高い?それとも低い?みずほ銀行カードローンの返済額を他社と比較して解説

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みずほ銀行カードローンを利用している方はもちろん、これから利用しようとしている方の中には、返済額がどのくらいになるのかは気になるポイントなのではないでしょうか。

カードローンは他の銀行や消費者金融でも取り扱っていますが、それらと比較してみずほ銀行カードローンの返済額は高いのか低いのかも考えてしまうかと思います。

そこで今回は、みずほ銀行カードローンの返済額について詳しく解説していきましょう。

そのほかにも、各カードローンの公式サイトのシミュレーターを利用した返済額の違い、みずほ銀行カードローンと他の銀行や消費者金融との毎月の最少返済額の違いと利用限度額別で異なる金利についても調べています。

これらの情報を前もってチェックしておくことで、みずほ銀行カードローンを契約しても返済額などで悩んだり疑問を持ったりすることを少しでも避けられるはずです。

みずほ銀行カードローンの毎月の返済額の決まり方

まずは、みずほ銀行カードローンの基本的な情報について解説していきます。

みずほ銀行カードローンの毎月の返済額は、前月の10日時点における借入残高で決まります。たとえば、10月の返済額であれば、9月10日時点で決まるということです。

また、返済額は、「残高スライド方式」という借入残高によって変わる仕組みとなっています。残高スライド方式については、次で説明していきましょう。

残高スライド方式とは?

こちらでは、残高スライド方式についてまとめてみました。

みずほ銀行カードローンの採用する残高スライド方式とは、借入残高に応じて返済金額が増減する方法です。一般的なカードローンで多くに採用される返済方式と考えて良いでしょう。

返済額の設定は2つのどちらかで変わる

みずほ銀行カードローンで設定可能な利用限度額は800万円までとなっていますが、その中で残高スライド方式の設定は2つあります。

そして、この2つのどちらかによって、毎月の返済額が変わってきます。

■契約の締結もしくは変更をおこなったのが2012年7月31日以降、かつ利用限度額が200万円以上の場合

・前月10日の利用残高に対する毎月の返済額
2千円未満:前月10日現在の利用残高
2千円以上~20万円以下:2千円
20万円以上:利用残高が20万円増えるごとに2千円に2千円ずつ増額した金額

■それ以外
・前月10日の利用残高に対する毎月の返済額
2千円未満:前月10日現在の利用残高
2千円以上、10万円以下:2千円
10万円超:利用残高が10万円増えるごとに2千円に2千円ずつ増額した金額

2012年7月31日以降に契約の締結もしくは変更をおこなった場合でも、「利用限度額が200万円以上なのか」という点で返済額に違いが出ます。

そこで、2012年7月31日以降に契約の締結もしくは変更をおこなっている場合、利用限度額が200万円未満だった場合、200万円以上だった場合の2パターンについて、2万円を上限にした返済額をチェックしておきましょう。

■利用限度額200万円未満の場合
・前月10日の利用残高に対する毎月の返済額
2千円未満:前月10日現在の利用残高
2千円以上10万円以下:2,000円
10万円超20万円以下:4,000円
20万円超30万円以下:6,000円
30万円超40万円以下:8,000円
40万円超50万円以下:11,000円
50万円超60万円以下:12,000円
60万円超70万円以下:14,000円
70万円超80万円以下:16,000円
80万円超90万円以下:18,000円
90万円超100万円以下:20,000円
■利用限度額200万円以上の場合
・前月10日の利用残高に対する毎月の返済額
2千円未満:現在の利用残高
2千円以上20万円以下:2,000円
20万円超40万円以下:4,000円
40万円超60万円以下:6,000円
60万円超80万円以下:8,000円
80万円超100万円以下:11,000円
100万円超120万円以下:12,000円
120万円超140万円以下:14,000円
140万円超160万円以下:16,000円
160万円超180万円以下:18,000円
180万円超200万円以下:20,000円

たとえば利用残高が30万円だった場合、利用限度額200万円未満の場合の毎月の返済額が適用されるので6,000円。そして、利用限度額が200万円以上だと毎月の返済額は4,000円です。

