目次
こんな気持ちを持っていませんか?
FXにおけるスワップポイントには、通常のトレードでは狙うことができない独自のメリットがあります。これらを理解しておくことは、トレードにおいても非常に重要なポイントとなります。
そこで今回の記事では、FXのスワップポイントについて、概要から具体的なトレードテクニック・メリットまで徹底的に解説していきます。スワップポイントに関連することがすべてわかる内容となっているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
FXのスワップポイントとは?
FXにおけるスワップポイントとは、日本円と海外の法定通貨の金利差のことです。通常、法定通貨を購入した場合には、それぞれの国で設定されている金利を基に金利収益が発生します。たとえば、日本では金利が0.1%に設定されているため、この分の収益が貯金をしていることで加算されることになります。
いっぽうで、FXでは海外の法定通貨を購入します。日本よりも金利が高い通貨を購入すれば、その差額分の金利収益が発生することになるでしょう。たとえば、トルコのリラは現在金利約24%となっているため、日本円とは23.9%もの大きな金利の開きがあります。そして、スワップポイントによって、この差額分となる金利収益が付与されることになるのです。
スワップポイントは業者ごとに違う
各国の法定通貨に対する金利は、その国で定めているため一定の水準となっています。これに対して、スワップポイントは業者によってその数値が異なります。
つまり、業者によっては高いスワップポイントを提供しているところもありますし、安いスワップポイントを提供しているところもあるのです。そのため、スワップポイント狙いの投資の場合には、業者の選定も非常に重要なポイントの1つとなります。
スワップポイントはマイナスの場合もある
スワップポイントは、マイナスになる場合もあります。具体的には、ユーロではマイナス0.1%の金利を設定しています。仮にユーロを購入した場合には、スワップポイントもマイナスとなるのです。
この場合には、金利収益は発生しないだけでなく、マイナス分のスワップポイントを支払う必要が出てきます。また、スワップポイントがプラスの通貨でショートでポジションを保有した場合にも、マイナスとなるため支払いが必要になります。
スワップポイントのメリット
ここまでで、スワップポイントの概要は理解できたかと思います。ここからは、スワップポイントの具体的なメリットを確認していきましょう。
①インカムゲインが狙える
スワップポイントの最大の利点は、やはりインカムゲインが狙えることです。投資の中でも代表的な株は、企業の業績に応じて配当や優待を受けることができますね。
これに対して、FXではスワップポイントによって金利収益を得ることができます。本来であれば、為替の売買益であるキャピタルゲインだけですが、こうしたインカムゲインが狙える点がスワップポイントの大きな魅力となっているのです。
②両建てスワップトレードができる
両建て取引によるスワップトレードは、非常に勝率が高い取引手法の1つです。この手法では、スワップポイントの業者ごとの差を狙ってトレードを行います。具体的には、スワップポイントが高い業者でロングポジションを保有します。続いて、スワップポイントが低い業者でショートポジションを保有します。この時、2つのポジションの通貨と資金量はまったく同じ量を保有することになります。
この両建てトレードは、確実に勝つことが難しいFXの世界においても、非常に勝率が高い投資手法として有名です。資金量がある程度ないと取り組みにくいですが、この問題点をクリアできる人であれば、ぜひ活用してみることをおすすめします。
スワップポイントのデメリット
ここまで、スワップポイント狙いの投資のメリットを確認してきました。
続いて、スワップポイントのデメリットを確認していきましょう。
①キャピタルゲインで損失が出る可能性がある
スワップポイント狙いの投資では、キャピタルゲインの損失が最大のリスクの1つです。仮にポイントがプラスであっても、為替の変動幅によっては元手の損失が発生してしまいます。
こうなると、スワップポイントでプラスの金利収益が発生しても、トータルの損益がマイナスになってしまうのです。実際に、スワップポイント狙いの投資で失敗する人のほとんどが、キャピタルゲインによる損失が失敗の原因となっています。この点は必ず覚えておきたいポイントなので、このタイミングでしっかりと抑えておきましょう。
②スワップポイント自体が変動する
FXにおけるスワップポイントは、業者が設定を行います。そのため、通貨の流動性や金利そのものの変更などで、スワップポイント自体が変動する可能性もあります。
投資した時には金利も高く、高配当が狙えていた通貨であっても、突如として金利が下がってしまう可能性というのがあるのです。こうした点を踏まえても、スワップポイントが変動する可能性はリスクの1つであるといえるでしょう。
③ある程度の資金量が必要になる
スワップポイント狙いの投資ですが、しっかりとまとまった利益を出すのであれば、ある程度の資金量が必要になってきます。仮に10万円の資金で投資をしたとしても、金利が10%でも1年間で1万円の収益にしかなりません。
さらに、上述したようにキャピタルゲインのリスクも伴ってきます。こうした点を踏まえても、ある程度の資金量がない状態でスワップポイント狙いの投資をするのは、利益を効率的に出すという観点で考えると少し難しいといえるでしょう。具体的に目安をいうと、最低でも100万円ほど準備できるようにしておきましょう。
スワップポイントのよくある質問
ここまで、スワップポイントの概要や、具体的なメリット・デメリットを確認してきました。スワップポイントに関する理解が、さらに深まったのではないでしょうか。
ここからは、スワップポイントに関連したよくある質問を確認していきましょう。
①付与時間はいつ?
スワップポイントの付与時間は業者によって異なります。いっぽうで、多くの業者では午前中に判定時間を持ってきているため、付与も午前中に行われることが多くなっています。
②土日は付与される?
