FXのトレンドとは?ダウ理論による正しい定義からトレンドの読み取り方まで徹底解説!

Man
FXのトレンドって正しい定義はあるの?なんとなくはわかってるんだけど・・・

こんな気持ちを持っていませんか?

FXではトレンドを理解することが非常に重要です。存在自体は知っていても、正しい定義を知らない方は意外と多く存在します。これらお理解していない状態でトレードを行ってしまうと、トレンドの転換点に巻き込まれて思わぬ損失を受けてしまう可能性もあるのです。

そこで今回の記事では、相場の世界で長年にわたって利用されているダウ理論をもとに、チャートにおけるトレンドの正しい定義を確認していきたいと思います。また、トレンドを見極めるポイントや具体的なトレードテクニックまで紹介していくので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

FXのトレンドとは?正しい定義を覚えよう!

FXでは、チャートの全体的な流れを示したトレンドが存在します。一見すると、相場はランダムに動いているように見えますが、その背景にはすべて何かしらの理由があり、これらの投資家心理をもとに相場が動いています。

トレンドは、こうした投資家心理を読み解くために非常に重要な存在です。加えて、トレンドを意識してトレードを行うことで、初心者の方でも比較的勝率を高めていくことができるようになります。

ダウ理論におけるトレンドの3つの種類

まずは、正しいトレンドの知識・定義を身につけていきましょう。ここで活用したいのが、チャールズ・ダウ氏が開発した「ダウ理論」です。

この理論は、もともとは相場や金融世界のジャーナリストとして活躍していた同氏が、それまでの分析をもとにして開発した理論です。かなり昔に開発された理論にも関わらず、相場の世界では長年にわたって利用されてきています。同氏の発行していたニュースレターは、その後ウォールストリートジャーナルとして、経済新聞として刊行されるまでに至りました。それほど、情報の信頼性が高いということがいえます。

ダウ理論においては、トレンドの定義は3つに分類されます。それぞれのトレンドの正しい定義を、下記で確認していきましょう。

①上昇トレンド

1つ目のトレンドは、上昇トレンドです。上昇トレンドの名前の通り、価格が上昇傾向にある状態を指しています。ダウ理論における上昇トレンドの定義は、「高値も底値も切り上がっている状態」のです。

上記の画像は、ドル円の1時間足のチャートです。青い線で囲ったところをみればわかるように、高値も底値も切り上がっている状態となっていますね。つまり、このチャートでは上昇トレンドが発生していることになります。

上昇トレンドは、その最中でも下降と上昇を繰り返していきます。逆をいうと、この上昇と下降の繰り返しの中で、前回の底値や高値から切り上がらなかったタイミングが、上昇トレンドの終わりであると考えることができます。

②下降トレンド

続いて2つ目に登場するのが、下降トレンドです。下降トレンドは、価格が下落傾向にあることを指しています。ダウ理論における下降トレンドの定義は、「高値も底値も切り下がっている状態」のことです。

上記の画像では、青色の線で囲ったところで高値も底値も切り下がっている状態であることがわかります。つまり、このタイミングでは下降トレンドが発生していることになるのです。

特に注目すべきポイントは、1つ目の大きな下落です。大陰線で直前の底値を大きく下回っていることがわかります。一般的には、前回の底値を下回ることで下降トレンドの1波目が発生しやすいので、エントリーをするのであれば、大陰線で抜けた後の上昇で調整したポイントが良いでしょう。

③レンジ相場

3つ目に登場するのが、レンジ相場です。レンジ相場は一定の価格帯で価格が推移している状態のことを指しています。

上記のドル円のチャート画像では、青色の線で囲ったところで価格が推移していることがわかりますね。つまり、レンジ相場に入っている状態であることがわかります。

レンジ相場は、その後どちらに価格が抜けるかわからないことが多いです。ただし、一般的にはトレンドの転換点として考えられることが多くなっています。具体的にエントリーポイントを考えると、レンジの底値であるサポートラインに達した場合にはロング、逆にレンジの高値であるレジスタンスラインに達した場合にはショートでエントリーをすると良いでしょう。

ダウ理論におけるトレンドの見極め方

ここまで、ダウ理論における正しいトレンドの定義について確認してきました。これまであやふやに覚えていた方は、このタイミングで定義をしっかりと覚えておきましょう。

いっぽうで、ダウ理論にはトレンドを見極めるために、その他にも理論が存在します。ここからは、ダウ理論におけるトレンドの見極め方についても確認していきましょう。

①トレンドは相互で確認される必要がある

ダウ理論では、1つの銘柄だけでトレンドを確認するだけでなく、他の相関性の高い銘柄においてもトレンドが確認される必要があると定義されています。

たとえば、イギリスのポンドであれば、原油価格との相関性が高いことでも有名です。仮にポンドで上昇トレンドが発生している場合には、原油価格でも同様に上昇トレンドが発生しているか確認してみるのも良いでしょう。

