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今日本ではスマートフォンを利用したキャッシュレス決済が大きな話題となっていますが、
楽天ポイントやdポイントなどのポイントサービスもキャッシュレス決済とともに相変わらずの盛況ぶりです。
PayPayが2018年に実施した100億円還元キャンペーンがポイント情勢に大きくインパクトを与え、それ以降他のポイントサービスも続々と高還元キャンペーンなどを実施しています。
ポイントキャンペーンはポイント各社により実に多くのものが日々開催され、決済アプリ、ポイント、キャンペーンの三者が複雑に絡み合い、どれが本当にお得なのかあれやこれやと迷ってしまいがちです。
そういった中においては、主に楽天スーパーポイントやNTT docomoのdポイント、そしてPayPayボーナス(電子マネー)のお得さが非常に目立ちます。
そこで今回は、この3種類のポイントサービスの最新の動向や簡単に多くのポイントを獲得できるキャンペーン等を中心に解説していきます。
昨今のポイントを取り巻く状況
できるだけ手軽でお得にポイントが貯められるサービスとして、楽天スーパーポイント、dポイント、PayPayボーナス(電子マネー)を取り上げますが、なぜそれらがお得で貯めやすいポイントサービスなのか、その理由をこれから挙げていこうと思います。
日本におけるポイント還元の全体像
野村総合研究所の調査によれば、全体的なポイント還元額は年々増加傾向にあり、そして今後もこの傾向は変わらずにいくであろうと同社は予想しています。
出典:(株)野村総合研究所
ポイントを提供している業界ごとの2018年におけるポイント還元等の詳細を見てみますと、クレジットカード業界のポイント還元量が3,334億円と最も多く、次いで家電量販店(主要8社、2,041億円)、携帯電話(主要3社、1,189億円)などとなっています。
次に売上高に占めるポイント還元率で見た場合は、家電量販店の6.1%がトップで、後は携帯電話やインターネット通販などがその上位を占めています。
本当のお得さを見極める
では今後もこの2つの業界を中心に買い物等をしていけば最もお得になれるのかと言いますと、必ずしもそういうわけではありません。
クレジットカードの場合、66兆6千万円余りの売上高に占めるポイント還元率は、調査上は0.5%でしかありません。
家電量販店の場合は、その売上高4.1兆円余りの中で6.1%ものポイント還元を行っていますので、これは確かに破格のポイント還元率と言えるのですが、家電製品という性格上頻繁に買い物ができるわけではありません。
ビックカメラやヨドバシカメラなどは、当然ながらユーザーが自店舗において家電を再購入してくれるようポイントサービスを実施しています。
R・d・P各ポイントサービス運営会社の特徴
楽天、ドコモは言わずと知れた大手IT系企業として資金力や展開している事業数、顧客数などが圧倒的な会社です。
またスマホ決済アプリPayPayを運営しているPayPay(株)はソフトバンクが親会社であり、こちらも携帯キャリアやYahoo!ショッピングといったオンライン事業とともに様々な分野で大きな影響力を誇っています。
そういった特徴を持つ3社ですので、何をやるにしてもその知名度や資金力を武器に大胆な試みを行うことができます。
昨今行われている20%還元の走りはPayPayですし、ドコモでは決済アプリである「d払い」にて同様の高還元キャンペーンを何度も実施しPayPayに追従している形です。
出典:NTTドコモ
また3社ともクレジットカードを発行しているといった共通点があります。
- 楽天・・・楽天カード、ゴールドカード、プレミアムカード等
- ドコモ・・・dカード、dカード GOLD
- PayPay(ヤフー系)・・・Yahoo! JAPANカード
これらのクレジットカードはそのカードの利用でポイントを貯めることができます。
更には各社ともにオンラインショッピングや携帯電話、旅行チケット販売、電子書籍サービス、ネット銀行など実に手広いサービスを営み、そしてポイントの多くはそれぞれのサービスで獲得・利用ができるケースが多いです。
その他のポイントサービス等の様子
上記3社以外にもライバルといえるポイントサービスやモバイル決済アプリ等がいくつか存在しています。
