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「今月のカードの請求額がやばい!」「給料日まで日にちがあるのに、生活費が足りない」
皆さん、こんな時ありませんか?思っていた以上に買い物や外食などをしてしまい、お金が足りない状況に陥った経験は、誰もがあるでしょう。
この時に、貯蓄があれば貯蓄を切り崩して対応はできますが、貯蓄がゼロでどうしようもない場合には、お金を借りるという選択肢が頭をよぎると思います。
お金を借りる手段としては、
- 親や友人などにお金を借りる
- 消費者金融を利用する
- クレジットカードのキャッシングを利用する
などがあります。
今回は、クレジットカードのキャッシングに注目し、簡単にお金を借りることができるクレジットカードのキャッシングの実態、キャッシングの方法、落とし穴についてお話していきます。
1.そもそもキャッシングって何?
キャッシングを利用したことがない人にとって、キャッシュフローとはどんなものなのか、全く分からないかと思います。まずは、キャッシングとは何なのか説明します。
キャッシングとは
キャッシングとは、冒頭でも何度か出ていますが、お金を借りるという意味を指します。
お金を借りる理由は、人それぞれ異なっていて、
- お金を使い過ぎて、クレジットカードの支払いが間に合わない
- 急な出費(結婚式や子どもの行事など)が重なってしまった
- 急に会社からリストラされて、生活が困難になった
などがあります。共通しているのは、お金が足りなくて困っているという点ですよね。クレジットカードの支払いやお金が足りなかったとしても、対応していかないといけません。こういった事態を回避するために、キャッシングという機能を利用し、一時的にお金を借りるという訳ですね。
クレジットカードのキャッシング以外にもいくつかお金を借りる方法があるので、それぞれどんな方法か見ていきます。
親や友人にお金を借りる
最もシンプルな方法が、親や友人などにお金を借りる方法です。親や友人などにお金を借りると、利息が発生しないので、借りた金額のみを返すことができます。
ただ、金銭のやり取りなので、親はまだしも友人となると、よっぽど信頼関係がないと、お金を借りる側もお金を貸す側もなかなか躊躇してしまいます。金銭のやり取りで最も多いトラブルが、貸したお金が返ってこないことです。
親や友人などにお金を借りる場合は、お金を借りる側は必ず返すよう、確約書などの書面を作成し、お互いに署名をし、今後のトラブル防止対策をしておいた方がいいでしょう。
消費者金融を利用する
お金を借りると聞いて、皆さん、頭に思い浮かぶのは、消費者金融を利用するではないでしょうか?
消費者金融でまず名前が上がってくるのは、アイフルやプロミスなど、よくTVCMで見かける会社でしょう。
アイフルやプロミスは、街中に店舗を構えており、お金を借りたいという時に、訪れやすくなっています。しかし、消費者金融を利用する場合は、審査があり、審査に通らなければ、お金を借りることができません。
なぜ、消費者金融には審査があるかというと、アイフルやプロミスなどの消費者金融は、お金を貸すということが仕事なので、貸したお金を返してもらわないと売上にならないですよね?
確実にお金を返してもらうために、お金を貸す人にちゃんと返してくれるかどうかの返済能力を審査するという訳です。
本当に急遽お金が必要と切羽詰まった状況であれば、消費者金融は、審査があり時間がかかるので、利用しにくいといえるでしょう。
キャッシングを利用すると利息がかかる
キャッシングを利用して、1番厄介なのが利息です。キャッシングを利用してお金を借りると、借りたお金+利息を返済しなければなりません。
利息とは、借りた先によって金額は異なりますが、借りた金額に対して、○%という形で発生します。
もし、100,000円を借りて、利息が10%で設定されていれば、11,000円もの利息が発生し、トータル111,000円を返済しなければなりません。設定される利率が高ければ高いほど、発生する利息の額は大きくなり、負担が増えます。
お金を借りる際には、利率が何%で設定されているかどうかをチェックするのも重要になってきます。
2 .クレジットカードのキャッシング方法
ここから、クレジットカードのキャッシング方法についてです。誰でも利用できるのか、審査はあるのか、利息はどれぐらいかかるのかなど、詳しく解説していきます。
持っているクレジットカードにキャッシング機能がついているか確認する
そもそも持っているクレジットカードにキャッシング機能がついていないと、キャッシングは利用できません。まずは、お手持ちのクレジットカードにキャッシング機能がついているか確認しましょう!
