積極的にリターンを狙える投資方法は?おすすめの手法3選

今回はリスクを取ってでもリターンを目指したい、短期間で大きな運用益を目指したいと言った人に向いている投資手法を紹介します。ただし、大きなリターンを目指すということは、そのぶんリスクも大きくなるということで。すハイリスク・ハイリターンになるので初心者の方にはあまりお勧めできません 。

ただし、いろいろな運用手法を知っておくことは、自分の投資の幅を広げるきっかけにもなります。まずは安定的な運用を心がけながら投資経験を積み重ね、慣れたら積極的な資産運用にもチャレンジするようにしてみましょう。

アクティブ型投資信託(アクティブファンド)

投資信託の中でも、初心者の方には日経平均や TOPIX(東証株価指数)などに連動するインデックスファンドをオススメします。幅広い銘柄に分散投資しているので下落リスクを抑えることができ、値動きが分かりやすいことから、初心者の方でも取り組みやすいからです。

ただし、悪くいえば市場平均並みのリターンしか目指すことができず、短期間で大きな運用益を目指すというのは難しいのです。一方、アクティブファンドとはファンドマネージャーが銘柄を選択し、積極的に運用を行う投資信託のことです。

アクティブファンドには、運用方法として主に次の4つがあります。

1.トップダウンアプローチ

金利・為替などマクロ経済から分析し、その結果に基づいて組み入れ対象となる銘柄を絞り込んでいく手法。

2.ボトムアップアプローチ

個別企業に対する調査・分析を重ね、その結果に基づいて組入対象となる銘柄を選択して行く方法。

3.グロース投資

企業の将来性に欠ける成長株投資のこと。株価の水準より、売上高や利益の伸び率など、将来の成長率が期待できる銘柄に投資。

4.バリュー投資

割安株投資のこと。株価が割安と判断される銘柄に投資。PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などの指標をもとに投資対象を選別。

アクティブファンドのメリット

1.大きな利益が期待できる

アクティブファンドは、運用のプロであるファンドマネージャーが銘柄を選別し、日経平均株価など市場平均を上回る利益を目指して運用します。銘柄を絞り込むので、インデックスファンドと比較して大きな利益が期待できます。

インデックスファンドの場合、日経平均など株価指数などを大きく上回ることはありません。しかし、アクティブファンドなら、ファンドによっては市場平均よりも大きな利益を得られる可能性があるのです。

2.様々な運用方針からファンドを選べる

アクティブファンドの運用方針はいろいろあります。毎月分配金を出すファンドもありますし、 AI(人工知能)や フィンテックなどテーマが決まっているファンドもあります。短期間で大きな利益を目指す、長期間でコツコツと資産形成を目指す、というように想定している運用期間も異なります。

また、ファンドマネージャーの考え方や顔写真を紹介しているファンドもあります。実際にどのような考え方に基づいて投資信託を運用しているのかといったことが分かるので、 ファンドマネージャーという人を見て購入する投資信託を決めることもできるのです。

アクティブファンドのデメリット

1.インデックスファンドに比べてコストがかかる

アクティブファンドは、インデックスファンドに比べて購入手数料・信託報酬などが割高なものが多いです。中には解約するときに信託財産留保額がかかるなど、運用コストがかかります。

購入手数料に関しては、インデックスファンドがノーロード(手数料がかからない)ファンドが多いのに対し、アクティブファンドでは3%かかるのが普通。また、投資信託を保有している時にかかる信託報酬に関しては、日本経済新聞社の記事でインデックスファンドの平均は0.7%、アクティブ型の平均は1.6%となっています。

パフォーマンスが良くても、コストがかかってしまっては、結局手元に残る利益はわずかなものになります。運用成績がトントンの場合は元本を割り込むことにもなりかねません。このようにコストがかかることから、「アクティブファンドはインデックスファンドに勝てない」といわれています。大きな利益を出すことができるファンドを選ぶことが必要です。

2.市場平均を必ず上がるわけではない

コスト面でも問題ですが、運用のプロであるファンドマネージャーが必ず結果を出し続けるわけでもないということに注意する必要があります。1年や2年など短期間では成績を出せても、5年・10年と常に好成績を出せるアクティブファンドはごく一部です。アクティブファンドを選ぶ際にはどのような運用方針なのか、ファンドマネージャーがどのような人物なのかということを必ず確認するようにしましょう。

株式投資(キャピタルゲイン)

投資信託でファンドマネージャーに運用を任せるのもいいですが、さらに大きな利益を狙う場合は、個別株を自分で買うという方法があります。株式投資には、「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」の2通りの利益があります。

インカムゲインとは、株式を保有するだけで得られる利益のことです。配当や株主優待など安定的に継続して受け取ることができます。

一方、キャピタルゲインとは保有している株式を売却することによって得られる売買差益のこと。株価が安い時点で購入し、上がりした時点で売却すれば、利益を確定することができます。

