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こんな気持ちを持っていませんか?
FXではトレードスタイルが非常に重要です。どのスタイルを選ぶかによって、利益の出し方なども変わってきますし、自分のライフスタイルに合ったトレード方法を選ばないと、大きな損失を出してしまう可能性もあります。そのため、自分に合ったトレードスタイルを選ぶことは、これからFXを始めようと考えている初心者にとって非常に重要なポイントになるのです。
そこで今回の記事では、FXのトレードには時間ごとに区切った代表的なスタイルがあることや、どれくらいの資金が必要なのか、それぞれのスタイルがどんな人に向いているのかなどを解説していきます。
FXのトレードスタイルは重要?
FXではトレードスタイルを理解することが非常に重要です。自分の資金だけでなく、ライフスタイルに応じたトレードスタイルを選ぶことで、より効率的に利益を出していくことができます。
こうした点を踏まえても、トレードスタイルを理解することだけでなく、自分に合ったトレードを実践することは非常に重要です。下記では、トレードの経験値に応じた、代表的な4つのトレードスタイルを紹介していきます。
FXの代表的な4つのトレードスタイル
FXには代表的な4つのトレードスタイルがあります。それぞれのスタイルの主要な違いは、取引する期間の違いにあります。また、レバレッジや必要になる資金の量も変わってきます。自分のライフスタイルや投資にかけれる資産などを踏まえて、トレードスタイルを選ぶようにしましょう。
①スキャルピング
スキャルピングの特徴 | 数秒、数分の超短期間で取引を繰り返す |
どんな人に向いている? | プロトレーダー、専業投資家 |
必要な資金はどれくらい? | 数十万円〜数百万円 |
レバレッジはどれくらい? | 15倍〜25倍 |
FXのトレードスタイルの1つ目は、スキャルピングです。スキャルピングは数秒や数分の超短期間で取引を繰り返す取引手法です。取引回数も数十回に及び、小さな利益を積み重ねていきます。
必要な資金の目安は数十万円〜数百万円と大きい点も特徴です。短期間でのトレードであるため、価格の変動率が少なく、利益率が低いことがその要因となっています。資金があまりにも少ないと、利益も非常に小さくなってしまうからです。
チャートを常に確認する必要があるため初心者や副業には不向き
スキャルピングは超短期間でトレードを何度も積み重ねていきます。そのため、初心者や副業で取り組むにはあまり向いていないといえるでしょう。
また、スキャルピングは短時間の小さな価格変動率で利益を狙うため、リスクが高いハイレバレッジでの取引が主流です。こうした点を踏まえても、基本的にスキャルピングは専業のトレーダーの人やプロ向けのトレードスタイルということができます。
初心者でもできるスキャルピングの狙い目のタイミング
アメリカの雇用統計が発表されるタイミングは、スキャルピングで初心者でも利益を出しやすいタイミングです。FX業界ではアメリカの雇用統計発表は「お祭り」と呼ばれており、発表の内容に応じてチャートが正しく反応してくれます。
つまり、ショートでポジションを持てば利益を出すことができます。発表内容を予想値を照らし合わせるだけで良いので、難しい知識もほとんど必要ありません。数分間だけのチャンスですが、このタイミングでトレードをすることで、より効果的に利益を出すことができます。初心者でもできるスキャルピングのトレードスタイルとしてぜひ覚えておいてください。
②デイトレード
デイトレードの特徴 | 1日の間で取引を完結させる |
どんな人に向いている? | 初心者〜中級者 |
必要な資金はどれくらい? | 数十万円〜数百万円 |
レバレッジはどれくらい? | 10倍〜20倍 |
続いて紹介するのが、デイトレードです。「デイ(DAY)」の名前の通り、1日で取引を完結させるのがデイトレードの特徴です。翌日までポジションを持ち続けることはほとんどありません。
