こんな気持ちを持っていませんか?
FXでは経済指標が非常に重要で、活用することで大きな利益を狙うことができます。実際に成功しているトレーダーの多くは、経済指標で大きな利益をあげています。いっぽうで、初心者の方などであれば、そもそも経済指標がどういったものかもわからなかったり、どの経済指標が重要なのかもわからないことでしょう。
そこで今回の記事では、FXの経済指標とはどのようなものかその概要や種類を解説し、代表的でありなおかつ重要な経済指標も紹介していきたいと思います。また、経済指標使ったトレード方法を月収500万超えの主婦トレーダーの例から学んでいきたいと思います。
FXの経済指標とは?
FXの経済指標とは、各国が発表する経済関連のデータのことを指しています。FXではこれらの情報をもとに、その国の通貨がやり取りされることも多く、価格へ何かしらの影響が出る可能性があります。
アメリカは世界の経済の中心地であり、動いているお金の量も膨大です。FXでは平日は24時間取引ができますが、ニューヨークの市場が開く21時からは、もっとも大きく価格の変動などが起こる時間帯です。そのため、その動向が他国へも影響を及ぼすのです。
経済指標はいつ発表される?
経済指標の発表日は、各国があらかじめ決めた日程で行われます。FX会社を含めて、経済指標のカレンダーというものを掲載しているサイトがいくつかあるので、そちらで確認を取るのが一般的だといえるでしょう。
経済指標にはどんな種類がある?
経済指標の代表的な種類には、どのようなものがあるのかもざっくりまとめておきましょう。以下のような点が、FXの経済指標の種類に該当します。
FXの経済指標の種類
金利関連・・・政策金利など
景気関連・・・GDP、消費動向など
雇用関連・・・雇用統計(失業率含む)など
物価関連・・・インフレ率、物価上昇率など
貿易関連・・・貿易収支の発表など
これ以外にも経済指標には種類がありますが、ざっくりと代表的なものをあげると上記のようになります。
経済指標の価格への影響
経済指標の価格への影響はどのように起こるのかも確認しておきますしょう。経済指標で着目すべき点は、主に以下の2点です。
①予想値・・・発表前の段階で予想されていた数値のこと
②発表値・・・実際に発表された数値のこと
①予想値は発表前にあらかじめ予想されていた値になるので、この値に対して実際に発表された②発表値の方がよければ価格はさらに上昇します。いっぽうで、下回った場合には価格は下落します。
加えて、①予想値はあらかじめ価格に織り込み済みで取引される可能性があるので、②発表値がほとんど同じ水準であった場合には価格自体がほとんど反応しないこともあります。
そのため、①と②が同じだった場合など経済指標の発表が必ずしも価格に影響を与えるわけではないのですが、発表前にも事前に何かしらの影響を与えている可能性があるので、注意しておく必要があるでしょう。
代表的な経済指標を確認しよう!
