目次
クレジットカードの中でも幻と言われるほどの最上位カードが「ブラックカード」になりますが、そんなブラックカードをいつか持ちたい!なんて野心をお持ちの方もいるかもしれません。
ただ、そもそもブラックカードの年会費っていくらぐらいかかるのかご存知でしょうか?近年の一般的なクレジットカードは、年会費無料カードも増えつつある中で、最上位のブラックカードの年会費はどれくらい差があるのか?
そこで今回は、国内で発行されているブラックカードの年会費にスポットを当てて記事をまとめましたので、興味のある方は是非参考にしてご覧ください。
クレジットカードの年会費の目安は?
ブラックカードの年会費を紹介していく前に、ブラックカードの格の違いを理解できるよう、まずは一般的なクレジットカードの年会費を知っておきましょう。
クレジットカードの年会費も一般カード・ゴールドカード・プラチナカードとランクに応じて年会費が異なるので、それぞれランクに応じた年会費の目安を見ていきましょう。
一般カードの年会費目安
でははじめに、一般的なクレジットカードの年会費の目安を見ていきます。ここでいう一般カードは、アメリカン・エキスプレスやダイナースなどの一般カードは、ゴールドカード級の特典内容になっていますので除いています。
ここでは、一般カードを信販系・流通系・銀行系クレジットカード、交通系電子マネー付きクレジットカード・マイル付与のクレジットカードと5つのジャンルに分けた年会費の目安を以下にまとめました。
種別 | 年会費目安 | カード例 |
---|---|---|
信販系クレジットカード | 無料〜1,000円前後 | セディナカードセゾンカードOrico Card THE POINT三井住友VISAカード等 |
流通系クレジットカード | 無料が多い | 楽天カードYahoo! JAPANカードイオンカードウォルマートカード等 |
銀行系クレジットカード | 初年度無料条件付きで年会費無料のカードが多い | ミライノカードMUFGカードちばぎんカードみずほマイレージクラブカード等 |
交通系電子マネー付きクレジットカード | 500円〜1,375円 | JRE CARD 「ビュー・スイカ」カードビックカメラSuicaカードJQ CARD セゾン等 |
マイル付与のクレジットカード | 1,000円〜2,000円 | JALカードJALカード SuicaANAカードソラチカカード等 |
一般カードでは、近年の傾向を見ても人気のクレジットカードは年会費永年無料のカードが増えてきています。そのため、我々消費者としても多くの方が、年会費無料が当たり前という概念が付きつつあるようにも感じています。
その一方で、交通系電子マネーやマイルが貯まるクレジットカードは、多機能な分年会費は有料となっていますが、ニーズもあるため成り立っています。
このように一般カードの年会費目安でいうと、年会費無料〜1,000円前後がこのランクの目安と言えるでしょう。
ゴールドカードの年会費目安
ゴールドカードもまた、内容が幅広く安価な年会費のゴールドカードからプラチナ級の年会費のゴールドカードまでありますが、まずは有名どころのゴールドカードを以下にまとめました。
JCBゴールド | 11,000円 |
---|---|
楽天ゴールドカード | 2,000円 |
楽天プレミアムゴールド | 11,000円 |
dカード GOLD | 11,000円 |
Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD | 1,805円 |
ダイナースクラブカード | 22,000円 |
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード | 29,000円 |
ANA VISA ワイドゴールドカード | 14,000円 |
ミライノカード GOLD | 3,000円 |
JALカード CLUB-Aゴールドカード | 16,000円 |
スターウッド プリファードゲスト アメリカン・エキスプレス・カード | 31,000円 |
ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード | 31,000円 |
※
ゴールドカードの年会費としては、アメリカン・エキスプレスやダイナース、ANAやJAL系のゴールドカードになると、高額で2万円以上のカードも多いですが、おおかた1万円代の年会費が多く、この辺りが目安となりそうです。
若者向けやインビテーションなどによる年会費が安価また、無料のゴールドカードも近年では増えてきているので、ゴールドカードは比較的持ちやすくなってきています。
プラチナカードの年会費目安