手元にキャッシング機能のついたクレジットカードがなければ作る必要があります。
クレジットカードを作る際に、キャッシング機能をつけるかつけないかを選択する項目があります。もし、つける選択をすると、キャッシングの上限額を設定します。クレジットカードを作る際には、個人情報(名前・生年月日・住所など)の他に、勤めている会社や年収、個人資産などの情報提供を求められます。
クレジットカードの作成には審査がありますが、基本的には、どなたもすることが可能ですが、そこにキャッシング機能をつけるとなると、少し審査が厳しくなります。
消費者金融と同様、クレジットカード会社もお金を貸すには、返してもらわなければなりません。そこで、勤務状況(勤めている会社や年など)によって、本当にこの人にお金を貸しても大丈夫かどうかの審査が入ります。この審査が通ると、キャッシング機能をつけることができるようになります。
キャッシング機能をつけるにあたり、キャッシングの上限額の値幅が設定されます。年収が低い人が1,000万円を借りたいといっても、返済できるか不安ですよね?キャッシングの上限額の値幅は、年収に応じて人それぞれ異なります。そして、設定された値幅から、利用者は上限額を決定することができます。
クレジットカードを作る際に、キャッシング機能をつけなくても、後付けは可能なので、もし、今後キャッシング機能を利用するかもしれないという時は、クレジットカード会社のHPから申込みましょう。
キャッシング機能がついたクレジットカードとATMがあれば簡単にキャッシングが利用できる!
お手元にキャッシング機能がついたクレジットカードが準備できれば、あとは、ATMさえあれば、誰でもキャッシングが利用できます。
ATMは、銀行はもちろん、コンビニに備え付けられているATMでも利用可能です。
手順としては、
- ATMに、キャッシング機能のついたクレジットカードを挿入する
- 画面に様々なボタンが表示されるので、「お借入れ」または「キャッシング」ボタンを押す
- 暗証番号を入力する
- 借りたい金額を入力する
- 支払方法を「1回払い」または「リボ払い」から選択する
になります。多少、ATMによって、順序は前後しますが、流れとしては、このようになります。
ここで押さえておきたいのが、支払方法です。
クレジットカードのキャッシングの支払方法は、基本的には、1回払い、またはリボ払いになります。
1回払い
1回払いとは、文字通り、借りたお金を1回で支払ってしまう支払方法です。クレジットカードによって締め日、引き落とし日は異なりますが、もし、1万円をATMでキャッシングし、支払方法で1回払いを選択すると、 引き落とし日に、借りた1万円を支払う形になります。
リボ払い
リボ払いは、リボルリング払いの略称で、借りたお金を分割で支払う支払方法になります。
もし、1万円をリボ払いにすると、1回の支払金額が少なくなるので、借りた人にとっては、返しやすいという印象を持つかもしれませんが、リボ払いは、1回の返済額が固定されている分割払いとなり、なかなか元本(ここでいう1万円)が減りません。元本が減らないということは、その分、利息が増えてしまい、結果、返済期間が伸びてしまいます。
リボ払いは、計画的に利用しないと、利息の返済でいっぱいいっぱいになってしまい、元本が減らず、どんどん返済額が膨らんでいく返済方法になります。
安易に、リボ払いを選択してしまうと、借金の渦から抜け出せなくなるので要注意です。
クレジットカードによって、返済額の増減ができる
クレジットカードのキャッシングを利用するにあたり確認しておきたいのが、返済額の増減ができるかどうかです。
これは主に、リボ払いを選択した場合に大きく関わってくるのですが、リボ払いは、毎回の返済額が固定されているのでしたよね?
