家財保険は保険金はいくら?保険料や保険金の相場について

家財保険の保険金と保険料の相場

「家財保険の相場は?どのくらいの保険料・保険金が適切?」

家財保険と言っても様々なタイプが存在しており、補償内容や補償の手厚さによって保険料は上下します。出来るだけ保険料抑えて加入したい所ですが、あまりに保険金を抑えすぎると補償が不足してしまう事になります。

家財保険ってどのくらいの保険料・保険金が適切なのか?という点を疑問として抱えている方も少なくないはずです。なので、今回は「家財保険と相場」というテーマで、

  • 家財保険の相場
  • どのくらいの保険金・保険料が適切なのか?
  • 家財保険に賢く加入するには?

という点について解説していきたいと思います。まず、はじめに家財保険の基本的な事や、家財保険の相場について押さえていきましょう。

家財保険の概要

まず、はじめにこの記事における家財保険の前提と概要についてご紹介していきたいと思います。家財保険や火災保険は、混合して利用される事が少なくなく、場所によって意味合いが異なってくる事があります。

というのも、火災保険は1つの保険で建物に関するリスク、家財に関するリスク、賠償に関するリスク等を1つの保険で、補償している事が多いです。そのため、家財保険を火災保険と記載される事も少なくありません。

今回のこの記事では、建物に関する補償・賠償に関する補償については触れずに、主に火災保険の中の「家財保険」のみについてご紹介していきます。つまり、家財に関する解説のみです。

同じ保険で1つのセットになっている事が少なく、補償内容も家に関するものなので似通っているように感じてしまいますが、家財保険とは「家にある家財(家具・家電等の動産)」を補償の主な対象とした保険になっています。

火災保険と聞くと、主に不動産を補償するものだと感じてしまいますが、今回ご紹介するものとは少し保険料の決まり方・保険金の設定方法が異なり、そもそも家財保険では不動産を補償する事が出来ません。混合しないように注意しましょう。

不動産と動産の違いは?

民法86条では「不動産以外のものを動産とする」と言ったような文言で、定義されています。(有体物に限った話です)

動産(動くもの)、不動産(動かないもの)とイメージすると理解しやすいです。例えば、建物・土地等が不動産にあたり(ウォークインクローゼット等も含まれる)、自動車・家具・宝石等は動産になります。

補償の対象になる家財とリスク

先程、家財保険に関する基本的な概要についてご紹介させて頂きました。その際に「動産」を主に補償するのが、家財保険であるとご紹介させて頂きましたが、補償の範囲についてはもう少し詳しく押さえておくと理解が深まります。

家財保険で保険金が支払われる時の条件には、押さえておきたいポイントが2点存在しており、1つ目が「動産の種類」2つ目が「リスク(保険事故が発生した原因)」というものです。この2点が条件に該当しないと、保険金は支払われません。

家財保険で補償出来る動産

まず、はじめに家財保険で補償する事の出来るものと出来ない物についてご紹介していきたいと思います。

補償出来るもの

  • 家具
  • 衣類
  • 家電
  • 貴金属
  • 絵画等の美術品等

補償出来ないもの

  • 自動車
    (自動車保険で代替出来る可能性があります)
  • ペットや植物等
  • 劣化が原因のもの
  • 仕事に関する設備
    (自宅で事業を行っているケース等)
  • 不動産に該当するもの
    (押入れや、クローゼット等)

補償出来る・出来ないの大きな違いは「不動産か?動産か?」「火災・水害等の家財保険が対象としている災害・人災か?」という点です。

例えば、火災が発生し家財に損壊が発生したとします。そこで、元から壊れているものに対して保険金を請求する事は出来ません。また、過失が大きいようなケース(自分で落としてしまった)等も補償出来ないケースが多いので、注意しましょう。

家財保険で補償出来るリスク

次に、家財保険で補償出来るリスク・出来ないリスクについてご紹介していきたいと思います。(補償出来る災害や人災の種類)

補償できるもの

  • 火災
  • 水災
  • 落雷
  • 破裂
  • 爆発
  • 風災

補償できないもの

  • 地震
  • 津波
  • 噴火
  • テロや紛争等の非常事態によって引き起こされたもの
  • 核燃料等によるもの

基本的に、台風や大雨・雷等のリスクには対応する事が出来ます。ただ、1つ気がかりになるのが「地震」に関するリスクでしょう。日本は地震大国と言われており、数年から数十年のペースで大きな地震が発生します。

このリスクに関しては、家財保険で補償する事が出来ません。これは火災保険全般で言える事であり、火災保険で建物が大きな損害を受けたとしても、補償してもらう事が出来ません。地震に関するリスクについては、地震保険等で補償していく必要があります。

また、噴火・テロ・デモ・核燃料等によるものについても補償する事が出来ません。ただ、このあたりの詳細については保険によって異なるケースがあるので、保険の約款(保険のルール)に目を通して、しっかりと補償出来るケースをチェックしておきましょう。

