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そろそろスマホや携帯電話を買い替えようと思った時に、気になるのが割安で購入できる中古スマホの存在です。中古スマホであれば、多少の使用感はありますが、何といっても費用を大きく抑えられるから嬉しい。
ネット通販やリサイクルショップにて、多彩な中古スマホが出回っており、お気に入りの端末を探すことができます。
新品にこだわらないのであれば、割安で購入できる中古スマホがぜひおすすめですが、その端末が赤ロムなのか白ロムなのかに注意する必要があります。
今回は、中古スマホを購入する前に抑えておきたい注意点や赤ロム・白ロムについて解説いたします。
中古スマホなら超安い!
衣類や家具、家電や日用雑貨など、最近ではリサイクルショップなどで中古品を割安で購入する人も増えているようです。
ネットでも近くのお店でも売買できる中古品はいくらでもあるから便利です。PCも、1,2年前のモデルを割安な中古で購入する人は多いのではないでしょうか。
実は、中古スマホであれば、かなり費用を抑えて購入することが可能です。中には新品に近い状態のものもあり、非常にお得です。
もし、新品にこだわらないのであれば、スマホや携帯を中古で購入してはいかかでしょうか。
中古スマホの価格相場
そこで、中古スマホの価格がどれくらい安いのか、新品で販売されているスマホの価格と比較していきます。
まず、人気ブランドのiPhoneの価格相場を見ていきましょう。
iPhone
スマホのブランドで最も高額になるのがiPhoneです。iPhoneはApple社が製造するスマホで、PCを始め様々な人気シリーズがあります。
少し前の機種になると、iPhoneでも割安な中古がだいぶん出回っています。
例えば、iPhone7,8などは、まだ最新機種の部類になるのですが、当時の価格は7万円~9万円です。こちらが中古になると5万~6万円台で探せます。多少使用感があるものだと5万円以下で購入できることもあります。
そして、3年以上前の機種ですが、品質的には全く問題ないといえるiPhone6、SEあたりになれば、当時の価格が6,7万円だったものが4万円前後で出回っています。
※格安iPhoneに関する記事は以下からもご覧いただけます。
Android端末
出典:ASUS
Android端末として人気がある機種は、HUAWEI、Sumsung、ASUS、シャープなどがあります。
HUAWEIがここ2年以内の機種だと新品で2万円台~4万円ぐらい。これが中古になると、何と1万円以下のものも出ています。
SumsungがGalaxyS8、S9あたりが新品で7万円~9万円ぐらいです。こちらが中古になると5万円~6万円ぐらいで探せます。端末の状態によっては4万円台も結構出回っています。
ASUS、シャープが最新の機種だと概ね3~5万円です。こちら中古になると、2万円以下でも探すことが可能です。
このように中古スマホなら、iPhoneでもアンドロイド端末でもかなり格安で購入できるのです。
※3万円以下で購入できる格安スマホに関する記事がこちらでご覧いただけます。
中古スマホ端末だけ購入できる!