お金を返していくにあたり、元本を減らせば、それに伴って発生する利息も減らすことができます。もし、今月はお金に余裕があるから、ちょっと多めに借りたお金を返せるなという時に、返済額の増減ができるのであれば、その時だけでも返済額を増やせば、元本はもちろん、利息の軽減効果に繋がります。さらに、返済期間も短縮できるので、借りたお金を返していくという生活からいち早く抜け出すことができます。
逆に、ちょっと今月はお金に余裕がなく、返済がきついなという時には、返済額を減らすことができれば、生活に支障が起きにくいですよね。しかし、返済額を減らしてしまうと、元本が減らず、利息が増えてしまい、返済期間も長くなってしまいます。
返済額を増やすことは特に問題はありませんが、減らすことはデメリットが多いので、よく考えて行うようにしましょう。
3 .クレジットカードのキャッシングの大きな落とし穴
最後に、クレジットカードのキャッシングに潜む大きな落とし穴について、いくつかお話していきたいと思います。
いつでもどこでも誰でも簡単に利用できる
クレジットカードのキャッシングは、ATMとクレジットカードさえあれば、誰でも簡単に利用することができます。
急遽、お金が必要になった際には非常に便利なのですが、簡単に利用できやすいからこそ、キャッシング中毒になってしまう恐れがあります。
やはりはじめは、キャッシングすることに抵抗があり、「1万円だけ」「今回だけ」と消極的になるのですが、回数を重ねてしまうと慣れてしまい、「お金が足りなくなったら、また簡単にできるキャッシングを利用したらいいんだ」とキャッシングの認識が甘くなってしまい、結果的にキャッシングの渦から抜け出せなくなってしまうのです。
キャッシングを利用する人の特徴の1つとして、ギャンブルをする人が挙げられます。
ギャンブルとは、パチンコやスロット、競馬などです。これらは、街中にあちこちにできる機会があり、一度ハマってしまうとなかなか抜け出せません。ギャンブル依存症という病気があるぐらいなかなか深刻な問題となっています。
ギャンブルで負けていると、何としてでも負けを取り戻したいという人間の心理が働いてしまい、財布の中にはもう現金がないのに、街中にあるATMに駆け込み、クレジットカードのキャッシングを利用ししてお金を借り、そのお金でさらに負けを膨らませてしまうという状況に陥ってしまいます。
キャッシング=借金です。キャッシングは決して良いものではありません。万が一、キャッシングを利用せざるを得ない状況になってしまった場合には、計画的に返済ができるよう考える必要性があります。
高い利率設定
クレジットカードのキャッシングで最大の落とし穴、それは高い利率設定ではないでしょうか?
キャッシングには、借りたお金=元本+利息を返済していかなければなりません。これは、クレジットカードのキャッシングに限らず、消費者金融でも同様です。
そして、利用するキャッシングによって、利率設定が異なります。クレジットカードの利率は、平均すると、15%~18%で設定されています。クレジットカードによって、最低利率が一桁になっているものもありますが、大抵は2桁、上限は18%が多くなっています。一方、アイフルやプロミスなどの消費者金融は、極端にクレジットカードの利率と大きく変わりはありませんが、上限は14%が平均となっています。
では、実際に利率18%と14%で、利息にどれぐらいの差が出るのか見ていきたいと思います。
利率18%(100,000円を30日間借りた場合)
まず利率は、「月」ではなく、「年」で表示されています。1年で利率が18%であるということですね。なので、1日にどれぐらいの利息が発生するのかを求める必要があります。
1.1年間でいくら利息が発生するかを求める
1年間に発生する利息を求めるには、実際に借りた金額に利率を乗じます。100,000円×18%=18,000円ですね。100,000円を利率18%で借りた場合、18,000円が1年間に発生する利息になります。
2.1日に発生する利息を求める
上記1で1年間でいくら利息が発生するか求めたら、次に、1日で発生する利息を求めます。1年は365日なので、1年間に発生する利息を365日で割ります。18,000円÷365日=約49円(小数点以下、四捨五入)です。1日に発生する利息は、約49円となります。
3.最後に借りる日数を乗じる
1日に発生する利息を求めることができたら、最後に借りる日数を乗じると、実際に支払わなければならない利息を求めることができます。約49円×30日=約1,470円になります。
利率14%(100,000円を30日間借りた場合)
利率14%も上記の1~3の手順で利息を求めます。まず、1年間に発生する利息は、100,000円×14%=14,000円ですね。そして、1日に換算すると、14,000円÷365日=約38円(小数点以下、四捨五入)です。そして最後に、30日間借りるので、約38円×30日=約1,140円になります。
結果、利率18%・利率14%と4%違うだけで、差額が約330円となります。差額は、利率が高くなればなるほど、借りる金額が多くなればなるほど、大きくなります。
たかが1万円しか借りないから大丈夫だと高を括っていると、いざキャッシング中毒になってしまった時には、当然ながら借りる金額が多くなっているので、利息が大変なことになってしまっています。キャッシングを利用する際には、よく利率を確認しておかないと、気付いた時には、利息の返済に追われていることになるでしょう。
4 .まとめ
便利な世の中になることは、私たちの生活を豊かにしてくれる一方で、場合によれば、クレジットカードのキャッシングのように、便利な世の中は、私たちを負のスパイラルへ陥れる怖いものに変貌します。
クレジットカードのキャッシングは、利率や内容をしっかり理解した上で、計画的に利用すれば、特に問題はありませんが、何も考えずに安易に利用してしまうと、後々取り返しのつかない結果にある恐れがあります。
クレジットカードのキャッシングの利用は、よく注意して有効的に利用するようにしましょうね!