FXの指標に関する疑問をすべて解決!【2019年指標入門決定版】

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FXの指標って何?重要な指標とかもあるの?

こんな気持ちを持っていませんか?

FXでは指標が非常に重要になります。これらの情報を基にトレードを行うことで、より効率的に利益を狙っていくことができるからです。いっぽうで、その正しい内容や使い方を把握していないと、大きな損失を出してしまう可能性もあります。

そこで今回の記事では、FXにおいて指標とは何かをあらためて確認しながら、代表的で重要な指標の紹介や、具体的な使い方とトレードにおける注意点に至るまで詳しく解説していきます。

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

そもそもFXの指標とは?

FXの指標とは、各国が発表する経済に関するデータのことです。「経済指標」と呼ばれることが一般的です。たとえば、指標には以下のようなものが該当します。

FXの指標例

・雇用統計

・百貨店販売額

・GDP

・住宅ローン申請指数

・貿易収支

どれも一度は聞いたことがあるでしょう。FXではこうした指標を各国が毎週のように多数発表しています。こうした指標の情報は、その国の今後の経済の動向を把握する重要な要素の1つです。チャートに与える影響も極めて大きいため、多くのトレーダーや投資家、ヘッジファンドなどが注目しています。

予想値と確定値

指標の中には、予想値と確定値という2つの数値があります。予想値は、ヘッジファンドなど機関が発表する指標がざっくりいくらになるのかを示した数値です。確定値は、その指標の正確な数値を国が発表したものです。

一般的には、予想値を基にトレードが行われます。そして、確定値が予想値と異なった場合に、発表後に相場が大きく変動します。

必ず覚えたい「アメリカの雇用統計」

アメリカの雇用統計は、数ある指標の中でももっとも重要度が高い指標の1つです。アメリカは世界の経済の中心地であることは言うまでもありません。実際に、ドルは基軸通貨として金融市場で利用されています。そして、その世界経済の中心であるアメリカの経済を支えるているのは、80%が個人消費です。

雇用がたくさん行われれば、個人消費は活発になり、アメリカ経済も活性化します。逆に雇用がほとんど行われず、失業率が高ければ個人消費は伸びません。つまり、雇用統計の結果はダイレクトに個人消費に結びつく、重要な指標となっているのです。それだけでなく、その後のアメリカの政策にも大きな影響を与えることになります。

これらのことより、雇用統計はFX市場でも重要な指標の1つです。FXの世界では「お祭り」なんて呼ばれ方もされています。毎月第一金曜日に発表されるため、この時間帯には必ずトレードができるようにしておきましょう。一般的に雇用統計に対するチャートの反応は、予想値よりも確定値が高ければ価格は上昇し、予想値よりも確定値が悪ければ価格も下落します。

雇用統計のチャート例

上記の青枠で囲ったところが、雇用統計の発表が行われた2019年7月5日のドル円チャートです。この時には、非農業部門雇用者数の予想値が16万人となっていたいっぽうで、実際の結果は22.4万人となっており予想を大きく上回る結果となりました。確定値が予想値を6万人ほど上回ったため、チャートもそれに準じて上昇しています。

FXの指標に関するQ&A

ここまでで、指標に関連した内容はよくわかりましたね。ここからは、FXの指標に関連した初心者の方に多い疑問点を見ていきましょう。

①発表はいつあるの?

発表は毎週あり、時間帯もそれぞれの指標で異なります。一般的には、その国の時間帯で日中に行われることが多いです。

また、月ごとの指標の発表日程に関しては、それぞれのFX会社などでカレンダーで掲載されています。積極的に活用していきましょう。

②おすすめ・重要な指標はある?

上述しましたが、数ある指標の中でも1番に重要なのはアメリカの雇用統計です。また、それ以外のところでいうと、各国の中央銀行の政策金利発表も重要といえます。政策金利はお金の流動性を高めたり、インフレを抑制することを目的として設定するものです。

一般的には、利下げを行えば通貨の価格は下落し、流動性が高まります。企業への投資を活発にすることなどを狙い、不景気の時などに行われることが多くなっています。逆に利上げを行えば、金利目当ての投資や通貨を銀行などに預ける人が増えるため、価格も上昇します。

特に2019年は、世界中が自国の通貨を安くしようと政策を打ってくる、「通貨の冷戦」が到来しようとしています。実際に、アメリカも利下げを行っていますが、さらなる利下げが行われる可能性もありますし、日銀も場合によってはマイナス金利を施行するかもしれません。

③指標狙いのトレードはどうやるの?

