預金をするなら外貨預金と定期預金どっちがおすすめ?

普通預金にある程度お金が貯まってきたから定期預金を始めてみようかな、そう考えたことはありませんか?

また、定期預金といっても金利が少し良くて、満期がある、それくらいは知っているけれど、詳しくわからないという人はいませんか。定期預金は、多くの人が知っている預金方法です。しかし、あらためて詳しく知るチャンスが少ないのも事実です。

さらに預金といってももう一つ外せないのが外貨預金。外貨預金はハイリスクとよく言われますが、最近はちゃんとしたものを選べばローリスクで、定期預金よりも高い利率で預けることができます。

そこで今回は、貯金が貯まってきて何か始めようと思うかたに向け、定期預金と外貨預金の仕組みや保険制度、始め方、解約方法など、預ける前の注意点についてわかりやすく解説していきます。

定期預金とは

定期預金とは、簡単に説明すると、預け入れから一定期間お金を引き出せない預金のことで、一般的には普通預金よりも金利が高く設定されています。まずは定期預金の基本的なしくみから確認していきましょう。

普通預金よりも高金利

一定期間払い戻しをしないことを条件に、通常は普通預金よりも金利が高くなっています。今すぐ使う予定のないお金を銀行に預ける場合は、普通預金よりも定期預金を選んだ方がお得ですね。

預入期間を選べる

銀行にもよりますが定期預金の預け入れ期間は最短で1ヶ月が主流で、それ以外に3ヶ月、6ヶ月、1年、2年、3年、4年、5年、7年、10年などを選択することができます。

一度に預けなくてもいい、積立定期預金も

積立定期預金は、毎月決まった積立日に、決まった積立額が、普通預金口座から自動で積み立てられる定期預金です。
目標額を決めてコツコツと毎月貯めることに適しています。

このとき毎月積み立てる金額は、無理のない範囲に設定するのが続けるコツです。毎月必要になるお金のことも考えておかないと、貯めようと思っていたのに、生活費が足りなくて定期を解約してしまう、なんてこともよく起こります。

預金保険制度があるので1千万までは安心

預金していた金融機関が万が一破綻した場合に、預金者の保護をするために設けられた制度が、2005年より施行された預金保険制度です。

保護される預金の種類、限度額などが決まっている点には注意が必要ですが、定期預金や普通預金などは1つの金融機関につき預金者1人あたり元本1千万円までとその利息等が保証されています。

単利と複利

ま他、金利には、単利と複利という2種類があります。

単利とは

単利とは、預けた元本のみにつく利息のことです。たとえば2年満期の定期預金に100万円を預金して、年利が単利1%だった場合、利息は以下のようになります。

1年目の利息は、1万円
2年目の利息は、1円
2年後の預金額は、102万円
つまり、預けた元本100万円に対して1%の利息がつくため、2年目の利息も1万円です。

複利とは

複利とは、元本+利息につく利息のことです。2年満期の定期預金に100万円を預金して、年利が複利1%だった場合、利息は以下のようになります。

1年目の利息 → 1万円
2年目の利息 → 102万100円(「元本100万円+前年の利息1万円」に対して利息がつくため)
2年後の預金額 → 102万100円
この時点では、それほど差はないように見えますが、この後さらに時間を重ねていくと目に見えて差が出てきます。このように、単利より複利のほうが、利息は高くなり、そしてそれは、長く預け入れるほど差は大きくなります。

預入の際の注意点

預入期間は計画的に

定期預金は普通預金より高い利率が適用される代わりに、預け入れたお金を満期日前に自由に引き出すことは出来ません。急にお金が必要になった場合でも、定期預金のプランによっては中途解約ができないこともあります。中途解約ができる場合でも、利率が下がってしまったり、解約手数料を取られたりするなど、リスクがある点に注意しましょう。

固定金利と変動金利に注意する

定期預金の金利タイプには固定金利のほか、一部の金融機関で取り扱いしている変動金利があります。

固定金利

固定金利の場合、預入から満期まで金利は変わりません。したがって、満期段階でいくらの利息がもらえるのかシミュレーションができるという特徴があります。

変動金利

変動金利は定期的に金利を見直すタイプで、景気や政府の政策による金利変動の影響を受けやすいという特徴があります。

金利が上昇している場合は変動金利タイプ、金利が下降している場合は固定金利タイプの定期預金を選択することで、利息が多くなることもあります。ただし将来の予想は難しく、どちらの金利タイプが得だとは一概には言い切れません。預ける期間や金利変動の傾向を確認したうえで選ぶようにしましょう。

