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クレジットカードと聞くと、イメージすることはいろいろあるかと思いますが、ネットで検索していくと多く見られるのは、「還元率の高いクレジットカード」と言った見出し等の記事です。
これまでクレジットカードを使っていない方からすると、クレジットカードにおいてなぜ還元率が重要なのか疑問に感じる方もいるかもしれません。はたまたゴールドカードのようなステータス性の高いカードであれば、還元率は必然的に高いだろうと思っている人もいるかもしれません。
そこで今回は、クレジットカードの還元率の重要性についてまとめていきますので、還元率の重要性や還元率の差がどれくらいあるのか、最後に還元率の高いクレジットカードについて紹介していきますので、参考にしてみてください。
クレジットカードの還元率とは?
では初めにクレジットカードの還元率について知っていきましょう。そもそもクレジットカードの還元率とは、カードを利用した額に応じてどれくらいのポイントがもらえるのかを表した割合になります。
例えば、100円につき1ポイント貯まるクレジットカードであれば1%、200円につき1ポイント貯まるクレジットカードであれば0.5%というようにカードによって、いくらの利用金額に対して何ポイントが貯まるかを還元率が表しています。
では、どれくらいの還元率が低くどれくらいの還元率が高いのかの基準をしっかりと理解していきましょう。
クレジットカードの還元率の目安
クレジットカードの還元率の目安は、基本還元率とそのカード会社の加盟店(グループ会社等)によって差があります。
- 基本還元率:0.5%〜1.25%
- 優待還元率:1%〜
上記のように基本還元率は、低くて0.5%還元で最大は1.25%となっています。基本還元率でいうと1%を超えるクレジットカードは基本的には高還元カードに値します。ただ、近年ではリボ払い専用カードも増えてきていて、そういったカードになると基本還元率でも2%となるカードもありますが、リボ払いの場合は手数料もかかるのでここでは除いています。
一方で優待還元率となると、そのカードによって大きく異なり、基本還元率が0.5%→1.0%に優待されるカードもあれば、1.0%→5.0%と大幅に優待されるカードもあります。また、各カード会社がポイントサイトを運営してそこからネットショッピングをすることで、最大10%〜20%の還元率となるカードも多数あるので、優待還元率に関しては、一定の条件を満たす必要があるため、まずはしっかり基本還元率の高いカードを選んでいくことをおすすめします。
クレジットカード還元率の背景
クレジットカードの基本還元率は0.5%〜1.25%ですが、この基準はなんなのでしょうか?
クレジットカード還元率の背景には、加盟店手数料などの要因があります。そもそもクレジットカードのポイント還元率は、基本還元率と優待還元率に大きな差があるのも、同じく加盟店手数料が関係しています。
どのクレジットカード会社も、クレジットカードで得られる収益は、
- カード決済の手数料収益
- キャッシングや分割払い・リボ払いの手数料収益
でまかなわれています。カード会社の大きな収益源とすると、2番目の手数料収益ですが、それを除くとカード決済の手数料収益の場合、カードが使われたお店から加盟店手数料として、3%前後の手数料収益を得て運用しています。
クレジットカードでカード決済する人の7割以上が、1回払いの利用が多い国内の現状からカード決済の手数料収益も重要な収益源となっていて、3%前後という少ない手数料のため、ポイントの基本還元率としても0.5%〜1.25%程度にとどまっているとも考えられます。しかも、この3%前後の加盟店手数料は、カード会社の立場からいえば、加盟店でカード決済された時の加盟店手数料と加盟店ではないところでカード決済された時の加盟店手数料でも加盟店手数料が異なります。
例えば楽天カードで言えば、楽天カード加盟店でカード決済すると、お店から3%の手数料がもらえると仮定した場合、楽天カードの加盟店でないところで利用すると1%前後の加盟店手数料しか加盟店手数料が入りません!
このようにクレジットカードの加盟店手数料は、薄利の収益源となるため、カードの還元率は、0.5%〜1.25%の還元率の範囲内に収まっています。
以上が、クレジットカードの還元率についての内容になります。
クレジットカードの還元率とは、
カードを利用した額に応じてどれくらいのポイントがもらえるのかを表した割合
になっていて、現時点で発行されているクレジットカードの基本還元率は、0.5%〜1.25%になっています。
ではこの還元率が違うことで、どれくらい差が出るのかについて続いては見ていきましょう。
還元率が違うとどれくらい差が出る?
