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クレジットカードは近年、年会費無料のカードが人気を博していますが、それは年会費が無料でもたくさんの特典が付帯しているクレジットカードが多いからです。
年会費が無料のカードと年会費が有料のカードで特典が変わらなければ当然年会費無料のカードを選ぶわけですが、年会費が有料になることで当然ながらその分の特典も付帯しているわけですので、うまく使うことで年会費がかかってもそれ以上の恩恵を受けられるクレジットカードは多数存在します!
そこで今回は、年会費がかかっても特典が魅力的なクレジットカードについてスポットを当てて、おすすめのカードを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
クレジットカードの年会費
クレジットカードの年会費は、基本的にはカードのランクに応じておおよその年会費が決まっています。
- 一般カード<ゴールドカード<プラチナカード<ブラックカード
というようにクレジットカードのランクがありますが、年会費の傾向としては、
- 一般カード:0円〜2,000円
- ゴールドカード:1万円前後
- プラチナカード:2万円〜7万円
- ブラックカード:3万円〜10万円
というように全く年会費の金額がランクによって異なるわけですが、今回は利用者の多い一般カードやゴールドカードの中から年会費を払うだけの価値のあるクレジットカードを紹介していきます。
年会費を払ってでもお得なクレジットカード
年会費がかかるクレジットカードの場合、当然カードを使わない限りは年会費の元を取ることはできません!そんな中でも利用者によってはそのカードの特典によって年会費以上の元を取れるカードをいくつか紹介していきます。
マイルを貯めて年会費の元がとれるJALカード
年会費 | 初年度無料
2年目以降2,200円(税込) ※アメックスのみ6,600円(税込) |
---|---|
ブランド | JCB/VISA/Mastercard/American Express |
支払い回数 |
※回数や年率はブランドにより異なる |
カード締め日 | 毎月15日 |
カード支払日 | 翌月10日 |
マイル | 200円につき1マイル
※ショッピングマイル加入で100円につき1マイル |
ポイント還元率 | 基本還元率0.5%
※ショッピングマイル加入で1.0% |
ETCカード | JCB/American Express:発行手数料無料年会費無料
VISA/Mastercard:発行手数料1,100円(税込)年会費:無料 |
家族カード | 年会費1,100円(税込)
※アメックスのみ2,550円(税込) |
保険 | 海外旅行傷害保険:最高1,000万円まで(自動付帯)
国内旅行傷害保険:最高1,000万円まで(自動付帯) |
1つ目のカードは、「JALカード」になります。JALカードは、JALマイルが貯まるクレジットカードになっていて、年会費は初年度こそ無料ですが、2年目以降からは2,200円(税込)がかかるカードです。
年会費を払ってでもお得な理由としては、
- 毎年ボーナスマイルが搭乗で1,000マイルもらえる
- 月1万円以上のカード利用がある方はお得!
上記のような点が挙げられますので、それぞれ説明していきます。
毎年ボーナスマイルが搭乗で1,000マイルもらえる
JALカードは、
- カードの利用
- 航空機の搭乗や毎年の更新によるマイル
によってマイルを貯めることができるカードになっています。
毎年2,200円(税込)の年会費がかかるカードになってはいるものの、2年目からJALに搭乗するとボーナスマイルが1,000マイル必ずもらうことができます。そのため、毎年航空機の利用がある方は、実質年会費が1,000円で持てるということになりますので、一般カードとしては高めの年会費でも特典はお得なカードになっています。
また、残り1,100円(税込)の年会費分もJALカードを利用していくことでしっかりと補うことができますので、そちらの条件についても見ていきます。
月1万円以上のカード利用がある方はお得!