指標狙いのトレードは、基本的に指標発表後にエントリーを行います。たまに指標の発表前にエントリーをしている人もいるのですが、基本的に指標が発表されてからでないとチャートの動きを予想するのは難しいです。これだとただのギャンブルになってしまうため、原則発表後にエントリーを行いましょう。

また、決済のタイミングは直近の底値や高値を把握しておくことが重要です。エントリー後、これらの価格帯を上回ったり下回ったりした時に決済のポイントを探っていきます。逆に、この価格帯がレジスタンスやサポートとなった場合には、部分利確をして様子を見ていきましょう。

ふたたびこの価格帯を突破した場合には、残りのポジションで利益を伸ばしていけば良いですし、反発して戻ってきたら残りを決済して損失を防ぐことができます。このように、指標狙いのトレードは価格帯を意識して行うと、さらに効率よく行うことができるのです。

④指標で両建て取引は使える?

指標を活用した、両建て取引を使う手法も存在します。具体的には、指標の発表前に別々の会社でエントリーを行い、発表後の価格変動を狙ってトレードを行います。

こうした指標を活用した両建てトレードは、海外業者を使うことが一般的です。海外業者ではレバレッジが100倍以上のところも数多くあり、加えてゼロカットシステムがあるため、どれだけ急激な価格変動が起こっても、ロスカットで証拠金以上の損失が発生することがありません。

つまり、片方では証拠金が全額なくなりますが、もう片方では大きく勝ち越すことができるという手法になります。ただし、リスクが高いことには変わりありませんので、積極的に活用することはあまりおすすめできません。

指標を使ったトレードにおすすめのFX業者TOP3

ここまでで、指標に関する概要や、ほとんどの疑問は解決できたことでしょう。FXでは指標を活用することで利益を効率的に狙っていけることがわかったかと思います。

ここからは、指標を使ったトレードにおすすめのFX業者を紹介していきます。今回は、初心者でも使いやすい信頼性の高い国内業者に絞って紹介します。登録がまだ済んでいない人は、ぜひこの機会に登録してみてくださいね。

第1位 SBI FXトレード

SBI FXトレードは大手企業SBIホールディングスが運営するFX会社です。国内でも長年に渡って金融関係の事業を行ってきた同社だけに、その信頼性は非常に高く、初心者の方でも安心して取引できることでしょう。

加えて、SBI FXトレードの最大の魅力は、最小取引単位の小ささです。1通貨単位からの取引ができるので、ドル円であれば最小で約4円から取引を行うことができます。資金面が少なく、FXを始めようか悩んでいる方でも、SBI FXトレードなら何の心配もなくスタートすることができるでしょう。

それだけでなく、取引コストの小ささも魅力の1つといえます。具体的には、ドル円であれば0,27銭と、スプレッドが非常に狭くなっています。スプレッドは狭いほど取引をするうえでは有利になり、利益を出しやすくなります。コストを抑えてトレードをしたい方にも、SBI FXトレードは非常におすすめです。

第2位 DMM FX

DMM FXは動画コンテンツの配信で有名なDMM FXが手がけるFXサービスです。国内外で多角的に事業を手掛けており、事業基盤が安定しているため、資金力も豊富で信頼性も高いといえます。また、サポート体制も万全で、初心者でもトラブルをすぐに解決できる点も大きな魅力の1つです。

加えて、DMM FXではでもトレードツールを提供しています。デモトレードは無料でFXの練習ができるツールのことです。DMM FXのでもトレードは、本番とまったく同じツールが提供されていますし、レートに関しても同じものが提供されています。これによって、しっかりと練習をしてから本番の取引に臨むことが可能となるのです。

デモトレードを使えば、指標に対してどのようにチャートが反応するかの確認や、指標を活用したトレードを実際にしてみることができます。効率的に稼ぐためにも、これらのツールを積極的に活用して取り組んでいきましょう。

第3位 ヒロセ通商

ヒロセ通商は高い約定率が魅力のFX業者です。指標を使ったトレードは、基本的に短期トレードが多くなっています。約定率が高ければ、買い時や売り時を逃さずに済むため、指標を活用したトレードにヒロセ通商は非常に適しています。

それだけでなく、ヒロセ通商ではデモトレードも提供しています。大きな特徴は、仮想のレートを提供することで土日にもデモトレードができる点でしょう。これによって、土日休みの人でもしっかりと練習をして本番の取引を行うことができます。