ここまでで、経済指標の概要やざっくりとした種類はわかりましたね。いっぽうで、FXでは毎週のように各国が指標を発表しており、すべてを把握するのは数が多すぎて難しいのも事実です。そのため、どのような指標が重要なのかも抑えておきたいところといえるでしょう。
そこでここからは、価格へ与える影響も大きい代表的な経済指標を3つに絞って確認しておきましょう。これらの指標を抑えておくだけでも、経済指標への理解を大きく深めることができます。
①米国雇用統計
米国雇用統計はアメリカの雇用関係の情報を示した数値です。主にアメリカの労働省が、毎月第一金曜日に発表を行います。雇用統計を取るまでには、全米の企業や政府機関などからサンプル的に調査を行い情報を収集します。米国雇用統計では10項目に分けて数値の発表が行われますが、もっとも注視すべきポイントは以下の2点です。
米国雇用統計で注視すべきポイント
・失業率
・非農業部門就業者数
失業率は名前の通りで、リストラなどで失業した人の割合を示す数値です。また、非農業部門就業者数はいわゆるホワイトカラーの労働に就業した人の数を示しています。加えて、これらの雇用統計の結果は、FOMC(連邦公開市場委員会)が行う政策内容の決定にも影響を与えます。つまり、通貨の価格に影響を与えるだけでなく、その後の政策にも影響を及ぼします。
②GDP(国内総生産)
各国のGDPの発表は、重要な指標の1つになります。GDPとは「Gross Domestic Product」の略称であり、日本語訳で国内総生産の意味があります。その国にどれだけの価値を生み出す力があるかを示した、経済力を示す数値といっても過言ではないでしょう。
GDPが高い国ほど、多くの価値を生み出せる優れた国だと考えることができ、数値が高ければ通貨自体の価格も上昇することが期待できます。GDPの四半期ごとの発表回数などは、以下のようになります。
アメリカ・・・速報値と確報値で3回発表
イギリス・・・速報値と確報値で3回発表
ユーロ圏内・・・速報値と確報値で3回発表
フランス・・・速報値と確報値で2回発表
ドイツ・・・速報値と確報値で2回発表
日本・・・1次速報と2次速報で2回発表
基本的な発表の流れは、予想値を事前に各国が発表し、その1週間〜2週間後に実際の数値や改定値を発表します。雇用統計などと同じように、一般的には事前に発表された数値よりも実際に数値が良ければ価格は上昇傾向に向かい、逆に悪ければ価格も下落傾向へ向かいます。両者の数値が同じくらいであった場合には、価格への影響はあまり起こりません。
また、アメリカやユーロなどもそうですが、日本のGDPも世界経済へ大きな影響を与えます。マーケットが動く可能性も大きいので、注視しておきたい情報の1つです。
③小売売上高
小売売上高はコンビニやスーパーマーケットのほか、百貨店などを含めた小売業者の売上高をまとめて記載した数値です。こうした小売事業はどの国でも、自国の経済規模の約60%を占めており、経済動向・個人の消費動向を把握するうえで非常に重要になってきます。
みなさんの一般的なイメージでも、消費が活発に行われている状態は好景気という感じではないでしょうか。こうした景気の波を把握するためにも小売業者の売上高は、雇用統計やGDPと同じく必ず抑えておくようにしましょう。ちなみに、アメリカでは毎月中旬に小売売上高が発表されます。価格が変動しない場合ももちろんありますが、普段の数値がどれくらいなのかを含めて、常にチェックしておくよう心がけましょう。
抑えておきたい重要な経済指標経済指標を使ったトレードテクニック
ここまでで、経済指標の概要やその種類、代表的な経済指標などはわかりましたね。特に、アメリカなど先進国の指標は世界へ与える影響も大きいため、要注目であることもわかったかと思います。
そうなると、経済指標を使ってどのようにトレードをすれば良いのかも気になってくるころでしょう。ここからは、月収数百万円を超えるトレーダーも使っている、具体的な経済指標を使ったトレードテクニックを確認していきましょう。
①米国雇用統計を活用したトレード手法
上記の画像は、2019年6月7日の21:30にアメリカの雇用統計が発表された時のドル円のチャート画像です。この時には、非農業部門就業者数の予想値18.5万人だったのですが、発表値は7.5万人でした。予想されていた雇用者数を実際の数値が大きく下回ったため、価格が下落しています。
6月7日のこのタイミングであれば予想値が下回ったことを利用して、ドル円のショートポジションで稼ぐことができたでしょう。それだけでなく、数値が高いか低いかを確認するだけなので、初心者でも非常に取り組みやすいという利点があります。