たとえば、株価が10万円の時に購入した株式が30万円になった時に売却した場合、差額の20万円がキャピタルゲインになります(手数料や税金を除く)。

現在、株式市場では約3,500銘柄もの銘柄が上場しています。取引されている銘柄の中には、ソニーやトヨタなど名前がよく知られた大企業の株もあれば、あまり聞いたことのない企業の株もあります。

さまざまな銘柄の中から値上がりしそうな株を選び、期待通りに値上がりしたところで売却するのです。小型の低位株の中には、数ヶ月程度で2倍や3倍になる銘柄も珍しくありません。

ただし、配当や株主優待などのインカムゲインはマイナスになることがないのに対し、キャピタルゲイン狙いの投資手法は、大きく価格が値下がりすることもあります。これを「キャピタルロス」といいます。

株価が動く要因

株価が動く主な要因は、買い手(需要)と売り手(供給)の力関係です。買い手(需要)が大きいほど、株価は値上がりしやすくなります。それでは株価の変動要因には、どのようなものがあるのでしょうか。主に次の三つが考えられます。

1.企業業績

株価を決める最大の要因は、その会社の売上や利益を表す企業業績です。とくに現在の業績ではなく将来の業績を見極めることが重要なポイントになります。投資家は現在の業績を踏まえ、同業他社の情報もあわせて、その会社の将来性を予測します。

会社の将来性への期待が高まれば人気も高まり、株価は上昇するのです。情報収集には、新聞や会社四季報のほか、テレビ・インターネット・雑誌などが参考になります。

2.世界や日本の景気・政治の動向

国内外の景気や金利・為替の動きをチェックしておくことも大切です。たとえば、景気動向も株価に大きく影響します。一般に好景気になれば企業業績が良くなるため株価が上昇し、不景気になれば企業業績が悪くなるので株価も下落します。

さらに、金利と株価にも関係性があります。金利が下がるということは債券が買われるということなので株は売られ、金利が上がるということは債券が売られるということで、株価が買われます。

また為替動向も意識されます。円安になると輸出企業にメリットがあるので輸出企業の株価が上がり、円高になると輸入企業にメリットがあるため、輸入企業の株価が上がりやすくなります。

国内の政治の動向も株価に影響を与えます。経済政策に対する首相や担当大臣の発言などにも株式市場は注目しています。

また、国内だけではなく戦争や貿易摩擦といった国際情勢や海外の株式市場の動向なども日本の株価に影響を及ぼします。会社の業績や将来性に影響があると考えられるからです。

さらに、日本は災害や天災が多い国です。地震などで起こると日経平均株価など全体の株価は大きく下がりますが、建設株など復興が期待される株などは買われる傾向にあります。また、猛暑などが起きると、ビールやエアコンメーカーなどの売上増加が期待できるので、株価が上がる傾向にあります。

IPO株を狙う

IPOとは、未上場の企業が新たに証券取引所に上場し、株式を投資家に売り出して誰でも株取引が出来るようにすることです。日本語では「新規公開株」や「新規上場株式」といいます。

そして、IPO投資とは、新規上場する時に投資家に配られる新規公開株を抽選で手に入れ、上場日以降に株を売却することです。

抽選で IPO 株を手に入れることができれば、かなりの確率で利益を出すことができます。たとえば、2018年には95社が新規上場しましたが、公開価格(上場前に手に入る株価)と初値(上場日に初めて付く株価)の関係を見ると、80勝14敗一分と大きく勝ち越しとなっています。これほど高い勝率が出せる投資手法は、他にはなかなかありません。

FX

FXとは、外国証拠金取引のことです。外貨預金と同じように会社に投資する商品ですが、さらに大きなリターンを狙うことができます。 FX の魅力は、なんといっても少額の資金で取引ができるということです。

FX は証拠金取引です。証拠金取引とは担保のようなもので、 FX 口座に預かったお金を担保にして外貨取引を行います。証拠金として預けた資金の何倍もの取引が可能になるので、少ない資金でも大きな取引ができます。このことを「レバレッジ取引」と言います。

投じたお金の何倍もの利益が狙えるというのが FX の魅力ですが、逆に何倍もの損失が出ることがあります。株式や投資信託以上に、ハイリスク・ハイリターンの商品です。いかにリスクを抑えるかが大事になります。

例えば米ドル・円を取引したい場合、最初に米ドルを買うか売るかを決定します。米ドルを買うことを「買いポジション」、売ることを「売りポジション」といいます。

ポジションの精算は取引が成立した後、タイミングをみて決済します。利益が出た場合は証拠金に利益がプラスされ、損失が出た場合は証拠金からそのぶん引かれます。米ドルの買いポジションを持っていたとしても、変動するのは証拠金の額だけです。

