目次
カードローンなどを複数の金融機関から借りている場合、毎月の返済額が多くて一本化できないかと考えている人も多いでしょう。そんな時に便利な借入金がおまとめローンです。
おまとめローンは、複数の借入金を一本にまとめることができるローンです。そのため、複数の借入金で苦しんでいる人は、おまとめローンでまとめたいと考えているのではないでしょうか?
そして、おまとめローンを申し込もうと考えている人は、どこの金融機関から借りたら良いかを迷っているかもしれません。そこで今回は、おまとめローンが良くわからない人に、おまとめローンのメリットを紹介していきます。
また、おまとめローンをどこの金融機関に申し込もうか迷っている人のために、おまとめローンのランキングを紹介していきます。
おまとめローンとは?
おまとめローンが発展した経緯
おまとめローンが発展したのは、1990年代にバプル経済が崩壊したことが原因の一つです。バプル経済が崩壊してから、銀行などの金融機関は不良債権化を防ぐためどんどんと貸し渋りを行いました。
そして、銀行などから借り入れできなくなった債務者が、消費者金融や、場合によっては闇金融からグレーゾーン金利と呼ばれる高い金利で借り入れをせざるを得なくなったのです。その結果、多重債務者が増え社会問題になりました。
多重債務者の増加とともに、借入金を一本化できるおまとめローンが発展していったのです。おまとめローンを貸し出す側の金融機関も、貸し倒れリスクは高いけれども長期的に高めの金利をつけられることは魅力でした。
金融機関にとっても利益率の高いおまとめローンを推進したため、どんどんと発展していったのです。
おまとめローンの現状
おまとめローンは複数の借入金を一本化するためのローンですが、現状でおまとめ専用のローンを販売している金融機関はあまり多くありません。現状では、資金使途が自由なフリーローンやカードローンで、代用している金融機関が多くあります。
おまとめローンローンを検討する場合は、どのローンでまおめると金利が低いのかだけだはなくいろいろなことを考慮しましょう。例えば、カードローンでまとめた場合は、返済していってもまた限度額いっぱいまで借り入れできるデメリットがあるためなどです。
おまとめローンを利用した方が良い人はどんな人?
総返済額を増やすことなく毎月の返済額を減らせる人
おまとめローンを借りるということは、複数あった毎月の返済を一本にすることです。大抵の場合は、複数回の毎月の返済を1回に減らすため返済額は減るはずです。
おまとめローンは既存の借入金を返済しますので、実行前と実行後の借入金残高は変わりません。しかし、借入金残高が変わらないのに毎月の返済額が減るということは、完済までの期間が長くなってしまった可能性もあります。
完済までの期間が長くなるということは、総返済額が増える可能性もあるのです。そのため、返済が一本化されても、毎月の返済額がさほど減らさないようにできれば、一本化するメリットも大きいです。
よく検討してみることが必要です。
借り換えることで金利が下がる場合
既存の複数の借入金の金利が高い場合、一本化することで金利が下がる可能性があります。ただし、金利が下がっても毎月の返済額を減らし過ぎると、返済期間が大幅に長くなってしまい結果的に総返済額が大きくなってしまうので注意が必要です。
また、おまとめローンは貸し倒れリスクが高いローンのため、銀行などの金融機関もあまり低い金利は設定しないケースが多いです。
返済管理が苦手な人
借入金が複数あってそれぞれ返済日が違う場合、管理が大変です。引き落とし日がいつで、どこの口座からいつ引き落とされるのかなどを把握していないと返済が遅れてしまうことになってしまいます。
おまとめローンに一本化することで、月の返済が一回になり管理が楽になります。また、返済日が月一回になることで、返済計画も立てやすくなります。
返済管理が苦手な人には、まとめることでメリットがあるのです。
銀行のおまとめローン
おまとめローンの中には銀行から借り入れをしてローンをまとめる銀行のおまとめローンと、消費者金融会社から借り入れをする消費者金融会社のおまとめローンがあります。どちらのおまとめローンが良いのでしょうか?