スワップポイントは、土日も付与されます。ただし、土日に実際の付与は行われず、平日に土日の分もまとめて付与されるのが一般的です。
スワップ運用におすすめのFX業者TOP3
ここまで、スワップポイントに関連したさまざまな事柄を確認してきました。スワップポイントに関することは、ほとんどの疑問は解決できたのではないでしょうか。
ここからは、スワップポイントの運用でおすすめのFX業者TOP3を見ていきましょう。今回紹介するのは、国内でも信頼性の高いFX業者だけに絞っていくので、登録がまだ済んでいない人は、この機会に必ず登録しておくことをおすすめします。
第1位 SBI FXトレード
高いスワップポイントの配当が魅力のSBI FXトレードは、大手企業であるSBIホールディングスが運営しています。そのため、資金力や信頼性の面でもバッチリで、初心者でも安心してい利用することが可能です。
それだけでなく、スプレッドも業界では最狭水準です。スワップポイント狙いの投資では、スプレッドが狭ければコストを抑えて効率的に利益を狙っていくことができます。さまざまな面で、スワップポイントを狙ったトレードに適しているのが、SBI FXトレードといえるのです。
第2位 DMM FX
DMM FXは、大手企業であるDMM.comが運営するFXサービスです。スワップポイントの高さはもちろんですが、国内口座開設数第1位という確かな実績を持っていることでも有名です。多くのユーザーが支持する圧倒的な使いやすさが、同社の魅力の1つでもあるのです。
トレードに不慣れな状態で、急にスワップポイントの投資を行うのは非常に危険です。上述したように、スワップポイントにはキャピタルゲインの損失リスクがあるからです。こうした点を踏まえても、デモトレードで練習ができるDMM FXは積極的に活用していきたいFX業者といえるでしょう。
第3位 ヒロセ通商
ヒロセ通商は高い約定率が魅力のFX業者です。それだけでなく、スワップポインオも高配当となっており、安定した収益を狙うことができます。また、DMM FXと同じくデモトレードも提供されており、スワップポイント狙いのトレードの練習を行える点も大きな魅力の1つでしょう。
こうした点を踏まえると、土日を中心にFXの練習がしたいという方には、ヒロセ通商は非常に重宝します。そのため、そうした人であれば、ヒロセ通商を積極的に活用していくことをおすすめします。
スワップ狙いのトレードで注意しておきたいこと
ここまで、スワップポイントの概要やおすすめの業者について確認してきました。
ここからは、スワップポイントを狙ったトレードにおける注意点を見ていきましょう。
①高配当通貨は基本的にリスクが高い
原則として、高配当の通貨は基本的にリスクが高くなっています。そもそもの話ですが、なぜ金利を高くしなければいけないのか考えてみましょう。金利を高くすることで、その通貨を欲しがる人を増やすことが目的です。それでは、なぜ通貨を欲しがる人を増やさなければいけないのでしょうか。
実際に、地政学的なリスクがほとんどない日本の金利は0.1%と超低金利です。具体的にリスクが高い国名を挙げると、トルコや南アフリカ、アルゼンチンなどが現在では該当するでしょう。どれだけ金利が高くスワップポイントの収支が良くても、キャピタルゲインで損失を受ける可能性が高いので、トレードをする際には十分に注意する必要があることを覚えておきましょう。
②ハイレバレッジでのトレードは避ける
スワップポイント狙いのトレードでは、ハレイバレッジの取引も避けておきたいポイントの1つです。具体的には、資金量のギリギリでトレードをしてしまうと、スワップポイントでの利益以上のキャピタルゲインの損失が大きくなる可能性があるからです。
こうした点を防ぐためにも、レバレッジは低めの5倍ほどに止めておきましょう。もしハイレバレッジでスワップポイント狙いの投資をする場合でも、資金量を証拠金に対して何%まで使うのかなど、ルールをしっかりと決めてリスク管理を徹底することをおすすめします。
③ロスカットを入れないと危険
スワップポイント狙いの投資でも、ロスカットを入れないと危険です。高配当で多くの投資家を惹きつけたトルコリラでは、キャピタルゲインが右肩下がりで下落し続けたことで、多くの人が破産にまで追い込まれています。
こうした点を踏まえても、為替の変動リスクをヘッジするためにロスカットを浅めに入れておきましょう。ただし、通常のトレードであれば1%から2%が目安ですが、スワップポイント狙いの投資の場合、同じ水準だとややトレードがやりづらくなってしまいます。10%ほどを目安として、ロスカットを入れておくことをおすすめします。
④時にはポジションを決済する勇気を持とう
世界的な情勢を常に確認しながら、時にはポジションを決済する勇気を持ちましょう。情勢が危険な状態であるにも関わらず、ポジションを持ち続けるのは非常にリスキーです。
こうした点を踏まえても、いくらスワップポイント狙いの投資といえど情勢が悪くなればポジションを決済する勇気を持ちましょう。これによって、自分自身の大切な資産を失わずに済みます。
まとめ
以上、FXのスワップポイントについて解説してきました。今回紹介したように、スワップポイントにはインカムゲインを狙えるという独自のメリットがあります。また、FX業者を使い分けることで、ポイントの差を狙った両建てトレードで効率的に利益を出していくことも可能です。特に2019年は、トルコのリラなど高金利の通貨が数多くあることから、スワップポイントを狙ったトレードには非常に適したタイミングであるといえるでしょう。
いっぽうで、スワップポイントを狙ったトレードには、キャピタルゲインの損失リスクも存在します。為替の変動からは、両建てトレードを行わない限りは逃れられないので、トレード時には注意をしておく必要があるでしょう。また、ある程度の資金量がないとスワップポイントで思ったように利益を出すこともできません。初心者の方がまとまった資金を運用することは、なかなか難しいので、この点もしっかりと覚えておくようにしましょう。
この記事を参考に、ぜひみなさんもスワップ狙いのトレードにチャレンジしてみてくださいね。