2019年10月の相場は天井をつけるか!?九星気学からみる相場の見通し

※この記事は2019年9月30日時点の状況にて執筆しています。

バカンスを終えた外国人投資家が相場に戻ってきたとたん、連日連騰となった9月。この上昇はどこまで続くのでしょうか。

今回はそんな10月相場を、九星気学を使って見立てていきます。ぜひ参考にしてみてください

九星気学からみる2019年10月相場の見通し

九星気学とは

九星気学は東洋で生まれた占術です。九星・干支・五行という3つの要素を掛け合わせたうえで9つのパターンに分類し、その特徴や癖を読み解いていきます。

2019年9月の相場見通し記事では、下記のように説明しました。

こう言われると、「なんとなくわかるけど、それと相場にどう影響するの?」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。時間とか空間とかエネルギーとか、相場に関係あるようには考えられない、という意見もごもっともでしょう。ですが、相場を動かしているのは人間です。人間が時間や空間のエネルギーを感じながらトレードをするので、その影響が相場に出る、と考えていただくといくらか理解しやすくなるのではないでしょうか。実際に過去をふりかえってみると、まるで星が相場を動かしていたかのように連動していることが多々あります。

また、大きな流れというのは波のうねりのように、定期的に上下を繰り返します。めぐりの周期や順番が決まっている星になぞらえて相場を読んでいくと、ちょうど星の動きと相場の動きが合致して読みやすい、ということもあるでしょう。統計学的にみて「この星のときはこういう動きをすることが多かった」という事例をトレードに反映させる投資家もいます。星を理解することで相場の大きな動きを捉えることができますし、また注意すべきポイントや守るべきポイントをあらかじめ把握しておくことができます。

2019年はいつになくボラティリティの低い、つまり価格変動が少ない年だと言われていますが、その中でも月ごとに流れというものはあります。流れを読み切れずに逆らって、痛い目をみた方も多いのではないでしょうか。ぜひ九星気学を「相場の流れを読む」ことに活用いただき、利益を上手に増やし大きな損失を防いでいきましょう。

※詳しくは、以下の記事も参考にしてみてください。

【初心者向け】2019年8月の相場は荒れる!?九星気学からみる相場の見通し

本命星「八白土星」にみる2019年9月までの振り返り

本命星は、その人や物の土台・本質を表します。西洋占星術でいうところの月星座に近いものです。相場においては1年の動きのベースになるものであり、相場が想定外の動きをするようなときには本命星の持つ力に引き戻されることもよくあります。

2019年の本命星である「八白土星」は、繋ぎ目や地固め、変化といったキーワードを持ちます。クールで落ち着きがあり、コツコツと地道に積み上げていくことで成果を出すタイプですが、一方で変化や革新を好むので、大きな流れに逆らったような動きをすることもあり、これがひとつの区切りとなることが良くあります。例えば令和の時代が始まった2019年5月は本命星も月命星も八白土星であり、まさに変化のタイミングでした。

変化の星にも関わらずつながりを大切にする一面もあり、チェーンのように連なったものやレンガのように重なったもの、またそこから派生して家具や貯金箱のようなものを象徴しています。

そんな2019年の相場は、良くも悪くもレンジ相場を続けています。2018年10月に日経平均が高値をとったあと、年末には暴落となったことから、2019年に入っても日経平均は下がる下がると言われ続けました。下落への警戒から売りポジションは積み上がり、結局大きくは下落しないまま、9月を迎えています。

※2019年8月までの相場については下記記事も参考にしてみてください。

2019年9月の相場は勢い注意!?九星気学からみる相場の見通し

2019年9月の見通し記事の中では、下記のように述べていました。

9月になると、夏季休暇で相場を離れていた外国投資家たちも戻ってきます。秋の実りの相場が始まるタイミングでもあります。そこから考えても、大きな流れができるというのは珍しくありません。ただし今年は四緑木星の素直さ、フットワークの軽さがありますから、ときには大きな流れを惑わすような上下をすることもあるでしょう。でもそれに振り回されて大きな流れを見失ったり、利確する判断が遅れて含み損になったりしては、せっかく稼げるチャンスなのにもったいないですよね。さんざん振り回されて9月が終わったところで振り返ってみたときに、「こんなに素直なチャートなのになぜヤラれてしまったのだろう」となることのないよう、冷静さ大胆さをもって相場に臨んでみてください。

実際の9月の相場は、外国人投資家が相場に戻ってきたタイミングで連騰を続けました。まさに「振り返ってみたらこんなに素直に」上昇を続けたチャートだったのではないでしょうか。9月の月命星は「四緑木星」で、これは安定・素直・社交的・八方美人・気配り上手といったキーワードを持つ星です。上げも下げも極端なために天井や底をつけやすい五黄土星から一転、9月は四緑木星の特徴どおり、上昇の流れに素直に乗った一か月となりました。米中貿易問題が比較的落ち着いていて社交的なやりとりが行われたり、アメリカFOMCではみんなの期待に応える形での利下げが実施されたりと、外的要因でも四緑木星らしい動きが多く見られました。

