FX(外国為替)のデメリットを徹底解説!基礎から応用までFXのデメリットの全てがわかる決定版!

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FXにはどんなデメリットがあるのかな・・・?

こんな気持ちを持っていませんか?

FXは証拠金とレバレッジの仕組みを使うことで、自己資金以上の大きな金額を取引で利用することができます。これによって、本来であれば狙うことができない大きな利益を狙えるというのが、FX独自のメリットといえるでしょう。いっぽうで、こうしたメリットに対するデメリットも存在します。しかも、初心者で失敗する人のほとんどが、こうしたデメリットを理解していない状態でトレードをすることで、失敗しているのです。

そこで今回の記事では、初心者が必ず抑えておきたいFXの基本的なデメリットを、「基礎編」として紹介します。そして、その後に「応用編」として1ランク上のサヤ取りやトレール注文に関するデメリットを紹介していきます。FXのデメリットに関することがほとんどすべてわかる内容となっているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

FXのデメリット【基礎編】

まずは、FXのデメリットを基礎から確認していきましょう。具体的には、以下の3つのデメリットを詳しく見ていきます。

FXの4つのリスク

①大きな損失を受けるリスク

②ロスカットのリスク

③急激な価格変動による借金

①大きな損失を受けるリスク

大きな損失を受けるリスクがあることは、FX取引においてまず第1に理解しておかなければいけないデメリットといえます。FXでは証拠金を元手にし、レバレッジを適用することで本来持っている資金の何十倍という大きな金額を運用することができます。しかし、運用する資金が大きくなれば、その分だけ損失が発生した時にも大きくなるのです。

たとえば、証拠金10万円でレバレッジ10倍で取引した場合はどうでしょうか。この場合「10万円(証拠金) × 10倍(レバレッジ) = 100万円」となり、100万円の資金でトレードをすることになります。いっぽうで、本来持っている資金は10万円しかありません。仮に10万円での取引で1万円の損失が出るようなトレードをしてしまえば、100万円でトレードをした場合には10万円の損失が出てしまうことになります。

上記の例でいえば、本来の損失の10倍もの損失が発生することになり、証拠金も全額損失へと変わってしまうことでしょう。このように、FXでは大きい金額を動かせるがゆえの、大きな損失を受けてしまう可能性があるというデメリットがあるのです。

②ロスカットによるリスク

FXにおけるロスカットは、メリットでもありデメリットでもあります。そもそも、ロスカットは損失を拡大させない仕組みであり、システムが強制的にポジションを決済する損切りのことを指しています。FX会社ごとにロスカットの入る水準は異なるものの、ざっくり証拠金に対して30%ほどの損失が出るとロスカットが入ることになります。いっけんすると親切な仕組みのように感じるかもしれませんね。

視点を変えて考えてみましょう。もしあなたが価格の上昇を予想したタイミングで、急激に価格が下落したらどうなるでしょうか。この場合、ロスカットが入ってしまい、ポジションは強制的に決済されてしまいます。いっぽうで、この急激な価格下落の後には、あなたの予想通り価格は上昇しました。つまり、ロスカットが入らなければ、利益が出ていたことになります。

このように、自分の読みが正しくてもロスカットは入る可能性があります。また、国内ではすべての業者でロスカットが適用されることになります。こうした点を踏まえると、ロスカットが場合によってはFXの持つデメリットとなってしまうことがわかるでしょう。

③急激な価格変動で借金をする可能性がある

FXのデメリットとして、急激な価格変動によって借金をするリスクが挙げられます。過去もっとも相場が短時間で動いた例として、スイスショックという事件があります。これは、スイスの中央銀行が無期限の為替介入を突如として撤廃したことがきっかけで発生した事件です。

これによって、たった1日で20%以上の価格変動が起こるという信じられない事態が発生しました。通貨ペアによっては、1日で40%近くの変動が起こったものもあります。スイスショックは多くの破産者を生み出すことになり、FX会社ですら倒産してしまう企業が出てきてしまったのです。

このように、FXの市場では何が起こるかわかりません。これくらい信じられないくらいの急激な価格変動が起これば、ロスカットすら入らずに、借金をしてしまうこともありえます。これは、FXの持つ基本的な大きなデメリットの1つといえるでしょう。

FXのデメリット【応用編】

FXの基礎編で紹介したデメリットは、FX取引自体のデメリットというところです。いっぽうで、FX取引に関連した注文方法や取引方法などのデメリットも、できるだけ抑えておきたいところです。ここからは、下記の4つの点に絞ってデメリットを応用編として解説していきます。