その他にも、新興国の通貨同士で相関性を確認しても良いですし、先進国の通貨同士で相関性を確認しても良いでしょう。1つの銘柄だけでなく、他の銘柄でもトレンドが確認できれば、そのトレンドの信頼性はさらに高くなることになります。

②トレンドは他の指標でも確認される必要がある

トレンドは他の指標でも確認される必要があります。具体的には、RSIやMACDなどのインジケーターのことを指しています。

これらのテクニカル的な指標が、実際にチャートに表示されているトレンドと同じように上昇や下降を示した場合には、そのトレンドの信頼性はさらに高まります。

このように、トレンドの見極めには定義だけでなく、その他のインジケーターも積極的に活用していくと良いでしょう。

トレンドと合わせて活用したい理論・指標

ここまで、ダウ理論におけるトレンドに関連したさまざまな内容を確認してきました。正しい定義や見極め方は身につけばトレードにおける勝率も飛躍的に向上することでしょう。このタイミングでしっかりと覚えておきましょう。

ここからは、ダウ理論におけるトレンドの定義と合わせて、チャートを分析するために活用できる理論や指標を確認していきたいと思います。

①エリオット波動

エリオット波動は、トレンドの分析にも役立つ代表的な理論の1つです。具体的には、トレンドは5つの波とその調整波で構成されているというのが、エリオット波動の考え方です。

上記のドル円のチャート画像では、上昇の中で赤色の5つの波が発生していることがわかります。加えて、その後に青色の3つの調整波が形成されていますね。また、この調整波は最大で5つまで発生することになります。

エリオット波動は短期的なものと、長期的なものの2種類が存在します。チャートの中でも頻繁に出現するので、トレンドの見極めやエントリー・決済時に積極的に活用していきましょう。

②MACD

MACDはトレンドの見極めや、買い時や売り時を判断する際に利用するインジケーターです。価格の変動幅に応じて数値が示されており、0が中間地点となります。また、MACDとその移動平均であるシグナルの2つの線が使われるのがポイントです。

仮にMACDがシグナルを上回ったタイミングであれば、その後に上昇トレンドに転換する可能性が高くなります。加えて、そのタイミングで数値が0を超えていれば、情報の信頼性はさらに高くなります。逆も然りで、MACDがシグナルを下回ったタイミングでは下降トレンドが発生しやすく、なおかつ0を下回っていれば情報の信頼性もさらに高くなります。

MACDはシンプルな画面表示で、初心者でも比較的使いやすいインジケーターとして有名です。トレンドの見極めと合わせて活用することで、トレードの精度をさらに向上させることが可能となります。

初心者におすすめのFX業者TOP3

ここまで、トレンドに関するさまざまな事柄を確認してきました。実践的な内容であっただけに、そろそろ実際にトレードをしてみたいと感じた方も多いのではないでしょうか。

そこでここからは、取引コストや練習環境などが優れている、国内のFX業者おすすめTOP3を紹介していきたいと思います。

第1位 SBI FXトレード

SBI FXトレードは、最小取引金額4円からトレードをすることができるFX業者です。4円であれば、どれだけ資金量が少ない人でも準備できる金額でしょう。小額からまずはFXにチャレンジしてみたいという方や、トレンドの見極めの練習がしたいという方などには、非常におすすめです。

また、取引コストの安さも同社の魅力の1つです。たとえば、ドル円のスプレッドは0.27銭と非常に狭くなっています。国内でも最狭水準であることは間違いありません。スプレッドが狭いことで、取引コストを抑えた取引が可能となるのです。

小額取引でコストも抑えてトレードをしたいという方であれば、ぜひともSBI FXトレードを活用していきましょう。

第2位 DMM FX

DMM FXは、動画コンテンツの配信などで有名なDMM.comが運営するFXサービスです。最大の特徴はデモトレードができる点にあります。

デモトレードとは無料でFXの練習ができるツールのことです。本番と全く同じ取引ツールとレートで練習をすることができます。これによって、実際に本番のトレードを行った時にも、勝率を高めることができるのです。

加えて、DMM FXは国内の口座開設数第1位という確かな実績を持っています。つまり、多くの人が支持する使いやすさがあるのです。サポート体制も万全のため、操作面が不安だなと感じる人やとにかくバッチリ練習をしてから本番の取引がしたいという方は、DMM FXを活用していきましょう。