プラチナカードの年会費は、数万円が当たり前のカードになっているわけですが、ある程度の目安があるのか見ていきましょう。国内で発行されている一部のプラチナカードを以下にまとめました。
JCBプラチナ | 25,000円 |
---|---|
エポスプラチナカード | 27,777円 |
三井住友VISAプラチナカード | 55,000円 |
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード | 20,000円 |
JAL アメリカン・エキスプレス・カード プラチナ | 31,000円 |
JALカード プラチナ | 31,000円 |
Orico Card THE PLATINUM | 18,518円 |
ミライノカード PLATINUM | 25,000円 |
ジャックスカードプラチナ | 20,000円 |
ANA JCBカード プレミアム | 70,000円 |
ANA VISAプラチナ プレミアムカード | 80,000円 |
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード | 130,000円 |
※
表を見てもらうと分かりますが、ゴールドカード同様に国内信販系のプラチナカードは、2万〜3万円代の年会費ですが、マイル系やアメリカンエキスプレスなどのプラチナカードは、比較にならないほど高額になっています。
目安としては、2万円〜3万円がプラチナカードの年会費目安と言えそうです。
以上が、クレジットカードの年会費目安についての話になります。
ランクに応じて年会費の目安を見てきましたが、まとめると、
- 一般カード:無料〜1,000円代
- ゴールドカード:1万円代
- プラチナカード:2万円〜3万円代
が主な目安になっています。では、ブラックカードの年会費はいかがなものか。早速見ていきましょう。
国内で発行されているブラックカード5種
今回紹介する国内で発行されているブラックカード5種それぞれ年会費も紹介していきますが、簡単にそのカードの特典についても紹介していきますので、参考にしてみてください。
アメリカン・エキスプレス・センチュリオンカード
はじめに紹介するブラックカードは、世界最高峰と言われるクレジットカードで、「アメリカン・エキスプレス・センチュリオンカード」になります。このブラックカードは、すべて規格外でまずその1つが、年会費355,000円(税込)。そして、年会費とは別で入会金が555,000円(税込)と合計855,000円(税込)を支払う必要があるということです!さすがは世界最高峰と言われる金額となっているわけですが、特典ももちろん規格外になっているので、まずは簡単に以下にまとめました。
年会費 | 355,000円(税込)
別途入会金555,000円(税込) |
---|---|
国際ブランド | American Express |
家族カード | 4枚まで年会費無料 |
保険 |
|
主な特典内容 |
|
アメリカン・エキスプレス・センチュリオンカードは、付帯している保険だけでも相当な数の保険があり、特典も全ては紹介しきれていませんが、仕事・ライフスタイル・移動の面でのあらゆる場面でサポートや優待してくれる特典が盛りだくさんとなっています。中でも、ブラックカードならではの特典である「コンシェルジュ」のサービスは24時間365日専任が付くのであらゆるサポートを行ってくれるのが最大の魅力です。
特典の目玉はセンチュリオン・パーソナル・コンシェルジュ
どんな時でもどんな願いでも叶えてくれるという「センチュリオン・パーソナル・コンシェルジュ」の特典は、ブラックカードにふさわしいと言える特典になっていて、
- オーロラが100%見える場所を教えてほしい
など普通では聞いてもらえないような依頼でも叶えてくれるようです。まさに夢のような特典となっていて、持ったものだけが味わえる最高峰のサービスと言えるでしょう。
もちろんその他にも、ホテルでの上級会員資格で優待特典や部屋のグレードアップ、航空機でのグレードアップ、レストランの優待や1名無料、プライオリティ・パスやデルタスカイクラブなどのラウンジも無料など最高峰の特典ばかりが揃っているカードになっていますので、1度は恩恵に預かってみたいものですね。
LUXURY CARD(GOLD CARD)
続いては、世界シェアNo.2のMastercard最高峰のブラックカード「LUXURY CARD(GOLD CARD)」になります。LUXURY CARDは、
- TITANIUM CARD(チタンカード)
- BLACK CARD (ブラックカード)
- GOLD CARD(ゴールドカード)
と3種のブラックカードが用意されていて、券面がそれぞれ全く異なっています。全て金属製のブラックカードですが、最上位のゴールドカードは24金コーティングとなっていて、ゴールドなブラックカードになっているのも特徴です。年会費はそれぞれ、
