がん保険の加入率は?ライフステージや年齢によって異なる加入率

日本のがん保険加入率は?

「がん保険に加入すべき?どのくらいの人ががん保険に加入しているの?」

人気の高い民間の保険に、医療費全般を保障する事が可能な第三分野の医療保険が挙げられます。また、同じ第三分野で人気の高い保険にがん保険が挙げられるでしょう。

がん保険とは、医療保険が医療費全般を保障出来るのに対して、がんの治療費やその他の費用を保障する事が可能であり、三大疾病の中でも得にリスクの高いがんを保障する手段として人気が高いものになっています。

ただ、中にはがんのみを保障する保険に加入すべきか?否か?という点について、疑問を持っている方も多いでしょう。そこで、気になるのはどのくらいの人ががん保険に加入しているのか?というポイントだと思います。

なので、今回は「がん保険と加入率」というテーマで、

  • がん保険の加入率
  • 年齢・性別等で分けた加入率
  • 加入率は参考になるのか?
  • 特約の加入率

と言った観点から、がん保険の加入率について解説していきたいと思います。まず、始めにがん保険の加入率やがん保険の加入率が高い訳等について解説していきたいと思います。

がん保険の加入率

まず、はじめに前提として押さえておきたいのは、加入率というのは性別や年齢等によってその意味が異なってきます。そのため、各ライフステージに沿った加入率については後にもっと詳しく解説したいと思います。

ここでご紹介するのは、性別や年齢等を考慮せずに調査された範囲の数値になっています。性別等と考慮しない加入率は「37%~40%」程度になっています。がん保険の加入率に関するデータは色々存在していますが、一般的にこの程度のパーセンテージに収まります。

一般的な他の保険と比較した時に、加入率は比較的高くなっていると言えるでしょう。日本国民の3人に1人ががん保険に加入しているという計算になります。ただ、この数値は医療保険の特約等を含めた数字になっています。

がん保険の加入率が高い理由

先程、がん保険の加入率についてご紹介させて頂きましたが、3人に1人は加入しているという高い加入率になっている事が押さえて頂けたと思います。

ここで気になるのは、なぜがん保険の加入率は高いのか?というポイントだと思います。がん保険が高い加入率を持っているのには様々な要因がありますが、その中から3つに絞ってご紹介していきたいと思います。

そもそもがんに掛かるリスクが高い

そもそも、がんという疾患はリスクの高いものになっています。特に注意したいリスクの高い疾病を三大疾病とまとめて呼ぶ事がありますが、がん・心疾患・脳卒中が3つの特に注意したい疾病になっています。

そして、その中でも特にリスクが高いと言われているのが、がんになっています。患者数や死因と言った観点から高い水準を1970年代からトップに君臨しており、今までずっと変わっていません。

そのリスクの高さから、日本人は一生のうちに2人に1人はがんになると言われています。がん保険というのはがんのみを保障する保険であり、1つの疾患に保険を掛けるというのは違和感のあるものに感じるかもしれません。

しかし、がんのリスクを考えた時に、がん保険の加入率が高くなるというのは必然的な事でもあると言えるでしょう。

治療費が高い

がんと一括しても、実際にはケースバイケースで治療費や治療期間は変動します。がんは発生する部位、進行度、がん細胞の特性によって深刻度や治療法が異なってくるからです。

そのため、治療費がどのくらいになるのか?という点は一概に解説する事は出来ません。ただ、治療費が高くなるリスクが高いという点はハッキリしています。

他の疾病と比較した時に、がんは手術を行ったとしても抗がん剤治療や放射線治療を行って、徐々にがん細胞を潰していくという治療法が取られる事が少なくなく、退院したとしても治療費が掛かってくるケースがあるのです。

そのため、がん自体のリスクが高い事、そのがん治療を行う費用が高くなりやすい事を踏まえると、がん保険の加入率が高くても不自然ではありません。

入院日数が長くなるリスク

また、がんは治療期間自体が長いのはもちろんですが、入院日数が長くなりやすいという特徴を持っています。ステージや治療法によっても異なりますが、数週間の入院が必要になるというのは十分に考えられるでしょう。

経済的な負担から考慮した時に、単純に治療費が増えてしまうというリスクがあるのはもちろんですが、それ以上に入院中は仕事を行う事が困難になります。つまり、出費が増えるだけではなく、収入が減ってしまうリスクがあるのです。

そんな中で、がん保険はがんのみを保障しているので、がん治療を行う際には大きな保険金が入ってくるケースが少なくありません。その保険金は生活費にも利用できる事が多いので、がんになった時の収入を補填するという用途でも、がん保険の加入率を高くしている要因でしょう。

年齢・ライフステージによって異なる加入率

先程、がん保険の加入率やがん保険の加入率が高い訳についてご紹介させて頂きました。そこで、気になるのは「年齢・性別・ライフステージによっての違いは?」というケースでしょう。