ここでは、銀行のおまとめローンについて解説していきます。
銀行のおまとめローンと消費者金融会社のおまとめローンの違い
銀行のおまとめローンと消費者金融会社のおまとめローンは、他の借入金を一本化することについては変わりません。その結果、毎月の返済額の負担が減るかもしれないメリットや、返済管理が楽になることについても同様です。
しかし、決定的な違いが一つあります。それは、消費者金融会社のおまとめローンで、銀行から借り入れている借入金をまとめることができとないことです。
消費者金融会社のおまとめローンは、資金使途が他の消費者金融会社などの貸金業からの借入金をまとめることに限定されています。一方、銀行のおまとめローンは、おまとめの対象の借入金が他の銀行の借入金でも消費者金融会社の借入金でも大丈夫です。
銀行のおまとめローンの審査
銀行側からしてみれば、おまとめローンの申し込みをする人は場合によっては多重債務者と判断せざるを得ない場合があります。もともと利用者が複数の借り入れをしているため、貸し倒れリスクが高い商品でもあります。
また、おまとめローンでまとめた後で、既存のカードローンなどをまた利用する可能性もあります。これらを考慮すると、銀行側も厳しく審査していくことになるのです。
おまとめローンと総量規制
貸金業法には、総量規制という法律があります。総量規制とは、消費者金融会社などの貸金業が個人に対し年収の3分の1を越える貸し出しをしてはいけないというものです。
しかし、消費者金融会社のおまとめローンは、総量規制の対象外になります。そのため、まとめる前の既存の借入金が年収の3分の1を越えていたとしても、おまとめローンで一本化することができるのです。
おまとめローンランキング
ここでは、おまとめローンのおすすめランキングを紹介します。
第一位 東京スター銀行 スターワン乗り換えローン
東京スター銀行 スターワン乗り換えローンのスペック
- 借入金額:30万円以上1,000万円以下(1万円単位)
- 実質年率:年12.5%
- 借入期間:10年以内
- 利用条件:申込時に満20歳以上で65歳未満であること、給与所得者であること(正社員、契約社員、派遣社員の人)、年収200万円以上であること、保証会社(株式会社東京スター・ビジネス・ファイナンス)の保証が受けられること
- 貸金使途:本人に対する無担保個人向けローンの借り換えおよびおまとめ資金、対象となるローンは金融機関(銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、農業協同組合、信販会社、カード会社、消費者金融会社など)のローンに限る
- 返済方式:元利均等月賦返済
- 担保:不要
- 連帯保証人:株式会社東京スター・ビジネス・ファイナンスの保証付きのため不要
東京スター銀行 スターワン乗り換えローンの特徴
おまとめローンで有名な東京スター銀行のスターワン乗り換えローンは、来店来店不要でインターネットからの申し込みが可能です。正社員や契約社員や派遣社員などの給与所得者専用のローンのため、自営業者やパートやアルバイトの人は利用できません。
おまとめ前の既存のローンの金利が12.5%以下の人は、ローンの一本化をしても利息の総支払額が減らない可能性がありますので注意が必要です。
第ニ位 アイフル おまとめMAX
アイフル おまとめMAXのスペック
- 借入金額:1万円以上800万円以内
- 実質年率: 年3.0%~年17.5%
- 借入期間:10年以内(120回)
- 利用条件:満20歳以上で定期的な収入と返済能力があること、アイフルの基準を満たすこと
- 貸金使途:アイフルの借入金または他社借入金を借換えるための資金
- 返済方式:毎月定額返済方式(元利均等方式)
- 必要書類:他社の借入条件の確認ができる書類、免許証などの本人確認書類、源泉徴収票などの収入証明書類など
- 担保:不要
- 連帯保証人:不要
アイフル おまとめMAXの特徴