- TITANIUM CARD:55,000円(税込)
- BLACK CARD :111,000円(税込)
- GOLD CARD:220,000円(税込)
となっていて、年会費にも差があります。今回は最上位のゴールドカードを紹介していきましょう。
年会費 | 220,000円(税込) |
---|---|
国際ブランド | Mastercard |
家族カード | 年会費:55,000円(税込) |
保険 |
|
主な特典内容 |
|
LUXURY CARD(GOLD CARD)は、ブラックカードでも唯一家族カードにも年会費がかかるカードになっていて、その年会費は1枚につき55,000円(税込)となっています。家族カードだけでもプラチナ・ブラックカード級なのでこれだけで規格外です。
特典に関しても、海外への航空便やホテルなどを中心としたワンランク上の特典が満載のブラックカードになっていますので、簡単に特徴を説明していきます。
海外向けの特典が満載のブラックカード
LUXURY CARD(GOLD CARD)では、ハワイアン航空の無料グレードアップにより、優待サービスが受けられたり、世界各国に設立予定のラグジュアリー・ラウンジが利用できるなど、ステータス性の高い特典が豊富に付帯しています。また、HISエグゼクティブメンバーズクラブの「CLASS ONE」に無条件で加入でき、本来2年連続で50万円以上の利用がなければ、入会できませんがトラベルにおいての専任コンシェルジュサービスが受けられるので、有意義な旅の満喫に繋がることでしょう。
もちろん海外だけでなく、国内のホテルやレストランでの優待・割引サービスなども豊富にありますので、最上級のおもてなしが受けられるブラックカードとなっています。
ダイナースクラブプレミアムカード
続いては、ダイナースクラブの最高峰のブラックカードで「ダイナースクラブプレミアムカード」になります。年会費は133,000円(税込)となっていて、こちらもブラックカードにふさわしい年会費や特典内容となっています。内容を簡単にまとめると以下のようになります。
年会費 | 133,000円(税込) |
---|---|
国際ブランド | Diners Club |
家族カード | 年会費無料 |
保険 |
|
主な特典内容 |
|
ダイナースクラブ プレミアムカードは、今回紹介しているブラックカードの中では年会費が安い方ですが、とは言え10万円を超える年会費になるので当然ながら特典内容は抜群です。一部ダイナースクラブ プレミアムカードの特典を紹介していきます。
最高峰のブラックカードでもマイル還元率が常時2%で貯まる
ダイナースクラブ プレミアムカードもまた、専任のコンシェルジュサービスが付いていて、センチュリオンカード同様に24時間365日専任のサービスを受けることができます。
ならではの特徴としては、ブラックカードでは珍しく高還元でマイルが貯まります。クレジットカードのランクが上がるほど、カードホルダーの年間利用額も大きくなるため、還元率は下がる傾向にありますが、ダイナースクラブ プレミアムカードは、1回払いで利用すると2%還元でマイルを貯めることができます!
そのため、年間に200万円利用すれば、40,000マイルを貯めることができ、特典航空券であればハワイに行けるので、おそらく年間のカード利用額だけで、カードホルダーによっては世界一周できる方もいるかもしれません。それほど還元率の高いブラックカードになっています。ちなみにリボ払いにすると3%でマイルが貯まりますが、その分手数料もかかるので、実質な還元率は落ちてしまいます。
もちろん、上記の表に記載してあるように、レストラン・ホテル・トラベル・ラウンジなどのあらゆるサービスが付帯しているブラックカードになっていますので、ユーザーを満足させてくれる1枚となっています。
SURUGA VISA infiniteカード
続いては、スルガ銀行が発行している銀行系のブラックカード「SURUGA VISA infiniteカード」になります。現在国内で発行されている唯一のVISAブランドのブラックカードになっています。年会費は122,000円(税込)となっていて、家族カードは9枚まで無料と気前のいいブラックカードになっています。簡単に内容をまとめると以下のようになります。
年会費 | 122,000円(税込) |
---|---|
国際ブランド | VISA |
家族カード | 9枚まで無料 |
保険 |
|
主な特典内容 |
|
SURUGA VISA infiniteカードは、ブラックカードにはとても珍しいリボ専用カードになっているのが、特徴でもあるカードです。富裕層が所有するブラックカードに対して、リボ払いのニーズがあるのかは定かではありませんが、その点は知っておくべき内容かもしれません。その他の特典について簡単に説明していきましょう。