第3位 ヒロセ通商

ヒロセ通商は、99.9%の高い約定率が魅力のFX業者です。約定率が高ければ、大事な買い時や売り時で注文が通らないといったトラブルも防ぐことができます。これによって、より精度の高いトレードを行うことができるのです。

また、ヒロセ通商はデモトレードも提供しています。最大の特徴は、FXの市場が休みである土日にも仮想のレートを使ってデモトレードができる点にあります。

FXを副業でやっている人であれば、本業が土日休みの場合が多いでしょう。こうした人には特におすすめなのがヒロセ通商です。積極的に活用して練習を積み重ねていきましょう。

トレンドを活用したFXのコツや注意点

ここまで、トレンドに関するさまざまな事柄や、おすすめのFX業者などを確認してきました。

ここからは、トレンドを活用したトレードにおけるコツや注意点を確認していきましょう。

①リスク管理を万全に

FXの基本中の基本として、資金管理を万全にすべきという点が挙げられます。具体的には、1度の取引で利用できる資金量は、証拠金に対して10%ほどを目安としましょう。

これは有名投資家や大手のヘッジファンドも実践する資金管理のテクニックです。逆に、この水準を超えてトレードを行ってしまうと、価格が大きく変動した時に損失を招いてしまう可能性があります。

基本的には、資金量を常に一定にするように意識してトレードを行い、本当に自信が持てるタイミングでのみ資金量を増やしてトレードを行うように心がけていきましょう。

②ハイレバレッジのトレードを避ける

ハイレバレッジのトレードも避けたほうが良いでしょう。初心者の方の場合、取引に慣れていない状態でハイレバレッジのトレードをしてしまうと、思わぬ損失を受けてしまう可能性があるからです。

具体的に目安をいうと、最初のうちは5倍ほどのレバレッジで取引をすると良いでしょう。慣れてきてから徐々にレバレッジを引き上げ、10倍や20倍といった高いレバレッジにチャレンジしてみましょう。

③感覚でのトレードを避ける

感覚でのトレードは、もっとも避けておきたいポイントの1つです。初心者の方に特に多いのが、なんとなくという根拠のないトレードによる失敗です。根拠のない感覚でのトレードは、たとえ短期的に勝つことができても、長期的には必ず負け越してしまうことになります。

これらを避けるためにも、とにかくトレードにおける根拠を持つことが大事です。特に、今回紹介したダウ理論やその他の指標・インジケータおは積極的に活用していきましょう。根拠を持つことで、感覚でのトレードとは比べものにならないくらいトレードにおける勝率も向上することでしょう。

④必ず浅めの損切りを入れる

エントリーをする際には、必ず浅めの損切りを入れるようにしましょう。FXの世界では損切りをしないことで、大きな損失を抱えてしまう人が多くいます。結果的に業者が定めるロスカットの水準に達してしまい、必要のない損失を受けてしまうのです。

具体的に目安をいうと、損失は証拠金に対して1%から2%ほどを目安としましょう。逆指値注文やOCO注文を活用してこの水準で損切りを入れておくことで、結果的に損失を小さくしてトータルの利益を上げていくことが可能となります。

⑤部分利確で利益を伸ばす

部分利確で利益を伸ばすことも、重要なポイントの1つです。具体的には、レジスタンスやサポートラインに達した段階で、価格が固くなるようであれば、ポジションの一部を利確します。

これによって、価格が逆行して損失が出ても、利益を確定している分損失を小さくすることができます。場合によっては、利確していた分でプラスになる可能性もあるでしょう。

それだけでなく、価格がサポートやレジスタンスを突破すれば、残りのポジションで利益をさらに伸ばすことができます。リスク管理をした効率的なトレードが可能となるので、部分利確は意識的に取り組むようにしていきましょう。

まとめ

以上、FXのトレンドについて解説してきました。今回紹介したように、トレンドの存在自体は知っており、概要をなんとなくは理解していても、その正しい定義を知らない人は意外と多くいます。そのため、しっかりと正しい定義を覚えて、なおかつトレンドを見極めることが非常に重要です。

また、トレンドは相互で確認される必要があったり、転換点をその他のインジケーターなどで確認する必要もあります。こうした細かな点も含めてトレンドの見極めを行わないと、大きな損失を招いてしまう可能性も出てくるのです。加えて、トレードをする際にはリスク管理もしっかりとしておきましょう。

ぜひこの記事を参考に、トレンドをうまく活用してみなさんも利益を狙ってみてくださいね。

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