JALカードを普段の買い物で利用することでマイルを直接貯めることができます。
JALカードのマイル還元率は、通常0.5%ですが「ショッピングマイルコース」に加入することでマイル還元率が倍の1.0%還元で貯めることができます!ただし、ショッピングマイルコースは、カードとは別に年会費が3,300円(税込)かかりますので、そこまでカードの利用額が多くない人は加入するだけ損となってしまうので、十分注意しておきましょう。
また、JALカードは通常の店舗と優待店では、マイルの還元率が異なり優待店の方が通常店舗の倍のマイルが貯まりますので、優待店で利用すればするほどマイルが貯まりやすくなるので、優待店を利用していきましょう。
JALカードのボーナスマイルを1,000マイルもらえることを考慮した上で、年会費とショッピングマイルコース加入した場合、してない場合にどれくらいカードを利用すると得できるかを以下の表にまとめました。
年間利用金額の損益分岐点 | |
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ショッピングマイルコース無し&通常店舗 | 20万円以上 |
ショッピングマイルコース無し&優待店 | 10万円以上 |
ショッピングマイルコース有り&通常店舗 | 40万円以上 |
ショッピングマイルコース有り&優待店 | 20万円以上 |
あくまで表にまとめた金額は、カードの利用で得られるマイルだけで年会費の元を取ろうとした場合になりますので、普段の買い物で年会費分をまかなおうとした場合には表の通りになります。
マイル還元率が倍のショッピングマイルコースに加入しなくともJALの優待店で利用することで10万円以上で元が取れるので、月に1万円以上の買い物でまかなうことができます。また、ショッピングマイルコース加入したとしても月35,000円以上利用すれば年間40万円以上は使うことになるので、このぐらいの金額であれば携帯代や光熱費などをカードで支払うことで利用する金額かと思いますので、支払いをカードにまとめることで年会費分をまかなっていきましょう。
以上が、JALカードについての内容になります。
JALカードが年会費を払ってでもお得な理由としては、
- 毎年ボーナスマイルが搭乗で1,000マイルもらえる
- 月1万円以上のカード利用がある方はお得!
となっていますので、しっかりと覚えておきましょう。
マイルを貯めて年会費の元がとれるANAカード
年会費 | 初年度無料
2年目以降2,200円(税込) ※アメックスのみ7,700円(税込) |
---|---|
ブランド | JCB/VISA/Mastercard/American Express |
支払い回数 |
※回数や年率はブランドにより異なる |
カード締め日 | 毎月15日 |
カード支払日 | 翌月10日 |
マイル | JCB:OkiDokiポイント1,000円につき1ポイント
VISA/Mastercard:ワールドポイント1,000円につき1ポイント |
マイル還元率 | 10マイルコース1%
5マイルコース0.5% |
ETCカード | 発行手数料:無料
年会費:無料 ※VISA/Mastercardは利用がなければ年会費550円(税込)がかかります。 |
家族カード | 同時入会で初年度無料
2年目以降は1,100円(税込) ※アメックスのみ2,550円(税込) |
保険 | 海外旅行傷害保険:最高1,000万円まで(自動付帯)
国内旅行傷害保険:最高1,000万円まで(自動付帯) ショッピング保険:最高100万円まで |
2つ目のカードは「ANAカード」になります。
このカードも先程説明したJALカードに似た内容になりますが、ANAのマイルがお得に貯まるクレジットカードになっていて、年会費2,200円(税込)が2年目からかかります。
ANAカードの年会費を払ってでもお得な理由としては、
- 毎年ボーナスマイルが必ず1,000マイルもらえる
- 月1万円以上のカード利用がある方はお得!
とJALカード同様の内容になっていますが、微妙に特典内容が異なるため詳しく見ていきましょう。
毎年ボーナスマイルが必ず1,000マイルもらえる
ANAカードもまた、カードの利用や航空機の利用でマイルが貯まるようになっています。これはJALカードも同様ですが、異なる点はANAカードの場合は、毎年航空機に乗らなくてもボーナスマイルが1,000マイル必ずもらえるカードになっていることです!この点はJALカードよりもメリットの大きい特典となっています。
そのため、普段は航空機の利用をしない方でも、カードの利用だけでマイルを貯めながらボーナスマイルが毎年もらえるので、貯まったマイルで家族旅行に行きたい方などはANAカードの方が向いていますのでおすすめです。
月1万円以上のカード利用がある方はお得!