保険というのは、基本的に損をする可能性の高いものになっています。何故なら保険料を支払ったとしても保険事故が発生するとは限りませんし、保険会社が利益を出しているという事は基本的に加入者は損をしているという事です。

しかし、それでも保険に加入する方が多いのは、普段少しずつ損をしたとしても「もしもの時に備える」と言った要因から加入しています。特に「性別・年齢・ライフステージ」によってその点は変化すると言っても良いでしょう。

なので、これから年齢・性別・ライフステージの加入率についてご紹介していきたいと思います。(データは全て生命保険文化センターの生活保障関する調査を参考にしています。)

年齢別の加入率

まず、はじめに最も大きく違いが出てくる「年齢」による加入率の違いをご紹介していきたいと思います。年齢を20代・30代・40代・50代・60代で分けて、がん保険の加入率を見ていきましょう。

20代から各世代の加入率を順に並べてみると(小数点以下は四捨五入)

  • 20代 男性 19% 女性 24%
  • 30代 男性 45% 女性 44%
  • 40代 男性 48% 女性 42%
  • 50代 男性 42% 女性 43%
  • 60代 男性 37% 女性 31%

上記のような数字になっています。男女によって若干加入率が高くなる年齢は異なってきていますが、概ね30代~40代が男女ともに高い加入率になっている事が分かると思います。

また、20代・50代は女性の方が加入率が高く、それ以降は基本的に男性の方が加入率が高くなっている事が分かります。後にご紹介するライフステージにも関連してくる部分ではありますが、やはりこの点から子育て世代の加入率が高い事と言えるでしょう。

50代あたりまでは、契約しておくというケースが多いですが、一般的に60代になってくると孫が出来たり、引退を行ったりと加入する保険・用途が大きく異なってくる世代のため、60代では大きく加入率が下がる結果に繋がってると言えます。

この点から参考にしたいのは「子育て世代とがん保険」というポイントでしょう。自治体によって大きく異なる部分ではありますが、一般的に子供の医療費というものに対しては公的なものによって手厚く保障されている傾向にあります。

ただ、親側の保障は?と考えた時に、健康保険のみでは経済的な負担をしっかりと軽減出来るのか?というのは不透明な部分が大きいです。

もちろん、がんに対する備え方というのは人それぞれですが、子育て世代にとってがん保険というのはがんのリスクに対応する保険として、選択肢の1つになりやすいと言って良いでしょう。

性別で変化する加入率

がん保険は性別によっても加入率が変化してきます。結論から、ご紹介すると先程の年齢・性別の加入率を参考にすると、男女比での平均の加入率は「男性 39% 女性 37%」になっています。

年齢によって加入率が変化し、逆転する事もありますが基本的に男性の方が加入率が高い結果になっていると言えるでしょう。ただ、この点については一概に言えない部分が大きいです。

年々差が縮まる加入率の男女差

年々女性のがん保険加入率というのは増加傾向にあります。そもそも、男女ともに年々がん保険の加入率がアップしていますが、2000年初頭と比較した時にかなり女性と男性の加入率の差は縮まりつつあります。

がんへの意識が高まったと言うとそれまでですが、やはり近年女性の社会進出が積極的に行われている事が背景にあると言えるでしょう。実は、男女ともに性別によってリスクの高いがんが異なります。(前立腺がん・乳がん)

また、女性の方が乳がん・子宮頸がん等のリスクを踏まえると、がんのリスクは若干高いものになっています。(がん保険も現役世代の女性の方が保険料が高いケースが多い)

もちろん、このあたりのリスクは年齢によって変化する部分ではありますが、徐々に女性と男性の加入率の差は縮まりつつあり、これから逆転する可能性も考えられるでしょう。

男女ともにがんのリスクを認識する必要性

ただ、依然として男性と女性の平均年収を比較した時に毎年男性の方が年収が高い傾向にあるため、一般的に世帯年収を考えた時に男性の方がお金という観点で見た時に重要な立場にある事は変わりありません。

しかし、年々がん保険は女性についても同じように必要とされています。このあたりの細かな部分については、各世帯の年収やその割合によってしっかりと適切な被保険者を選択する必要があるでしょう。

ただ、共働きの場合は男女ともにがん保険の必要性は高く、がん保険に限らず貯蓄・医療保険と言った他の選択肢も考慮しながら、がんに対して備えていく必要があるでしょう。

加入率は参考になるのか?

