題となりました。安く美味しい串揚げが食べられるということで、休日、平日ともお店は混雑しています。

そんな串カツ田中ホールディングス社、株主優待はもちろんお食事に使える割引券となっています。こちらの優待の嬉しいところは、優待条件が細かく設定されているところ。「100株以上もしくは1,000株以上」といったざっくりした段階設定の企業が多い中、こちらは4段階に設定されており、自分の保有株数が中途半端でも比較的漏れなく優待を受け取ることが出来ます。100株購入に25万円ほどかかるため、まとまった投資金額がないと難しいところではありますが、お金に余裕がありかつ串カツ田中によく行かれるような方にはピッタリ。上場してからまだ日が浅く、株価も順調に推移していますので、優待だけでなく株そのものの売買で利益を上げたいというかたにも興味を持ってほしい株となっています。

オススメ優待株その8:キューピー㈱(2809)

業種:食料品
権利確定日:11月末
単元株数:100株

株主優待の内容は次のとおりです。なお3年以上の継続保有が条件となります。

100株以上保有:自社グループ商品詰め合わせ1,000円相当
500株以上保有:自社グループ商品詰め合わせ2,000円相当
1,000株以上保有:自社グループ商品詰め合わせ3,000円相当

キューピー社を知らない人はいないのではないでしょうか。マヨネーズやドレッシング等で国内トップのシェアを誇り、またテレビCMなども多く放映されています。ここ数年は食育に関する事業にも携わっており、日本の食を支える企業のひとつと言えるでしょう。

そんなキューピー社の株主優待は、自社製品の詰め合わせとなります。ジャムを製造している子会社を持っていますので、キューピー製品のほかにジャムも入ってくるかもしれません。優待を受ける対象となるには3年以上の保有が必要となりますが、誰もが知る企業の株を持っている、という体験をしたい方には特におすすめの株となっています。

オススメ優待株その9:象印マホービン㈱(7965)

業種:電気機器
権利確定日:11月20日
単元株数:100株

株主優待の内容は次のとおりです。

100株以上保有:自社商品購入時に1,000円割引
500株以上保有:自社商品購入時に2,000円割引
1,000株以上保有:自社商品購入時に4,000円割引

最近では様々なブランドから販売されている魔法瓶ですが、元祖魔法瓶と言えば象印。そんな象印マホービン社は生産の大半を海外にて行っており、良い品質のものを安く製造・販売することに成功しています。「象印マホービン」と聞くと、「いわゆる象印とは別?」「魔法瓶しか作っていないの?」と疑問に思われる方がいるかもしれませんが、炊飯器をはじめとするキッチン家電やリビング用品などのブランド名としてついている「象印」シリーズは、この象印マホービン社で作っています。魔法瓶が象印マホービン社を一躍有名にしたことから、この企業名になったと言われています。

そんな象印マホービン社の株主優待は、象印製品の割引券です。ホテル暮らしでもなければ、いやホテル暮らしの人でさえも、象印製品には何かとお世話になっているはず。買い替えの時に株主優待でお買い物が安く済むと思うと、持っていて損はないでしょう。

なおこちらも、権利確定日が月末でなく20日となっています。

オススメ優待株その10:ヴィレッジヴァンガードコーポレーション(2769)

業種:小売業
権利確定日:11月末
単元株数:100株

株主優待の内容は次のとおりです。

100株以上保有(継続保有1年未満):自社運営店舗で使えるお買い物券11,000円分
100株以上保有(継続保有1年以上):自社運営店舗で使えるお買い物券11,000円分
100株以上保有(継続保有2年以上):自社運営店舗で使えるお買い物券12,000円分

「遊べる本屋」というキャッチフレーズで全国に店舗を展開している企業です。本屋といいながら書籍はほんの一部で、懐かしいキャラクターものから用途不明な謎グッズまで、他では見つからないような変な雑貨をたくさん扱っています。店員さんが面白おかしく描いた黄色いポップも特徴的で、衝撃的なキャッチコピーに思わず予定外の買い物をしてしまう人も続出するほど。若者を中心に大変人気のある雑貨店です。

そんなヴィレッジバンガードコーポレーション社の株主優待は、店舗で使えるお買い物券です。100株購入に10万円強かかりますが、これで年に1万円分の優待は比較的コスパが良いと言えるでしょう。またヴィレバンファンにとっては、株を持っているということはすなわち企業を応援することにもなるので良いですね。株数による優待の差がない代わりに保有期間によって優待の差があるので、少ない株でも長く保有しておくのがオススメです。

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