医療保険とは?概要・特徴・種類・特約について分かりやすく解説

医療保険とは?概要や特徴について

「医療保険とは?民間の医療保険の概要や特徴、基本的な事を知りたい!」

民間の販売している保険の中でも、最も人気の高い保険の1つが「医療保険」になっています。また、少子高齢化によって社会保障費が圧迫され、医療に関する予算も十分に削られる可能性があるので、近年必要性が高まっているとも言えるでしょう。

そのため、医療に関しても自らで備えていくという意識が必要とされ始めているとも言えます。ただ、医療保険に関しては公的な「健康保険」が存在しており、民間の医療保険との違いやその必要性が理解しにくいという側面も存在しています。

また、民間の医療保険に絞った場合でも種類によってその特性は大きく変化し、保険期間・種類と言った点をしっかりと理解しておかないと、理想的な医療保険に加入する事は出来ません。

なので、今回は「医療保険とは?」というテーマで、

  • 民間と公的な医療保険
  • 医療保険の種類
  • 医療保険の特約

と言った点を中心的に、民間の医療保険について詳しく解説していきたいと思います。まず、始めに民間の医療保険の概要や公的なものとの違い、特徴等について押さえていきましょう。

民間の医療保険と健康保険

一般的に医療保険と呼ばれるものには、大きく分けて2種類存在しています。それが「民間の医療保険」と「公的な医療保険(健康保険)」になっています。

同じような事柄を保障し両者とも名称が似通っているので、混合して認識されがちですが、民間の医療保険と公的な医療保険は全く違う保険になっています。ただ、大きな負担になりがちな医療費を保障するという観点では、大きく干渉し合っているとも言えます。

なので、まず始めに民間の医療保険・公的な医療保険である健康保険の概要についてご紹介し、両者の違いや必要性について解説していきたいと思います。

健康保険の概要

公的な医療保険である「健康保険」は、最も身近な医療保険だと言えるでしょう。というのも、日本国民の場合は厚生労働省の管轄である「国民皆保険制度」という制度によって、何らかの健康保険に加入する必要があるからです。

健康保険には、いくつか種類が存在しており、人によって加入している健康保険に違いはありますが、特別なケースを除いて殆どの日本人が加入しています。給料から天引きされているケースが多いので、実感がないという方も少なくないでしょう。

国の制度によって保険にほぼ強制的に加入させられて、保険料を義務で支払うという事に違和感を感じる方もいるかもしれませんが、健康保険は税金が大きな財源として利用されています。

この点から分かるのは、保険料以上の保障を行っているので税金が投入されており、それだけ手厚い保障を受ける事が可能になっているのです。民間の保険会社は基本的に、保険料から利益を出しているので保険料以上の保障を受ける事は出来ません。

家族構成・収入によって、保険料・自己負担の割合等は異なってきますが、一般的には「自己負担3割」というケースが多いでしょう。家庭によっては、自己負担1割というケースも存在しています。

つまり、健康保険に加入しているだけで、100万円の治療費が掛かっていたとしても、30万円程度の金額で治療を受ける事が可能なのです。また、これに加えて健康保険には高額療養費制度が存在しています。

この制度は「1カ月間で、一定額以上の負担を軽減する」というもので、こちらも収入等によって変化しますが、一般的な家庭では数万円程度の医療費負担を1カ月間行った場合は、それ以上の費用を負担してもらう事が可能です。

保険料を支払ったとしても数千円から数万円程度のなので、通常の保険ではありえないほどの手厚い保障です。そのため、健康保険という保険は保険料以上の保障を受ける事が可能な保険になっているのです。

民間の医療保険の概要

世界一の経済大国であるアメリカにも、医療費を負担してくれるような制度は存在していますが、日本ほど手厚いものになっていません。また、アメリカに限らず、世界的に見ても日本ほどの医療費保障を行っている国は少数派です。

そのため、アメリカを含めた海外の文化として、医療費は基本的に「貯蓄と民間の医療保険で備える」というのが、スタンダードになっています。つまり、公的な医療保障が期待出来ないため加入しているのです。

ただ、日本の場合は健康保険が手厚い保障を行っているので、基本的な民間の医療保険の立ち位置は「健康保険でカバーしきれない部分をカバーする」という側面が強いです。

民間の医療保険は民間の保険会社が販売しており、保険会社は基本的に保険料とその運用によって利益を出しています。つまり、保険の加入者を増やせば増やすほど、利益が出る仕組みになっているのです。

そのため、民間の医療保険は積極的な広告活動を行っており、普段からコマーシャル等を拝見する事も多いと思います。

逆に、公的な医療保険である健康保険は、保険料だけでカバー出来ないので税金で運営されています。つまり、加入者が増えれば増えるほど赤字になっていくのです。

保障の対象(医療費に対して)と言った点では、健康保険も民間の医療保険も共通していますが、その保険を運営している仕組みは大きく異なっています。

民間の医療保険に加入する必要性は?