定期預金おすすめ

オリックス銀行

今回は、数ある定期預金の中から1年もので探してみましたが、このオリックス銀行は1年以上安心して利用できそうなのでピックアップしました。いまのオリックス銀行の定期預金の金利は、1年ものが年0.200%、2年ものが年0.250%、3年ものが年0.300%、5年ものが年0.350%です。さらに、オリックス銀行の定期預金は、元本保証型で、たとえ途中で解約をしても、手数料はかかりませんし、預け入れた元本は減りません。

ちなみに満期日をむかえたオリックス銀行の定期預金は、ひきつづき自動で継続もできます。その時に適用される金利は、その満期日のオリックス銀行の定期預金の金利です。オリックス銀行の定期預金の金利はいつも高めに設定されているので、自動継続した後にも高い金利で運用されやすいです。

他にも、オリックス銀行は他の金融機関あての振込が月に2回までは無料など・・・おすすめのところが多くあります。

外貨預金とは

外貨預金とは、簡単に言うと日本円ではなく外国の通貨で預金をすることです。アメリカのドルやヨーロッパのユーロなど、主要な通貨はもちろん。他にも、イギリスポンド、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、スイスフラン、などの外貨で預金ができるところもあります。では、なんでわざわざ外国の通貨で預金をする必要があるのでしょうか。それは、金利為替差益による利益が見込めるからです。

銀行に預金をすると金利が付くことは定期預金の時に解説しました。銀行は、私たちのお金を運用することで経営をしています。つまり、私たちが銀行に預けているお金を使って、個人や企業への貸付、運用などによりお金を増やすことで、利益を生み出している仕組みです。その利益の一部を金利として預金者に付与しているということになります。

ですが、その金利は、日本においてはほとんどないに等しい水準でしたね。インターネット銀行やスーパー定期預金などは高金利のものも存在します、日本国全体としては金利が低いと言わざるを得ないのが現状です。ところが、国外を見渡してみると、金利がかなり高い国が多数存在しています。外貨で預金をするということは、その金利の恩恵を受けられるということです。

外貨預金のメリット

次に、外貨預金のメリットについてご紹介します。大きく3つあげられます。

円預金よりかなり金利が高い

通貨によって異なりますが、一般的に円預金よりも外貨預金の方が、金利が高めです。また、銀行によっては、集客のために金利優遇キャンペーンなどを行っていることがあり、対象期間中に預け入れるとさらに金利が高くなることもあります。

為替差益でも利益を狙える
円預金にないメリットが、為替差益による利益です。預け入れたときよりも、払い戻したときの為替レートが円安になった場合、円で受け取れる金額が大きくなってお得です。

為替とは、物やお金の移動や交換を指す言葉ですが、異なった通貨同士の交換比率のことを為替レートといいます。通貨の需要量と供給量が変動するため、為替レートは常に変動しています。米ドルよりも円が欲しい人が増えれば円高ドル安になり、円よりもドルが欲しいという人が増えればドル高円安になります。

例えば、1ドル100円のときに100ドル買った場合は、日本円で(100円×100ドル=)1万円必要です。それを、1ドル200円のときに売った場合は、日本円で(200円×100ドル=)2万円になります。実際には、為替手数料がかかりますが今回は省いています。2万円-1万円=1万円が為替差益です。つまり、外貨に預け入れたときよりも、払い戻したときの方が円安になっていた場合に、為替差益を得られるのです。

保有資産のリスクを分散できる
上記でもあげたように、為替レートは日々変動しています。もし自分の資産が日本円だけだったら、将来大きく円安になった場合、国外のものを購入する際に多額なお金が必要になります。日本円の預金だけでは自分の資産を日本だけに投資していることになり、リスクが偏ってしまいます。外貨預金を保有することは、通貨を分散させることになり、日本だけでなく、他の国にもリスクを分散させることができるのです。

外貨預金の注意点

外貨預金には注意点もいくつかあります。ここで4つお伝えしましょう。

預金保護制度(ペイオフ)の対象に含まれない

円預金の場合は、ペイオフという預金者を保護する制度があり、万一銀行が破たんした場合、その銀行に預けている元本1,000万円とその利息については保護されます。外貨預金には、この預金保護制度の対象ではありません。万一銀行が破たんしてしまうと、外貨預金は保護されず、すべての払い戻しができないケースもあるため、一つの銀行に多額の外貨預金を預けることは避けて、分散するようにしましょう。

為替差損で損をすることも

外貨預金をしたときのタイミングから、円高になった場合に日本円に換算すると損をしてしまう場合があります。ただし、それは通貨を円に戻した場合ですので、外貨を売却する際には、為替をチェックして、損を出さないタイミングを意識するとよいでしょう。

利息に対して税金がかかる

円預金で受け取った利息にかかる税金と同じように、外貨預金で受け取った利息にも税金がかかります。税額は、円預金と同じく20.315%です。その税金の分が差し引かれて、口座に振り込まれます。

為替手数料がかかる

例えば、アメリカの米ドルの預金をする場合は、日本円から米ドルを購入する必要があります。その際に為替手数料がかかります。ただし、外貨預金をする際の為替手数料は、海外旅行などをする際に、外貨両替をするときの手数料よりは安く済むことが多いのでそれほど心配する必要はありません。

外貨預金よりFX(外国為替証拠金取引)の方が良いと聞くけど本当なの!?