FXのデメリット応用編

①サヤ取りのデメリット

②トレール注文のデメリット

③海外業者のデメリット

④自動売買のデメリット

①サヤ取りのデメリット

サヤ取りは、多くの投資家が1度はチャレンジする手法の1つです。具体的には、FX会社ごとのスワップポイントの差を狙った投資手法のことです。スワップポイントが高い方でロングのポジションを保有し、低い方でショートのポジションを保有することで、為替の変動リスクがなくなり、差となっているスワップポイント分をそのまま収益で受け取ることができるという仕組みです。

このトレード手法は勝率が非常に高く、安定しています。そのいっぽうで、ある程度の資金量がどうしても必要になってきます。そもそも、スワップポイントの収益自体は金利収入であるため、資金量がない人にとっては収益も低くなるでしょう。サヤ取りはさらにその差を狙っての投資になるので、どうしても収益率は低くなるのです。

また、資金量を上げて収益率を増やそうとレバレッジを高くしたりすると、急激な価格変動が発生した場合、片方のポジションでロスカットが入ってしまう可能性があります。こうなると、為替の変動リスクに大きくさらされることになってしまいます。もしスワップポイントのサヤ取りをするのであれば、ある程度まとまった資金量を準備できるようにしておきましょう。

②トレール注文のデメリット

トレール注文は損切り水準を引き上げることをメインの目的として使う、非常に優れた注文方法です。いっぽう、ヘッジファンドなど大口の投資家のダマシに乗っかりやすいという性質もあります。

FXの世界では、大口の投資家が相場を意図的にコントロールします。たとえば、それまで超えていないかった高値を超えた場合、他の投資家はさらに上昇すると見込み買いに入ることでしょう。いっぽうで、実はこれが大口投資家の作った相場である可能性もあるのです。つまり、たくさんのロングポジションを意図的に引きつけ、その後一気に大量の売りを仕掛けることで、ロスカットを誘発させ大幅に価格を下落させるのです。

こうしたダマシの投資手法は、FX市場では頻繁に見かけられます。トレール注文の場合、価格が保有しているポジションに対してプラスになれば、損切りの水準も自動で上昇してしまうため、本来であればもっと大きく勝てたところを、ダマシに巻き込まれて決済されてしまうことになるのです。これは、トレール注文が持つデメリットであるといえるでしょう。

③海外業者のデメリット

海外業者のデメリットはいくつかあります。その中でも、もっとも大きなデメリットは信頼性でしょう。日本の事業者であれば、しっかりとした企業しか運営することができませんが、海外ではほとんど名前を聞いたことがないような会社でも運営することができます。万が一、何かしらのトラブルにあってしまった場合、補償やサポートをしっかりと受けることができなくなるかもしれません。

また、海外事業者といえば、ハイレバレッジの取引が魅力です。日本国内では最大25倍のレバレッジまでしか使えませんが、海外であれば最大で100倍以上のレバレッジでトレードをすることもできます。加えて、ゼロカットシステムも採用されているため、損失を受けても借金するリスクはいっさいありません。

しかし、こうしたハイレバレッジでの取引は、基本的にギャンブルになりがちです。通常のトレードの感覚がなくなりますし、短期的には儲けることができても、長期的にみれば負け越してしまう可能性が大きいといえるでしょう。このように、海外事業者にはその特徴に応じたデメリットがあることを覚えておくようにしましょう。

④自動売買のデメリット

自動売買のデメリットも確認していきましょう。自動売買とはシステムトレードとも呼ばれており、あらかじめプログラムされたシステムが自動でトレードを行ってくれます。ここ最近では、さまざまなFX会社でも導入されており、自分自身がトレードできないタイミングでの取引や、人間では難しい短時間での注文の繰り返しなどを行ってくれる点が特徴です。

いっぽうで、システムトレードも万能ではありません。任せっきりにして大きな損失を受けたという人もいます。こうした人のほとんどが、特定のプログラムで1つの通貨しか買っていなかったことが原因で負けてしまっています。

そのため、もし自動売買を使うのであれば、複数のプログラムを稼働させるようにしましょう。実際に自動売買での成功談を読むと、1つのプログラムだけ使っているという人はほぼいません。また、通貨も複数の通貨に分散して投資をすることで、リスクヘッジを行いましょう。また、余裕があれば、複数のFX会社を使うことで、さらにリスクを分散させることができます。