上記の表より、2012年7月31日以降に契約の締結もしくは変更をおこなっている場合は、利用限度額200万円未満の方が毎月の返済額に高めの金額が設定されていることがわかるのではないでしょうか。

前月10日の借入残高で返済額が決定

みずほ銀行カードローンの返済額がどう決まるのかについて、さらに詳しく解説していきましょう。

すでに紹介した一覧にあるように、みずほ銀行カードローンは借入限度額や借入残高で毎月の返済額が変わります。

そして、返済額が決まるのは毎月10日ですが、注意したいのが請求月の10日時点の借入残高ではなく、前月10日時点における借入残高で金額が決まる点です。

前月10日(銀行が休業日にあたる場合は翌営業日)以降に新しく借入れをした場合、請求月に追加で借りた分の返済は未反映の場合があります。

また、追加で融資を受けたり、増額をしたりした場合、月の返済額が増減する可能性がありますから、返済日前に返済金額を確認しておくのがスムーズでしょう。

もしも具体的な返済額がわからない場合、みずほ銀行カードローンの窓口をはじめ、専用ダイヤルで確認できます。

■みずほ銀行カードローン専用ダイヤルの受付時間
・月曜日~金曜日の9時00分~21時00分
・土曜日と日曜日の9時00分~17時00分
※年始にあたる1月1日~3日、祝日・振替休日は受付休止
※12月31日の受付時間は9時00分~17時00分

みずほ銀行カードローン他社カードローンの返済額の違い

次に、他社カードローンと比較したみずほ銀行カードローンの返済額についてまとめています。

カードローンは他の都市銀行、消費者金融などのさまざまなところで取り扱っていますが、どうなっているのかは気になるポイントでしょう。

他と比べて、みずほ銀行カードローンの返済額は高いのか、それとも低いのか、毎月の最低返済額について確認しておきましょう。

他社銀行カードローンの返済額

みずほ銀行カードローン以外の大手メガバンクが展開するカードローンが、三菱UFJ銀行カードローン(バンクイック)、三井住友銀行カードローンの2種類です。

これらの3種類のカードローンにおいて、毎月負担すべき返済金額の違いを確認していきましょう。

各銀行カードローンの毎月の利用残高に対する最少返済額は以下のとおりです。

■みずほ銀行カードローンの場合
・2千円未満:前月10日現在の利用残高
・2千円以上10万円以下:2,000円
・20万円超30万円以下:6,000円
・30万円超40万円以下:8,000円
・40万円超50万円以下:11,000円
・50万円超60万円以下:12,000円
・60万円超70万円以下:14,000円
・70万円超80万円以下:16,000円
・80万円超90万円以下:18,000円
・90万円超100万円以下:20,000円■三菱UFJ銀行カードローン(バンクイック)の場合
・2千円未満:2,000円
・2千円以上10万円以下:2,000円
・10万円超20万円以下:4,000円
・20万円超30万円以下:6,000円
・30万円超40万円以下:8,000円
・40万円超50万円以下:11,000円
・50万円超60万円以下:12,000円
・60万円超70万円以下:14,000円
・70万円超80万円以下:16,000円
・80万円超90万円以下:18,000円
・90万円超100万円以下:20,000円

■三井住友銀行カードローンの場合
・2千円未満:約定返済時の借入残高全額
・2千円以上10万円以下:2,000円
・10万円超20万円以下:4,000円
・20万円超30万円以下:6,000円
・30万円超40万円以下:8,000円
・40万円超50万円以下:11,000円
・50万円超60万円以下:11,000円
・60万円超70万円以下:12,000円
・70万円超80万円以下:13,000円
・80万円超90万円以下:14,000円
・90万円超100万円以下:15,000円