健康保険が手厚い保障を行っている事から、民間の医療保険に加入しなくても良いという意見は少なからず存在しています。もちろん、そのような側面もあります。

というのも、貯蓄・収入が大きい方にとっては、もしもの時のリスクも資産全体とのダメージを一般的な収入の方と比較した時に、相対的には少ないものになっています。そのため、資産・収入が大きな方にとっては、必要性が低いでしょう。

また、経済的に不安定な方にとっても、必要性は低くなりやすいです。というのも、健康保険はやはり公的な保険なので経済的に弱者の方はしっかりと保障するという側面を持っています。

このような点を踏まえると、収入が低く経済的に不安定な方にとっても必要性はそれほど高くないと言えるでしょう。問題は「中間層・一般的な収入の方」です。

このような層の方は、日々の生活はそれほど裕福ではないにしても、保険料をそれなりの額を支払い、収入区分にはよってはかなりの自己負担が必要になるケースがあります。同時に、かなり経済的に不安定になってしまうリスクもあります。

そのため、経済的に中間層に位置する方の場合は「健康保険のみではカバーしきれない」というリスクを潜在的に持っており、民間の医療保険でカバーしていく必要性が出てきます。

医療保険の特徴

今回の記事では、主に民間の医療保険についてご紹介していきます。なので、民間の医療保険の大枠を掴むために特徴を挙げると「選択肢の多さ」というのが、大きな特徴になると言えます。

というのも、医療保険は第3分野に分類される保険であり、生命保険系の保険会社も損保系の保険会社も兼業が可能な分野なので、特に競争が激しい保険になっています。

そのため、保険会社が様々なニーズを掴もうと色んな特徴を持つ医療保険を販売しており、ベーシックにどんなものでも手厚く保障する健康保険とは違い、一点のみに保障を集中させる事も可能になります。(三大疾病や就業不能保障等)

一人ひとりに合わせた保障を行う事が可能というのは、公的な健康保険と異なる民間の医療保険が持っている大きな特徴であると言えるでしょう。

医療保険にはどんな種類がある?

先程、民間の医療保険の基本的な部分について解説させて頂きました。ただ、これだけでは医療保険をしっかりと理解したとは言えません。何故なら、医療保険にはいくつか種類が存在しているからです。

保険には、様々な分類方法がありますが、今回は医療保険で重要なポイントになってくる「保険期間」と「掛け捨てか、貯蓄か」という点についてご紹介していきたいと思います。

保険期間と医療保険

保険にもよりますが、基本的に商品によって保険の「保険期間」は異なってきます。保険期間とは、保険に加入している期間の事であり、保険期間の違いによって保険料・加入に適正な年齢等が異なってきます。

医療保険には「定期型」「終身型」という2つの種類によって、保険期間が異なってくるので定期型・終身型の違いについて、押さえていきたいと思います。

定期型の医療保険

まず、始めに定期型の医療保険について押さえていきたいと思います。定期型とは、名称の通り「一定期間のみ保険期間が続く医療保険」になっています。

一定期間というのは、保険によっても異なりますが通常は3年~5年程度で、保険期間を終えると自動的に更新される事になります。つまり、保険期間を終えたとしても自動的に加入しておく事は可能になっているのです。

ただ、押さえたいのは「更新の度に保険料が上がっていく」というポイントです。短期的な観点から見た時に、終身型の医療保険よりも安くなりますが、長期的な観点から見ると十数年後更新を重ねた保険料は高くなっています。

そのため、終身型と比較した時に定期型の医療保険は、短期的な加入を前提としたものになっていると言え、もしも一生涯医療保険に加入しておきたいというケースなら、定期型に加入するのは適切ではありません。

終身型の医療保険

次に、終身型の医療保険についてご紹介したいと思います。終身型の医療保険とは、定期型と逆の特徴を持っており「長期的に、一生涯加入する事を前提とした保険」になっています。

というのも、終身型の保険の場合は「保険料が加入時点から一生涯上がらない」という特徴を思っています。ただ、同じような保障内容の定期型と比較した時に、加入して少なくとも数年間は定期型よりも割高な保険料になります。

しかし、長期的な加入を前提としているため、時間が経てば経つほど相対的に定期型よりも保険料は安くなっていき、最終的には大きく保険料に差が出てくるでしょう。(保険料が変わらないため)

上記したような特性から、終身型の医療保険は定期型のタイプとは正反対に「長期的な加入」に向いているものになっています。

終身型の払込期間

期間という観点から見た時に、終身型にはもう1つ押さえたいポイントが存在しており、それが「短期払い」と「終身払い」です。

短期払いとは、予め契約時に設定した保険料を一定期間の間に支払って、一生涯の保障を受けるというものであり、決まった期間内で保険料を支払う事になるので月々の負担は大きくなりがちです。

一方の終身払いは、月々の負担は短期払いと比較した時に軽いものになっていますが、長期的な観点から見た時に支払う総保険料では、終身払いの方が多くなります。

こちらも、一長一短なので経済状況や個々の保険料に応じて調節していく必要があり、一概にどちらが良いとは言えません。ただ、出来るだけ総保険料が安くなる短期払いの方が望ましいでしょう。