先程、がん保険の加入率についてご紹介させて頂きました。ここで気になるのは、加入率をがん保険に加入するか?しないのか?という判断の際の参考にして良いのか?という点だと思います。

なので、これから加入率はどのような点で参考にしていくのか?というポイントについて解説していきたいと思います。

加入率はある程度参考にできる

結論からご紹介すると、がん保険はある程度参考にする事が可能です。というのも、がん保険の年齢別の加入率を見た時に、ライフステージ別の特性が強く現れており、がん保険の必要性を考える時に参考になる可能性があります。

ただ、一概に「30代は加入率は高いから加入しよう」「20代は加入率が低いから止めておこう」という判断をするのは少し危険です。というのも、がん保険の必要性というのは本当に世帯によって異なるからです。

また、近年は40代の方でも子育てを行っている世代も少なくありませんし、逆に20代前半で子育てを行っているという方も少なくないでしょう。子育て世代の年齢は年々上昇傾向にありますが、一概に加入率だけを参考にがん保険必要性は判断出来ません。

しかし、60代になるとがん保険の加入率はガクッと下がる傾向にあります。これは新たな保障の必要性が高くなるからだと言え(老後の資金等)、このあたりはどの世代・ライフステージにも共通している事だと言えるでしょう。

そのため、年齢・性別によって分けるというよりは、加入率の裏にあるライフステージによる必要性の違いというものを参考にしながら、がん保険への必要性を検討するのがおすすめです。

特約の加入率は?

これまで、がん保険の加入率やがん保険の加入率は参考になるのか?と言った点をご紹介させて頂きました。最後に「特定疾病保険・特約の加入率は?特定疾病保険・特約に加入するべき?」という点についてご紹介していきたいと思います。

特定疾病保険・特約等の加入率について

主に医療費を保障する医療保険や、がん保険といった保険は「特定疾病特約」が付いている事が少なくありません。また、特定疾病に焦点を当てた保険も存在しています(特定疾病保険等)。

そもそも、特定疾病とは「がん・心疾患・脳卒中」の事で、三大疾病と言われる特にリスクの高いと言われている疾病の事です。もちろん、特定疾病の中にはがんも含まれているので、がん保険ほど手厚くはありませんが、保障を行う事が可能です。

特約を含んだ特定疾病保険の加入率は、男女とも30%程度になっています。がん保険よりも少し少ないものにはなっていますが、それでも加入率は高いと言えるでしょう。

また、特定疾病保険・特約に関してもライフステージによって、大きく加入率に開きが出ています。特定疾病は中高生から大学生のお子さんを持つ世帯において加入率が高いものになっています。

このあたりの年齢の子供は教育費が大きく掛かってくるケースも少なくないので、何かあっても学業に支障が無いように特に意識が高まるライフステージにあると言えるでしょう。

がんに関してはこの記事でもすでにご紹介したように、リスクの高い疾患になっています。しかし、単純な死亡率で見た時には心疾患・脳卒中と言った疾病でも、リスクが高いものになっています。

もしもの時の保障をどのように行うのか?は人それぞれですが、がん保険を検討するような世帯には特定疾病保険・特約という選択肢も検討するべき1つの保障であると言えるでしょう。

特定疾病保険・特約には加入すべき?

先程、特定疾病特約の加入率についてご紹介させて頂きましたが、気になるのは特定疾病特約・保険に加入するべきか?というポイントでしょう。がん保険にも共通していますが、この判断は一概には言えません。

というのも、医療保険やがん保険と言った保険に予め特定疾病を、しっかりと保障出来る保障内容が組み込まれている事が少なくなく、世帯によってはすでに加入している保険と保障が被ってしまう可能性もあります。

例えば、医療保険の特定疾病特約に加入しているのにも関わらず、死亡保険でも特定疾病特約を付加すると言ったケースでは明らかに保障を手厚くしすぎており、無駄な保険料を支払ってしまう事になるでしょう。

特定疾病というのはリスクが高く、世間一般にも広く認知されているため、様々な保険で特約等によって保障を付加する事が可能になっています。

特定疾病保険・特約の契約や付加を行う際には、すでに加入している保険とのバランスをよく考えてから、慎重に検討する必要性があると言えます。

まとめ

日本のがん保険加入率

  • 3人に1人は加入している
  • がんは特にリスクの高い疾患
  • 治療費が高くなりやすく、長期化するケースも

年齢・ライフステージで分類する加入率

  • 30代~50代までの加入率が高くなる傾向にあり
  • 性別では、男性の方が若干多い
  • しかし、近年差が縮まっている

加入率は参考にするべき?

  • ある程度は参考になる
  • 性別・年齢と言った観点ではなく、ライフステージによる違いに注目

特約の加入率について

  • 特定疾病を保障する特約・保険の加入率も高い
  • がん保険やその他の保険との重複に注意

今回は、がん保険と加入率というテーマで、がん保険の加入率・ニーズの高さ・年齢やライフステージ別の加入率、加入率は参考になるのか?というポイントについてご紹介させて頂きました。

保険に加入する際に、どのくらいの人が加入する保険に加入しているのか?というのは必要性を探る上で、便利なものさしです。ただ、最も重要なのは各自のニーズという部分なので、各世帯に合う保険に加入する事が最も重要なポイントです。

senna
senna
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金融業界経験 4年 個人投資家 3年

個人投資家として「株式」「債権」「FX」「仮想通貨」などへの投資・投機を中心的に行っている。

資産運用はもちろん、ファイナンシャルプランナーの知識を活かしながら、税金やライフプランに関する情報発信を行っている。

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