100万円までの利用残高であれば、みずほ銀行カードローンと三菱UFJ銀行カードローン(バンクイック)の毎月の最少返済額にほぼ違いはありません。

ただし、利用残高が50万円を超えた場合は、三井住友銀行カードローンの毎月の返済額が少なくなることがわかります。

銀行カードローンで毎月の最少返済額を少しでも減らしたいという方は、三井住友カードローンを検討するのも方法かもしれません。

また、利用限度額・借入金額・毎月の返済額が同じだった場合、各銀行カードローンの返済総額がどのくらいのなるのかも確認しておきましょう。

公式サイトのシミュレーターを使って試算をおこないますが、比較をわかりやすくするため、以下の条件で統一して試算しています。

■試算の条件
・利用限度額:100万円
・借入金額:100万円
・毎月の返済額:2万円
・金利:利用限度額における最大金利
■利用したシミュレーター
みずほ銀行カードローンは「返済回数シミュレーション」
三菱UFJ銀行カードローン(バンクイック)は「ご返済期間シミュレーション」
三井住友銀行カードローンは「返済期間シミュレーション」

借入限度額が100万円の場合、100万円を借りて毎月2万円返済すると以下のようになります。

■みずほ銀行カードローン
・金利:12.0%
・返済回数:73回
・利息額:413,395円
・総返済額:1,413,395円 ■三菱UFJ銀行バンクイック
・金利:14.6%
・返済回数:78回
・利息額:550,160円
・総返済額:1,550,160円

■三井住友銀行カードローン
・金利:14.5%
・返済回数:78回
・利息額:543,144円
・総返済額:1,543,144円

総返済額を見ると、みずほ銀行カードローンは約141万円になり、大手メガバンクの取り扱う銀行カードローンの中では一番低いことがわかります。この金額の違いの理由となるのが、金利の差です。

金利比較表で確認すると、みずほ銀行の金利は100万円未満の場合は14%、ほかの2サービスとあまり変わらないこともわかります。

しかし、借入限度額が100万円ちょうどの場合は12%に下がる設定なので、総返済額が他の2つのカードローンよりも10万円以上もお得になっています。

これらのことから、もしもみずほ銀行カードローンで借入をする場合、利用限度額が100万円以上の方が有利かつお得になることがわかるでしょう。

消費者金融カードローンの返済額

アイフル、アコム、プロミス、SMBCモビットの消費者金融4社のカードローンとみずほ銀行カードローンの返済額も比べてみましょう。

上記の消費者金融の上限金利ですが、プロミスが実質年率17.8%、アイフル、アコム、SMBCモビットが実質年率18.0%となっています。

そのため、同じ返済期間を設定した場合、消費者金融各社のカードローン以上にみずほ銀行カードローンの総返済額が少なくなる傾向にあるでしょう。

そこで、毎月の最少返済額を比較してみます。

消費者金融4社における利用残高と毎月の最少返済額

■みずほ銀行カードローン
・10万円:2,000円
・20万円:4,000円
・30万円:6,000円
・40万円:8,000円
・50万円:11,000円
・60万円:12,000円
・70万円:14,000円
・80万円:16,000円
・90万円:18,000円
・100万円:20,000円■アイフル
・10万円:4,000円
・20万円:8,000円
・30万円:11,000円
・40万円:11,000円
・50万円:13,000円
・60万円:16,000円
・70万円:18,000円
・80万円:21,000円
・90万円:23,000円
・100万円:26,000円

■アコム
・10万円:4,000円
・20万円:8,000円
・30万円:9,000円
・40万円:12,000円
・50万円:15,000円
・60万円:18,000円
・70万円:21,000円
・80万円:24,000円
・90万円:27,000円
・100万円:30,000円

■プロミス
・10万円:4,000円
・20万円:8,000円
・30万円:11,000円
・40万円:11,000円
・50万円:13,000円
・60万円:16,000円
・70万円:18,000円
・80万円:21,000円
・90万円:23,000円
・100万円:26,000円

■SMBCモビット
・10万円:4,000円
・20万円:8,000円
・30万円:11,000円
・40万円:11,000円
・50万円:13,000円
・60万円:16,000円
・70万円:18,000円
・80万円:21,000円
・90万円:24,000円
・100万円:26,000円

上記を見てわかるように、みずほ銀行カードローンの毎月の最少返済額は、消費者金融のカードローン以上に低いです。

カードローンの返済による負担が気になる場合、まずは消費者金融よりもみずほ銀行カードローンで借入ることを前向きに考えた方が良いでしょう。

ただし、みずほ銀行カードローンとの大きな違いとして、一部消費者金融会社では無利息サービスを実施しています。これは30日以内などに完済することで、利息0円でお金を借りらことが可能です。