スキャルピングと同じく、通常利益を狙うのであれば、数十万円から数百万円の大きな資金が必要です。期間がそれほど長くないため、資金量がないとまとまった利益を出すことができないことがその理由です。
資金がある程度あれば休みの日に副業・初心者でも取り組める
デイトレードはスキャルピングと違い、副業・初心者でも休みの日に取り組むことができます。1日のまとまった時間があれば、取引を完結させることができるからです。
いっぽうで、ある程度の資金量は必要です。具体的には、1日の間の価格変動率はそれほど大きくないことがその理由です。そのため、初心者の方でデイトレードをするのであれば、できる限り多めの資金を用意することをおすすめします。
デイトレードもリスクはある
スキャルピングほどではありませんが、デイトレードにもリスクはつきものです。特に、デイトレードでもハイレバレッジの取引が主流な点も要因として挙げられます。
1日の間の価格変動率はそれほど大きくはありませんが、場合によっては暴落や中長期のトレンド転換に巻き込まれて大きめの損失を出してしまう可能性があります。リスクがある取引であることは覚えておきましょう。
③スウィングトレード
スウィングトレードの特徴 | 数日や数週間の間で取引を行う |
どんな人に向いている? | 初心者〜上級者 |
必要な資金はどれくらい? | 数十万円〜数百万円 |
レバレッジはどれくらい? | 5倍〜15倍 |
スウィングトレードは、中長期間にわたってポジションを保有するトレード手法です。場合によっては、期間の間にポジションをスウィング(持ち替え)することもあります。
初心者でもチャートを常に気にする必要がないため取り組みやすいですが、プロや専業トレーダーの中にもスウィングトレードを主戦場としてトレードをしている人もいます。そのため、多くのトレーダーに適したトレードスタイルであるということがいえるでしょう。
価格変動率が高いためリスクケアはしっかり行おう
デイトレードやスキャルピングと違い、スウィングトレードはある程度の期間ポジションを保有することになります。価格の変動率も高いため、リスクケアをしっかりと行うことは非常に重要です。具体的には、証拠金維持率を高め(200%以上)にしておくことや、レバレッジを必要以上にかけることなどは避けておきたいポイントです。
大きなトレンドを捉えてトレードしよう
スウィングトレードの特徴は、中長期の大きなトレンドの波を捉えてトレードをすることです。具体的には、10%や20%などの変動率を狙って取引をしていきます。そのため、テクニカル分析はもちろん、ファンダメンタルを把握しておき、その時の世界情勢を掴んで今後どうなるかの全体的なトレンドを予想しておきましょう。
このように情報からしっかりと予測をたてておくことで、スウィングトレードでの勝率を高めることができます。
④長期トレード
スキャルピングの特徴 | 数ヶ月や数年 |
どんな人に向いている? | 初心者〜上級者 |
必要な資金はどれくらい? | 数万円〜数十万円 |
レバレッジはどれくらい? | 5倍〜10倍 |
最後に紹介するのが長期トレードです。長期トレードは数ヶ月や数年の長い期間にかけてトレードを行う点が特徴です。こちらもスウィングトレードと同様にチャートを常に気にする必要がないため、副業や初心者でも取り組みやすい点が特徴でしょう。
加えて、資金も数万円や数十万円と比較的少額から取引をすることが可能です。長期間にわたってポジションを保有するため、価格の変動率が高いことがその要因となっています。
初心者は低資金・低レバレッジで長期トレードから始めてみよう
他のどのトレードスタイルと比較しても、初心者であればまずは長期トレードからスタートしてみるのもおすすめです。資金が少なくてもできるだけでなく、ファンダメンタルを基にすれば長期的な予測がたてやすいからです。
著名なトレーダーやFX会社が配信している情報をチェックしながら、今後のトレンドがどうなるか参考にしてみ良いでしょう。突発的なイベントなどが起こらない限りは、専門家の意見は非常に参考になります。
スワップポイント狙いもOK