外貨預金と違い、実際に外貨を保有するわけではありません。買った外貨を外国などで使うことはできません。 それでは、FXのメリット・デメリットを確認しましょう。

FXのメリット

24時間取引できる

外国為替市場は、24時間世界のどこかで取引が行われています。月曜日の朝、ニュージーランドのウェリントン市場に始まり、東京・シンガポール・欧州市場そして最後にアメリカのニューヨーク市場を迎えます。

土日は休みですが、基本的に24時間取引が可能です。株式などは市場が開いている時間が決まっています。東京証券取引所では、9時から15時までしか取引ができません。日中仕事をしているなど忙しい人は、リアルタイムで取引することは困難です。

しかし、 FX 取引は24時間取引可能なので、帰宅後などに取引することもできます。

少ない資金で大きな運用ができる

FX 取引を行うには、 FX の専用会社や証券会社などに口座を開設します。取引をするためには、お金を担保として預けます。これを証拠金と言います。 FX は外貨預金と異なり、預けた資金の何倍ものお取引ができます。現在 FX の最高倍率は25倍です。100万円の証拠金で2500万円ぶんの取引が可能なのです。

このような取引を「レバレッジ取引」と言います。大きな利益を狙うことができますが、逆に動いたら損失も大きくなってしまいます。為替の変動は株価に比べると緩やかですが、24時間マーケットが動いていることから、レバレッジをかけすぎると思わぬ損失を被る可能性があります。

とくに初心者の人はレバレッジを10倍以内に抑えるなど、リスク管理を徹底するようにしましょう。

金利差を狙える

外貨預金のように、FXでも金利収入を狙うことができます。低金利の通貨を売って、高金利の通貨を買った場合、その金利差のぶんだけ受け取ることができるのです。 現在の日本は低金利の状態が続いています。日本の政策金利はほぼゼロです。一方を、米国の政策金は約2%。米ドル円を買えば、この金利差2%がもらえるのです。二つの通貨の金利差のことを「スワップ」といいます。

ただし、高金利の通貨を売って、低金利の通貨を買った時は、金利差分を支払わなければいけません。米ドル円の買いでは金利差を受け取ることができますが、売りでは知らなければいけないのです。

売りでも利益をだせる

ただし、売りでスワップ金利を支払う必要があるものの、為替差益を狙うことができます。外貨預金では、外貨を買ってから売るという順序でしか取引できません。円高が進んでいる場合、外貨預金では損失が出てしまう可能性が高くなります。

米ドル円を買っている場合は、円高ドル安が進めば損失となるのです。しかし、米ドル円を売っておけば利益を狙うことができます。1ドル110円の時点でドル円を売り、1ドル100円で買い戻せば、10円分の利益となるのです。

先物で利益を得る

FX取引は、証拠金を利用した先に決済取引ですが、この仕組は他の金融商品にも使われています。その一つが先物取引です。

先物取引とは、将来の売買においてあらかじめ現時点で約束をする取引のことです。現時点で数量や売買の価格だけを決めておき、将来の約束の日(期日)が来た時点で反対売買します。

先物には商品先物取引と、日経平均株価など株価指数を対象にした商品があります。商品先物の特徴は、投資先となる商品が豊富にあることです。金やプラチナ、原油、大豆やトウモロコシなど農産物からエネルギーまでさまざまな投資対象があります。

さらにFXと同じように、買いだけではなく売りもできます。今後値段が下がると考えた場合、売りから入れば利益を狙えるのです。

日経平均株価など、株価指数を対象にした先物取引も活発に取引されています。現物株の場合は9時から15時までの取引時間ですが、日経平均を対象とした日経225先物は、に日中取引以外にも夜間取引があります。

夜間取引は16:30から翌5:30と夜間に海外市場を見ながら取引することもできます。あもちろん、商品先物市場も夜間取引があります。 FX のように24時間取引ではありませんが、 のように24時間取引ではありませんが、ほぼ24時間取引できるというのも先物取引の大きな魅力です。

まとめ

今回は、積極的な資産運用として、以下の四つをご紹介しました。

1.アクティブ投資信託

2.株式取引(値上がり益狙い)

3.FX取引

4.先物取引

下にいくほどリスクは高くなっていきます。株式取引でも信用取引を利用すると証拠金の約3倍、 FX 取引では25倍、先物取引では、商品によりますがそれ以上のレバレッジをかけることも可能です。

積極的な資産運用では大きな利益を狙うことも可能です。ただし、リスク管理をきちんとしておかないと、大きな損失を被る可能性があります。

レバレッジをかけすぎない、 損切りをきちんとするなど、トレードルールをきちんと定めて取引をするように心がけましょう。

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一橋大学経済学部卒業。証券会社でマーケットアナリスト、デリバティブディーラーを経て、個人投資家に転身。投資歴は20年以上。現在は、日経225先物を中心に現物株・FX・CFDなど幅広い商品に投資しています。保有資格:証券外務員1種

ブログ:先物オプション奮闘日誌 http://yanta.cocolog-nifty.com/

ツイッター:https://twitter.com/yanta2011

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