勝率100%!?両建ての概要からスワップポイントを使った必勝トレードテクニックまで

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FXの両建てってよく聞くけど、具体的にどういう意味があるの?

こんな気持ちを持っていませんか?

FXにおける両建ては、うまく利用することでより効率的なトレードができたり、場合によっては大きくリスクヘッジに寄与することもある、優れた投資手法です。

いっぽうで、FXを始めたばかりの人などであれば、両建てにどのような意味があるのかメリットが掴みづらいことでしょう。そこで今回の記事では、FXの両建てとはどのようなトレード方法なのかやメリット・デメリット、両建てとスワップポイントを組み合わせた必ず勝てるトレードテクニックまで紹介していきます。

FXの両建てとは?

一般的にFXのトレードをする場合、チャートの動きに応じて買いか売りのポジションを持つでしょう。いっぽうで、FXにおける両建てとは、同じ通貨ペアで「買い」と「売り」のポジションを持つことを指しています

1ドル110円の時に「買い」と「売り」のポジションをそれぞれ保有すれば、これが両建てになります。また、ポジションを持つ取引量やタイミングはそれぞれ違くても大丈夫です。たとえば、1ドル110円の時に1万円分の買いポジションを持ち、1ドル111円になった時に5,000円分の売りポジションを持つという手法でもOKということですね。

ポイントになるのは、同じ通貨ペアでどちらのポジションも保有している状態であることです。そもそもこの取引手法にどのようなメリットがあるのか、疑問に感じる人も多いでしょう。そこでまずは、両建てをすることで得られる具体的なメリットを確認していきましょう。

FXの両建てのメリット

FXの両建てには、具体的に下記のようなメリットがあります。

FXの両建てのメリット

①リスクヘッジができる

②柔軟性のある取引ができる

①リスクヘッジができる

リスクヘッジができる点は、FXの両建ての大きなメリットです。現在出ている中長期のトレンドに従った取引がしたいけれど、短期的にマイナスになりそうなファンダメンタルが出ている時など、効果的に利用することができます。

リスクヘッジの具体例

たとえば、中長期的には上昇トレンドだったとしましょう。この場合、可能であればロング(買い)のポジションを保有したいとこですよね。

いっぽうで、戦争や紛争など地政学的な不安要素があったとします。2019年でいえば、アメリカのイラク攻撃なども挙げられるでしょう。こうしたファンダメンタルによって、場合によっては短期的に下落方向に向かってしまう可能性も捨て切れません。

この時に、買いポジションを多めに保有し、それと合わせて売りポジションをそれより少なめに保有します。これによって、仮に短期的に価格が下落すれば売りポジションを決済すればその分の利益を出すことができるので、買いポジションの損失を結果的に減らすことができます。また、中長期的な目線では上昇トレンドなので、希望通りロングのポジションを保有し続けることも可能です。

逆に何事もなく上昇トレンドの波に乗っかったと考えられたなら、そのタイミングで売りポジションを決済しても良いでしょう。売りポジションでは損失が出ていますが、ポジションの保有量は買いポジションの方が多いため、損益は結果的にプラスになります。

結果的に利益を減らしているがリスクは回避できる

本来であれば、買いポジションだけを持ち続ければ最大限の利益を受け取ることができます。リスクヘッジの意味を持つ両建ては、イコールで利益を減らしていることになるのです。

いっぽうで、結局上昇トレンドに乗れずに下落し続けた場合には、その損失リスクは非常に大きくなってしまいます。こうしたリスクを抑えるためにも、FXでは両建てで取引をする意義があるのです。

実際に、とてつもない資産規模を持つヘッジファンドなどでも両建ての取引を行うところがあり、そのほとんどがリスクヘッジの狙いで行っています。こうした点を踏まえても、FXにおける両建ては大きなリスクヘッジのメリットがあるのです。

②柔軟性のある効率的な取引ができる

柔軟性のある取引ができることも、両建てのメリットの1つとして挙げられます。これは先ほどのリスクヘッジにもつながりますが、トレンドの転換点やレンジ相場で特に活用できます。

たとえば、レンジ相場では価格が一定の水準の中で上下に動くことが一般的です。このタイミングで両建てでポジションを持つことで、下に動けばショートのポジションを決済し、上に動けばロングのポジションを決済するといった具合で、より効率的なトレードを行うことができます。

2つのポジションを同時に保有することで、相場の動きに合わせて柔軟性のある取引ができる、両建てならではのメリットといえるでしょう。

FXの両建てのデメリット

ここまで見てきたように、両建てには特徴的なトレード手法に見合うだけのメリットがありましたね。ここからは、両建てが持つデメリットを考えていきましょう。具体的なデメリットは以下のようになります。