クレジットカードの還元率が重要視される理由として、還元率が違うことで利用額が多ければ多いほどもらえるポイントに差が生まれる点があります。
では実際に還元率が違うことでどれくらい差が生まれるのか、見ていきましょう。
0.5%と1.25%のカードの比較
基本還元率が0.5%のカードと、1.25%のカードを比較してみましょう。基本還元率が0.5%のカードとなると、イオンカードや三井住友カード、ライフカードなどいくつかありますが、1.25%のカードはJACCSが発行しているREXカードやリーダーズカードになります。これらの還元率を元にカードを利用してもらえるポイントの表を以下にまとめました。
0.5%還元 | 1.25%還元 | 生じるポイント差 | |
---|---|---|---|
1万円 | 50p | 125p | 75p |
10万円 | 500p | 1,250p | 750p |
50万円 | 2,500p | 6,250p | 3,750p |
100万円 | 5,000p | 12,500p | 7,500p |
200万円 | 10,000p | 25,000p | 15,000p |
300万円 | 15,000p | 37,500p | 22,500p |
500万円 | 25,000p | 62,500p | 37,500p |
1,000万円 | 50,000p | 125,000p | 75,000p |
表を見てもらうと一目瞭然ですが、利用金額が大きくなればなるほど、還元率によってもらえるポイント数に大きな差が出ているのが分かるかと思います。特に200万円を超えてくると、もらえるポイント数が1万ポイント以上も開きが出てきて、1,000万円の利用で言えば75,000pとなり、1ポイント1円で使えるとすれば、立派な家電が買える並みの差が出ることが分かります。
このように率だけで見れば、わずかな差に見える還元率でも金額にすると大きく変わってきますので、クレジットカードを利用する際はなるべく還元率も加味した上でカードを利用していくようにしましょう。
以上が、還元率が違うとどれくらい差が出るのか?についての内容になります。
基本還元率の0.5%と1.25%を比較すると、利用金額が大きくなればなるほど、もらえるポイント数に差が開き、200万円を超えると1万ポイント以上の差が出てしまいます。ポイントの還元をより受けたい場合には、そんなこと知らなかったというようにならないように、早い段階で還元率の高いカードを選んでいきましょう。
還元率の高いクレジットカード
クレジットカードの還元率の重要性とどのくらいの差が生まれるかについて理解してもらったところで、最後に還元率の高いおすすめのクレジットカードを紹介していきます。
ここで紹介する還元率の高いクレジットカードは、
- 楽天カード(楽天ゴールドカード)
- JCB CARD W
- REXカード
の3つのクレジットカードを紹介していきますので、参考にしてもらえれば幸いです。
楽天カード(楽天ゴールドカード)
1つ目に紹介するのは、楽天カードになります。ただ、楽天カードを利用する際に楽天市場をよく利用する方においては、楽天カードではなく、楽天ゴールドカードをおすすめします。理由は追って説明していきますので、まずは楽天カードの基本概要を以下にまとめました。
年会費 | 永年無料 |
---|---|
ブランド | JCB/VISA/Mastercard/American Express |
支払い回数 | 1回払い
2回払い 分割払い(3.5.6.10.12.15.18.20.24.30.36回):実質年率12.25%〜15% リボ払い:実質年率15% ボーナス1回払い ボーナス2回払い:実質年率13.89% |
ボーナス取扱期間 | 夏:2/1〜6/末→6・7・8月支払い
冬:8/1〜11/末→12月・1月支払い |
ご利用可能枠 | 最高100万円まで |
カード締め日 | 当月末日 |
カード支払日 | 翌月27日 |
ポイント | 楽天スーパーポイント100円につき1ポイント |
ポイント還元率 | 基本還元率1%
楽天加盟店での利用で2% 楽天市場利用で3% |
ETCカード | 発行手数料:無料
年会費:540円(税込) |
家族カード | 発行手数料:無料
年会費:無料 |
保険 | 海外旅行傷害保険:最高2,000万円まで(利用付帯)
盗難・紛失保険 |
楽天カードは人気のカードとして、ほとんどの方が知っている方と思いますが、人気の要因はまさにポイント還元率の高さにあります。ではその中身について詳しく見ていきましょう。
楽天カードは基本還元率・優待還元率共にトップクラスのカード
楽天カードは、基本還元率を1%として、優待還元率では最大20%以上の還元を楽天グループで受けることができるカードになっています。
優待還元率が適用になるのは、
- 一部の楽天加盟店:2%
- 楽天市場や楽天ブックスなどの楽天グループ:3%以上
というように楽天グループで使うとかなりの高還元でポイントが貯まります。特に楽天市場は、利用者も多く商品数も豊富なので利用している方は多いと思います。楽天カードでは無条件で3%貯まりますが楽天のSPUにて、条件を満たすと10%以上の還元でポイントを貯めることも可能になります。ですので、基本還元率・優待還元率共に申し分なく、トップクラスのカードとなっています。
楽天カードのSPU