FXでは日本円との金利差に応じてスワップポイントが付与されます。日本は0.1%の超低金利の国としても有名です。つまり、日本円を海外の法定通貨に交換すれば、その通貨の方が金利が高くなるため、必然的に金利の差がプラスになります。
また、上述したように2019年はFRBの利下げ方針が濃厚なため、トルコリラや南アフリカのランドなど新興国通貨にお金が集まりやすい傾向が予想できます。そのため、長期トレードでスワップポイントを狙ってみるのも、初心者の方におすすめのトレード手法といえるでしょう。
FXのトレードで注意しておきたいポイント
ここまでで、FXのトレードスタイルに関することはわかりましたね。FXには期間に応じてさまざまなトレードスタイルがあり、期間が長ければ長いほど初心者や副業の方でも取り組みやすいのがポイントです。
いっぽうで、どのトレードスタイルを選ぶにしても気をつけておきたいポイントがいくつかあります。ここからは、FXのトレードで注意しておきたい点を確認していきましょう。
①低レバレッジで取引をしよう
低レバレッジで取引をすることは、FXにおいて重要なポイントです。FXではレバレッジをかけることで、自己資金の10倍や20倍といった、大きな金額をトレードで利用することができます。資金が少なくても大きな利益を狙えるようになるため、多くの人を引きつける要因にもなっているのです。
10万円の損失が100万円になることを考えると、レバレッジの恐ろしさがよくわかると思います。メリットだけに意識を向けがちですが、デメリットにも十分に注意する必要があるのです。こうした点を踏まえると、取引に慣れるまでは低レバレッジで取引をすることをおすすめします。
②証拠金には余裕を持とう
2つ目の注意点として、証拠金には余裕を持って取引をしたいという点があります。具体的には、証拠金ギリギリで取引をしてしまうと損失が大きくなってしまう可能性があるのです。
証拠金ギリギリの取引の場合、思わぬ急激な価格変動でロスカットが入ってしまったりなど、取引におけるデメリットも非常に大きくなってきます。予期せぬトラブルを防ぐためにも、証拠金には余裕を持った取引をおすすめします。
③損切りは必ず入れよう
損切りを入れることも非常に重要なポイントです。FXではロスカットの仕組みがあるので、取引所が定めた水準まで証拠金維持率が下がれば、ポジションが強制的に決済されてしまいます。いっぽうで、ロスカットの水準で損切りを繰り返すと、負けだけが大きく膨らんでいってしまいます。
こうした機械的にトレードをすることで感情的な失敗をなくすことができるだけでなく、より効率的に勝利を積み重ねていくことができます。
④土日の振り返りを習慣づけよう
FXは土日が休みです。これは日本に限らず、中東を除いた世界中で同じです。FXでは銀行や証券会社を通じて取引を行いますが、こうした会社は土日が休みという商習慣があることがその要因です。
他のトレーダーも休みであることが多いため、遊んでいる人も多いでしょう。しかし、この時間を効果的に相場の振り返りや翌週のファンダメンタルなどをチェックするなど活用することで、他のトレーダーと大きな差を付けることができます。将来的には自分にとってプラスになるので、必ず効果的に時間を活用するように意識しておきましょう。
まとめ
以上、FXのトレードスタイルについて解説してきました。今回紹介したように、FXでは取引をする時間を区切ることで代表的な4つのトレードスタイルがあります。基本的に、初心者や副業で取り組む方であれば、チャートを常に気にしなければいけない期間が短めのトレードよりも、空き時間で気軽にできる期間が長めのトレードの方が適しているといえるでしょう。
また、トレードをする際には注意点でも解説したように、資金に余裕を持ってトレードをすることや、低レバレッジで取引をすることなどを忘れないようにしましょう。加えて、損切りを証拠金に対して1%の損失で止まるようにすることや、取引が休みの土日に当週の振り返りを行うことなどを習慣付けることをおすすめします。
ぜひこの記事を参考に、みなさんもFXトレードで利益を狙ってみてくださいね。