FXの両建てのデメリット

①損失が2倍になることも

②相場感が必要

①損失が2倍になることも

両建ては2つのポジションを同時に保有します。決済のタイミングを間違えてしまうと、損失が必要以上に大きく、2倍、3倍に膨らんでしまう可能性もあるのです。

また、リスクヘッジでも紹介したように、両建ては本来でるはずだった利益を減らしていることにもつながります。完全にチャートを読み切れる力を持っているのであれば、そもそも両建ては必要ないといえるかもしれません。

②相場感が必要

極論をいうと、両建ての取引には優れた相場感が必要になります。現在のチャートの流れがどのような状態なのかや、ファンダメンタル的な要因で中長期でどのように変化していくかなどを見極めなければいけません。

こうした相場感は、始めてすぐに身につくものではなく、自分自身でさまざまなトレードの経験を積むことで培われていきます。そのため、初心者の方には少し難しいかもしれないでしょう。

FXの両建てを使った勝率の高い3つのトレードテクニック

ここまでで、両建ての取引のメリットやデメリットはわかりましたね。両建てには特徴的なメリットがあるだけでなく、使いこなすのが難しいというデメリットもありました。

そろそろ両建てを使った具体的なトレード方法も気になるところでしょう。ここからは、両建てを使った勝率の高いトレードテクニックを確認していきます。

①レンジ相場で両建てを使う

メリットでもお伝えしましたが、両建てはレンジ相場にピッタリです。特にレンジ相場の中間地点に価格が滞留している時には、両建てでポジションを持つことで、行って帰ってくる波の流れに乗り効率的に利益を出すことができます。

また、レンジ相場で両建てを使うのであれば、2つのポジションの取引量も同じにしましょう。取引量が同じであれば、発生する利益と損失も同じです。片方はレンジの上辺か下辺に触れたタイミングで決済し、もう片方はそれがふたたび中間地点に戻ってきた時に決済するようにすれば、たったそれだけの取引で利益を出すことができます。

このように、上下どちらに動くのか読みづらいタイミングでも、両建てならリスクを抑えてレンジ相場で利益を狙っていけるのです。レンジ相場を見つけたら、両建ては積極的に活用していきましょう。

②トレンドの反発狙いで両建てを使う

こちらも先ほどのメリットと似ていますが、トレンドの反発狙いで両建てを使うこともおすすめです。具体的には、中長期のトレンドと合わせて保有しているポジションと、逆のポジションで利益を狙っていきます。この時のエントリータイミングは、中長期のトレンドの逆側の反発する時です。

たとえば、上昇トレンドに中長期的にはなっているとしましょう。こうした場合でも、急激な上昇では反発して下落するタイミングが出てきます。このタイミングでショートのポジションを保有することで、短期的な両建て取引を行います。

これによって、中長期のトレンドを意識したポジションを崩さずに、波の流れに合わせて利益を増やしていくことができるのです。

反発はどこでエントリーすれば良いのか?

トレンドの反発を見極めるのは難しいという方も多いでしょう。目安としては、5分足から1時間足くらいでトレンドの逆側にヒゲが大きくついたタイミングでエントリーすると良いでしょう。

逆側にヒゲが大きいということは、それまでの注文の流れが出尽くして、強い買い戻しや利食いが入った転換点のタイミングと考えることができます。もちろん、100%反発するわけではありませんが、それ以降はフィボナッチのざっくり70〜20までの一定ラインの反発が見込めるため、エントリーのタイミングとしてはベストです。

③FX会社のスワップポイント差を狙って両建てを使う

おそらく、両建てを活用したFXトレードでもっとも勝率が高いのが、FX会社のスワップポイントの差を狙ったサヤ取りです。加えて、この手法は相場感がない初心者でも比較的取り組みやすいという特徴もあります。ちなみに、スワップポイントとは法定通貨についていてる金利のことを指しています。

たとえば、日本は超低金利の国として有名です。現在の金利は0.1%となっており、ユーロなどを除き他のどの国と比較しても金利が低くなっています。仮に日本円の0.1%よりも高い金利を設定している国の通貨を買えば、スワップポイントはプラスになり、保有量に応じてその差分の金利収益を受け取ることができるのです。

スワップポイントは1日ごとに付与されます。休日などを挟むと3日や4日分をまとめて付与されることもあります。そして、通貨ごとに金利は同じですが、実はスワップポイントの付与金額はFX業者によって異なるのです。サヤ取りでは、この業者ごとのスワップポイントの差を狙って両建てで利益を出していきます。