優待還元率の内容について、もっと深く掘り下げていきましょう。
楽天カードの優待還元率において、高還元にしているのはSPU(スーパーポイントアップ)という楽天のポイントサービスになりますが、条件を満たせば満たすほどポイント還元率が上がるサービスになっています。この条件というのは、アプリを使えば+1%というような自分で満たせる条件と、ヴィッセル神戸が試合に勝つというような自分で満たせない条件の2種類があります。後者については、その時々によって楽天が打ち出した条件を満たす必要がありますが、基本的なSPUの条件を満たすだけでも10%以上は可能になりますので、条件については以下の表を参考にしてください。
サービス | 倍率 | 達成条件 |
---|---|---|
楽天カード | +2 | 楽天市場で買い物 |
楽天プレミアムカード・楽天ゴールドカード | +2 | 楽天市場で買い物 |
楽天銀行+楽天カード | +1 | 楽天銀行口座から楽天カード利用分引き落とし |
楽天市場アプリ | +1 | 楽天市場アプリ経由で買い物 |
楽天証券 | +1 | 月1回500円以上のポイント投資 |
楽天モバイル | +2 | 通話SIM利用 |
楽天TV | +1 | 楽天TVのNBAまたはパ・リーグSpecial加入・更新 |
楽天ブランドアベニュー | +1 | 月1回以上の買い物 |
楽天ブックス・楽天Kobo | +1 | 月合計2,000円以上の買い物 |
楽天トラベル | +1 | 対象サービス・対象期間の利用 |
楽天ビューティー | +1 | 月1回1,500円以上の利用 |
楽天ゴールドカードであれば、さらに高還元
SPUの条件を見てもらうと分かりますが、15%還元を目指す際には、楽天のゴールドカードを持つ必要があります。楽天のゴールドカードには、
- 楽天ゴールドカード(年会費2,160円)
- 楽天プレミアムカード(年会費10,800円)
2つのカードが存在します。特典内容としては、楽天プレミアムカードの方が内容は魅力的ですが、年会費が高いので、ポイント還元率を上げるので、事足りる方は楽天ゴールドカードの方がおすすめです。
楽天ゴールドカードの場合も、年会費がかかりますが、還元率が最低でも1%なので、月16,000円程使う方であれば、元は取れますし楽天市場だけで言えば、還元率が5%なので年間40,000円利用するだけで元は取れるので、これ以上利用する方は楽天ゴールドカードが間違いなくおすすめです。
合わせて覚えておきましょう。
JCB CARD W
2つ目の高還元カードは、「JCB CARD W」になります。個人的にはこのカードが1番おすすめです。JCB CARD Wは、39歳以下の方しか申し込みはできませんが、対象年齢で持ってしまえば40歳以上でも利用はできますので、年会費無料でおすすめです。では、まずは基本概要を以下にまとめました。
年会費 | 永年無料 |
---|---|
ブランド | JCB |
支払い回数 | 1回払い
2回払い 分割払い(3.6.10.15.20回):実質年率12.25%〜実質年率15% リボ払い:実質年率15% ボーナス1回払い |
ボーナス取扱期間 | 夏:12/16〜6/15→8/10支払い
冬:7/16〜11/15→1/10支払い |
ご利用可能枠 | 0〜200万円 |
カード締め日 | 毎月15日 |
カード支払日 | 翌月10日 |
ポイント | Oki Dokiポイント1,000円につき2ポイント |
ポイント還元率 | 基本還元率1%
優待還元率2%以上 |
ETCカード | 発行手数料:無料
年会費:無料 |
家族カード | 発行手数料:無料
年会費:無料 |
保険 | 海外旅行傷害保険:最高2,000万円まで(利用付帯)
ショッピングガード保険(海外):最高100万円まで 盗難・紛失保険 |
JCB CARD Wの他にも、JCBカードには女性専用の「JCB CARD plus L」というカードがありますが、これも同様の特典が付帯しているので、女性の方はどちらのカードもおすすめです。では、JCB CARD Wのポイントについて詳しく見ていきましょう。
JCB CARD Wは、アマゾンやセブン-イレブンスタバで高還元!
JCB CARD Wは、基本還元率を1%としてポイントが貯まりますので、どこで使っても高還元のカードとなっています。さらに、優待還元率では、「JCBオリジナルシリーズパートナー」に属した優待店であれば、ポイントの高還元を中心とした特典が付帯しています。一部の優待還元率店舗を紹介すると、
- スターバックスコーヒー:10倍(5.5%還元)
- セブン-イレブン:3倍(2%還元)
- Amazon:3倍(2%還元)
- 昭和シェル石油:2倍(1.5%還元)
- 楽天:2倍(1.5%還元)
- ビックカメラ:2倍(1.5%還元)
- Yahoo!ショッピング:2倍(1.5%還元)
- オリックスレンタカー:6倍(3.5%還元)
というように人気店での利用が2%以上でポイントを貯めることができるので、お得です。楽天市場ではなく、Amazonを利用する方も多いと思いますので、常に2%でポイントが貯まるのは嬉しい特典となります。その他にもセブン-イレブンやスターバックスコーヒーに関しては、5.5%とかなりの高還元になるので、少額決済にはなっても日々行かれる方はお得になること間違いなしです!