そのため、このサービスを利用する方であれば金利差のカバーはできるでしょう。

そのほかにも、大手消費者金融は審査の所要時間が短く、スピーディーです。申し込みのタイミングに審査の混雑状況しだいでは最短即日融資ができることもあります。

無利息サービスにすぐにお金を借りられるメリットを受けたい方は、消費者金融を検討した方がスムーズかもしれません。

みずほ銀行カードローンの返済した場合の利息の変化

みずほ銀行カードローンは、通常返済以外に任意返済もできます。

任意返済の場合、自身で自由に金額を設定した返済が可能です。

カードローンの利息は、返済期間が長ければ長いほどに高額になってしまいますが、支払いに無理がない範囲内で任意返済をおこなえば早期返済が実現します。

こちらでは、任意返済をすることで返済額が増えた場合、支払う利息はどのくらいお得になるのかをチェックしていきましょう。

任意返済をした場合の利息の変化

みずほ銀行カードローンの任意返済をおこなう場合、みずほダイレクトかATMで手続きができます。

こちらでは、みずほ銀行カードローンの公式サイト内にあるシミュレーターを使い、以下の条件にて試算していきます。

■試算の条件
・利用限度額:100万円
・借入金額:100万円
・毎月の返済額:2万円
・金利:12%(最大金利)

借入金額100万円における返済回数と毎月の返済額、利息の比較(金利12%)は以下のとおりです。

・返済回数:241回
・毎月の返済額:最少返済額
・返済額の総額:1,794,676円
・利息額の合計:794,676円・返済回数:114回
・毎月の返済額:15,000円(最小返済額+任意返済)
・返済額の総額:1,686,521円
・利息額の合計:686,521円

・返済回数:73回
・毎月の返済額:20,000円(最小返済額+任意返済)
・返済額の総額:1,413,395円
・利息額の合計:413,395円

・返済回数:54回
・毎月の返済額:25,000円(最小返済額+任意返済)
・返済額の総額:1,300,214円
・利息額の合計:300,214円

・返済回数:43回
・毎月の返済額:30,000円(最小返済額+任意返済)
・返済額の総額:1,237,586円
・利息額の合計:237,586円

まず、100万円を借り入れて、毎月決まった最少返済額のみ返済すると、返済回数は241回です。そして、支払うべき利息の合計は約80万円になります。

最少返済額に増額して毎月3万円を返済すれば、返済回数は43回、利息の合計は約24万円となり、最少返済額で支払う利息と比べればかなりの金額を節約できるでしょう。

同じ12%の金利適用でも、返済額がどれだけ違うかで大きな差がつきます。手持ちのお金に少しでも余裕ができたら、無理のない範囲で任意返済をおこなうことがおすすめです。

口座から自動で引き落とされるのは、約定返済額のみ

任意返済がお得なことはわかったかと思いますが、口座から自動引き落としとなるのは、約定返済額のみとなっています。毎月の最少返済額以上のお金を口座に入金しても任意返済にはなりません。

任意返済をする場合、約定返済日以外でもおこなえるので、必ずみずほダイレクトかATMを利用してください。

みずほ銀行カードローンの一括返済時の返済額

みずほ銀行カードローンを一括返済したい場合、完済する当日までに利息を含めた最終返済額を支払わなくてはなりません。

また、貸越利息も含めた貸越残高を一括返済する場合、店舗の手続きが必要となるので注意してください。そのほかに、インターネット支店で取引をしている場合は、インターネット支店からの手続きもできます。

なお、みずほ銀行インターネット支店で一括返済できる時間は以下に限定されます。

・月曜日~金曜日:9時00分~21時00分
・当日扱いで全額清算したい場合の受付時間は9時00分~14時00分

まとめ

当記事では、みずほ銀行カードローンの返済額について解説しました。

すでに利用しているけれど返済額に関する知識はなかった、これからみずほ銀行カードローンを利用するにあたって他社との返済額を比較したいという方も多いかと思います。

そこで、毎月の返済額や、任意返済を利用した場合の総返済額の違いなどがわかれば、より計画的に利用できることでしょう。

ぜひ利用の際の参考にして、さまざまな方面で役立ててください。

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