デメリットからわかるFX取引をする時の注意点・コツ

ここまで、FX取引のデメリットを基礎と応用編で分けて解説してきました。FXではさまざまなデメリットがあることがわかったかと思います。

ここからは、ここまで見てきてわかったデメリットから、FX取引をする時にどのような点に注意すれば良いのかや、取引におけるコツなどを確認していきたいと思います。

①資金に余裕を持って取引しよう

資金に余裕を持って取引することは、ここまで見てきたデメリットにも通じる部分です。FXのデメリット基礎編でも解説したように、大きな損失を受けるリスクがFXにはあります。また、これは多くの初心者が最初のうちに失敗する理由でもあります。

資金に無理のあるトレードは、最終的に自分自身の判断を曇らせることになります。無理な資金でトレードをすれば、損切りをしたくてもできないほど損失が重んでしまったり、感情的になることにもつながります。

また、ロスカットのデメリットも先ほど解説しましたが、証拠金維持率が低ければ、ロスカットによって強制的にポジションを決済されることになります。こうした点を踏まえても、資金に余裕を持って取引をすることはFXのデメリットを克服するためにも重要です。

具体的な数値をいうと、証拠金維持率が500%を常に超えている状態が理想でしょう。これによって、ロスカットを避けることができ、大きな損失が発生するリスクも低減させることができるようになります。

②低レバレッジで取引をしよう

低レバレッジで取引をすることも、FXでは重要なポイントになるでしょう。これも先ほどデメリットで解説しましたが、ハイレバレッジでの取引は非常にリスクが高い危険なものです。急激な価格変動が起こってしまえば、そこで受けた損失はレバレッジを高くした分だけ大きくなってしまいます。借金をしてしまうデメリットがあることも先ほど確認したように、ハイレバレッジでの取引が原因となることが多いです。

こうした点を踏まえても、低レバレッジでの取引は必ず意識しておきたいポイントです。FX会社に登録してすぐであれば、レバレッジを高くして積極的にトレードをしたいと考えてしまいがちですが、その気持ちをグッとこらえて、低レバレッジで取引に慣れていきましょう。

③ファンダメンタル・テクニカル分析を徹底しよう

ファンダメンタル・テクニカル分析は徹底して行ったほうが良いでしょう。どんな一流の投資家でも、こうした分析の力を持っていない状態で成功している人は一人もいません。成功したすべての投資家が、チャートの分析や情報収集の重要性を強調しています。

FXでは土日が休みで、トレーダーにとっては暇な時間となります。副業で取り組んでいる人であれば、遊びなどに時間を使いたいところでしょうが、そこをグッとこらえて勉強に時間をあて、テクニカル分析でチャートの復習を行ったり、翌週のファンダメンタルを予習したりするよう心がけましょう。

④感覚でトレードせずエントリーに根拠を持とう

感覚でトレードをすることは、FX初心者でもっとも多い失敗の1つです。感覚でトレードというのは、「なんとなく下がりそう・・・」や、「なんとなく上がりそう」などといった理由でトレードを行うことです。こうしたトレード方法は、たとえ短期的に勝つことができても、長期的にみれば100%負け越すことになります。なぜなら、そのトレードには確かな根拠が1つもないからです。

もちろん、根拠のあるトレードができれば、100%勝てるというわけではありません。しかし、根拠のないトレードと比較すると、その差は圧倒的に開くことでしょう。なぜなら、相場は投資家の心理や外部の情報、チャートの動きに合わせて変動するからです。

3つ目の注意点・コツとしても解説しましたが、テクニカル分析やファンダメンタル分析は、こうしたトレードの根拠を持つために必ず必要となる技術です。分析を徹底して、1つ1つのエントリーと決済に根拠を持ってトレードをすることができれば、あなたのFXの勝率も飛躍的に向上することでしょう。

まとめ

以上、FXのデメリットについて解説してきました。今回紹介したように、FXには大きなメリットがある反面、それと同じくらいのリスクやデメリットがあります。これらを理解していない状態でトレードをすることは非常に危険です。特に、初心者の方の失敗のほとんどが、こうしたデメリットを理解していない状態でトレードをすることが原因となっています。

逆をいうと、これらのデメリットを理解した状態でトレードに臨むことができれば、あなたの勝率は初心者の段階でも飛躍的に向上させることができるでしょう。また、テクニカル分析やファンダメンタル分析を徹底的に行い、トレードをする時に根拠を持った取引をすることで、さらなる利益率の向上も見込めます。

ぜひこの記事を参考に、みなさんもFXのトレードに取り組んでみてくださいね。

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