上述したように、アメリカは世界の経済の中心地でもあります。アメリカの雇用統計は数ある経済指標の中でも、もっとも注視しておきたい情報の1つであり、他国の通貨へ与える影響も大きいといえます。このタイミングでトレードをすることは月収500万円の主婦トレーダーも実践している、絶好のトレードチャンスだといえるので、手法の1つとして必ず覚えておきましょう。
②GDPを活用したトレードテクニック
上述したように、米国の雇用統計と並んでGDPの発表は通貨の価格へ大きな影響を与えます。特に先進国のGDPは要注目しておきたいところです。
トレードチャンスは非常に多くなるいっぽうで、影響が読み取りづらいこともあります。各国の関係性や現在の世界情勢なども常に把握しておいた方が良いでしょう。
経済指標を活用したFXトレードで注意しておきたいこと
ここまでで、経済指標に関連することは大方わかったかと思います。具体的なトレードテクニックを確認したことで、経済指標を活用したトレードで利益を出していくイメージがついたのではないでしょうか。経済指標を活用したFXトレードでは、いくつか注意しておきたいことがあります。ここからは、その内容を確認していきましょう。
①必ずしもチャートが動くわけではない
経済指標の発表において重要なポイントとして、必ずしもチャートが動くわけではないという点が挙げられます。たとえば、予想値と実際の数値が同じくらいだった場合には、あらかじめ予想値のもと取引が行われているため、価格の変動はほとんど起こりません。場合によっては、発表された数値が前月より良くても下落する可能性があります。
事前の準備をしっかりとしておけば、いざ数値が発表された時にも安心して取引をすることができます。経済指標に限らず、ファンダメンタルを重視した取引では非常に大切になるので、意識して覚えておきましょう。
②土日のポジション持ち越しは確信がある時だけ
土日のポジション持ち越しは、確信がある時だけに抑えておきましょう。具体的には、経済指標を見越したポジション持ち越しです。上述したように、経済指標はその発表で必ずしも数値に影響が出るわけではありません。
経済指標でトレードをするのであれば、可能な限り短期間のスキャルピングやデイトレードにしておきましょう。長めにポジションを保有する場合でも、金曜日には決済できるような持ち方を心がけましょう。
③リスク回避を徹底する
FXトレード全体的にいえることですが、リスク回避も徹底しておきましょう。相場は常に変動しており、確実な情報があっても間違いなく100%勝てるという投資はありません。
FX会社の損切り水準でロスカットが入ると、証拠金の損失も非常に大きくなります。そのため、このように浅めの段階で損切りを入れておく方が効果的に損失を小さくすることが可能になるのです。
④事実で売るを徹底する
投資の世界では、「噂で買い事実で売る」という格言のようなものがあります。実際に事実が出た時には遅く、途中からチャートに乗ろうとしても逆に損をしてしまう可能性があります。
そして、価格が利益の出る方向へ動いたら、欲張らずにしっかりと利食いをしましょう。一般的に、ファンダメンタルによる上昇は価格をその後すぐに元の水準まで戻す傾向があるからです。
⑤確実な時にはハイレバレッジで一気に攻める
米国の雇用統計もそうですが、予想値と発表値が異なったタイミングでは動きを狙ってハイレバレッジで一気に攻めてみるのも1つの手段です。通常の取引と違い、ある程度値動きの予想がたてられるこのタイミングでは、ハイレバレッジで攻めることが大きな利益を生むだけでなく、稼げる時に稼ぐというリスクヘッジにもつながるからです。
まとめ
以上、FXの経済指標について解説してきました。今回紹介したように、FXでは経済指標が非常に重要となります。GDPや雇用統計など、必ず覚えておきたい指標もあるため、マーケットが閉じている毎週土日には事前に翌週のファンダメンタルを確認しておきましょう。重要なものがあった場合には、スマートフォンやカレンダーにメモを残しておき、その時間帯には必ず取引できるよう予定をあけておくべきです。
特に、アメリカの雇用統計は非常に重要です。場合によってはかんたんに稼げるチャンスであるともいえるので、日程確認は必須といえるでしょう。実際に、毎月数百万円単位で稼いでいる主婦トレーダーなどもその重要性を説いており、情報に合わせて取引で実践しています。みなさんもこの記事を参考に、ぜひ経済指標を活用して積極的に利益を狙ってみてくださいね。