掛け捨て・貯蓄

医療保険の種類を分ける方法はいくつか存在していますが、その中でも保険料を掛け捨てにするか?貯蓄にするのか?という点は、保険期間と同じくらい重要なポイントになっています。

「なんのために、保険料を支払うのか?」という点を大きく左右するものになっているので、詳しく解説していきたいと思います。

掛け捨て

保険においての掛け捨てとは、支払った保険料を保険の料金として支払い、保険料の払込後保険事故以外で、保険会社から支払いが無いと言ったタイプの保険です。

医療保険において、最も多いのが掛け捨てタイプの保険であり、保険料を「保障のためだけ」に支払っていくというものになっています。掛け捨ては、貯蓄タイプの保険と比較した時に保険料が安く押さえれ、負担を小さく出来るというメリットを持っています。

また、掛け捨ての保険で貯蓄タイプと同じような保険料を支払った場合には、かなり手厚い保障を受ける事が可能になるので、メリットが多いタイプになっていると言えます。

ただ、保険料はほぼ一切返ってこないので、貯蓄性を兼ね備えたような保険に加入したい場合、医療保険に限らず掛け捨てタイプは適切ではないので、注意が必要です。

貯蓄

一方の貯蓄タイプの医療保険は「保障プラス貯蓄」が可能な保険の事です。医療保険の基本的な保障も提供するし、何らかの形で保険料の一部を返して貰えるといったタイプの事です。

貯蓄タイプの医療保険は、掛け捨ての医療保険と比較した時にかなり「保険料が高くなりがち」です。そのため、ただ医療保障を受けたいという方にとってはデメリットが大きくでやすい商品になっています。

また、保険によって異なる部分ではありますが、返戻率もそれほど高くないので貯蓄として一段に優れているのか?というと疑問が残るものになっています。ただ、医療保険と貯蓄両方行いたいという方にとっては、商品によっては検討の余地があると言えます。

医療保険に多い特約

これまで医療保険の基本的な部分や、医療保険の種類等についてご紹介しました。最後に、保険において「オプション」の役割をしている特約について解説したいと思います。

医療保険と特約

医療保険は、保障内容として「入院給付金・手術給付金」を主契約とし、その他の保障は特約で補っていくという商品が多いです。特約というと、どうしてもおまけ的なイメージを抱いてしまいますが、医療保険の特約は魅力的なものが多いです。

医療保険の特約として多いものには以下のようなものが挙げられ、

  • 先進医療特約
  • 三大疾病特約
  • 三大疾病・がん等の一時金特約
  • 就業不能特約(就業不能年金等)
  • 通院給付金特約
  • 死亡保障特約

商品によって異なる部分ではありますが、他の保険と比較した場合にかなり特約の選択肢が広いケースが多いと言えます。先進医療・三大疾病に関する特約はほぼ提供されていると言えるでしょう。

もちろん、特約を追加すると保険料も同時に数百円~数千円程度大きく値上がりするので、むやみに特約を追加するのは保険料の観点からあまり望ましくありません。

「がんを保障したいけど、がん保険に入るほどでもない」「民間の就業不能保険に加入しようか迷っている」という方にとっては、医療保険の特約も十分に選択肢として入ってくると思います。

一長一短の特約になっていますが、最終的には「本当に必要な特約か?」を見分けていくという作業が必ず必要になってくるでしょう。また、保障内容も保険料に見合っているのか?を精査しておく必要性があります。

ただ、別途他の保険に加入するよりも医療保険で特約を付けた方が簡単で、保険料が安く済むケースも多いのです。既に何か加入したい保険が存在しており、似たような保障が特約として追加出来るのなら、選択肢の1つとして参考にするのも良いでしょう。

まとめ

医療保険とは?概要・特徴

  • 民間の医療保険と健康保険
  • 一人ひとりにあった保障を民間の医療保険なら可能

医療保険の種類

  • 定期型と終身型
  • 終身型には2種類の支払い方法がある
  • 掛け捨てと貯蓄

医療保険と特約

  • 医療保険には多種多様な特約がある
  • 特に手厚くしたい部分を特約で補う
  • 特約はあくまでオプション

この記事では医療保険の概要から、医療保険の種類、医療保険と特約と言ったポイントについて詳しく解説させて頂きました。一言に医療保険と言っても、本当に沢山の商品が販売されており、一括にする事は出来ません。

医療保険で何を保障したいのか?という点をはっきりと定めてから、出来るだけ自分のニーズにあった保険を探すと、ベストな医療保険が見つかりやすいと思います。

senna
senna
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金融業界経験 4年 個人投資家 3年

個人投資家として「株式」「債権」「FX」「仮想通貨」などへの投資・投機を中心的に行っている。

資産運用はもちろん、ファイナンシャルプランナーの知識を活かしながら、税金やライフプランに関する情報発信を行っている。

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