アイフルのおまとめMAXは、アイフルを利用したことがある人のためのおまとめローンです。アイフルのおまとめMAXは、アイフルまたは他社からの借入金の借換資金以外には利用できません。
また、アイフルのおまとめMAXは、貸金業法の総重量規制対象外のため年収の3分の1以上の借り入れができます。
第三位 アイフル かりかえMAX
アイフル かりかえMAXのスペック
- 借入金額:1万円以上800万円以内
- 実質年率: 年3.0%~年17.5%
- 借入期間:10年以内(120回)
- 利用条件:アイフルを初めて利用する満20歳以上で定期的な収入と返済能力がある人、アイフルの基準を満たす人
- 貸金使途:他社借入金の借換え資金
- 返済方式:元利定額返済方式
- 必要書類:他社の借入条件の確認ができる書類、免許証などの本人確認書類、源泉徴収票などの収入証明書類
- 担保:不要
- 連帯保証人:不要
アイフル かりかえMAXの特徴
アイフルのかりかえMAXは、アイフルを初めて利用する人のためのおまとめローンです。アイフルのかりかえMAXは、アイフルまたは他社からの借入金の借換資金以外には利用できません。
また、アイフルのかりかえMAXは、貸金業法の総重量規制対象外のため年収の3分の1以上の借り入れができます。月々の返済負担を軽減したい人にはおすすめです。
第五位 プロミス おまとめローン
プロミス おまとめローンのスペック
- 借入金額:300万円まで
- 実質年率:年6.3%~年17.8%
- 借入期間:最終借入後最長10年(1回~120回)
- 利用条件:年齢が20歳以上65歳以下で本人に安定した収入があること、 主婦や学生でも、パート、アルバイトによる安定した
- 収入があれば申し込み可能
- 貸金使途:他の貸金業者からの借入金返済に限る
- 返済方式:元利定額返済方式
- 担保:不要
- 連帯保証人:不要
プロミス おまとめローンの特徴
プロミスのおまとめローンは、返済期日を5日、15日、25日、末日の中から都合に合わせて選ぶことができることが特徴です。(ただし、三井住友銀行、PayPay銀行以外の金融機関から口座振替を選択する場合は、返済期日は5日限定)
複数あるローンを一本化することで、毎月の返済額や金利負担を軽減することができます。また、返済日は毎月1回なので返済日や返済金額が管理しやすくなります。
第六位 中央リテール おまとめローン
中央リテール おまとめローンのスペック
- 借入金額:500万円まで
- 実質年率:年10.95~年13.0%
- 借入期間:最長10年(120回)
- 貸金使途:多重債務の完済を目指すための借換資金
- 返済方式:元利均等返済
- 担保:不要
- 連帯保証人:不要
中央リテール おまとめローンの特徴
中央リテールは、おまとめローンの専用の金融機関です。中央リテールのおまとめローンは、多重債務者の最後の救済金融機関と言われるくらい多重債務の解消を本気で考えています。
中央リテールのおまとめローンは、審査時間が受付後最短2時間、最短融資は翌営業日なのでとても早くて柔軟です。多重債務で苦しんでいる人や銀行や消費者金融の審査に通過できなかった人などにおすすめです。
まとめ
- おまとめローンとは、複数の借入金を一本にまとめることができるローンです。
- おまとめローンを利用することによるメリットは、総返済額を増やすことなく毎月の返済額を減らすことができることや、一本化することで金利が下がることや、返済管理が楽になることなどが挙げられます。
- おまとめローンは貸金業法の総量規制の対象外のため、年収の3分の1を超える借り入れが認められています。
- 銀行のおまとめローンで消費者金融のローンをまとめることはできますが、消費者金融のおまとめローンで銀行のおまとめローンをまとめることはできません。
おまとめローンには、それぞれ特徴があります。一本化する前にまとめることによりどのようなメリットがあるのかや、どこの金融機関のおまとめローンが自分にあっているかを考慮して選ぶと良いでしょう。