注意が必要なもの

動産について1点大きな注意点があります。家財保険の手続きをする際にも説明を受けますが、高額な動産については予め保険会社に「告知」しておく必要性があります。

基本的には30万円以上の動産については保険会社に告知しておく必要があり、この過程を忘れてしまうと数百万円の宝石を火災で失ってしまったというケースでも、最大30万円までの補償しか受けられないかもしれません。

このような30万円を超えるようなものは「明記物件と言い、予め告知が必要なものが多いです。また、保険会社によっては告知の必要がないというケースも存在していますが、その場合は明記物件の上限を数百万円~数千万円に設定する事が一般的です。

ダイヤモンド・金等の貴金属、骨董品・絵画・書画等の美術品をご自宅で保管している方は、この明記物件に関する約款をチェックしたり、保険外交員等にしっかりと確認しておく必要があるでしょう。

一人暮らしの相場について

後に、家財保険の保険金や保険料についての詳細をご紹介しますが、まずはじめに「目安はこのぐらい」というポイントについてご紹介していきたいと思います。

商品や保険金等によっても大きく上下しますが、基本的に「保険金100万円~200万円」程度のものであれば、年間の保険料は数千円から2万円程度に収まる事が多いです。もちろん、目安なのでご注意ください。

ただ、この目安は家族構成・建物種類等によっても大きく変化します。一人暮らしであれば上記のような金額で収まりますが、家族が増えれば増えるほど・家が大きくなればなるほど保険料は高くなる傾向にあります。

家財保険の保険金はどのくらいが良い?

先程、家財保険の概要や家財保険の保険料・保険金の目安についてご紹介させて頂きました。ただ、必要な保険金というのは各世帯やニーズによって大きく異なってくる部分になっています。

上記したような一人暮らしだけのケースだけではなく、どんな世帯の方でも分かりやすいように、保険金の目安や保険料の決まり方等についてご紹介していきたいと思います。

保険金の目安

家財保険において、保険金の目安というのは各ニーズによって大きく異なります。貴金属等を自宅で保管している場合は、高めに設定しておくべきですし、大きな家であっても特に高価な動産が無い場合は、保険金は最小限で済む可能性もあります。

ただ、これでは目安が無くて分かりにくいと思うので、保険会社が公開しているある程度の目安についてご紹介していきたいと思います。

賃貸の場合

  • 33㎡未満「560万円」
  • 33㎡以上66㎡未満 「920万円」
  • 66㎡以上99㎡未満 「1,160万円」
  • 99㎡以上132㎡未満「1,510万円」
  • 132㎡以上「1,840万円」

持ち家の場合

  • 33㎡未満 「340万円」
  • 33㎡以上66㎡未満「620万円」
  • 66㎡以上99㎡未満「860万円」
  • 99㎡以上132㎡未満「1,100万円」
  • 132㎡以上「1,360万円」

ただ、上記した目安というのはあくまで「保険会社」が設定しているものであり、殆どのケースで上記したものよりも保険金は安く済むケースが多いです。一度、家の中の動産の価格を算出してみて、最終的に必要な保険金を設定してみてください。

また、保険会社によっては上記したような目安以上の保険金を設定出来ないケースがあります。高額な動産を自宅で管理しており、保険金を上記したものよりも高く設定したいというケースでは、保険金に関して自由に設定出来るものを選択しましょう。

保険料の決まり方

家財保険は、そもそも火災保険に付帯して家財を補償する商品が多い保険になっています。そのため、保険料に関しても火災保険と少し似通った部分があります。

まず、前提として家財保険の保険料を大きく左右するのは「保険金」です。この保険金は、加入者が契約時に一定の範囲内で設定出来るものも多く、保険金を高く設定してしまったケースでは、当然保険料も高くなります。

構造の種類

ただ、加入者が意図的に保険料を変える事が出来ない要素も存在しており、それが「家の構造」であると言えるでしょう。というのも、火災保険・家財保険とも家の構造によって、大きく保険料が異なります。

火災保険では「マンションか、一軒家か」「T構造か、H構造か」によって、建物の構造が分類され保険料が変化します。マンションの場合はM構造に該当し、マンションであれば火災保険においてそれ以外に構造はありません。

一軒家の場合は「T構造なのか?H構造なのか?」によって分類されます。T構造とは「耐火構造」の事であり、H構造は「非耐火構造」という意味を持っています。住宅の構造については、各環境によって詳細が異なるため一概には言えません。

ただ、一般的にT構造は「鉄骨・ツーバイフォー」、H構造は「木造」である事が多いです。このあたりは、しっかりと確かめておかないと分からない部分なので、予め下調べをしておくと契約がスムーズに進むと思います。

構造による保険料の変化

このように分類されているのは、やはり構造によって大きく保険料が異なるからです。そもそも、火災保険という名前だけあって、「火災」というのが重要なリスクとして認識されています。

そのため、燃えやすい構造と燃えにくい構造によって、保険料が異なってくるのです。一概には言えませんが、M構造・T構造・H構造の順に保険料が高くなってきます。(H構造が最も保険料が高い)

賃貸の場合は、基本的にM構造に該当する事が多いです。ただ、借りている自宅が一軒家で、木造住宅の場合は最も保険料の高いH構造であるケースも少なくないので、注意しましょう。