2019年10月の月命星「三碧木星」とは

月命星とは、その月を表す星です。本命星が土台の意味を表すのに対して、月命星はその月の特徴・特性を表します。西洋占星術では太陽星座がこれに近いでしょう。2019年のベースは「八白土星」であり地固めムードではありますが、そこに10月の月命星「三碧木星」の特徴が加わった動きをすることになります。

「三碧木星」は季節で表すと春。草木が芽を出すタイミングです。ひとつの命が生まれ育っていくような力強さ、若いならではのスピード感、そしてちょっとした危なっかしさもあるでしょう。勢いは良いものの、ペース配分がまだ下手くそなので途中で息切れしてしまうこともよくあります。

そんな三碧木星はキーワードとして「成長」「伸長」「青春」「発展」といったものを持ちます。明朗で前向きで、社交的。前月9月の「四緑木星」にも社交的というキーワードはありましたが、四緑木星が協調性や秘書的な社交性を持つのに対し、三碧木星は自らが中心となって動き出すような社交性を持ち合わせます。好き嫌いが激しく、また計画性なくその時の衝動で動いてしまう気の早さもあります。

大器晩成タイプというよりは、早くに開運するタイプ。スタートダッシュを決めて早い段階で頭角を現しますが、そのために周りから嫉妬されたり、足元をすくわれるような出来事に見舞われたりすることがあります。周囲との関係を上手にこなすことが、トラブル発生を予防することにつながります。

また「三碧木星」は電気や電波に関するものの象徴ともいわれます。発芽の季節であるとともに、地中に溜まった電気を地上に放出させる「雷」をキーワードとして持っているからです。具体的には、テレビや音楽プレイヤー、電話やパソコンといったものがこれにあたります。ここから派生して、楽器や爆発物なども象徴として含まれます。

九星気学による2019年10月の相場見通し

ではいよいよ、月命星に「三碧木星」を持つ2019年10月の相場を見てみましょう。前月下旬ころまでの実際の状況もふまえて、考察してみます。

上旬~中旬頃までは引き続き上昇が見込めそう

土の中から芽を出し、勢いよく育っていく三碧木星のごとく、10月上旬は上昇トレンドを続ける可能性があります。9月上旬~中旬の連騰の勢いが大きかった反動で、下旬は少し落ち着き気味、むしろ売り仕掛けのような下落すら見られたほどですが、気学によればこれで上昇トレンドが終わり、とは考えにくい状態です。

時期的な点からみれば、9月末は権利落ちやリバランス、また半期末ということで利益確定売りなど一時的な下落が見られるかもしれません。そして10月になれば配当再投資や、下期スタートとしての新たな買いが出てくるのが例年の動きであり、第1週~第2週にかけて株価は再び上昇に転ずるとみています。

政治的な点からみると、10月より消費税が上がります。増税を実施すると消費が冷え込む見通しと考え、株安に動くと思いがち。でも実は、過去の消費増税後は毎回、短期的な株価上昇がみられます。増税が実施されるまでにそのインパクトが市場に織り込まれるのでしょう。三碧木星のもつ「上をみてグングン育っていこう」という前向きさ、伸長が、消費増税後の短期上昇とうまくイメージ合致しますので、これも10月前半の株かが上昇に転ずるとみる根拠にしています。

参考文献:

国際的な点、これはやはり米中関係、米朝関係、日米関係などアメリカ中心のニュースとなってくるでしょう。話は二転三転しつつ、アメリカ側に有利な方向に少しずつ固まっていくような状態が続いており、これはどちらかというと本命星「八白土星」の影響、地固めや変化といったキーワードに沿った動きになっているように見受けられます。なお中国では、10/1に国慶節を迎えます。国慶節は2月の春節に続くお祝いムードとなり、毎年10/1~7は国慶節を記念して連休となります。中国としてはこのお祝いムードを壊すような事態は避けたいはずなので、トランプ大統領が中国に対して強気な発言を仕掛けてきても、株価が大きく下落するような応対は避けるのではないかとみられています。

中旬頃に天井をつけて下落が始まる見込み

春のエネルギーを身にまとい、向上心をもってどんどん育っていく「三碧木星」のおかげで10月上旬の株価は引き続き上昇の見通しですが、中旬~下旬にかけてはその上昇に陰りが出る可能性があります。昨年は10月上旬に高値をつけたあと大きな下落が年末まで続きましたが、今年も似たような動きをするかもしれません。