コンシェルジュサービスを筆頭に、プライベートジェットなどの優待特典が受けられる
SURUGA VISA infiniteカードは、コンシェルジュサービスが24時間365日当然受けることができる他、レストランなどの優待サービスが特典としてあります。
また、プライベートジェットやヘリコプターチャーター、クルーズチャーター、高級車レンタカーなどの優待サービスが受けられるのも特徴で、ブラックカードを持つにふさわしいお金の使い方ができるカードとなっています。その他にもスルガ銀行でのキャッシュカードATM手数料無料や優待金利などの銀行に関する特典もありますので、1枚のブラックカードでキャッシュカードとクレジットカードの2役を担ってくれるカードになります。
JCB THE CLASS
最後は、国内唯一の国際ブランドJCBが発行している最高峰のブラックカード「JCB THE CLASS」になります。年会費は、55,000円(税込)とブラックカードの中ではダントツで安い年会費になっています。しかも、家族カードの年会費なども不要なので、他のブラックカードに比べて特典が薄いと感じられるかもしれませんが、そうではありません。特典も充実したJCB THE CLASSになっていますので、まずは基本内容から見ていきましょう。
年会費 | 55,000円(税込) |
---|---|
国際ブランド | JCB |
家族カード | 8枚まで無料 |
保険 |
|
主な特典内容 |
|
JCB THE CLASSは、海外へ行く方向けの特典はプライオリティ・パスが主な特典にはなりますが、国内での特典満載ですので、特典内容について見ていきます。
他のブラックカードより年会費は安価でも、信頼のコンシェルジュサービス付帯
JCB THE CLASSは、他のブラックカードに比べて年会費が格段に安いですが、JCB THE CLASS会員専任のコンシェルジュサービスを受けることができます。当然24時間365日いつでもありとあらゆる要望に応えてくれるので、年会費関係なく信頼できるコンシェルジュサービスが受けられるようです。
また、その他にもJCB THE CLASSならではの特典として、東京ディズニーリゾートやUSJの人気テーマパークでの無料ラウンジなどが受けられるのも魅力の1つです。そして、さらにすごいのがメンバーズセレクションで、年に1回
- 東京ディズニーリゾートギフトカード+パークチケット2枚組セット
- USJスタジオ・パス2枚組+USJオリジナルデザイン JCBプレモカード
- JCBトラベルクーポン
上記の3つからいずれも25,000円相当の特典が1つもらえるので、実質年会費は、3万円程で持てるブラックカードになっています。ステータス性の高いブラックカードになっていますが、意外と良心的なカードにもなっているのが特徴のブラックカードです。
以上が、国内で発行されている5種のブラックカードになります。年会費としては、
- アメリカン・エキスプレス・センチュリオンカード:355,000円(税込)別途555,000円(税込)必要
- LUXURY CARD(GOLD CARD):220,000円(税込)
- ダイナースクラブプレミアムカード:133,000円(税込)
- SURUGA VISA infiniteカード:122,000円(税込)
- JCB THE CLASS:55,000円(税込)
となっています。ブラックカードの年会費の目安としては、極端に高いセンチュリオンカードと極端に安いJCB THE CLASSを除けば、10〜20万円が目安となりそうです。いずれにせよ、全てのブラックカードがインビテーションによる取得が必要のため、しっかりと利用実績や収入が必要になりそうですね。
ブラックカードおすすめランキングはこちら
まとめ
ブラックカードの年会費を紹介する記事として、合わせてクレジットカードの年会費の目安についても紹介してきました。それぞれの年会費の目安をまとめると以下のようになります。
- 一般カード:無料〜1,000円代
- ゴールドカード:1万円代
- プラチナカード:2万円〜3万円代
- ブラックカード:10万〜20万円
最後に、ブラックカードの年会費目安は、10万〜20万円となかなかサラリーマンには縁遠い金額ですが、これから持ちたいという目標にもなるかもしれません。月1万〜2万円の支払いができれば、年会費はカバーできるわけですので、決して無理な金額ではなく保有することで、年会費に応じた特典を受けることができるので、保有・利用により優越感を感じること間違いなしです。
いつかはブラックカードを持つために、しっかりと保有までの道のりをプランニングしていくための参考にしていたければ幸いです。