JCB CARD Wは、年会費無料でETCカードや家族カードも無料で作れるので、費用が全くかからずポイントや保険などの特典が受けられるカードとなっているのでおすすめです。
REXカード
最後は、「REXカード」になります。このカードは現時点で基本還元率の最も高いクレジットカードになっているので、ポイント還元率においては絶対的におすすめのカードとなります。では基本概要は以下の通りです。
年会費 | 永年無料 |
---|---|
ブランド | VISA/Mastercard |
支払い回数 | 1回払い
2回払い 分割払い(3.6.10.15.20回):実質年率12.25%〜実質年率15% リボ払い:実質年率15% ボーナス1回払い |
ボーナス取扱期間 | 夏:3/1〜5/末→7/27支払い
冬:9/1〜10/末→12/27支払い |
ご利用可能枠 | 0〜100万円 |
カード締め日 | 当月末日 |
カード支払日 | 翌月27日 |
ポイント | 100円につき1.25ポイント |
ポイント還元率 | 基本還元率:1.25% |
ETCカード | 発行手数料:無料
年会費:無料 |
家族カード | 発行手数料:無料
年会費:無料 |
保険 | 海外旅行傷害保険:最高2,000万円まで(自動付帯)
国内旅行傷害保険:最高1,000万円まで(利用付帯) 盗難・紛失保険 |
REXカードも高還元で、保険なども付帯していますが、年会費永年無料のカードとなっていて、とてもお得なカードになっています。それでは、より詳しくポイントの特典内容について見ていきましょう。
基本還元率が1.25%とトップの高還元カード!
REXカードの最大のメリットは、基本還元率が1.25%ということです!ですので、楽天カードやJCB CARD Wなどのように普段特定のとこにリピートして買い物しない方などは、基本還元率が高ければ高いほど活きてくるので、そんな方はREXカードが間違いなくおすすめでしょう。
また、REXカードは前述してきたカードよりは、優待還元で受けられるお店は少ないものの、もちろん優待還元はあります。JACCSが運営しているポイントサイト「JACCSモール」からネットショッピングをすることで、1.25%のREX POINTとは別に0.5%〜13.25%のJデポが貯めることができます。
そのため、最低でも1.75%の還元率で買い物が可能になっていて、お得ですのでREXカード保有の際はうまく利用していきましょう。
以上が、還元率の高いカードについての内容になります。
ここでは、
- 楽天カード(楽天ゴールドカード)
- JCB CARD W
- REXカード
と3つのカードを紹介してきましたが、全て基本還元率1%以上の高還元カードとなっていて、優待還元ではそれぞれ対象のお店が異なるので、自分に合ったカードを選択していきましょう。
まとめ
クレジットカードのポイント還元率について記事をまとめてきましたが、はじめに還元率の基本について説明しました。
クレジットカードの還元率とは、
- カードを利用した額に応じてどれくらいのポイントがもらえるのかを表した割合
になっていて、現時点で発行されているクレジットカードの基本還元率は、0.5%〜1.25%になっています。この基本還元率の低い還元と高い還元をそれぞれ比較していくと、
0.5%還元 | 1.25%還元 | 生じるポイント差 | |
---|---|---|---|
1万円 | 50p | 125p | 75p |
10万円 | 500p | 1,250p | 750p |
50万円 | 2,500p | 6,250p | 3,750p |
100万円 | 5,000p | 12,500p | 7,500p |
200万円 | 10,000p | 25,000p | 15,000p |
300万円 | 15,000p | 37,500p | 22,500p |
500万円 | 25,000p | 62,500p | 37,500p |
1,000万円 | 50,000p | 125,000p | 75,000p |
上記の表のようになり、金額が大きくなればなるほど、もらえるポイント数に差が出てくるため、還元率の重要性を感じてもらえる数値となっています。
そこで、高還元のクレジットカードとして、
- 楽天カード
(楽天ゴールドカード) - JCB CARD W
- REXカード
の3つのカードを紹介してきましたが、それぞれ
- 楽天カード:基本1% 優待3%〜
(楽天ゴールドカード):基本1% 優待5%〜 - JCB CARD W:基本1% 優待2%〜
- REXカード:基本1.25% 優待1.75%〜
というように基本・優待還元でポイントを高還元に貯めることができますので、ぜひ参考にしてみてください。