スマホや携帯電話は、もともと大手通信会社がセット売りで販売していたこともあり、端末だけ購入できることを知らない人もいるでしょう。
でも、実はリサイクルショップやアマゾンや楽天などのネット通販でも実に多彩な機種が中古で販売されています。
極端にいえば、SIMカードさえあれば、端末は何だっていいのです。もちろんiPhoneに使っていたSIMカードをアンドロイド端末に挿入して使うこともできますし、アンドロイド端末のSIMをiPhoneに差し込むことも可能です。
では、SIMフリー端末、ロック解除済とはどういうことなのか、ここで確認しておきましょう。
SIMフリー端末
SIMフリー端末とは、もともとiPhoneのように、SIMの差し替えが自由にできる端末のことをいいます。つまり、どこの通信会社でも使える状態であることを意味しています。
2017年以降の機種にはSIMフリー端末が多くなります。
ただ、通信会社によってSIMロックがかけられている場合もあるので確認することが必要です。(SIMフリーかどうかは端末を購入した通信会社に確認できます)
ロック解除済とは
もし、SIMフリー端末でない場合は、ロック解除をすることでSIMフリーの状態にすることが可能です。
ロック解除は、その端末を購入した通信会社にロック解除を申し込みをします。ロック解除は、カスタマーサービスに電話をするか、WEB上でもアカウント情報からロック解除ができるようになっています。
SIMフリーやロック解除済の端末であれば、今後も自由にSIMの差し替えができるので便利です。
SIMカードのサイズ
中古スマホを購入する際には、現在利用しているSIMカードのサイズを確認しておくことが大切です。
SIMのカードの調べ方がわからない方は、こちらのURLからご覧いただけます。
https://mobareco.jp/a66032/
ここ数年内に購入したスマホであれば、たいていの場合はナノSIMになります。
購入時の注意点
ロックがかかっている機種
中古で販売されているスマホや携帯端末の中には、ロック解除がされていないものもあります。
間違えて、ソフトバンクのSIMカードを持っているのに、ドコモのロックがかかった端末を購入しても使うことができません。
ロックがかかった端末は安く購入できる場合も多いので、つい確認せずに購入してしまう可能性があるので注意しましょう。
ロックがかかっている場合は、
- ドコモのSIMを使うなら→ドコモのロックがかかった機種
- auのSIMを使うなら→auのロックがかかった機種
- ソフトバンクのSIMを使うなら→ソフトバンクのロックがかかった機種
を選ぶようにして下さい。
アクティベーションロック
iPhoneはSIMフリー端末が多いのですが、アクティベーションロックがかかっている場合は使えないので注意する必要があります。
その場合は、元の所有者に連絡を取とり、アクティベーションロックの解除をWEB上で操作してもらわねばなりません。ですから、iPhoneを中古で購入する場合には、必ずアクティベーションロックが解除されていることを確認して下さい。
アクティベーションロックの確認方法
iPhoneのIMEI番号がわかれば、事前にアクティベーションロックがかかっていないかどうかを確認することが可能です。
iUnlocker
https://iunlocker.net/check_imei.php
iPhone IMEI Checker
http://www.imeipro.info/check_imei_iphone.html
検索結果にて、「Find My Phone」の項目がONになっていれば、アクティベーションロックはかかっていることになります。OFFと表示されたら、アクティベーションロックは解除されているので問題ありません。
安さだけを重視しない
また、中古スマホの中には、非常に安いものを見つけることもあります。ただ単に価格の安さだけに惑わされてしまうと、失敗する恐れがあります。
購入してすぐに故障したり、一部の機能が使えなかったりと状態に問題がある端末かもしれないのです。また、どんなに状態が新品同様だったとしても、製造年代が古すぎるものはOSのアップロードができない可能性も考慮しなければなりません。
- 製造年(3年未満が理想)
- 使用状況(電池の状態)
- ブランド(メーカー)
- 機種(シリーズ名)
など、トータル的なバランスから、その端末が安いのか高いのかを見極めることが大切です。
返品保証を必ず確認
中古スマホを購入した時には、万が一のことを考えて必ず返品保証がついているものを購入するようにしましょう。
業者にもよりますが、通常は購入したスマホが使えない・壊れたなどの場合には1カ月~3か月未満であれば返品・交換補償を設けてあります。
機種によっては対象外となる場合もありますので、必ず確認するようにしましょう。
端末保証がつけれる場合もある
購入する業者や端末の種類によっては、その中古スマホを紛失・故障した場合の保証がつけれる場合があります。ある程度値段がするスマホには是非ともつけておきたい保証です。
仮に、端末保証がつけれない場合は、自分で端末保険に加入する方法もあります。
モバイル保険
https://mobile-hoken.com/