ANAカードは、カードの利用でマイルを貯めることができるので、毎年もらえる1,000マイルを加味すると実質年会費1,100円(税込)で持てるカードということになります。そこでANAカードを利用してマイルを貯めることで年会費分をまかなっていくわけですが、ANAカードを利用するとマイルではなくポイントが貯まる仕組みになっています。基本還元率は0.5%ですが、ANAの特約店で利用することで1.0%でポイントを貯めることが可能になります。
そのため、特約店で利用することでJALカード同様に月1万円以上の利用で年会費分は元が取れるようになりますので、年会費以上の価値は十分に得られるカードとなっています。
ANAカードの場合は、ポイントの有効期限が2年のため期限が切れる前にマイルに交換する必要があります。この時のマイル移行手数料は、
- 5マイルコース→無料
- 10マイルコース→6,600円(税込)
のコースに応じて費用が異なり、10マイルコースの場合は基本還元率1.0%、特約店で2.0%の還元でマイルを貯めることができるようになっている分、移行手数料がかかります。この時の損益分岐点もJALカード同様に通常店舗であれば年40万円以上、特約店であれば20万円以上利用すると十分元は取れますので、普段利用されている方はおすすめできるカードと言えるでしょう。
以上が、ANAカードの内容になります。
ANAカードが年会費を払ってでもお得な理由としては、
- 毎年ボーナスマイルが必ず1,000マイルもらえる
- 月1万円以上のカード利用がある方はお得!
上記のようになっており、ほぼJALカードと内容は同じですが、ボーナスマイルが航空機に搭乗しなくとも必ずもらえる点はANAカードの方がおすすめできますので、両者で迷われている方は参考にしてみてください。
海外へよく行く方は絶対にお得な楽天プレミアムカード
年会費 | 10,800円(税込) |
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ブランド | JCB/VISA/Mastercard/American Express |
支払い回数 |
|
カード締め日 | 当月末日 |
カード支払日 | 翌月27日 |
ポイント | 楽天スーパーポイント100円につき1ポイント |
ポイント還元率 | 基本還元率1%
楽天加盟店での利用で2% 楽天市場利用で5% |
ETCカード | 発行手数料:無料
年会費:無料 |
家族カード | 発行手数料:無料
年会費:550円(税込) |
保険 | 国内旅行傷害保険:最高5,000万円まで(利用付帯)
海外旅行傷害保険:最高5,000万円まで(自動付帯) 動産保険:最高300万円まで |
続いてのカードは「楽天プレミアムカード」になります。このカードは、楽天カード最上位のゴールドカードになっていて、年会費11,000円(税込)がかかるカードになります。
楽天プレミアムカードの年会費がかかってでもお得な理由としては、
- プライオリティ・パスが無料付帯
- 楽天市場で高還元にポイントが貯まる
といった特典内容になっていますので、それぞれ説明していきます。
プライオリティ・パスが無料付帯
楽天プレミアムカードの最大の特典と言えるのが、「プライオリティ・パス」が無料で付帯していることです!
プライオリティ・パスとは、全世界1,200カ所以上の空港ラウンジが利用できる会員パスになっています。
プライオリティ・パスは、入会するには、
- スタンダード会員:99米ドル(※日本円で10,573円)
- スタンダード・プラス会員:249米ドル(※日本円で26,593円)
- プレステージ会員:399米ドル(※日本円で42,613円)
※全て2019年8月19日現在で計算した金額です。
上記の金額を支払わなければ入会できません。
しかし、楽天プレミアムカードでは、年会費が10,800円にもかかわらず最上位ランクのプレステージ会員が無料付帯しています!これだけで年会費は余裕で元が取れてしまう内容になっているので、海外に行かれる方はすぐに年会費分をまかなうことができるゴールドカードになっています。
楽天市場で高還元にポイントが貯まる
海外に行かれない方でも、楽天市場を利用する方はいつでも5%還元以上で買い物ができるので、年間20万円以上利用がある方はそれだけで年会費分をまかなうことが可能になります。セール時によっては、それ以上に高還元でポイントが貯まることもあるので、楽天市場を頻繁に利用する方はお得と言えます。
ただ、付帯している傷害保険やプライオリティ・パスなどを利用しない方に関しては、「楽天ゴールドカード」の方が、年会費も2,200円(税込)と安く楽天市場での還元率も同率になるので、そちらの方が無駄な年会費を払わずに済むので、そちらを利用していきましょう。