外貨預金には意外と弱点が多いことは紹介しました。そこで、FXを外貨預金の代わりに活用する方法があることをご紹介します。

外貨預金は日本円を外貨に換えて預金し、日本円よりも高い金利を得ながら為替差益も狙える金融商品です。そういう意味ではFX投資との共通点は多いといえます。FX投資も持っている通貨を売却して別の通貨を購入し為替差益を得る投資ですので、本質的には変わりません。

また、FX投資でも金利に相当する利益が得られます。スワップポイントと呼ばれるもので、売却通貨と購入通貨の金利差相当がスワップポイントとして得られるのです。そうなると、FX投資でも外貨預金のように利息と為替差益を狙えることになります。

ただし、FX投資には証拠金の何倍もの取引ができるという特徴があります。これはレバレッジをかけるといいます。レバレッジをかけた場合、投資した資金以上の損失を被るリスクが生じますので、FX投資はリスクが高いと認識している人がいます。しかし、そこであえてレバレッジを1倍にして投資すれば外貨預金のリスクと変わらないことになります。FX投資は外貨預金の代わりとして活用できるのです。

外貨預金は、FXより手数料が高い

外貨預金とFX投資がまったく同じ条件であれば、あえてFX投資を選択する必要はないでしょう。しかし、FX投資を外貨預金の代わりに活用すると、外貨預金にはないメリットが得られます。

メリットの1つとしてFX投資は為替手数料が圧倒的に安い点があげられます。外貨預金の為替手数料と比較すると、FXの売買手数料やスプレッドは1%程度になることも珍しくありません。外貨預金で利益が出にくい理由はこの為替手数料にあるともいわれていますが、FX投資を行うことでそのデメリットはほとんど無視できる程度に抑えることができます。

もう1つのメリットは、流動性の高さです。外貨定期預金の場合、満期までに解約すると普通外貨預金並みの低い利率が適用されてしまうのが一般的です。その点FX投資であれば売買のタイミングに制限はありませんし、解約利率の適用といったこともありません。

では、外貨預金とFXどちらがいいのか?

では外貨預金とFX投資ではどちらが有利なのでしょうか。人によって価値観に違いはありますし置かれている状況にも違いがありますので一概にはいえない部分もありますが、一般的にはレバレッジ1倍で行うFX投資の方が外貨預金よりも有利になるケースが多いです。

ただし、外貨預金をデビットカードで外貨のまま使う場合はFXよりも安い手数料で使うことができます。今の所この使い方ができるのは、住信SBIネット銀行とソニー銀行のみ。特にソニー銀行の手数料の安さがダントツです。なんと外貨預金からのデビットカード支払いは手数料がゼロ。クレジットカードでも海外でのカード払いは、海外手数料を2%〜3%取ることから、ソニー銀行のお得さがわかると思います。

外貨預金のおすすめ

ソニー銀行

外貨預金でまずあげられるのは先ほども紹介したソニー銀行です。

ソニー銀行は口座開設すると同時にデビットカードの「Sony Bank WALLET」が手に入ります。

このカードは、ソニー銀行の外貨預金に残高がある状態で、Sony Bank WALLETを海外で使って決済した場合、外貨預金の残高から引き落とされます。しかも、カード決済にかかる手数料が無料です。

他のクレジットカードやデビットカードだと、少なくとも海外決済手数料で1.5〜%程度のお金が必要になるため、いかにSony Bank WALLETがすごいかがわかりますね。

また、ソニー銀行は外貨預金だけでなく、普通にネット銀行として使う場合にもサービスが充実しているため、海外用だけでも普段遣いでも役に立つ銀行です。

まとめ

今回は、外貨預金と定期預金についての情報をお伝えしました。円預金だけでなく、外貨でも預金してみようかなと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

外貨預金のうれしい点は、ただ単に貯めるだけでなく、海外旅行をした際におトクに利用できる点もあげられます。銀行によっては、外貨預金に貯めた外貨を、海外でそのまま使うことができるメリットもあります。

現地でわざわざ日本円からその国の通貨に両替する必要がないのでスムーズ。またその際に、両替手数料がかかることもないので、お得に旅行ができます。海外によく行かれる方には特におすすめの方法です。

白井 貴也
白井 貴也
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1996年生まれ、神奈川県在住。金融業界歴6年、ファイナンシャルプランニング技能士。独立系FPの立場からの中立な意見で、皆様の役に立つ情報を伝えていきます。

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