上記においてある程度共通しているのは、楽天などのような総合的な企業が運営しているサービスではない事が挙げられます(メルペイ、Origami Payなど)。
またLinePay以外は後を追うかたちでいくつかキャンペーンを実施し、一時期auPAYも20%キャンペーンを行いましたが対象店舗・実施期間が小規模だったりするなどインパクトに欠けるものでした。
その他の各種サービスについては、今回これから取り上げる3社のようなインパクトのあるポイント還元等を今後どれだけ展開するのか不透明です。
楽天スーパーポイント
出典:楽天市場
これより、比較的貯めるのが簡単でお得なポイントサービス3種類について、実際のポイント獲得アクションを例にあげながら説明していきます。
いきなりですが実は、楽天スーパーポイントは各種ポイントサービスによる20%還元キャンペーンといったものには追従しておりませんでした。その辺りは意外と大人しかったのです。
楽天ポイントはご存じの方も多いと思いますが、普段からのポイント還元攻勢がすさまじく、楽天市場での買い物を中心に楽天カードの利用や、各種月額サービス、メルマガ、楽天銀行等様々な利用形態でポイントを貯めることができます。
楽天カード
各種支払いに楽天カードを利用することで基本1%のポイント還元ですが、ポイント加盟店や楽天市場での利用ではプラス2%が加わり3%のポイントを貯めることができます。
また支払いアプリ「楽天ペイ」にカードをセットして加盟店等で使えば0.5%がプラスされます。
上位カードであるゴールドカードやプレミアムカードであれば年会費がかかりますが最大5%もの還元を得ることも可能です。
出典:楽天カード(株)
楽天市場
各種サービスの併用でポイントアップ
楽天市場では基本的なポイント還元率は1%ですが、市場アプリの利用でプラス0.5%が追加されます。
また次の画像のように楽天グループの各種サービスの利用でどんどん還元率をアップさせることが可能です。多くのサービスを楽天で固めてしまえば非常にお得となってきます。
出典:楽天市場
スーパーDEAL
指定された商品限定ではありますが、このスーパーDEALでは最大50%もの楽天ポイントを貯めることができます。
スーパーDEALは楽天市場で常時開催されていて、50%とまではいかなくても20~30%のポイント還元商品が豊富にありますので、専門の家電量販店と合わせ高い買い物の際にはチェックしてみる価値があります。
出典:楽天市場無料で楽天ポイントが貯められる
各種無料メルマガでは、クリックで1ポイントが貯まるメールが毎日多く届きます。
「楽天インサイト」というアンケートサイトでは、1つの案件につき少なくとも数ポイント、中には数百ポイントもの案件があり、アンケート回答だけでも多くのポイントを稼ぐことができます。
「楽天ポイントスクリーン」というスマホアプリでは、スマホのロック解除時に現れる広告をチェックすることでポイントが貯まります。非常に身近にポイント獲得機会が迫っている感じです。
その他楽天アフィリエイト、ROOMといったブログやコミュニティサービスにおける無料ポイント攻勢も見逃せません。
dポイント
出典:NTTドコモ
d払いアプリ
常時開催とまでは言い切れませんが、断続的に何度も行われてきたキャンペーンであり、今後においても開催の期待が高いです。
またネット決済では、毎週金・土曜はポイントがプラス3~6%上乗せされるキャンペーンや、毎月20日にドコモが運営するdショッピングやdデリバリーなどを利用すればプラス19%還元されるキャンペーンなど、20%前後ポイントが貯まるものが豊富です。
出典:NTTドコモ
クレジットカード
dカード(及びdカード GOLD)を使ったポイントサービスですが、通常は100円につき1ポイントの還元です。
高島屋やタワーレコードなどのdポイント特約店であれば2%以上のポイントを貯めれます。
またローソンでは2%のポイント還元を得ることができます。
出典:NTTドコモdカード GOLDについては年会費が1.1万円(税込)発生しますが、ドコモ携帯の毎月の利用金額のうち10%がポイント還元され(一部対象外サービスあり)、年間で見た場合は年会費よりもポイント還元の方が上回るケースも珍しくありません!