「三碧木星」は勢いよく伸びるものの、途中で息切れして失速してしまうことの多い星でもあります。実際の相場をみてみると、9月の連騰から10月上旬は落ち着いてもよいところですが、三碧木星の勢いでさらに上昇してしまう。となると、その後は足踏み状態もしくは息切れでの下落があってもおかしくありません。上旬の伸びが大きければ大きいほど、その反動も大きいでしょう。

といっても、2019年は「八白土星」の1年ですから、下落の幅も年足でみればレンジ内におさまる程度かもしれませんが、9月上旬からの連騰がそれなりの大きさだけに、下落もまたそれなりの値幅、そしてそれなりのスピードであることが予想されます。

政治的にみると、日本国内では企業の決算発表が10月中旬にピークを迎えます。各種統計の数字を見ると、順風満帆な経営が出来ている企業ばかりではないことは一目瞭然であり、さらに増税による消費の冷え込み予測なども加わって苦しい決算となる企業も多いでしょう。こういったことは比較的容易に予想できることから、決算前の時点ですでに株価にある程度は織り込まれるでしょうが、決算発表後の出尽くし売りや悲観からの崩れも充分に起こりえると考えています。

国際的には、アメリカ・中国・イギリスおよびヨーロッパあたりの動きに注目したいと思います。筆頭のアメリカに関しては、トランプ大統領の発言や行動次第で状況が二転三転するので何とも予想しづらいところではあります。ただ、トランプ大統領は株価をみながらポジティブ発言とネガティブ発言を使い分けているともいわれており、それが本当であれば10月上旬の上昇トレンドを見て、ここぞとばかりに他国へ攻撃的な行動をとることは容易に想像できます。

次に中国ですが、国慶節の連休が明けると中国も対米関係で動き出すことが予想されます。もともと、各種経済指標からみるに中国の経済はあまり良い状態とは言えません。ですから対米交渉では不利な立場を押し付けられることのないよう、アメリカに対して強気に出ることは、これまでの動きからみても可能性が高いと言えます。といっても、相場はすでに米中関係に対するネガティブニュースはある程度織り込んでおり、ちょっと強気な発言が出たくらいでは反応しない、ということも最近増えています。ここは「この応戦に乗じて下げたい」向きがどのくらいあるか、ということが鍵になるかと思いますが、9月からの連騰を考えれば、踏みあげられている売り勢も多く、便乗した売り仕掛けがあるつもりで対策しておいたほうが良いでしょう。

続いては、イギリスです。EU離脱問題が長らく取沙汰されていますが、10月末までにうまくまとまらなければ強制離脱も辞さないという状態の中で、10月中旬~下旬はこれもネガティブ要因として影響する可能性があります。事態を冷静にみれば「あちらを立てればこちらが立たず」状態で、事態がすべて丸く収まるということは考えづらいですから、2016年6月にブグレジットが決まったイギリス選挙のときと同じく、相場が大きく動くことが予想されます。

また、同じヨーロッパではドイツにもネガティブの火種が潜んでいます。ドイツの銀行が危ない、と今年は何度も叫ばれていますが、これはドイツ単体で出るネガティブ要因というよりは、他のネガティブに便乗して出てくる要素と考えたほうが良いでしょう。例えばイギリスのEU離脱問題や、他のヨーロッパの国々のできごとに便乗してドイツ要因が持ち出され、売り仕掛けを加速させるという仮定での相場の動きを十分にシュミレーションしておいたほうがよさそうです。

2019年10月に気を付けるべきこと

2019年の本命星である「八白土星」、そして2019年10月の月命星である「三碧木星」の特徴をふまえて、相場に関わるうえで気を付けるべきことを挙げてみます。

  • 10月上旬はまだ上昇トレンドが続く見込み。
    発芽の勢いは力強いので、流れに逆らわないように。
  • 地固めの1年であることから、ちょっとした出来事で相場が二転三転することはよくある。
    想定外の動きが起きても慌てない。大きな流れを見失わないように。
  • 10月中旬頃にピークを付け、下落に転じる可能性がある。
    発芽・成長のスピードは速いが、早ければ早い分だけ息切れしたときの減速も大きい。
  • 損切は必要経費。流れに逆らったポジションをいつまでも持ち続けるとその分被害も大きくなる。
    2019年はレンジ相場の想定とはいえ、上も下も流れは速い。判断はとにかく早めに。

10月は8月や9月とは違い、1ヵ月を通して1方向に動いたり、上下にブレブレになったりすることはなさそうです。強い上昇、そして強い失速(つまり下落)が想定されていますので、ちょっとした判断の遅れが大きな損失につながる可能性があります。「流れが想定と違うな」と思ったら迷わず損切する、くらいのスピード感で臨んでもよいくらいです。冷静に、かつ迅速な判断をもって、相場と向き合っていきましょう。

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