わかりやすくなるように、以下で具体的な例で確認してみましょう。

スワップポイントを使った両建てサヤ取りの例

たとえば、とあるFX会社Aの1万通貨あたりのスワップポイントが、ロングで1日あたり20円だったとしましょう。いっぽうで、別のFX会社Bではショートでスワップポイントが-10円だったとしましょう。この場合、両者のスワップポイントには10円の開きがあることがわかります。

スワップポイントを狙ったサヤ取りでは、プラスになっているFX会社Aの方でロングポジションを保有し、マイナスになっているFX会社Bの方でショートポジションを保有します。保有するポジションの取引量はどちらも同じに設定します。

仮にどちらも1万通貨保有した場合、日々のスワップポイントの計算式は「20円(FX会社A)- 10円(FX会社B)= 10円」となります。そのため、この2つのポジションを保有していることで10円の利益を日々受け取ることができるようになるのです。

スワップ狙いの投資のデメリットを克服している

一般的に金利で高配当を謳っている通貨は、新興国の通貨がほとんどです。たとえば、南アフリカのランドやトルコのリラなどがそれに該当します。こうした国の通貨は、スワップポイントが高くても通貨の価格変動によるリスクが非常に高いことが特徴です。

実際に、現在金利24%というありえないほどの高金利を設定している、トルコリラは10年以上前から右肩下がりで価格が下落しています。つまり、スワップポイント狙いでロングポジションを保有しても、通貨自体の値下がりによって大きな損失を受けてしまう可能性があるのです。

いっぽうで、両建てを使ったサヤ取りであれば、仮に片方のポジションで通貨の変動で損失が出ても、もう片方では利益が出ていることになります。なぜなら、同じ通貨ペアで保有量も同じだからです。つまり、価格の変動による損失は基本的に発生しないことになり、スワップポイントの差額だけ受け取ることができるのです。

10日間くらいはスプレッドで利益が出ない

両建てのスワップポイントのサヤ取りですが、最初の10日間くらいはスプレッドの開きで利益が出ません。10日たったあとくらいから、少しづつ利益が出てくるので、序盤は利益が出なくても焦らずに取引していきましょう。

必要以上に取引量を増やさないことが大切

サヤ取りのもっとも大きなリスクは、急激な価格変動でロスカットが入ってしまうことです。ロスカットとは、ある一定水準以上に損失が発生した場合に、強制的にポジションを決済されてしまう仕組みのことを指しています。どのFX会社でも必ず設けられている仕組みであり、両建てのサヤ取りにおける危険なリスクです。

スワップポイント狙いの投資と違い、両建てのサヤ取りには価格変動による影響を受けないメリットがありましたね。いっぽうで、ロングにしてもショートにしても、どちらかのポジションを強制的に決済されてしまえば、通貨自体の価格変動によるリスクが生まれてきます。

こうした事態を避けるためにも、両建てのサヤ取り時には必要以上に取引量を増やさないことが非常に重要です。欲が出てしまい取引量を増やしてしまえば、急激な価格変動に巻き込まれてロスカットの対象になってしまうからです。

また、可能であれば事前にそれぞれのロスカットの水準で、どちらのポジションも決済されるよう逆指値を入れておきましょう。あらかじめこの注文を入れておけば、片方のポジションがロスカットに見舞われても、もう片方のポジションも決済されるので、安心です。

原資とスワップポイントの変動は常に注視しよう

サヤ取りに潜むリスクとして、価格変動による原資の損失リスクと、スワップポイントの変動があります。価格変動による原資の損失は、特にショートポジションを保有している方では常に注視する必要があるでしょう。

また、スワップポイントの変動にも要注意です。もし、当初運用を始めていた値からスワップポイントが変動した場合には、FX業者ごとのポイント差がなくなり、利益が出なくなってしまう可能性もあります。

どちらも可能であれば毎日確認を取り、記録をつけることをおすすめします。少しでも利益が出なくなってきたら、資金をいったん避難させるようにしましょう。

まとめ

以上、FXの両建てについて解説してきました。今回紹介したように、両建ては単純な仕組みですが、さまざまなメリット・デメリットがあります。特徴をうまく使いこなす必要があるので、取引時にはどんな狙いで両建てをするのかしっかりと把握しておく方が良いでしょう。

いっぽうで、両建てを使った勝率の高いトレード方法にもいくつか種類があります。特に、FX会社のスワップポイントを狙ったトレード方法は、ロスカットが入らない限り勝率はほぼ100%です。ある程度まとまった資金を準備できる方であれば、こちらのトレード手法を実践することでより効率的なスワップ運用が見込めるでしょう。

この記事を参考に、ぜひみなさんもFXの両建てを積極的にトレードに活用してみてくださいね。

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