赤ロム・白ロムとは
さらに、中古スマホを購入する前にぜひ覚えておきたいのが「赤ロム・白ロム」についてです。
中古スマホを探していると、「赤ロム・白ロム」という言葉を見かけます。これは一体どういうことなのでしょうか。
赤ロムとは
赤ロムとは、元の所有者に何か問題があって、その端末が利用停止にされてある端末のことをいいます。
利用停止になる理由というのは・・・
端末代金が未払い
まず赤ロムになってしまう理由の1つとして、その端末の代金が未払いとなった場合です。
端末を分割払いで購入する人は多いのですが、様々な事情によって滞納・未払いのまま放置してしまう契約者も少なくありません。その場合は、強制的にその端末とSIMが使えないようにロックされてしまいます。
そのような端末が中古市場に紛れていることもあり、どこのSIMを入れても通信に接続することができません。
盗難品
赤ロムになる2つ目の理由は盗難品です。
元所有者がスマホが入ったバックやカバンを盗まれたり、車上荒らしに合ったなどでスマホが盗まれてしまう場合があります。また、もともと売ることを前提にスマホ本体を狙う泥棒もいます。
そのように盗難歴のある端末が中古市場に出てくる場合もあるのです。
盗まれた所有者は、当然盗難届けを警察に提出しています。そうすると、その端末は使えないように通信システム上で処理されてしまいます。
不正取得
赤ロムになる3つ目の理由は、端末補償を利用した軽犯罪です。
スマホや携帯には端末補償をつけることができます。この端末補償によって、スマホを紛失した時には新しいスマホを補償によって入手することができます。スマホを紛失したと偽りの申告をして、紛失申告したスマホを売却する人もいるのです。
当然ながら、紛失申告したスマホは防犯上使えないように対処されています。
白ロムとは
では、次に白ロムとは何なのかを解説いたします。
白ロムとは、SIMカードが入っていないスマホや携帯の端末のことをいいます。SIMカードが入っていないということは、その端末は電話にも通信回線にも接続されていないということになります。
基本的には、いつでもSIMカードさえ入れれば使える状態であることを意味しています。ですから、中古スマホ市場に出回っている端末はほとんどが白ロムです。
ちなみに、SIMカードは挿入してある端末は黒ロムと呼ばれています。→このタイプが市場に出回ることはほとんどありません。
赤ロム補償を確認
中古スマホを購入するということは、言い換えれば白ロムを購入するということです。端末のみを購入するという意味で白ロムと使う場合もあります。
そして、上記でご説明したように赤ロムとは購入すべきでない、購入しても使えない端末のことです。
赤ロム保証があれば安心
業者が中古端末を個人から購入する場合には、赤ロムのチェックや動作確認はもちろん行ってから購入しています。しかし、業者が購入した後にその端末が利用停止の処置が施され赤ロムとなってしまう場合もあります。
そんな時のために、ある程度規模の大きな業者であれば必ず赤ロム保証を端末につけています。返品保証と同様に1カ月~3か月以内にその端末が赤ロム化してしまった場合には、返金または交換をしてくれる保証です。
赤ロム保証がついていれば、万が一、購入後に赤ロムとなった場合でも安心です。
個人売買の際には注意
とくに注意するのは、オークションなどの個人売買にて中古スマホを購入する場合です。売る側も買う側も、赤ロムに関する認識不足のために後でトラブルとなる場合も多々あります。
個人売買の時には、その端末のIMEI番号(製造番号)を必ず確認するようにしましょう。
もし、盗難などで利用制限を受けている端末であれば大手キャリアのサイトからIMEI番号にて調べることが可能です。
ネットワーク利用制限(ドコモ)
http://nw-restriction.nttdocomo.co.jp/search.php
ネットワーク利用制限(au)
https://my.au.com/cmn/WCV009001/WCE009001.hc
ネットワーク利用制限(ソフトバンク)
https://ct11.my.softbank.jp/WBF/icv
※中古スマホの購入方法についてはこちらを参考にして下さい。
※端末と通信サービスの分離に関する記事がこちらからご覧になれます。
まとめ
今回は、中古スマホを購入する際にぜひ確認しておきたい赤ロム・白ロムについて解説いたしました。
基本的に中古スマホは白ロムを購入することであり、SIMカードが入っていない端末のことを指しています。SIMカードが入っていないということは、電話や通信にも接続されていない端末となります。
よって、各自の手持ちのSIMカードを中古端末に挿入して利用することが可能です。中古スマホを購入する際に注意したい点もいくつかご紹介しておきましたが、とくに注意するのが、赤ロムの存在です。
赤ロムとは、未払い、盗難、不正取得などの理由から利用停止の手続きがとられている端末のことです。万が一購入してしまったり、利用し始めてから赤ロムになった時のために、赤ロム保証がついているかどうかを確認することが大切です。
今回の記事を参考に、格安でお得な中古スマホを安心して購入できるようお役立て下さい。