家財保険の保険料は「構造・保険料」で基本的な保険料が決定し、特約等を付加した場合は保険料が追加されていくというイメージです。

家財保険の保険料を出来るだけ押さえる方法

これまで、家財保険と相場という点について様々な観点からご紹介させて頂きました。これから「出来るだけお得に家財保険に加入するにはどうしたら良いのか?」という点についてご紹介していきたいと思います。

適切な保険金の設定

まず、はじめに最も重要なポイントは「保険金を適切に設定する」という点です。というのも、家財保険の保険料の決まり方が「保険金と構造」である事をご紹介させて頂きました。

構造の部分はどうする事も出来ない事が多いので、加入者側から保険料を調節するには「保険金」の設定を適切に行なって、出来るだけ最低限の保険金を設定していくというのが、重要なポイントになってきます。

適切な保険金の設定というのはプロに任せるものであり、素人が保険金をしっかりと設定出来るのか?という点について疑問が残る方も少なくないと思います。ただ、それほど難しい作業ではありません。

もしも、火災が発生し家が全焼した場合「家財(家具や家電等の動産)」は、どのくらい壊れてしまうのか?という点について金額を算出して見ると、簡単に概算は計算出来ます。

家財保険というのは、他の保険と比較した時に保険金を設定しやすい保険になっており、1時間もあれば計算出来るものが殆どでしょう。保険を契約する際はどうしても大きめの保険金を設定したくなるものです。

しかし、保険金というのは保険料を左右する大きな要素になっているので、家財保険に出来るだけお得に加入したいというケースでは、最低限の保険金を設定する事が最も王道な近道です。

ただ、保険料を低く抑えたいばかりに、低すぎる保険金を設定してしまっても何かあった時に十分に活用できない保険になってしまいます。そのため、高すぎないか?・低すぎないか?という2点を意識して、保険金を調節していきましょう。

特約の必要性

特約とは、保険の主契約にオプションとして付け加える事の出来る補償の事であり、賃貸の場合では借家人賠償責任保険等が特約として設定出来る事が多いです。

ただ、この特約の必要性についてはしっかりと吟味した方が良いでしょう。もちろんですが、特約というのは保険会社からすると、保険金を出す可能性が高くなる補償をプラスするという事なので、もちろん保険料はアップします。

特約の中には必要性の高いものもあり、魅力的な補償を提供しているケースも少なくありません。ただ、保険料を抑えたい場合には、必要最低限の補償にするというのが原則なので、何でもかんでも特約として付帯するというのは避けた方が良いでしょう。

特約というのはあくまでオプションなので、本当に必要性が高いと判断した場合に限り付帯するのがおすすめです。

自分で選んで契約する

自分で選んで契約するという言葉を聞いた時に、少し違和感を感じる方も少なくないと思います。というのも、基本的に民間の保険は健康保険のように義務として、保険料を支払うものではありません。基本的には自らの選択によって加入します。

ただ、火災保険・家財保険においては、特に賃貸で「不動産業者」がおすすめしてくれる保険に加入するケースが多いです。不動産業者が賃貸契約に伴って契約する火災保険であれば、賃貸の契約更新と同時に更新することが可能であったりと、利便性が高いです。

しかし、利便性が高いという一方で、加入者にとっては適切ではない保険である可能性も高いものになっています。というのも、一定の割合で保険代理店業務を行っているケースが少なくありません。もちろん、不動産業者にはマージンが入ってきます。

一部ではありますが、マージン目的に必要性が低い補償が含まれているケースが存在しています。また、そのような意図がなかったとしても、殆どのケースではパッケージ化された商品になっているので、人によっては保険金が高く設定されているというケースが多いです。

このような点を考慮すると、お得に家財保険に加入したい場合は不動産業者のものではなく、自ら選んで手続きを進める保険に加入した方が保険料を抑えられるケースが多いです。

まとめ

家財保険の概要と保険金・保険料

  • 家財保険と火災保険の違いを理解する
  • 家財保険では動産が補償のされる
  • 一人暮らしの場合は、年間数千円~2万円程度で加入できる

家財保険の保険料・保険金の目安

  • 賃貸と持ち家で保険金の相場は異なる
  • 保険料は構造と保険金で決まる

家財保険をお得に加入する方法

  • 高すぎず、低すぎない適切な保険金の設定
  • 本当に必要な特約だけに加入
  • 自分で選んだ保険に加入する

この記事では、家財保険と保険金・保険料の相場というテーマで、家財保険の補償対象や相場、保険料・保険金の決め方等についてご紹介させて頂きました。

家財保険を含めた家に関する補償を行う火災保険は、必要性が高い一方で適切な保険料・保険金というのは認識されていない傾向にあります。本当に必要な補償・保険金に絞って、自分に合った保険料の商品に加入しましょう。

senna
senna
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金融業界経験 4年 個人投資家 3年

個人投資家として「株式」「債権」「FX」「仮想通貨」などへの投資・投機を中心的に行っている。

資産運用はもちろん、ファイナンシャルプランナーの知識を活かしながら、税金やライフプランに関する情報発信を行っている。

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