以上が、楽天プレミアムカードの内容になります。
楽天プレミアムカードが年会費を払ってでもお得な理由としては、
- プライオリティ・パスが無料付帯
- 楽天市場で高還元にポイントが貯まる
となっていますので、参考にしてください。
万が一の備えに損はしない?!ミライノカードGOLD
年会費 | 3,300円(税込)
年間100万円以上利用で次年度無料 |
---|---|
ブランド | JCB |
支払い回数 |
|
カード締め日 | 毎月15日 |
カード支払日 | 翌月10日 |
ポイント | ミライノポイント1,000円につき5ポイント |
ポイント還元率 | 基本還元率:0.5% |
ETCカード | 発行手数料:無料
年会費:無料 |
家族カード | 発行不可 |
保険 | 国内旅行傷害保険:最高5,000万円まで(自動付帯)
海外旅行傷害保険:5,000万円まで(自動付帯) ショッピングガード保険:50万円まで |
最後のクレジットカードは、「ミライノカードGOLD」になります。このカードは、銀行系のクレジットカードになっていて、年会費が安価なゴールドカードです。年会費3,300円(税込)がかかりますが、ミライノカードGOLDが年会費を払ってでもお得な理由としては、
- 付帯している保険の内容が充実
となっていますので、その中身について見ていきます。
付帯している保険の内容が充実
ミライノカードGOLDは、年会費が3,300円(税込)と安価ですが、
- 海外旅行傷害保険
- 国内旅行傷害保険
- ショッピングガード保険
が付帯しているゴールドカードになっています。
年会費をまかなうという点では、ポイントなどの特典も0.5%還元と平凡にはなりますが、傷害保険に関しては、家族特約までついた自動付帯の保険になるので、年会費3,300円(税込)を払う価値は十分にあるゴールドカードになっています。
特に出張や旅行などが多い方におすすめのクレジットカードになっていますので、保険のためのカードとしておすすめのカードです。保険内容については、以下を参照ください。
国内旅行傷害保険
本会員 | 家族 | |
---|---|---|
傷害による死亡・後遺障害 | 最高5,000万円 | 最高1,000万円 |
入院費用 | 1日につき4,000円 | 1日につき2,000円 |
手術費用 | なし | なし |
通院費用 | 1日につき4,000円 | 1日につき2,000円 |
海外旅行傷害保険
本会員 | 家族 | |
---|---|---|
傷害による死亡・後遺障害 | 最高5,000万円 | 最高1,000万円 |
ケガ・病気による治療 | 最高500万円 | 最高250万円 |
賠償責任 | 最高5,000万円 | 最高2,500万円 |
携行品損害 | 最高50万円 | 最高25万円 |
救援者費用 | 最高300万円 | 最高150万円 |
以上が、ミライノカードGOLDについての内容になります。
ミライノカードGOLDが年会費を払ってでもお得な理由としては、
- 付帯している保険の内容が充実
となっていますので、参考にしてみてください。
まとめ
クレジットカードの年会費は、ランクごとに以下のような傾向で年会費が発生します。
- 一般カード:0円〜2,000円
- ゴールドカード:1万円前後
- プラチナカード:2万円〜7万円
- ブラックカード:3万円〜10万円
近年では年会費が無料のクレジットカードが人気ですが、年会費を払ってでもお得なクレジットカードとして、4つのクレジットカードを紹介してきました。内容を簡単にまとめると以下のようになります。
【JALカード】
- 毎年ボーナスマイルが搭乗で1,000マイルもらえる
- 月1万円以上のカード利用がある方はお得!
【ANAカード】
- 毎年ボーナスマイルが必ず1,000マイルもらえる
- 月1万円以上のカード利用がある方はお得!
【楽天プレミアムカード】
- プライオリティ・パスが無料付帯
- 楽天市場で高還元にポイントが貯まる
【ミライノカードGOLD】
- 付帯している保険の内容が充実
最後になりますが、年会費がかかるクレジットカードでも自身に合ったカードであれば、お得になるクレジットカードはたくさんあります。
クレジットカードによって特典内容が異な
るため、自身に合わない特典を選んでも上手く活用することはできませんが、年会費がかかってもそれ以上に特典を活かすことで、年会費以上の価値を見出すことができるので、しっかり特典を把握した上でクレジットカードを選択していきましょう。