指標を使ったトレードで確実に利益を出したい方や、高い約定率で売買タイミングを逃したくない人は、ぜひヒロセ通商を使ってみましょう。

指標を使ったトレードの注意点

ここまで、指標に関してさまざまな内容を確認してきました。大方の疑問は解決できたのではないでしょうか。

いっぽうで、指標を使ったトレードにはいくつか気をつけておきたいポイントがあります。ここからは、指標を使ったトレードの注意点や取引のコツを見ていきましょう。

①指標のほとんどは相場に織り込み済みである

チャートの解析などで長年に渡って利用されているのが、ダウ理論です。ダウ理論には、ファンダメンタルについての理論もありますが、その中に「すべてのファンダメンタルは相場に織り込み済みである」というものがあります。

これは、指標などにも当てはまることです。FXの世界では、指標の情報があらかじめ予想値や関係者の発言で明らかになっている場合があります。この場合、それらの情報を基にしてチャートが動くため、その内容のほとんどが発表前の段階で織り込み済みである可能性があるのです。

そのため、チャートが指標発表時にほとんど動かないどころか、逆行する可能性すらあります。2019年でいえば、FRBの数年振りの利下げが大きな話題となりましたが、利下げに関する示唆はあらかじめ行われていたので、チャートは織り込み済みであり、結果的に発表後にドル円は上昇しました。

②指標を過信しない

指標を過信しすぎないことも重要なポイントです。上記でも示したように、指標は100%相場に反映されるわけではありません。その時々の情勢などによっても異なってきます。

そのため、指標発表時にトレードに参加する時でも、リスク管理をしっかりと行いましょう。これによって、大きな損失を防ぐことができ、結果的に利益を出していくことにつながります。

具体的にいうと、ポジションの資金量は原則として証拠金に対して10%を目安に運用を行いましょう。また、証拠金に対して1%〜2%損失が発生したら損切りが入るよう、OCO注文や逆指値注文などを活用してあらかじめ決済注文も入れておきましょう。

③土日に日程を確認しよう!

指標を使ったトレードでは、土日の時間を効果的に活用することが大切です。FXは銀行や証券取引所などが土日に休みを取っています。そのため、チャートも動いておらず、取引をすることができません。一見すると暇な時間に感じるため、ほとんどの人がこの時間を余暇に使うことでしょう。

しかし、FXの市場で勝ち続けたいのであれば、この時間は積極的に活用していくべきです。特に、翌週の指標はこのタイミングで必ず確認を行うようにしましょう。

重要なイベントが控えているのであれば、カレンダーやスマートフォンにメモを残しておきます。そして、この時間帯は必ず予定を当てておき、トレードができるよう準備しておきましょう。

④テクニカル分析も組み合わせよう!

テクニカル分析を組み合わせもることも重要なポイントです。FXでは感覚でなんとなくトレードをしていると、短期的には勝つことができても、長期的には必ず負け越してしまいます。これを避けるためには、1つ1つのエントリーや決済に根拠を持つことが重要です。

指標などのファンダメンタルがあれば、トレードにおける根拠を持つことができます。加えて、この根拠は多ければ多いほどさらに自身の予想の精度を高めていくことが可能です。ここで根拠を増やすために活用したいのが、テクニカル分析です。

テクニカル分析を使うことで、ファンダメンタル分析に加えて、さらなる根拠を持つことができるようになります。これによってトレードの精度を高めることができ、結果的に勝率も向上させることができるのです。指標を使うだけでなく、積極的にテクニカル分析も2組み合わせていきましょう。

テクニカル分析は土日にやろう!

テクニカル分析は、土日に指標の日程を確認するのと同じタイミングでやりましょう。これまでのチャートの推移を確認してうえで、翌週のトレンドの把握を行います。

これによって、指標を使ったトレードも効率的にできますし、もちろんトレードの精度もさらに高まります。時間を有効活用できるので、非常におすすめです。

まとめ

以上、FXの指標について解説してきました。今回紹介したように、FXでは指標を活用することでより効率的に利益を出していくことができます。それだけでなく、指標の中にも重要度の高いものや、そうでないものがあるため、これらを意識的に覚えておくことも大事なポイントです。指標の日程は土日を中心に必ず翌週の分を確認しましょう。そして、重要なものだけに絞って、カレンダーやスマートフォンにメモを残しておきましょう。

いっぽうで、指標も万能ではありません。指標の内容が必ずチャートに現れるというわけではないのです。過信しすぎは危険なので、あくまでも参考程度に止めておきましょう。それだけでなく、指標に関連する予想値などもさまざまな機関で発表が行われています。これらも事前にしっかりと確認をとっておくことが重要といえるでしょう。

この記事を参考に、ぜひみなさんも指標を使ってトレードに役立ててみてくださいね。

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