ドコモ携帯の利用でポイント獲得
携帯事業者ですので、スマホ等の利用に伴ってポイントが貯まるパターンも多く用意されています。
「更新ありがとうポイント」は、携帯プランの契約更新で3,000ポイントが貯まり、ドコモが運営する光ネットサービス「ドコモ光」では「ドコモ光更新ありがとうポイント」にて同じく3,000ポイントを得られます。
また「ずっとドコモ特典」では、dポイントクラブ会員のランクに応じ最大3,000ポイントが毎年の誕生月に獲得できます。
「ずっとドコモ特典 会員ステージ別獲得ポイント数」
- プラチナステージ・・・1,200~3,000ポイント
- 4thステージ・・・1,200~2,000ポイント
- 3rdステージ・・・1,200~1,500ポイント
- 2ndステージ・・・1,000ポイント
- 1stステージ・・・500ポイント
この他にも通常の携帯利用で1%のポイント還元や、かつてはパケット量追加・Google Playでの決済等で数十%のポイント還元といったものまでありました。
PayPay(電子マネー)
出典:PayPay(株)
2018年冬から翌年にかけて100億円還元キャンペーンが実施され大きな話題となりました。
そこでは決済アプリ「PayPay」の利用によって20%の電子マネーの還元が行われていました。
現在散見される各社20%還元キャンペーンの流れはPayPayによる所が非常に大きいです。
PayPay利用による電子マネーの還元
PayPayを使って各種支払いを行うことで最大20%の還元が受けられますが、これまでに色々とそのルールが変わってきた経過があります。
「PayPayによる高還元キャンペーンの概要」
- キャンペーン期間内の最大還元額(2~5万円程度)はキャンペーン回により異なる
- キャンペーン時の還元率は10~20%で推移(今後は不明)
- 5~20回に1回の確率で決済金額の100%をキャッシュバック(上限金額あり)
- キャンペーンが適用される時間帯が指定されることもある(終日、昼のランチタイムのみなど)
- 月ごとに対象店舗(ジャンル)が限定される場合がある(コンビニ、スーパー、飲食店など)
- ヤフーカード保有者やヤフープレミアム会員が優遇される傾向 など
今ではかつてほどのインパクトは無くなりましたが、運営会社や系列全体が強いことから、今後もPayPayによる大掛かりなキャンペーンに期待したい所です。
Yahoo系列サービスの利用が熱い!
Yahoo! JAPANカード
Yahoo! JAPANカードでヤフーショッピングを利用すれば通常でも3%の還元となり、また5の付く日に利用すれば7%へと還元率がアップします!
このヤフーショッピングにおける還元ですが、ヤフーショッピングではPayPay電子マネーの他にTポイントが健在であり(2019年9月現在)、上記3~7%の還元率は次のような割り振りとなっています。
- 通常の3%還元時・・・Tポイント2%/PayPay電子マネー1%
- 5の付く日7%還元時・・・Tポイント2%/PayPay電子マネー5%
プレミアム会員
月額498円で様々なヤフーサービスを受けられるプレミアム会員ですが、ヤフーショッピングにおいては通常5%の還元(Tポイント1%/PayPay電子マネー4%)が得られるようになっています。
プレミアム会員はクレジットカード所有者やソフトバンクユーザーでなくても誰でも会員になることができ、PayPayアプリの街での利用ではカード所有者並みの恩恵が得られるなど、メリットが非常に大きいサービスです。
出典:Yahoo! JAPANソフトバンクユーザー
ソフトバンク携帯を契約している方でしたら、常時10%の電子マネー等を貯めることができます。
出典:Yahoo! JAPAN
まとめ
2019年10月から消費税増税に伴うポイント還元事業がスタートしますが、それは2020年6月(9カ月間)で終了します。
楽天、ドコモ、PayPayは現時点の段階から豪快なポイント還元を実施していますので、国による上記還元事業が終わった後も大いにポイント獲得に期待を寄せたいものです。
そして今回は、3業者における効果的で貯めるのが簡単なポイント獲得方法を紹介しましたが、各業者には他にもここでは書ききれないほど数多くのポイント獲得チャンスがあります。
長期間に渡って大量ポイントが期待できる3社のポイントサービスですので、日々利用しながら少しずつポイントチャンスを覚えるようにすれば大丈夫です。
*参考記事: